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これにてごめん
目と目が合う
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「え、ええええ!?」
目の前に広がる銀世界。そう、つまり雪景色に私はあんぐりと口を開けた。
「なんだこれ。真っ白だぞ」
「ふふ。驚いたかい?私も初めて見た時は驚いたよ。中に入ったら外よりも暑いし…。日によっては大雨も降るし、風もきついしで散々だった」
「え、ええ。それって夏?え?うそ。これ冬?え?」
そういえば、ベルナールがニポニテにいる時に《秋》って言葉を出したような気がする。その時は聞き流していたのもあって、そんなの当たり前じゃんと言う気持ちで聞いていたが…。
16年生きてきたこの世界に四季はない。天気は曇り、晴れ、雨、雷などと変わるが気候は一定だ。
夜に少し肌寒い日がある程度の変化はあるが、ここまで寒さを感じる気温にはならない。
私は納得した顔でため息をついた。
「だから、やけに厚着の服を着替えに用意させたのね…」
「うむ」
キャスリーンはここが寒くなる事を知っていたようだ。準備に5日も要した理由はキャスリーンが指定する服が出来上がるのを待っていたからだった。
早く行きたいのにと呟いても、絶対必要だからと言われて我慢したが…。
ボーッと前世で見ていた雪が空からチラチラと降っているのを眺めていると、ケイレブが楽しそうな声を出した。
「きゃっほー!!よくわかんねーけど、この白いやつの上を歩くと変なが音するぜ!」
わーいわーいと言いながら犬耳をつけた体のデカい男が雪を踏み鳴らして遊んでいる。
「ふふふ。ケイは可愛らしいね」
キャスリーンはそれを見てニコニコとしていた。
「ね、ねぇ。今代ってこんな感じで季節がある場所に500年いたの?」
「うむ」
「そ、そっかー」
なぜここだけ四季があるのか全くわからないが、ここは摩訶不思議な場所である。こんなことがあってもいいのだろう。
そんなことを考えつつ、はしゃぐケイレブを引きずって私達は今代が住む家に向かった。もちろん、収納から上着を出して各それぞれが着用し、防寒対策はバッチリだ。
着いた先の家は本当に古い家で、木こりのおじさんが住んでいそうな雰囲気だった。
キャスリーンは慣れた手つきでノックをしてから、返事を待たずに扉を開けた。
「エイデン様。いらっしゃいますか?」
「ああ。いるよ」
キャスリーンが声をかけて中に入れば、若い男性の声が聞こえてきた。少し眠そうな声だ。
「思ったより長く家を空けてしまいましたが、大丈夫でしたか?」
「大丈夫さ。冬は魔獣が大人しいからね。そうじゃなかったら残り2人を迎えに行きたいって言われても止めてたよ」
「ふふふ。そうですよね。ただいま戻りました。そして、残り2人を連れてきましたよ。2人とも、入ってくれ」
男性に対しては敬語を使っていたキャスリーンは私達にはいつも通りの口調で話しかけてきた。それを合図にケイレブと私が部屋の中に入った。部屋はポカポカと暖かい。
この家の様子を言い表せば、山にあるロッジというか、そんな感じの雰囲気だ。扉を開ければ暖炉があるリビングのような場所だった。
その部屋のソファーに座っていた男性は私達が中に入ると立ち上がった。
その姿を見て私の心がドクンッと高鳴った。
「やあ、初めまして。俺の名前はエイデン。今代の守り手だ」
挨拶をしてきた男性は襟足だけを腰まで伸ばしている髪型で灰色(かっこよく言えばアッシュグレー)の髪、金色の瞳(あの皇帝よりも琥珀色に近い)、身長は175センチくらいだろうか。ムキムキっとしてるというより、ソフトマッチョな雰囲気だ。
声は少し低めだが、昔好きだった声優さんにどこか似ている声質だ。
ニコッと微笑むと八重歯が見えた。また童顔で可愛らしい顔立ちしているが、どこか影ある。
そして、何より。
「え、めっちゃかっこいい…」
ベルナールがアリ寄りのアリなら、彼はアリだ。自分のストライクゾーンど真ん中の男性を見て思わず私が声を出せば、彼はクスクスと楽しそうに笑った。
「話に聞いていた通りだね。とても愉快そうな人だ」
