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いざ、フィンなんとか王国へ

変な展開になっちゃった

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「ん……あ、朝か…」

 ムクっと起き上がる。

 寝起きのボーッとした頭のまま、モコ毛を探した。

「あれ?リチェ様?」

 真っ白いシーツに同化でもしているのかと、ベッドの上を探すもあの愛らしいモコモコ毛玉がいない。

 何かあったかな?っと首を傾げてベッドから降りる。

「んー、久しぶりに気怠さが…いや、無いわけではないけど昼まで寝ないとダメなほどじゃなくなったなー。風邪だったかな」

 立ったまま、んーっと両腕を伸ばして体を伸ばす。手を下ろして、ふーっと息を吐いた頃には寝起きのボケっとした感じもなくなり頭の中もスッキリしてきた。

「まだ朝早いのかな…」

 そーっと隣の部屋を開けると、リチェ様がソファーの間にあるテーブルの上で何か紙を見ながら、一定の紙の部分に肉球をペタっと押し付けている。前足がついたものはパッと消えて、また新しい紙が現れる。ちょっと判子を押している事務員さんのようだ。

 そろーりそろーりと抜き足差し足でリチェ様の後ろに近寄る。

『おはようございます』

 ワッと驚かせようと両手を出してリチェ様を触ろうとした瞬間に頭の中に声が響いた。

「ちぇっ。気がついてたの?」

『はい、起きた時から』

 くっそー!この猫神は変なところで筒抜けなのだ。そう、私の体調さえも何か知っている様子だった。拗ねながらも何してるのか気になって後ろからリチェ様が見ている用紙を眺める。

 うーん…何だこの変な字。読めない。

『これ、読める人間はいませんよ。神の言語ですから』

 ペッタンペッタンと肉球スタンプもとい判子を押してリチェ様が話しかけてきた。

「もしかして、女神試験の?」

『はい。今までの経過報告、つまり救済対策の経過についての報告書です』

「そんなにたくさんペッタンするの?」

『ですです。色んな種類の書類出さなきゃいけなくて…毎日こっそりこうやって資料作って送ってるんです』

 リチェ様も大変だなぁっと思いながらソファーに横になるように寝そべってリチェ様を眺めた。

『体調はどうですか?』

「だいぶ良くなったよ!やっぱ風邪だったのかなぁ。体のだるさだけだったけど」

『そうですか。筋肉ダルマ…もっと乱暴者かと思ってましたが、意外でした』

「へ?なんだって?」

『いえいえ、こちらの話です』

 今日の朝食は食べれるかなとか考えている時に、頭の中に聞こえてきたリチェ様の声は元々小さかったこともあって、全く聞き取れなかった。

 やーっぱりなんか、隠してる。でもリチェ様は私に必要なことならば言ってくれるはず。…でも隠し事されるのはちょっと寂しい。こんな時は赤毛の犬と遊んで気を紛らわせるのもいいよなぁ。リチェ様は猫だけど猫じゃないし。

 んんん?赤毛の犬???

 記憶の中で赤毛の犬を探してみるが、記憶にない。子供の頃に家の中が息苦しいときに公園で拾った野良犬だったブチは白黒模様だったはず。

 あれー?なんでだろ?

 そう思って首を傾げながらソファーから起き上がったら、マリアがちょうど部屋の中に入ってくるところだった。

「あ、マリア。おはよう」

「おはようございます。お早いですね。お加減いかがですか?」

「昨日よりもっと良くなったよ。今日はご飯も朝から食べられそう」

「それは、ようございました。心配しておりました。1日一食、二食召し上がれるかどうかの生活でしたし、少しお痩せになって顔色もあまり良くなかったので。本当にようございました」

「マリアごめんね。風邪だったかもしれない。それに痩せたのはそのままお肉取れるようダイエットしたら健康的に痩せれるかな?子供がいるとなかなか自分に手をかけれないけど、ここは独身の時みたいに1人だから自分の為に何かしてもいいもんねー!」

「だい…えっと?」

「ああっ。ダイエットはぽっちゃりからスリムになるように自分を磨くことかな」

「…マイカ様は今のままでも十分素敵でございます」

「そ、そうかな…」

「はい。ではマイカ様、身支度をお手伝いいたします」

「はーい。じゃ、リチェ様がんばってね」

『はい。いってらっしゃい』

 まだペッタンしてるリチェ様に手を振ってマリアと共に寝室の向こうの衣装室でドレスに着替え化粧や髪結をしてもらう。

 今日はちょっと胸元ドーンっと目立つ真っ赤なドレスだった。胸元の布はハートカットされてて、正直言ってカットの切り込みが大きい。ほぼ、そうほぼ!谷間がポロリしてる。肩紐がなくデコルテも出して胸元でドレスを止めてるため、ドレスを踏んだ弾みや重さでズルッとずり下がりそうである。

