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妊婦には優しく

夢の世界①※

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 あの日からルーと毎日夢で会っていた。

 夢の世界で落ち合う場所は色々だった。

 お互いの記憶や知識をもとにして構築しているのか、私の世界とこちらの世界どちらにも似た場所や混じり合った場所が多かった。

 3ヶ月ほどは、現れる世界を観光することを楽しんだ。ルーは王都から離れたことないため、いろんな場所を巡れて喜んでいた。

 手を繋いで歩いたり、木陰で恋人のように啄む口づけを繰り返したり。

 私の世界に似た街並みを散策したり。

 ルーが家族で過ごした湖の辺りで、何故か私の世界にある様なカフェテラス付きお洒落なカフェでお茶をしたり。

 付き合い始めた恋人達がデートを重ねるように。

 2人の関係をじっくりと育てるように過ごしていた。

 いつもの通り夢の世界に渡った、そんなある日。

 目を開けて自分たちがいる場所を確認すると…

 大きな海が目の前に広がっていた。私たちは海のそばにある浜辺で手を繋いで佇んでいた。

「ここは…」

「今回は私の世界に似てるかも。海っていう場所だよ。ルーの世界にもある?」

「ええ。聞いたことはありますが…」

「そっかぁ。海の水はしょっぱいの。水の中にはいろいろな生き物が住んでて、私の世界では海の中を潜って生き物を観察したりするツアーもあるよ」

「なるほど。しかし、今私は…海よりもとても眼福なモノを見ているので、そちらに夢中です」

「へ?」

 そう言われて海から目線を外して、ルーを見上げた。ルーの目線を辿って自分の下へと目線を下ろすと。

 真っ白なビキニを着た私が見えた。

「なんですと!!!!」

「そのような下着は初めて見ました」

 ビキニはこのぽっちゃり体型なのに…なのに。マイクロビキニだった。上は乳首のあたりだけささやかな白い布があるが、ほぼ紐だ。首と背中で結び目があった。下は…最近紐パンばかり履いて少し慣れたが、これは股間の布が小さい紐パンだった。そして、お尻は紐が一本…縦にあるだけだ。これは恥ずかしすぎる!

「きゃぁぁぁ!!」
 
 私は慌てて体を抱えてその場に蹲った。ルーはクスクス笑っている。なるべく体が見えないようにしながら上を見上げると、ルーは白い普通のハーフパンツ型の水着だった。

「なんでルーは普通なの!不公平!」

「そう言われても。ここの世界は着ている服さえも自分たちの意思とは関係なく色々変わるではないですか。私が選んだわけではないですよ」

「ぐぬぬ」
 
 そうなのだ。場所も様々ならば着ていた服も様々だったのだ。ルーがジーパンTシャツ姿だったり、私が神官服だったり。

 しかし、これは…私も現実で着たり、手に取ってみたことさえもない!ぽっちゃりゆえにビキニを着る勇気がないからだ。

 うーうー言って私が唸っているとルーが手を差し出しながら話しかけてきた。

「この服は…下着ですか?」

「ちがう…水着っていって泳ぐ時に着るやつ」

 胸元を左腕で隠しながら、右手でルーの手を取って立ち上がった。立ち上がってすぐに自分のお尻も右手で隠した。

「なるほど。マイカの世界は…皆これを?」

「そんなわけあるかぁぁぁぁ!!!もっと布もあるしっ!体のラインが見えないものもあるし、こんなの着たことない!」

 ブンブン首を振って私が興奮しだすと、ルーはまたクスクス笑い始めた。

「もー…何か隠せる布…」
 
 自分たちの周りをキョロキョロ見渡す。しかし、目の前は海、足元は砂浜。海岸沿いに岩があったりするけど、布はない。遠くの方に何か四角いものが見えるが…それは何かは今はわからない。

