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妊婦には優しく

夢の世界②※

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 私は昨日エリオの子供をポーンっと安産で産んだ。そう、産んだ。

 そして、ルーにお休みの挨拶をしてリチェ様とベッドでスヤァっと眠った。そう。眠ったのだ。


 しかし、今私はルーに押し倒されている。

 場所は…ワゴン車の中だ。そう、後部座席を倒して大人二人寝転がれるようになった、車の中だ。

 そこに私は仰向けに寝ている。ルーは私の股の間にいる。そう、今にも襲いますと言わんばかりの体勢だ。

「えっと…」

「どうかしましたか?」

 ルーはニッコリと微笑んだまま、私が着ていた半袖のシャツを捲って脱がそうとしていた。

「えーと、その。今日は夢つなげるって…話したっけ?」

「いいえ。私から神に願ったら繋がりました。この場所は…なにやら大きめの馬車の様ですね。マイカも私も以前着ていた〈じいぱん〉と〈ていしやつ〉を着ているので、マイカの世界のものでしょう?」

 ニコニコと微笑みながらルーはピンクのブラがついた胸を捲ったシャツの裾からポロンっと出すと、次はジーパンのボタンを外してチャックを下ろして脱がしてきた。

「えーっと、神に願ったら繋がったって…リチェ様にお願いしたってこと?」

「そうともいいますね」

 笑顔で一つ頷くとルーはズボンをポイっと運転席の背もたれにかけた。そして、はいているピンクのパンツを脱がせはじめた。

「……ポロリはしてなかった…と、思います」

「ええ、大胆なポロリはありませんでしたね。素早い連携で」

 脱がしたパンツは助手席の背もたれにかけると、私の膝の裏に手を入れて、大きく股を広げてきた。

「えーっと、ではなぜ…」

「お仕置きではありませんよ?ただ…マイカの体を見てしまった私が我慢できなかっただけです」

 クスクス笑ってルーはブラのフロントフォックをパチンっと外して、ポロンっと胸をはだけさせた。

「外し方を一度で覚えるとか…」

「どんな事も忘れない様にしております」

 以前肌を重ねたときに着ていたフロントフォックの外し方を覚えいたようだ。

 もうここまで脱がされてしまったら、何も言うまい。

 いや、私だって…ルーとこうして混じり合いたかったのは同じなのだ。

「もう。リチェ様通さなくても言ってくればいいのに」

「それも良かったのですが、こうして…襲うのもやってみたかったのですよ」

 ふふっとルーは笑うと私に唇を合わせてきた。

「んっ…んふ……ぁふ…」

 クチュクチュとお互いを求める様に舌を絡めあった。この、求められるような口づけがとても気持ちがいい。

 ルーはゆっくりと私の胸元へ手を這わせて、優しく愛撫を始めた。私の弱い場所は的確に刺激して、徐々に快感の波に誘っていく。

「んっ…んっん…ぁふっ……んぁ」

 口づけあいながらの刺激に私は腰が揺れ始めた。ルーはそれに気がついたのか、胸元の手をそっと股間に伸ばして蜜壺の中に指を入れた。

「んんっ……ぁっ…ぁん」

「可愛いマイカ。もうこんなに蜜を垂らして」

「あっあん…ぃや…いわないでっ…はぁん」

「はぁ…もっとちゃんと、触ってあげたいのですが…今日は私が我慢できそうにありません」

 ルーは私の中を掻き回しながら、私をどんどんと快感の絶頂に誘っていく。気がついたら指が増えていたようで、弱い場所を擦られる強さが変わった。

「あっああん…あっあん…んっ…そこぉ…はぁあん」

「一度達しましょうね。マイカ、素敵ですよ」

 もっと欲しい。もっと彼を感じたい。増えてゆく指だけでは満足できない。それでもルーの手は巧みに私を絶頂へと誘っていく。