「これはまた…攻撃的な…」

「マイカ様の魅力である胸を目立たせるドレスを選びました」

「あ…はい」

 マリアはダイエット話で私が自分を卑下していると思ったのだろうか。そんなつもりはなかったけどなぁっと思いながら隣の部屋に入ると、赤髪の大男とリチェ様が何やら仲良く話している。しかしこちらの気配に気がついた二人はスッとお互いに距離を取って離れた。

「なに?内緒話?」

 話しかけながらダリオン様の向かい側ソファーに座って目を細めて二人を見た。

「ち、ちげーよ。ちょっと綺麗な毛並み触ってただけだから!」

「リチェ様が触らせてくれたの?」

「お、おう。むしろ触ってくれたというか…」

「本当に?」

 スッとリチェ様に目線を向けると、コクコクっと頷いている。

「それだけなら良いけど。他に媚びるようなことはしちゃダメ」

「おう、わかってる。尻尾振るのはマイカ様だけだ」

 ん?あれ…他に媚びるなって何で私そんなこと言ったんだろ…。しかもダリオン様もすんなりと認める様な返答だ。

 あれ?っと首を傾げている私を見たダリオン様はクスッと笑った。そして目の前に私がいるだけで幸せっといった表情でずっと微笑んでいる。

 おかしい。ダリオン様といったら、口を開けば下世話な話をしたり、隙あらばお尻を触ろうなど手を出そうとしてきたはずた。そう初日はそうだったのだ。

 しかしダリオン様から話しかけてくる事はなく、むしろ私から何か言われるのを待っている様子だ。

 この空気に耐えかねてチラっとリチェ様をみると、私知りませんっとばかりに無視して、なぜか寝室に引っ込もってしまった。ダリオン様は無害認定されたのだろうか。そんな事を思いながらリチェ様からダリオン様へ目線を戻すと、ショボーンっと眉尻を下げた顔をしていたが目が合った瞬間にパァァッと目が輝いて尻尾(が見えるような気がする)をブンブン振っている。

 この様子がブチそっくりだったため、私は懐かしさと面白さからクスクスっと笑って話しかけた。

「なに、なんかダリオン様。犬みたい」

「俺はマイカ様の犬だ」

「ちょっと何いってるかわかんないけど、面白いからいいや。私の犬って事にしてあげる。それにしても今日は大人しいんだね」

「お許しもらってねぇ」

「ええ?ダリオン様ってもっとガツガツとしてた気がするんだけど。どうしたの?」

「理由を話せという命令か?」

「命令…う、うーん。質問?」

「つまり命令だな。あれは毎日イライラするし、何をしても満たされねぇからだ。満たしてもらってる間はする必要ねぇだろ」

「へー。礼儀正しくするって事?」

「マイカ様が満たしてくれる間は暴れねぇよ」

 つ、つまり…手のつけられない暴れん坊の犬を私があの初日で調教したってこと?腑に落ちないなぁっと思いながらダリオン様を見つめる。

 犬だとしたら相当な大型犬だ。デカイし、大食らいだし。しかも構ってくれなきゃブチみたいにクッションを噛んで中の綿を出したりするのかもしれない。

 ダリオン様が暴れてクッションを咥えて頭振り回してる様子を想像したら、すごく似合ってて本当に犬っぽいなっと思った。

 でも従順にしてて、私の命令絶対!みたいな様子は人前では私が恥ずかしいからやめてもらおう。

 そう思いながら、少し体を浮かせてから座り直した。ちょっとドレスが下がったなっと思いながら、胸元をグイッと両手で上げて整えてからダリオン様に目を向けた。

 すると私の動作をみて、興奮したのか赤茶色の瞳がギラギラと光っていた。

 犬だと言っても牙が抜けたわけではなさそうだ。獰猛さは失っていない様子を見て少しだけ安心した。あんなに従順なダリオン様はダリオン様じゃないからだ。しかし、注意しなければと思い直して話しかけた。

「なに?何でそんな目で見てるの」

 じろっと見つめて冷たい声色で話しかけると、ダリオン様は大きな体をビクッと振るわせた。

「うっ…」

「大人しくしてればご褒美でも貰えると思ってたの?」

「そっ…それは……ふぅ…っ」

 図星だったのか言葉に詰まりつつ、興奮を抑えようとしているのかハァハァ息が荒くなってる。

 しかもちょっと、私の冷たい態度に悦んでない?ドM?