「はい。彼女の言動は少しよくわからない時がありますが、とても愉快な子ですよ」
「ちょ、待ってよ!言動がおかしいってなに!?」
見惚れてうっとりしている間に2人が不穏な会話をしていた。慌ててツッコミを入れるがケイレブが間に入って口を挟んできた。
「おかしいだろ。昔から時々意味がわからん事を言うじゃん。なんだっけ、《ちーと》とか?あとなんだっけ。最近だと《しゃちょう》とか」
ケイレブが単語を思い出しながら話せば、エイデンさんはニコニコとした笑みから急に真顔になった。
「…君は…」
「あっ、すみません!私がエヴィでこっちが双子の兄のケイレブです!よろしくお願いします!」
失礼な事をしてしまい不機嫌にさせたのだろうかと慌てて自己紹介をすれば、エイデンさんはゆっくり私に近寄ってきた。
「君は…もしかして…」
「え?」
「いや、でもこの世界に産まれて…」
彼はブツブツと呟きながら私の体を上から下に確認するように見つめた。そして、顎に手を当てて目をつぶって何かを考え始めた。
「エイデン様?」
キャスリーンは彼の行動が読めないようで不思議そうな顔をしている。ケイレブは特に気にしていないのかファァァァァと欠伸をしている。
『エイデン様。この方が私のご主人様ですよ』
カラスのベルナールがそう告げればエイデンさんはパッと目を見開いた。
「やっぱり!?君、エヴィさん?だっけ。ちょっと来て!!!」
バシッと腕を掴まれて近くに引き寄せられ、また胸がドキドキする。ベルナールみたいなキリッとした綺麗なイケメンも好きだけど、私はやっぱり笑顔と顔が可愛いイケメンが大好きだ。アリ寄りのアリじゃなく、アリでアリなのだ。アリ一択だ。
そんな相手に引き寄せられて、胸に抱き締められたら、胸がドキドキバクバクはち切れそうになる。正直獣化しそうな勢いで体が熱い。
「まっまっ、待って下さい。呪いが!」
エイデンさんから逃げようとするもがくが、ガッツリ掴まれていて逃げられない。
「これ、これを見てくれ」
私を離す気はないエイデンさんは服を片側だけはだけさせると、腕を見せてきた。
「なにに見える?」
そう言われて指定された場所を見ると、薄くなっているがそこには絵が描かれていた。繊細なタッチでまるで刺青のようだ。
「オオカミが、ワオーンって月に向かって吠えてる」
「やっぱり。そうなんだ」
私が言葉を出せば、エイデンさんはポロポロと涙を流し始めた。そして私をギューギューに抱きしめると、天井に向かって大声を出した。
「あああああ!森よ、感謝します!!!!!」
そう言って、私を横抱きにすると部屋の奥へと進んでゆく。ベルナールはいつの間にかキャスリーンの肩に乗っていた。
「えっ、ちょ、え!?えええ!?」
連れ去られるのをキャスリーンとケイレブはポカンとした顔で見つめている。ベルナールはニコニコと微笑んでおり、残った2人に何かを耳打ちした。
そして2人はギョッとした顔になると、キャスリーンは顔を真っ赤にさせ、ケイレブはしたり顔になった。
そんな奴らを見送って何処かに連れ込まれた私は、バタンッと扉が閉められる音と同時にボフッと音を立てて柔らかい何かに投げられるようにおろされた。
「急がないと…」
「え、なに!?」
そういうと、エイデンさんはニコッと私に微笑んだ。寝かされたのはベッドのようだ。つまり、今連れ込まれたのは寝室だろう。
オロオロとしていると、エイデンさんは優しく私の頭を撫でた。
「君をずっと待ってた…。500年の長い月日で君に会えるのをずっと待ってた。やっと俺の前に来てくれた。これだけ働いていれば、きっと君に会える。そう思わないと俺は耐えられなかった…。しばらく離せないと思うから…先に謝っとく。ごめんな」
とても求めるような声で、熱がこもった瞳、そして私を見つめる彼から匂ってくる匂い。
全てが好ましい。
初めから好みの相手からこんなに求められたら、ドキドキしても仕方ない。街角でぶつかって目が合った瞬間にキュンッて運命を感じる主人公の様に…。仕方ないことなのだ。
彼は私の首筋に顔を埋めると、チュッチュッと音をたてて口づけをしてきた。すごくくすぐったいが、体をムズムズさせる刺激だ。
私は両腕を彼の首に回し、こちらからも彼の頬に口付けをしてから今世で初めていう言葉を紡いだ。