「ないみたいですね」

 ルーも一応探してくれていたようだ。

「あ、あの…遠くにある四角いのは建物かも。あそこに何かあるはず…ないと困る!!」

「はいはい。わかりました。では、あちらに向かいましょうね」

 ルーは優しく微笑みながら私の手を引いて歩き出した。私は胸元を隠したままついていった。

「後ろみちゃダメだからね」

「はい」

「絶対だからね!」

「そんなに言われると見て欲しいのかと思いますよ?」

「ちがーう!」

 手を引かれながら建物に向かって歩いていくと、目の前にガラス張りの建物が現れた。

「なにこれぇ…」

 ドーンっと建っている建物は正方形の全面ガラス張りだ。中からのぞくと、建物の内壁もガラスのような透明な板だった。

 内装は大きめのベッドがある寝室。
 ジャグジーがある浴室。
 テラスは海に面していて、そこにビーチベッドが二つ並んでいた。

それ以外の設備はなかった。

「入りますか?」

 ルーが目線を向けずに話しかけてきた。

「う、うん。シーツでもいいから…」

「はい」

 ルーは建物の扉を開けて中に入っていった。

 内装は中から見えていたものと同じだ。ベッドの周りを探すがマットレスについている布だけで、剥がせるようなタイプではなかった。

 浴室にタオルでもないか探すも、無い。

 全て確認するが、体に纏えるようなものはなかった。

「なんなのぉぉお」

「これは困りましたね」

 私はベッドの前で膝を抱えて蹲った。ルーは私の背中を隣でしゃがみ込みながら優しく撫でてくれた。

「今日はこのままなの?…もう歩けない」

「これはもしかしたら…」

「もしかしたら?」

「次の段階に進めという、神の思し召しでは?」

「リチェ様のイタズラ!?」

「さぁ…それはわかりませんが」

 私の背中を撫でていたルーの手が、段々といやらしい手つきで撫でてくるようになった。時々脇腹を通り過ぎて、胸元の膨らみに指先がかする。

「ちょ…何考えてるの…」

「いえ。そろそろ肌を合わせたいと思ってはいたのです。そこにこのようなマイカを見せられて…我慢ができると?」

「いや、我慢しよう?」

 私が顔を上げてルーを見つめると、ルーはニコニコ笑っていた。しかし紫の瞳には熱がこもっている。

「え。我慢しよう?」

「それは無理です」

 ルーは撫でていた手を私の胸元に滑り込ませてきた。

「きゃっ」

「久しぶりです。マイカの柔らかさを感じるのは」

 嬉しそうにルーは笑うと手を離して、私の後ろに回って抱きついてきた。そして私の腋に両手を入れて立ち上がらせると、ベッドサイドに私の上半身を乗せてお尻だけ向けるような体勢にさせた。