 とにかく私といるとき以外はやめさせよう。そう思った私はこの状態を逆手にとって、目の前に人参をぶら下げることで我慢させようと考えた。

 立ち上がってフーフー言ってるダリオン様の膝の上に乗って、ダリオン様の顎をクイっと右手で持ち上げる。左手は膝に乗ってる間の体を支えるために、ダリオン様の右肩に置いて掴まった。これはかなり美味しそうな人参がぶら下がったはずだ。ニヤッと笑って目を見つめて話しかけた。

「いい?よく聞いて。まず、私と二人でいるとき以外はいつも通りにすること。二人っきりで誰もいないときなら、犬に戻ってもいいよ。今みたいにね」

 さらに興奮してフーフー言ってるダリオン様を見つめながら、顎を持ち上げていた右手の親指でダリオン様の下唇をスルリと指の腹で撫でた。

「あと、ご褒美は…性的な事はダメ。もちろんダリオン様から触るのもダメ。でも可哀想だから、時々こうやってご褒美あげてもいいよ」

 ダリオン様は触っちゃダメ?っと懇願するような目でこちらを見てくる。私も何だか変な気分になってくるし、このままくっついてると絆されて〈よし〉って言いかねない。そろそろ離れなきゃなって思って体を動かそうとすると、お尻あたりに熱くて硬いものがあることに気がついた。

 やだ!あれじゃん!!

 何があるのかわかった私はカァァっと体が熱くなった。人参ぶら下げ作戦失敗しちゃったかもっと思っている間にもどんどん体が火照ってきた。

 やだ、なんか…本当変な気分…

 動いたらお尻に当たるものを刺激しちゃうだろうか。どうしようっと顔を赤くしながら迷ってダリオン様を見つめると、さらに獰猛的な欲にまみれた瞳で見つめてくる。

「な、何か言いたいことがあれば…言って」

「ハァハァ……ご褒美……」

「ご褒美あげてるでしょ」

「毎回…ハァハァ…これか?」

「それは気分次第」

「ハァハァ…ハァ…ハァ…わかった…」

「何だか体が変だから、今日はもう帰って。あと私のお尻に当たってるものはちゃんと処理してから仕事行って」

「くっ…風呂…フゥ…使っていい…か?」

「ええ?ここの?!」

 いや、でも…このまま出て行かせるのも可哀想かもっと仏心出てしまった。

「しょうがないなぁ。マリアにお世話係と着替え用意してもらうから、さっさと行って!」

 ダリオン様の顎に当てていた手を離して膝から降りようとすると話しかけられた。

「あ、あと…ハァ…ハァ」

「なに?」

「な、ま…ハァハァ…え」

「ああ、あの流行り?もう、こんなときに。えっとダリオン…リオでいい?」

 獰猛な獣が嬉しそうな顔をしながらギラギラの瞳はそのままで、うんうんっと頷いた。それを見てから、あまり刺激しないように体をずらして膝から降りると反対側のソファーに座って浴室の扉を指さした。

「あっちがお風呂。あんまり臭くしないでね」

「…わかった…」

「またね、リオ」
 
 こちらの声かけを聞いて、リオがのっそりたち上がる。私の目線は同じだったから、立ち上がってしまうと目の前にはリオの下半身が目に入ってくる。

 しかもズボンの一部は大きく盛り上がっていた。見ちゃった!と思って顔を赤らめてプイッとそっぽむくと、その様子を見たリオは少しクスッと笑って浴室の扉を開けて姿を消した。

「はぁぁぁぁ…なんか変な展開になっちゃった…。あ、マリアに言わなきゃ」

 それからはチリンっとベルを鳴らしてマリアを呼んだ。リオがお風呂に入ることになったため、世話人と着替えを用意して欲しいこと、今日はこのままリオは退室すること。私は朝食を食べに向かうことを伝えて指示をだした。