「あ、あの。初めてなので…優しくして…ね?」
顔を上げた彼を見つめれば、彼は恍惚とした顔で微笑んだ。
目の前に広がる銀世界。そう、つまり雪景色に私はあんぐりと口を開けた。
「なんだこれ。真っ白だぞ」
「ふふ。驚いたかい?私も初めて見た時は驚いたよ。中に入ったら外よりも暑いし…。日によっては大雨も降るし、風もきついしで散々だった」
「え、ええ。それって夏?え?うそ。これ冬?え?」
そういえば、ベルナールがニポニテにいる時に《秋》って言葉を出したような気がする。その時は聞き流していたのもあって、そんなの当たり前じゃんと言う気持ちで聞いていたが…。
16年生きてきたこの世界に四季はない。天気は曇り、晴れ、雨、雷などと変わるが気候は一定だ。
夜に少し肌寒い日がある程度の変化はあるが、ここまで寒さを感じる気温にはならない。
私は納得した顔でため息をついた。
「だから、やけに厚着の服を着替えに用意させたのね…」
「うむ」
キャスリーンはここが寒くなる事を知っていたようだ。準備に5日も要した理由はキャスリーンが指定する服が出来上がるのを待っていたからだった。
早く行きたいのにと呟いても、絶対必要だからと言われて我慢したが…。
ボーッと前世で見ていた雪が空からチラチラと降っているのを眺めていると、ケイレブが楽しそうな声を出した。
「きゃっほー!!よくわかんねーけど、この白いやつの上を歩くと変なが音するぜ!」
わーいわーいと言いながら犬耳をつけた体のデカい男が雪を踏み鳴らして遊んでいる。
「ふふふ。ケイは可愛らしいね」
キャスリーンはそれを見てニコニコとしていた。
「ね、ねぇ。今代ってこんな感じで季節がある場所に500年いたの?」
「うむ」
「そ、そっかー」
なぜここだけ四季があるのか全くわからないが、ここは摩訶不思議な場所である。こんなことがあってもいいのだろう。
そんなことを考えつつ、はしゃぐケイレブを引きずって私達は今代が住む家に向かった。もちろん、収納から上着を出して各それぞれが着用し、防寒対策はバッチリだ。
着いた先の家は本当に古い家で、木こりのおじさんが住んでいそうな雰囲気だった。
キャスリーンは慣れた手つきでノックをしてから、返事を待たずに扉を開けた。
「エイデン様。いらっしゃいますか?」
「ああ。いるよ」
キャスリーンが声をかけて中に入れば、若い男性の声が聞こえてきた。少し眠そうな声だ。
「思ったより長く家を空けてしまいましたが、大丈夫でしたか?」
「大丈夫さ。冬は魔獣が大人しいからね。そうじゃなかったら残り2人を迎えに行きたいって言われても止めてたよ」
「ふふふ。そうですよね。ただいま戻りました。そして、残り2人を連れてきましたよ。2人とも、入ってくれ」
男性に対しては敬語を使っていたキャスリーンは私達にはいつも通りの口調で話しかけてきた。それを合図にケイレブと私が部屋の中に入った。部屋はポカポカと暖かい。
この家の様子を言い表せば、山にあるロッジというか、そんな感じの雰囲気だ。扉を開ければ暖炉があるリビングのような場所だった。
その部屋のソファーに座っていた男性は私達が中に入ると立ち上がった。
その姿を見て私の心がドクンッと高鳴った。
「やあ、初めまして。俺の名前はエイデン。今代の守り手だ」
挨拶をしてきた男性は襟足だけを腰まで伸ばしている髪型で灰色(かっこよく言えばアッシュグレー)の髪、金色の瞳(あの皇帝よりも琥珀色に近い)、身長は175センチくらいだろうか。ムキムキっとしてるというより、ソフトマッチョな雰囲気だ。
声は少し低めだが、昔好きだった声優さんにどこか似ている声質だ。
ニコッと微笑むと八重歯が見えた。また童顔で可愛らしい顔立ちしているが、どこか影ある。
そして、何より。
「え、めっちゃかっこいい…」
ベルナールがアリ寄りのアリなら、彼はアリだ。自分のストライクゾーンど真ん中の男性を見て思わず私が声を出せば、彼はクスクスと楽しそうに笑った。
「話に聞いていた通りだね。とても愉快そうな人だ」
「はい。彼女の言動は少しよくわからない時がありますが、とても愉快な子ですよ」
「ちょ、待ってよ!言動がおかしいってなに!?」
見惚れてうっとりしている間に2人が不穏な会話をしていた。慌ててツッコミを入れるがケイレブが間に入って口を挟んできた。
