9 / 16
9
しおりを挟む
あれから、数日はショックを受けぼんやりと過ごしていたが
私の気持ちをどん底に落としたのもレストだったがあげてくれたのもまた、レストだった
というのも、昨日久々に執事長が訪ねてきて私に何が入り様なものは?と聞いてくれた
好感度を少しでもあげておけば今後の助けになるかもと思っていた私は刺繍入りのハンカチを何枚かこさえていた
「あの、お願いではないのですが、、
親切にしてくださっているお礼がしたくて」
そう言って一枚、落ち着いた紺のハンカチを渡す
執事長は驚いた様に目を見開いた後、それではとハンカチを受け取ってくれた
そして刺繍をじーっと見つめ
「何が施しましたか?」
と、聞かれた
付与魔法についての文献を読み、見様見真似で行ったものだが、何か付与出来ていたようだ
「すみません、自分ではちゃんと出来ているか分からないのですが、、付与魔法の練習をしていて、、何かお役に立てればと思いまして、、」
そう答えると執事長は一度退室し、すぐさま魔道具片手に戻ってきた
「こちらは鑑定用魔道具です、この様にすると、、」
大きくした虫眼鏡の様なものをハンカチにかざすと、虫眼鏡に疲労軽減Eと出る
「、、ほぅ、Eランクの疲労軽減ですか、強いものではないですが、、とても良い出来です。
ありがとうございます」
初めて努力が形になったものにじんわりとしていると執事長はにこやかに言葉を続ける
「もしよろしければ、色々な付与を試してみてはいかがでしょう?
この鑑定魔道具はお貸しします。
その、この様な言葉を無責任に言うものではありませんが、強力な付与魔法はなかなか重宝されることが多い代物です。
つまり、付与術師もまた然り、、、
貴女の努力が報われることを祈っております」
一礼して去る執事長にジンと胸が熱くなる
レストに色々と教えてもらい、どんな形でもいいから成果をと努めた結果が出た
一番に知らせたい人にはもう会えないけれど
徒労に終わらなくて良かった
それに、
私の人としての道が少しでも開けた
当初の目的が達成できたと言ってもいいじゃないか!
この方向性で、自分を磨いていけば私と言う存在の価値を認めてもらえるかもしれない
ー
ーー
ーーー
ーーーー
「着実に腕を上げていますね」
「ありがとうございます!」
あれから、執事長がきてくれる頻度が少しだけ増した
詳しくは教えてくれないが、どうやら魔術特化の家紋の様で、、執事長も魔術にとても詳しく、色々と教えてくれた
さらには付与魔術に関する本なども提供してくれた
「付与されている加護のレパートリーが増えてきていますね、ランクも、、今最高で幾つですか?」
「今はCが最高ランクですが、、仕上がるまで何が付与されるか分からないのが難点でして、、」
「、、、なるほど」
そんな会話をしているとざわざわと廊下が騒がしくなる
「こちらにいらっしゃいましたか!」
バァンと勢いよく扉が開かれ、入ってきた男性に少し驚く
ラフな肌着の様な服装は相当急いでいた様で
甲冑を脱ぎ捨てたまま走ってきた様だ
「すみません、取り急ぎお伝えしたくまいりました」
軽く礼をして要件を口にする
「伯爵夫人がこちらのタウンハウスに向かっております。
明日には着くかと思いますので準備のほど、よろしくお願い致します。」
その言葉に執事長は驚いた様に目を見開くと私に簡単に礼をして少し慌てた様に部屋を出ていく
私に少し疑問を抱きながらも執事長に続いて伝令を終えた男性も出ていく
残された私は少し呆然としたのにポツリと呟く
「鍵、、かけ忘れてるけど大丈夫ですか、、?」
その日の夜は忙しかったようで、私に夕飯が運ばれてくることはなかった
ただバタバタと外で人が走り回る音が聞こえ続けていた
私はチクチクと刺繍をしながら新しく得た情報を分析していた
ここに来るのが伯爵夫人、、と言うことは私は伯爵家に買われたのか
まだきたばかりの頃、若様と言っていたから、当主ではなく、ご子息、、
つまり、明日到着するのは私を買った人のお母様である可能性が高いのか、、
大丈夫かな、私、、、
奴隷を買ってきた息子とその母親というのを何度も想像する
真面目な息子が隠して買っていた場合
不真面目な息子が堂々と奴隷を買ってきた場合、、
この二択しか思い浮かばない
どちらにせよ、、母親から見た私という存在は良いものな訳がない
え、、若様とかいうのにまだ会っていないのに絶体絶命じゃ??