「あっあ、あっ…ああああ!」

 与えられる快感を素直に感じるだけで私はルーの手によって快感の波に押し上げられ、絶頂に達した。

 私が達したことで、ルーは私の中から指を抜いて、ジーパンの中から熱いモノを取り出して蜜壺にあてがった。

「マイカ…私を感じて。私で感じてください」

 グググっと熱いものが中に入ってくる。私はその熱を受け入れる喜びでいっぱいになった。

「あっあああ…るぅ…るぅ!」

 ルーの首に両腕を回してギュッと抱きつくと、夢中でルーの唇に口付けて舌を絡めた。ルーは少し微笑んだ後に私の舌に応え、腰を動かしながらお互いに交じり合った。

「んっんんむ…んぁ…んっはん」

 お互いの息遣いや体温だけで車内がムワッとしてくる。

 ルーは腰の動きは止めずに私から唇を離して、チラッと車の窓を眺めた。

「私たちの熱で…曇ってますね」

 そう言ってルーは私をくるんっとうつ伏せにして、お尻を高く突き上がるようにさせて口の中に指を入れて顔を上げさせてきた。

「はぁっあん…ぁっあ!あっあ!」

「ほら、曇って白い…窓にマイカと私が映っていますね」

 窓に映った私は熱に浮かされた溶けた目と顔で、ルーから与えられる快感に悶えるように喘いでいた。

「やっ…んっああ!やだっ…んっんっあん!」

「ダメですよ。ちゃんと見てください。私たちが愛し合ってる姿を…覚えて」

 私が俯こうとするのを許さず、ルーは見せつける様にぺろりと唇を舐めて私を更に快楽に溺れさせ始めた。

「はっあっ…あっ…あっ…めっ…だっ…めぇ!」

「マイカを愛している私を…見て」

 言われたとおりに窓越しのルーを見つめる。とても気持ちよさそうな恍惚とした顔だが瞳はとても優しかった。

「あああん!」

「おや。私の顔を見ただけで感じましたか?キュキュっと締まりましたよ」

「はぁっあんっああ!イィ…ぁっあん…るぅ…イィのぉ」

「ええ、私も。マイカ、愛しています」
 
 ルーは私が言葉を返すより先に腰の動きを早めて、どんどん高みに誘っていく。私も〈愛してる〉と言いたいのに、与えられる快感が強くて気持ちよくて喘ぐ声しかだせない。

「あっああ…あっん…んんっぁあああー!」

「くっ…マイカ…」

 私は与えられる刺激により絶頂にのぼり、体をガクガクと震わせながら達した。惚けた私の中にルーがドクドクと熱い精を放つと後ろから抱きしめるように倒れてきた。

「はぁ…はぁ…」

「…ん……ふふっ。気持ちよかったです」

 私の頬にチュッと口づけを落とすと、ルーは幸せそうに私に微笑んだ。

「…ん、私も。気持ちが良かった」

 ルーはニッコリ微笑んだあと、私の中から少し柔らかくなったモノを抜き去った。

「はぁあん…んっ…抜けたの寂しい」

「そんな、煽る事を言って…どうなっても知りませんよ?」

「……いっぱいして?」

「っ!……マイカは…私を翻弄するがとても上手い」

 ルーは私を抱き起こしてお互いが向き合う様に抱きかかえるとじっと熱の持った瞳で見つめてきた。

「やめて欲しいと言ってもやめませんからね。いくら影響がないと言っても、子供がいるからと気にして激しくするのは我慢していたのですから」

「うん…いいよ。いっぱい…しよ」



 それからお互いに何かを埋める様に求め合った。何度交わったかもわからない。とにかく車はガタゴトガタゴトとずっと揺れていたのは間違いない。



 朝起きたら…下着が凄いことになっていた。リチェ様に「昨晩はお楽しみでしたね」なんてにやけた声で言われた私は、濡れた下着をすぐに洗浄魔法で綺麗にしたのは言うまでもない。
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