「素晴らしい。この紐が…」

「だぁぁ!言わせない!実況しない!」

「残念。どのようになってるか教えて差し上げたいのに…」

 ルーはクスクス笑って私のお尻にある紐をクイックイッと引っ張ってきた。私は後ろを振り返ってルーをジロっと睨みつけた。

「んっ…やめてよ」

「なぜ?」

「…こ…っ…こすれるの」

「なるほど。それでは物足りないですね」

 ルーはボソリと呟くと、膝立ちになって私のお尻に顔を近づけてきた。そっと紐をずらして、私のお尻を両手で掴んで固定すると、舌を這わせて蜜壺を舐め始めた。

「ぁっ…んむ…ちょっとぉ…ひゃっ」

「愛する人が目の前にいれば、可愛がりたくなるのは男として普通では?」

「あっあ…もっ……うま…すぎっ…ぁん」

 経験値の差もあるが、ルーは私の弱い場所を的確に刺激してくるのだ。私を喜ばせようとしているのがわかるくらい。

 私は徐々に抵抗する気力がなくなって、ルーに身を任せた。

「はぁん……んっ…んっ…」

「声もっと聞かせて下さい。誰もいませんよ?」

 ルーは私の蜜壺から顔を離すと、次は指を一本、中に入れて壁を刺激しはじめた。

「ぁあん…だって、ぁっ…なんか…んっ……ああ!」

 話している最中でもルーは私を刺激する手を止めない。弱い場所をうまく探り当てて、私を快感の波へ誘っていく。徐々に指が増えて、最後には3本入ってしまった。

「あっあっい…イッ…イィ…ああん…だめ…ああっ…んんっ…んん…」

「ふふ。可愛い…マイカ」

 ルーは私のお尻から背中向かって口づけしながら移動してくる。その刺激さえも、私が快楽に溺れるのに十分だった。

「ぁぁっ…んっん…はぁっ…ぁん」

「おやおや。もう。限界ですか?中が私を誘ってきます」

 グリッと私のお腹側の壁を引っ掻くように刺激される。私はゾクゾクっと何かが走る感覚に体が震えた。

「ああ!…だめっ…はぁっあん…イッ…ちゃ…ああああ」

「はい。可愛いマイカを見せて」

 上に上がってきていたルーは私の右耳元で少し低い声で囁いてきた。私は囁かれた事でスイッチが入ったように快楽で頭が真っ白になった。

「ふふ。腰が…動いてますよ」

「ああん…ぁぁ…あっあ!…あっ、ああん…きちゃ…あっあああん!」

 ルーの巧みな誘いで、快感の波が絶頂を迎えた私は体を震わせながら、体を弓形に逸らして達した。

 ルーは私が達した後に指をそっと引き抜いた。

「はぁ…はぁ…るぅ…」

「はい。この姿を目に焼き付けてもいいですか?」

「うん…みて…」

 快楽の余韻に浸ったボーッとした頭のまま私は頷くと、コロンっと仰向けになった。ベッドサイドに腰掛ると後ろにて倒れて、膝を曲げて股を大きく開いた。

「ああ…これはこれは。なんて素晴らしい。次は起き上がってどのようになるか見せて下さい」

「うん」

 私はゆっくり起き上がってベッドサイドに座った。

「おお…」

 ルーは膝立ちのままだったため、私の胸元が目の前に来るような状態だった。

「これは…溢れそうですね」

 そういって、私の胸を両手で下から包み込むように掴んで揉み始めた。

「はぁっ…んっ…」

「これは脱がしてはいけませんね」

 そう言ってルーは手を離すと、立ち上がって私をまた後ろに押し倒した。

「もっと見ていたいですが、我慢の限界です」

 そう言って履いていた水着を脱ぎ捨てて、私の足をM字にひろげると真ん中の紐をずらして蜜壺に熱いモノをあてがってゆっくり中に入ってきた。

「ぁっああん…はぁ…」

「もう、動きますよっ」

 全て中に入る前にルーは耐えられなかったのか、興奮している声で言った。

「ひゃっん!あっあうっ…んっんっあっあ…はげ…しっ…イィッ」

 私を求めるように、ルーはいつもの優しい笑みが消え、ギラギラとした瞳で私を見つめながら激しく動き出した。私はその瞳に興奮して体がカッと火照った。求められるのが嬉しい。

「ああ。マイカ…マイカ…愛しています」

「あっあんあん…うん…んぁ…あっ!わた…しもぉん…ああん」

「っ…嬉しいです」

 ルーは嬉しそうな声で私の耳元囁いてきた。そしてそのまま唇まで軽く口づけをながら移動してくると、お互いの唇を合わせた。

「んっんっ…んぁ…ぁ…ちゅっ…あん…んっん」

 お互いにお互いを求め合うように口付け、お互いに腰を動かして、一緒に絶頂を迎えようと激しく交わった。

 …ああ…満たされてく…

 そう思った瞬間にルーに奥の弱い場所を突かれた。ビクッと体を震わせ中を締め付ける。刺激が強くて私は口を離した。

「んっぷ…あああ!それだめ!…あっああ!」

「嘘つき。ここがお好きでしょう?」

「あっあっあ……だめっ…ああん…ィイ……ああっあん……ぁあ…だめぇ」

「良いのかダメなのか…どっちですか?」

 ルーはさらに激しく突いてくる。私は一瞬のうちに快感の波に絶頂まで誘われ、また体を震わせて達した。

「くっ…締め付け…がっ…だしま…すよ」

 私が達した後にルーは締め付けに耐えかね、動く速度を速め奥に注ぐようにドクドクと熱い精を放った。

「はぁぁ…ぁっ…はぁ…」

「マイカ…良かったですよ」

「うん…私も」

 熱いモノ入ったままだが、お互いに掻き抱くように抱きしめ合った。心がすごく満たされた。

 その後、私はルーにおもちゃにされた。

 ルーはこのビキニが気に入ったらしい。グッタリした私の体をいろんな方向に転がして、私の体がどのようになるか観察していた。

 私はされるがままだったが、立ち上がって中の液体が流れるところを見せてほしいと言われた時は…流石に断った。

 探究心があるというべきなのかわからないが、ルーは凝り性のようだ。

 願わくば、次は普通がいいな。

 そんなことを思いながら、2人で情事の余韻にひたった。
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