そんな事を考えながら刺繍を続けるとふと、そういえばブランケットなど、過去に作ったものに鑑定をしていないことに気がついた
「あれ、これはついてない、、こっちも、、」
前に作っていたもののほとんどに何も付与されていないことに気がついた
ただ、ひと針でも追加で刺繍すると何かしから付与される
かと言ってサラの布にただ一針糸を通したところで何も付与されない
「どうしてある時から急に付与されるようになったのかしら、、?」
しばらく考えたがどの刺繍がいつさしたものなのか分からず
これと言った結論は出ずに終わった
そうこうしているうちにすっかり真夜中になり、外は静まり返っている
「私の朝ごはんは、、あるか分からないわね、、」
ぐうぅとなるお腹をさすり思案する
いや、もしかしたら今後数日は何も食べられない可能性さえある
一番良いのは食事は来るが伯爵夫人との対面は無しな今まで通りパターンだが、、
最悪、みんなに忘れ去られて数日経過パターンもあり得る
飢えて力尽きる自分を想像して身震いする
ここは、一念発起しかあるまい!
長いことここから出ておらず、引きこもりが板についた私はそもそもこの部屋から出ようという発想ごと消えてしまっていた
今こそ、偉大なる一歩を踏み出す時ー!
そろそろと扉に向かって足を伸ばすとゆっくり開く
やはり鍵は開いている
急いでただ星型にさした刺繍が
発光C
になったおかげで暗い中もぼんやりと刺繍が光る
「厨房、、厨房はどこかしら、、可能なら乾パンとか日持ちのするものをいくつか手に入れたいところね」
光る布片手にフラフラと真っ暗な廊下を歩く
初めて部屋から出た為、妙な高揚感の中彷徨い続け
軽く1時間程度経った頃だろうか
厨房を見つけた
ライ麦パン三個くらいしか取れそうなものがない
というのも、下準備がしっかり済んだご飯達に手をつけるのは流石に忍びない
随分とたくさん用意されている
それだけ、伯爵夫人が来るというのは使用人たちにとって一大事ということだ
コソコソと帰る時、ふと玄関が目に止まる
ここでいっそ外に飛び出してしまおうか
付与術師が重宝されているのならばもしかしたらうまくやれるのでは?