「おかしいだろ。昔から時々意味がわからん事を言うじゃん。なんだっけ、《ちーと》とか?あとなんだっけ。最近だと《しゃちょう》とか」
ケイレブが単語を思い出しながら話せば、エイデンさんはニコニコとした笑みから急に真顔になった。
「…君は…」
「あっ、すみません!私がエヴィでこっちが双子の兄のケイレブです!よろしくお願いします!」
失礼な事をしてしまい不機嫌にさせたのだろうかと慌てて自己紹介をすれば、エイデンさんはゆっくり私に近寄ってきた。
「君は…もしかして…」
「え?」
「いや、でもこの世界に産まれて…」
彼はブツブツと呟きながら私の体を上から下に確認するように見つめた。そして、顎に手を当てて目をつぶって何かを考え始めた。
「エイデン様?」
キャスリーンは彼の行動が読めないようで不思議そうな顔をしている。ケイレブは特に気にしていないのかファァァァァと欠伸をしている。
『エイデン様。この方が私のご主人様ですよ』
カラスのベルナールがそう告げればエイデンさんはパッと目を見開いた。
「やっぱり!?君、エヴィさん?だっけ。ちょっと来て!!!」
バシッと腕を掴まれて近くに引き寄せられ、また胸がドキドキする。ベルナールみたいなキリッとした綺麗なイケメンも好きだけど、私はやっぱり笑顔と顔が可愛いイケメンが大好きだ。アリ寄りのアリじゃなく、アリでアリなのだ。アリ一択だ。
そんな相手に引き寄せられて、胸に抱き締められたら、胸がドキドキバクバクはち切れそうになる。正直獣化しそうな勢いで体が熱い。
「まっまっ、待って下さい。呪いが!」
エイデンさんから逃げようとするもがくが、ガッツリ掴まれていて逃げられない。
「これ、これを見てくれ」
私を離す気はないエイデンさんは服を片側だけはだけさせると、腕を見せてきた。
「なにに見える?」
そう言われて指定された場所を見ると、薄くなっているがそこには絵が描かれていた。繊細なタッチでまるで刺青のようだ。
「オオカミが、ワオーンって月に向かって吠えてる」
「やっぱり。そうなんだ」
私が言葉を出せば、エイデンさんはポロポロと涙を流し始めた。そして私をギューギューに抱きしめると、天井に向かって大声を出した。
「あああああ!森よ、感謝します!!!!!」
そう言って、私を横抱きにすると部屋の奥へと進んでゆく。ベルナールはいつの間にかキャスリーンの肩に乗っていた。
「えっ、ちょ、え!?えええ!?」
連れ去られるのをキャスリーンとケイレブはポカンとした顔で見つめている。ベルナールはニコニコと微笑んでおり、残った2人に何かを耳打ちした。
そして2人はギョッとした顔になると、キャスリーンは顔を真っ赤にさせ、ケイレブはしたり顔になった。
そんな奴らを見送って何処かに連れ込まれた私は、バタンッと扉が閉められる音と同時にボフッと音を立てて柔らかい何かに投げられるようにおろされた。
「急がないと…」
「え、なに!?」
そういうと、エイデンさんはニコッと私に微笑んだ。寝かされたのはベッドのようだ。つまり、今連れ込まれたのは寝室だろう。
オロオロとしていると、エイデンさんは優しく私の頭を撫でた。
「君をずっと待ってた…。500年の長い月日で君に会えるのをずっと待ってた。やっと俺の前に来てくれた。これだけ働いていれば、きっと君に会える。そう思わないと俺は耐えられなかった…。しばらく離せないと思うから…先に謝っとく。ごめんな」
とても求めるような声で、熱がこもった瞳、そして私を見つめる彼から匂ってくる匂い。
全てが好ましい。
初めから好みの相手からこんなに求められたら、ドキドキしても仕方ない。街角でぶつかって目が合った瞬間にキュンッて運命を感じる主人公の様に…。仕方ないことなのだ。
彼は私の首筋に顔を埋めると、チュッチュッと音をたてて口づけをしてきた。すごくくすぐったいが、体をムズムズさせる刺激だ。
私は両腕を彼の首に回し、こちらからも彼の頬に口付けをしてから今世で初めていう言葉を紡いだ。
「あ、あの。初めてなので…優しくして…ね?」
顔を上げた彼を見つめれば、彼は恍惚とした顔で微笑んだ。
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