 マリアはなぜリオがお風呂にいるのかなど詮索せずに、私の指示通りに動いてくれた。

 私は寝室でゴロゴロしてるリチェ様を抱き上げて食堂へ向かった。リチェ様はリオを無害認定したのは確実そうだ。

 あの獣は本当に無害なのだろうか…少し心配になる。

 久々の朝食を美味しく食べていると落ち着いてきたのから体の火照りも鎮まった。リチェ様と二人で自室に戻ると、リオは既にいなかった。少し寂しいなっと思ったが、その後はリチェ様と庭で遊んだり、お昼寝したりとベッドから出て久しぶりにのんびり1日を過ごした。

 


ーーー(ダリオン視点)ーーー
 
 マイカ様に指示されて、風呂場に入る。服を全て脱いで、風呂場に用意されてた椅子に座る。

 あぁ、この空間の匂いからマイカ様を感じる。

 夢で与えられた匂いや感触、マイカの味を思い出しながら自慰にふけった。

 なかなか昂りがおさまらず、3回ほど精を放ってようやくひと心地ついた。

 すると浴室の中に王城にいる間に世話をしてくる侍従が入ってきた。広がってる白い液体にも何も言わずに、淡々と俺の体を洗ったりお湯をかけたりして湯に浸からず簡単に済ませた。

 もちろん、部屋の主に許可が出てるため、使った石鹸はマイカ様が使っているものと同じだ。ふんわり俺の体からマイカ様の匂いがする気がして、心が落ち着く。侍従は浴室を洗浄魔法でサッと全て綺麗にする。俺が吐きだしたものも綺麗さっぱりなくなった。それが少し残念だった。

 騎士服に着替え、浴室から出る。マイカ様は部屋の中にいなかった。寂しい…そう思うも、人前では犬になるなと言われた手前、今まで通りの態度でいなければならない。

 マイカ様の部屋から出てアーサー殿下の執務室に入ると、いつもの顔ぶれが中にいた。

「帰ったか。思ってたより遅かったな」

「風呂入ってた」

「は?」

 俺の返事を聞いて、執務室の机で仕事をしていたアーサー殿下は片眉を上げて怪訝そうな顔で俺を見つめてきた。

「マイカに何かしたのか」

「するわけねーだろ」

 どかっとエリオットの隣のソファーに座った。

「まぁいい。報告しろ」

「まず、マイカ様は昨日よりさらに元気になったぜ」

「意外だな。悪化してるかと思っていた」

「けっ。俺だって加減ぐらいしってるっつーの」

「アレックスから聞いていた現実との願望など夢との共通点はあったか?」

「あー、あったといえばあったが。そこまで問題じゃねーな。あと、俺のことも愛称で呼んでくれることになったぜ」

 俺はニタリっと笑うとテーブルの上のお菓子をむっしゃむしゃと食べた。

「私のことも呼んでくださるでしょうか」

「シャルム様、大丈夫ですよ。マイカ様お優しいから」

「はい。今夜は私の日ですものね。楽しみでございます」

 ニッコリ無害そうな笑顔でアレックスと話して笑っているルイスを俺はスッと目を細めて眺めた。

 今朝マイカ様を持ってる間、リチェ様に話しかけられた。夢の中で無体をしなかったことを褒めつつも、今晩のルイスを心配していること。何かあればマイカ様を守るために俺や他の男たちを呼ぶかもしれないと。

 かなりリチェ様はルイスを警戒しているようだ。理由はわからんが。

 モグモグっと食べながら、目線をアーサー殿下に向けるとアーサー殿下も何か思うところがあるのかルイスを観察していた。

「報告は以上だな。では、本日は解散」

 アーサー殿下の号令で各それぞれが退室した。俺も皿の上の最後の一個を口に放り投げてから立ち上がった。

「あいつは注意が必要か?」

 仕事をしながらアーサー殿下が俺の後ろから話しかけてきた。

「そーだな。何かあればリチェ様が俺たちを呼ぶんじゃねぇーか?」

「そうか。わかった」

 文字を書く手を止めないままアーサー殿下は返答してきた。俺はそのまま部屋から出て廊下を歩いた。

 俺はもう、マイカ様の犬だ。

 満たされなくて色々なものに噛み付いていたが、今は心が落ち着いている。

 現実の世界でのご褒美が今後どうなるかわからないが、今日のご褒美は最高だった。

 ふんわり香る匂い、目線を下げれば柔らかそうな肌。屈んだらポロッと出てきてきてしまうのではないかと思えるくらい強調された胸元。そして、俺の太ももに感じた尻の柔らかさ。

 次はいつご褒美がもらえるだろうと楽しみになりながら上機嫌で騎士団の訓練場へ向かった。
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