そんな思いが頭をよぎる
うまく奴隷紋だけ隠せれば、、
「、、お止めはしませんよ」
突然後ろからかけられた声にびくりと肩を揺らす
振り向くと執事長が立っていた
「いえ、、そんなつもりはありませんよ」
実際、ここでの生活に不満はない
外で万が一バレた際、どんな地獄が待っているか考えるとそっちのリスクの方がずっと高い
自由こそないが、ここでは衣食住全てにおいて高レベルの待遇だ
奴隷どころか、平民より良い生活をしている
「その、すいません、、お腹が空いてしまって
パンをいただいてしまいました」
そう白状すると私の腕の中のパンを見て執事長は眉を下げる
「すみません、夕食を出しそびれたようですね
今何か用意を」
「大丈夫です!もう遅いですし、すぐ寝ますので」
ここでこの会話をしたのだ、明日の朝食の心配はまずないだろう
それでは部屋に戻りますと言い残し踵を返す
「伯爵夫人には、お気をつけください」
「、、え?」
振り向くと執事長は既にいなかった
私の気持ちをどん底に落としたのもレストだったがあげてくれたのもまた、レストだった
というのも、昨日久々に執事長が訪ねてきて私に何が入り様なものは?と聞いてくれた
好感度を少しでもあげておけば今後の助けになるかもと思っていた私は刺繍入りのハンカチを何枚かこさえていた
「あの、お願いではないのですが、、
親切にしてくださっているお礼がしたくて」
そう言って一枚、落ち着いた紺のハンカチを渡す
執事長は驚いた様に目を見開いた後、それではとハンカチを受け取ってくれた
そして刺繍をじーっと見つめ
「何が施しましたか?」
と、聞かれた
付与魔法についての文献を読み、見様見真似で行ったものだが、何か付与出来ていたようだ
「すみません、自分ではちゃんと出来ているか分からないのですが、、付与魔法の練習をしていて、、何かお役に立てればと思いまして、、」
そう答えると執事長は一度退室し、すぐさま魔道具片手に戻ってきた
「こちらは鑑定用魔道具です、この様にすると、、」
大きくした虫眼鏡の様なものをハンカチにかざすと、虫眼鏡に疲労軽減Eと出る
「、、ほぅ、Eランクの疲労軽減ですか、強いものではないですが、、とても良い出来です。
ありがとうございます」
初めて努力が形になったものにじんわりとしていると執事長はにこやかに言葉を続ける
「もしよろしければ、色々な付与を試してみてはいかがでしょう?
この鑑定魔道具はお貸しします。
その、この様な言葉を無責任に言うものではありませんが、強力な付与魔法はなかなか重宝されることが多い代物です。
つまり、付与術師もまた然り、、、
貴女の努力が報われることを祈っております」
一礼して去る執事長にジンと胸が熱くなる
レストに色々と教えてもらい、どんな形でもいいから成果をと努めた結果が出た
一番に知らせたい人にはもう会えないけれど
徒労に終わらなくて良かった
それに、
私の人としての道が少しでも開けた
当初の目的が達成できたと言ってもいいじゃないか!
この方向性で、自分を磨いていけば私と言う存在の価値を認めてもらえるかもしれない
ー
ーー
ーーー
ーーーー
「着実に腕を上げていますね」
「ありがとうございます!」
あれから、執事長がきてくれる頻度が少しだけ増した
詳しくは教えてくれないが、どうやら魔術特化の家紋の様で、、執事長も魔術にとても詳しく、色々と教えてくれた
さらには付与魔術に関する本なども提供してくれた
「付与されている加護のレパートリーが増えてきていますね、ランクも、、今最高で幾つですか?」
「今はCが最高ランクですが、、仕上がるまで何が付与されるか分からないのが難点でして、、」
「、、、なるほど」
そんな会話をしているとざわざわと廊下が騒がしくなる
「こちらにいらっしゃいましたか!」
バァンと勢いよく扉が開かれ、入ってきた男性に少し驚く
ラフな肌着の様な服装は相当急いでいた様で
甲冑を脱ぎ捨てたまま走ってきた様だ
「すみません、取り急ぎお伝えしたくまいりました」
軽く礼をして要件を口にする
「伯爵夫人がこちらのタウンハウスに向かっております。
明日には着くかと思いますので準備のほど、よろしくお願い致します。」
その言葉に執事長は驚いた様に目を見開くと私に簡単に礼をして少し慌てた様に部屋を出ていく
私に少し疑問を抱きながらも執事長に続いて伝令を終えた男性も出ていく
残された私は少し呆然としたのにポツリと呟く
「鍵、、かけ忘れてるけど大丈夫ですか、、?」
その日の夜は忙しかったようで、私に夕飯が運ばれてくることはなかった
ただバタバタと外で人が走り回る音が聞こえ続けていた
私はチクチクと刺繍をしながら新しく得た情報を分析していた
ここに来るのが伯爵夫人、、と言うことは私は伯爵家に買われたのか
まだきたばかりの頃、若様と言っていたから、当主ではなく、ご子息、、
つまり、明日到着するのは私を買った人のお母様である可能性が高いのか、、
大丈夫かな、私、、、
奴隷を買ってきた息子とその母親というのを何度も想像する
真面目な息子が隠して買っていた場合
不真面目な息子が堂々と奴隷を買ってきた場合、、
この二択しか思い浮かばない
どちらにせよ、、母親から見た私という存在は良いものな訳がない
え、、若様とかいうのにまだ会っていないのに絶体絶命じゃ??
