【完結】あの奇跡をもう一度

あさリ23

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魔道具研究の日々

外で…やだよ!※

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 朝2人で起きると父さんとロイド兄さんはすでに外仕事に出かけていた。僕は母さんに朝食を用意してもらって、オリーと2人で朝食を食べてから家の周りを案内することにした。

 領民達に見つかれば、包み隠さず恋人であることを伝えた。うちの領民は差別意識がないのか、割とすんなりと受け入れてくれた。

 むしろ領民から『坊っちゃんが女を抱いてる姿なんて想像できねぇや』と言われる事もあって僕は少しだけムムっとなったのは秘密だ。オリーはそれを聞いて僕がカローさんを抱いていた姿を思い出したのか少しだけ不機嫌になった。

 一通り案内が終わってもまだ不機嫌なオリーを人があまりこない我が家の納屋裏に連れて行った。

「オリー、機嫌直して」

 見られない場所にきてからオリーにギュッと抱きつくと、オリーは少しだけ拗ねた声を出した。

「…機嫌は悪くない」

「眉間に皺寄ってるよ?」

 僕が手を伸ばしてオリーの眉間を指の腹で撫でると少しだけ皺が無くなった。そしてオリーの顔が近寄ってきたため、僕は目を瞑って柔らかい感触が来るのを待った。

「ここでしたい」

「え!?!」

 口付けなのかと思ったらオリーは僕の耳元で艶やかな声で囁いてきた。僕がびっくりして目を開けてオリーを見つめると、僕を腕の中に包み込んだオリーは僕のお尻を両手で掴んでムニムニと揉み始めた。

「ここはだめ…だよ」

「昨日は我慢した」

「でも、見られるかもだし」

「防音と認識阻害をかければいい」

「でもでも…恥ずかしいし…」

 オリーは僕がモジモジしているのを無視して僕の股間を触るといやらしく撫でてきた。

「じゃあ、一回だけ。すぐ終わるようにする」

「…うう。でも父さんと兄さんに時刻魔道具のこととか、入浴施設の話をしたい…から、疲れて出来ないのは嫌だよ」

「昼を食べてる時にすればいい。一回だけにするからきっと疲れない」

「うう、もう…」

 オリーはお尻を揉みながらもねだるような声で懇願してくる。僕はこの声にとても弱い。いつもついつい絆されてしまうのだった。

 オリーは僕の反応を見て許可が出たと判断したのか、すぐに防音と認識阻害の魔法を使うと僕のズボンをずり下げてきた。

「小屋の壁に手をついて尻を出してくれ」

「…わかった…。魔道具ついてないけど…」

「わかってる」

 指示された通りにオリーに背を向けて小屋の外壁に手をついてお尻を突き出すと、オリーは蕾のヒダと蕾の中を洗浄して、その場にしゃがみ込んだ。そして僕の蕾を濡らすために舐め始めた。

「んっ…オリー…」

 風が吹くたびにサワサワと木々が葉っぱを揺らす音の中にオリーがピチャピチャと音を出して舐める音が混じって僕はだんだんと体が熱くなるのを感じた。

 オリーはそれに気がついて硬くなり始めた僕のことモノをそっと手で握ると上下に動かしながら舐めるのを続けた。

「ぁっぁ…ああ、んっ…オリー…きもち…はぁあん」

 刺激されるたびに甘い痺れが体を駆け巡る。オリーは僕の反応が良くなったことに気が付いたのか蕾を舐めるのをやめてゆっくり人差し指を蕾の中にうめてきた。

「あっあっ、んん…あ!そこ…ああ!」

「アーシェ…可愛い」

 弱い場所を指で撫でるように刺激されるだけで体がビクンビクンっと震えた。オリーは僕の反応を見て満足そうな声を出すと硬いモノと蕾の奥を弄ってさらに刺激を僕に与え始めた。

「あっあっあっ、でる…でちゃ…ぁっ…ああああ!」

 僕が込み上げたのもを出して達しそうになると、オリーは硬いモノをギュッと強く握った。その刺激と同時に蕾の奥の弱い場所を強めに刺激されると、僕は何も出してないのに快感の絶頂に達してビクビクっと体を震わせた。

「あああ…これ…すき…」

「知ってる。アーシェは出すより、出さずに達する方がいい顔をする」

 オリーは僕の股間と蕾から手を離すと、ズボンから硬くなったモノを取り出してそっと蕾に押し当てた。

「あっああ、はいって…る…んっ…」

「声を出しすぎるな」

 オリーはゆっくり根元まで僕の中に埋め込むと僕の顎を掴んで後に振り向かせると優しく口付けてきた。

「んっ…はぁっ…ちゅっ…ぁっ…ああ…ちゅっ」

 お互いに求めるように舌を伸ばして口付け合うが上手く唇が合わさらないため、隙間から声が漏れる。オリーはそれをわかっているはずなのに僕の腰を掴むと僕の弱い場所を突くように腰を振り始めた。

「ぁっああ、ちゅっ…あっあっちゅっ…きもち…あっああん!」

「ハァハァ…声ですぎ」

 口付けあいながら僕はいつも以上に快感を感じていた。オリーもいつもより興奮しているのかハァハァと甘い吐息を吐きながら口付けつつ腰を振っていた。何度も何度も同じように繰り返していくほど絶頂に向かって体が高まっていった。

「あっああ!オリー!オリー!」

「ハァハァ…俺…も、限界…」

 もうすぐ達しそうだと伝えるように名前を呼ぶとオリーは心得ているとばかりに僕を激しく揺さぶり始めた。僕はその刺激によって頭を蕩けさせながら高まっていく快感に身を委ねた。

「あっあっあああ!あああ!」

「くっ…」

 絶対に達して自分の服と小屋の壁に向かって白い液体を吐き出し、ビクビクっと体を震わせて僕が達すると、オリーも奥にグッと先端を押し付けてドクドクと熱い精を注いだ。

「ハァハァ…なんだか…すごくよかった」

「…外ですると…ふぅ。開放的だからだろうな」

 オリーは柔らかくなっていくモノをゆっくり僕から引き抜くと、汚れた場所を魔法で綺麗にしてズボンを履かせてくれた。僕は快感の余韻に浸りながらオリーがしてくれることに身を任せていた。

「そっか…あー、ついに外でしちゃった」

「これでアイミヤに帰っても市街でできるな」

「やだよ!やだからね!いつも街に行くたびに路地裏でしようとするのやめて!」

「じゃあ公園ならいいのか?あそこも場所取りが…」

「どっちもダメ!」

「ちっ…このまま流されるかと思ったのに」

 今回は流されてしてしまったが、次は流されないと心に決めた僕はオリーのおねだり声に負けないように気を引き締めた。僕の返答に少しがっかりしたような声を出しつつもオリーは自分のモノをズボンに入れてから後ろから抱きついてきた。

「愛してる」

「僕も愛してる。でももう外はダメ」

「くくっ、わかったわかった。またいつかな」

「いつかもないから!」

 ギャーギャーと反応する僕をオリーはクスクス笑って抱きしめ続けた。

 どこか余裕そうなオリーはきっと知っているのだ。僕がおねだりに弱くてついつい流されることを。

 
 
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