そんな事を考えながら刺繍を続けるとふと、そういえばブランケットなど、過去に作ったものに鑑定をしていないことに気がついた
「あれ、これはついてない、、こっちも、、」
前に作っていたもののほとんどに何も付与されていないことに気がついた
ただ、ひと針でも追加で刺繍すると何かしから付与される
かと言ってサラの布にただ一針糸を通したところで何も付与されない
「どうしてある時から急に付与されるようになったのかしら、、?」
しばらく考えたがどの刺繍がいつさしたものなのか分からず
これと言った結論は出ずに終わった
そうこうしているうちにすっかり真夜中になり、外は静まり返っている
「私の朝ごはんは、、あるか分からないわね、、」
ぐうぅとなるお腹をさすり思案する
いや、もしかしたら今後数日は何も食べられない可能性さえある
一番良いのは食事は来るが伯爵夫人との対面は無しな今まで通りパターンだが、、
最悪、みんなに忘れ去られて数日経過パターンもあり得る
飢えて力尽きる自分を想像して身震いする
ここは、一念発起しかあるまい!
長いことここから出ておらず、引きこもりが板についた私はそもそもこの部屋から出ようという発想ごと消えてしまっていた
今こそ、偉大なる一歩を踏み出す時ー!
そろそろと扉に向かって足を伸ばすとゆっくり開く
やはり鍵は開いている
急いでただ星型にさした刺繍が
発光C
になったおかげで暗い中もぼんやりと刺繍が光る
「厨房、、厨房はどこかしら、、可能なら乾パンとか日持ちのするものをいくつか手に入れたいところね」
光る布片手にフラフラと真っ暗な廊下を歩く
初めて部屋から出た為、妙な高揚感の中彷徨い続け
軽く1時間程度経った頃だろうか
厨房を見つけた
ライ麦パン三個くらいしか取れそうなものがない
というのも、下準備がしっかり済んだご飯達に手をつけるのは流石に忍びない
随分とたくさん用意されている
それだけ、伯爵夫人が来るというのは使用人たちにとって一大事ということだ
コソコソと帰る時、ふと玄関が目に止まる
ここでいっそ外に飛び出してしまおうか
付与術師が重宝されているのならばもしかしたらうまくやれるのでは?
そんな思いが頭をよぎる
うまく奴隷紋だけ隠せれば、、
「、、お止めはしませんよ」
突然後ろからかけられた声にびくりと肩を揺らす
振り向くと執事長が立っていた
「いえ、、そんなつもりはありませんよ」
実際、ここでの生活に不満はない
外で万が一バレた際、どんな地獄が待っているか考えるとそっちのリスクの方がずっと高い
自由こそないが、ここでは衣食住全てにおいて高レベルの待遇だ
奴隷どころか、平民より良い生活をしている
「その、すいません、、お腹が空いてしまって
パンをいただいてしまいました」
そう白状すると私の腕の中のパンを見て執事長は眉を下げる
「すみません、夕食を出しそびれたようですね
今何か用意を」
「大丈夫です!もう遅いですし、すぐ寝ますので」
ここでこの会話をしたのだ、明日の朝食の心配はまずないだろう
それでは部屋に戻りますと言い残し踵を返す
「伯爵夫人には、お気をつけください」
「、、え?」
振り向くと執事長は既にいなかった
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

前世で私を嫌っていた番の彼が、今世で迫って来ます!(リメイク版)
ハルン
恋愛
私には、前世の記憶がある。
前世では、犬の獣人だった私。
私の番は、小さい頃に隣に引っ越して来た四歳年上の幼馴染の人間だった。元々優しく面倒見の良い彼が好きだったが、番を認識出来る様になってからは、今まで以上に自身の番である彼が愛おしくて仕方なかった。
しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに、彼に好きだと伝える日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む。
そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
敗戦して嫁ぎましたが、存在を忘れ去られてしまったので自給自足で頑張ります!
桗梛葉 (たなは)
恋愛
タイトルを変更しました。
※※※※※※※※※※※※※
魔族 vs 人間。
冷戦を経ながらくすぶり続けた長い戦いは、人間側の敗戦に近い状況で、ついに終止符が打たれた。
名ばかりの王族リュシェラは、和平の証として、魔王イヴァシグスに第7王妃として嫁ぐ事になる。だけど、嫁いだ夫には魔人の妻との間に、すでに皇子も皇女も何人も居るのだ。
人間のリュシェラが、ここで王妃として求められる事は何もない。和平とは名ばかりの、敗戦国の隷妃として、リュシェラはただ静かに命が潰えていくのを待つばかり……なんて、殊勝な性格でもなく、与えられた宮でのんびり自給自足の生活を楽しんでいく。
そんなリュシェラには、実は誰にも言えない秘密があった。
※※※※※※※※※※※※※
短編は難しいな…と痛感したので、慣れた文字数、文体で書いてみました。
お付き合い頂けたら嬉しいです!

【完結】婚約破棄寸前の悪役令嬢は7年前の姿をしている
五色ひわ
恋愛
ドラード王国の第二王女、クラウディア・ドラードは正体不明の相手に襲撃されて子供の姿に変えられてしまった。何とか逃げのびたクラウディアは、年齢を偽って孤児院に隠れて暮らしている。
初めて経験する貧しい暮らしに疲れ果てた頃、目の前に現れたのは婚約破棄寸前の婚約者アルフレートだった。
前世持ち公爵令嬢のワクワク領地改革! 私、イイ事思いついちゃったぁ~!
Akila
ファンタジー
旧題:前世持ち貧乏公爵令嬢のワクワク領地改革!私、イイ事思いついちゃったぁ〜!
【第2章スタート】【第1章完結約30万字】
王都から馬車で約10日かかる、東北の超田舎街「ロンテーヌ公爵領」。
主人公の公爵令嬢ジェシカ(14歳)は両親の死をきっかけに『異なる世界の記憶』が頭に流れ込む。
それは、54歳主婦の記憶だった。
その前世?の記憶を頼りに、自分の生活をより便利にするため、みんなを巻き込んであーでもないこーでもないと思いつきを次々と形にしていく。はずが。。。
異なる世界の記憶=前世の知識はどこまで通じるのか?知識チート?なのか、はたまたただの雑学なのか。
領地改革とちょっとラブと、友情と、涙と。。。『脱☆貧乏』をスローガンに奮闘する貧乏公爵令嬢のお話です。
1章「ロンテーヌ兄妹」 妹のジェシカが前世あるある知識チートをして領地経営に奮闘します!
2章「魔法使いとストッカー」 ジェシカは貴族学校へ。癖のある?仲間と学校生活を満喫します。乞うご期待。←イマココ
恐らく長編作になるかと思いますが、最後までよろしくお願いします。
<<おいおい、何番煎じだよ!ってごもっとも。しかし、暖かく見守って下さると嬉しいです。>>

初恋の人と再会したら、妹の取り巻きになっていました
山科ひさき
恋愛
物心ついた頃から美しい双子の妹の陰に隠れ、実の両親にすら愛されることのなかったエミリー。彼女は妹のみの誕生日会を開いている最中の家から抜け出し、その先で出会った少年に恋をする。
だが再会した彼は美しい妹の言葉を信じ、エミリーを「妹を執拗にいじめる最低な姉」だと思い込んでいた。
なろうにも投稿しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる