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仕事と恋の両立
悪魔との取引※
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ガタガタと豪華な馬車に揺られていた。服もいつの間にか用意されていた上等な布で作られたシャツとズボンを着ていた。
僕の隣には薄紫の頭の悪魔がいて、僕の右手をぎゅっと左手で握っていた。お互いの指と指を絡めるように握られて、隙間がない。
僕はボーッとしながら馬車の小窓から街並みを眺めていた。
いつもオリバーさんと一緒に馬車に揺られて見ていた景色。でも今は悪魔と一緒だった。
悪魔の囁きは僕の思考を奪っていた。
『一緒に街に行って、彼がいる行きつけの店に行きましょう。あの店は休まず頑張るいい店なんです。あ、行ったことありますよね?あそこ、個室がいくつかあるでしょう?彼はいつも個室で食べますから、その隣をちゃんと確保してあるんです。あの店は壁が薄くて話し声も聞こえるでしょう?だから、僕に抱かれてるような声を出して下さい。空の日なんて待たずとも、きっと答えが出ますよ』
答えが見つかる。その言葉に引き寄せられて僕は頷いていた。
そして今、悪魔に手を引かれて初めてオリバーさんと一緒に入った店にいた。
「あら、白い髪のお方。もしかして、あのお兄さんと待ち合わせ?」
店内に入ると見覚えがある女性店員が僕に話しかけていた。僕が返事をしようと口を開ける前に悪魔が返答していた。
「え?いえ。僕たちは個人的に食べにきたんです。部屋を押さえてあるはずなんですけど…」
「おや?そうだったのかい?ごめんよ。確かに個室を一つ押さえてあるね。右奥の部屋だよ」
「はい」
悪魔はニッコリ微笑んで僕の手を引いて歩きだした。初めてオリバーさんと一緒に入ってご飯を食べた部屋だった。
「ふふ。この壁の向こうにいますよ」
部屋に入ると悪魔は小声で僕の耳に囁いて、中に入って右側の壁を指さした。そしてさらに小声で囁いた。
「あの声を出すまで、決して話してはいけません。僕が全て話すので、返事は頷くか首を振るだけにして下さいね」
僕は同意の意味で首を縦に振ると、悪魔はニコニコ笑って僕を右側の壁にある椅子に座らせ、悪魔も僕の左隣の椅子に座った。一つのテーブルを並んで座っていると店員が中に入ってきた。
「はーい。何にする?」
悪魔にメニュー表を手渡した店員は僕たちの座り方をみて少しだけ眉を顰めた。
「あんまりうるさくしないでよ?まだ昼なんだから」
「わかってますよ。声は出さないようにがんばりますね」
「全く。若いもんは仕方ないね。じゃ、このメニューがおすすめだよ。体が熱くなってくるし。あとこっちとこっち。終わった後も食べやすいだろうね。あと、飲み物はこっちだね。酔わせたいならこっち」
「ふふ。じゃあ、全部お願いします」
「はいよ。全部持ってきてから始めてちょうだいね」
「はい」
慣れているのか店員はそれだけ言うと、メニュー表を持って去っていった。僕が悪魔を見つめて首を傾げると、悪魔は隣に聞かせるように囁いた。
「ここはそういう目的でも使える部屋なんです。むしろこの国で個室に入ったらそういう関係って事ですよ」
僕が眉を顰めて悪魔を見つめると、悪魔は笑いながら僕のお尻を右手で撫でた。
「だから、ここに一緒に来たってことは…片方はそんな気持ちを持ってたって言われても仕方ないってことです。どうですか?」
どうと言われてもなんと返答すればいいか分からず首を傾げると、悪魔はチラッと右の壁に目線を向けた。
「貴方を食べられるなんて夢のようです。何度も何度も夢に見ました。貴方が僕に乱されてる姿を。僕の愛を受け取ってください」
「んっ」
そう言って悪魔は僕に口付けてきた。口付けられながら悪魔を見つめると、茶色の瞳はニンマリと笑っていた。
「もっと声を出して…僕を感じて」
いいの?っと首を傾げると、悪魔はさらに笑みを深めた。
「僕の愛を受けいれた貴方の声を聞きたい。お願い」
悪魔はまた僕に口付けてきた。激しくてねっとりした感じの刺激に僕はすぐに気持ち良くなっていた。
「んっ…んっん…んっ」
悪魔は僕の弱い場所を何度も何度もしつこく刺激してきた。ねっとりした感じが悪魔らしい口づけだなと思いつつ、僕は悪魔の刺激を受け入れて応えた。
「んっ…ぁっ」
「ふふ。可愛い。この青い瞳が溶けて僕を見つめてくれるなんて、夢のようです」
唇を離されて悪魔が囁いていると店員が部屋に入ってきた。
「おや、邪魔したかい?」
「いいえ、大丈夫ですよ」
店員は慣れた様子でお酒と料理をテーブルに乗せていた。
「残りはもう少しかかるよ」
「はい」
悪魔はニコニコ笑って出て行く店員を見送った。そして、取り皿の上に並べられた料理を取り分けて僕に差し出してきた。
ありがとうっと声を出そうとすると、口元に人差し指を立てて悪魔は僕を見つめてきた。話すなって意味なんだと理解した僕は口を閉じて、小皿に取り分けられた料理をフォークをさして食べた。
「美味しいですね。このお肉はちょっとピリッとした辛さがいいですね。食べていると確かに体が熱くなる」
そうだねっと頷いて返答すると、悪魔は僕に真っ赤な飲み物が入ったグラスを手渡してきた。
「濃い味はこのお酒を飲むとさらに美味しいですよ」
差し出された血のように赤い液体は甘そうな匂いをしていた。僕はそっとグラスに口をつけて、一口飲み込むと、甘い匂いなのに口の中に渋みが広がった。
「うっ!」
思わず声が出てしまうと、悪魔はクスクス笑った。
「葡萄酒ですよ。肉料理にピッタリです。さぁ、たくさん飲んで…」
「んっ」
悪魔は僕からグラスを取り上げると、自分の口に含んで僕に口付けてきた。
「んっ…んっ…んん…にがい」
「でも、舌が絡むと紛れるでしょう?ほら、もう一回」
悪魔はまたお酒を僕に飲ませながら口付けてきた。確かに渋みはまろやかになる気がするけど、かなり強いお酒なのか飲めば飲むほど喉が渇くし、体が火照ってきた。
「んっ…ああ、白い肌が真っ赤になって…素敵ですよ。この白い髪がそれを引き立ててますね」
悪魔が〈白い髪〉と囁くと、右隣の壁からガタッと音が聞こえた。僕は酔ってボーッとしながら悪魔を見つめた。悪魔はニッコリ微笑んでまた僕の唇に口付けていた。
口元からピチャピチャと音を出しながら口付けていると、部屋の扉が開いた。
「あ、ごめんね。また邪魔しちゃった?残りの料理だよ。じゃ、ごゆっくり」
店員は口づけあいながら返事をしない僕たちに声をかけて料理を並べると扉を閉めて出ていった。悪魔はやっと唇を離して僕に微笑んだ。
「さぁ、食べましょうか」
そう言って届いた料理を僕に食べさせていった。自分で食べようとすると首を振られるから仕方なく口を開けた。
フォークで食べさせてくれたり、口に含んだものを渡してきたり。
僕が声を出していいのは口づけの時だけだった。
ある程度食べ終わると、悪魔は僕に真っ赤な血を飲ませながら微笑んだ。
「酔いました?」
うんっと頷くと、悪魔は僕を立たせて右側の壁にドンっと押さえつけた。ボッーとしながら見上げると悪魔は僕のズボンと下着を脱がせて、下半身だけ露出させた。
「ああ。可愛らしい色だ。美味しそう」
悪魔はしゃがみ込んで僕のまだ柔らかいモノを口に含んで刺激してきた。
「んっんんっ」
「声を我慢しないで。僕に食べられてる貴方の声が聞きたい」
「ぁっん…んっん…はぁん」
悪魔から刺激される甘い誘惑に僕はお酒に酔ったまま素直に受け入れた。甘い刺激は気持ちが良くてどんどん僕のモノを硬くさせた。
「あっあん…やっ…でちゃう」
「んっ…可愛い。だして…」
「はうっ…やぁ…吸わないっで…あっあっあん!」
悪魔の刺激に体は悦び、そしてどんどん絶頂に向かった。僕の弱い裏側をねっとりと刺激されると、僕は悪魔の口の中にピュルっと精を吐き出していた。
「はぁ…ぁっ…でちゃっ…た」
「んっ…男性のを飲んだのは初めてです。でも愛おしい貴方のだと思うと、とても美味しく感じます。ここも、僕のために準備してくれたんですね」
出かける前にオリバーさんが作った魔道具で、店で販売しているものを僕の蕾に入れられていた。悪魔はそれを引き抜くと、ズボンから熱く硬くなったモノを取り出した。
「んっ…や、ここじゃ…」
「我慢できません。ほら足をあげて、僕に掴まって」
悪魔の首に両腕を回し、悪魔に両足を持ち上げられて股を大きく広げられ、右側の壁に背中を押しつけられた。
「ああ。僕の愛を…受け取って…くだ、さい…」
ツプっと先端が中に入ってきた。オリバーさん以外のモノを受け入れてしまったことに頭がぐるぐるとしてきた。でも、与えられる快感が気持ちよくて、お酒に酔った僕はすぐに考えるのをやめた。
「あっあっ…はいっちゃ…ああん」
「根元まで入りました。そんなに吸い付いて、可愛い」
悪魔は恍惚とした顔で僕を見つめると、下から突き上げるように腰を振り始めた。
「はぁっあん…あっあん…あっあっ」
「はぁ…すごいっ、これは…愛の力ですか?こんなに気持ちが…いいなんて、初めて」
「あっあっ、きもちぃ…?ああん」
「はい。もっと僕を感じて」
奥を突き刺すように体を揺らされ、壁にくっついた背中は揺らされるたびにドンドンっと壁を鳴らした。そして腰の動きが早くなってお互いに高まって達しそうになった瞬間に部屋の扉が開いた。
「あっあああん!」
「くっ」
扉が開いたと同時に僕たちは絶頂に達して、僕は自分のお腹に向かって白い液を吐き出し、悪魔は僕の中にドクドクと精を放った。
お酒に酔いながらも、出した後のあの感覚がやってきて、冷静になった頭の中で悪魔に悪態をついた。
演技って言ったのに、嘘つき
そんなことを思いながら悪魔を睨むと、悪魔はクスッと笑って僕の唇に軽く口付けて扉を開けた人物に声をかけた。
「なんですか?愛し合ってるところに割り込んでくるとか。どんな権利があってしたんですか?」
「あんっ…うごかな…あっあん」
薄い紫頭の悪魔は、妖美に笑ってわざと僕の体を揺らしてまだ結合してることを見せつけながら扉の前で怒りの形相のオリバーさんに声をかけた。
僕の隣には薄紫の頭の悪魔がいて、僕の右手をぎゅっと左手で握っていた。お互いの指と指を絡めるように握られて、隙間がない。
僕はボーッとしながら馬車の小窓から街並みを眺めていた。
いつもオリバーさんと一緒に馬車に揺られて見ていた景色。でも今は悪魔と一緒だった。
悪魔の囁きは僕の思考を奪っていた。
『一緒に街に行って、彼がいる行きつけの店に行きましょう。あの店は休まず頑張るいい店なんです。あ、行ったことありますよね?あそこ、個室がいくつかあるでしょう?彼はいつも個室で食べますから、その隣をちゃんと確保してあるんです。あの店は壁が薄くて話し声も聞こえるでしょう?だから、僕に抱かれてるような声を出して下さい。空の日なんて待たずとも、きっと答えが出ますよ』
答えが見つかる。その言葉に引き寄せられて僕は頷いていた。
そして今、悪魔に手を引かれて初めてオリバーさんと一緒に入った店にいた。
「あら、白い髪のお方。もしかして、あのお兄さんと待ち合わせ?」
店内に入ると見覚えがある女性店員が僕に話しかけていた。僕が返事をしようと口を開ける前に悪魔が返答していた。
「え?いえ。僕たちは個人的に食べにきたんです。部屋を押さえてあるはずなんですけど…」
「おや?そうだったのかい?ごめんよ。確かに個室を一つ押さえてあるね。右奥の部屋だよ」
「はい」
悪魔はニッコリ微笑んで僕の手を引いて歩きだした。初めてオリバーさんと一緒に入ってご飯を食べた部屋だった。
「ふふ。この壁の向こうにいますよ」
部屋に入ると悪魔は小声で僕の耳に囁いて、中に入って右側の壁を指さした。そしてさらに小声で囁いた。
「あの声を出すまで、決して話してはいけません。僕が全て話すので、返事は頷くか首を振るだけにして下さいね」
僕は同意の意味で首を縦に振ると、悪魔はニコニコ笑って僕を右側の壁にある椅子に座らせ、悪魔も僕の左隣の椅子に座った。一つのテーブルを並んで座っていると店員が中に入ってきた。
「はーい。何にする?」
悪魔にメニュー表を手渡した店員は僕たちの座り方をみて少しだけ眉を顰めた。
「あんまりうるさくしないでよ?まだ昼なんだから」
「わかってますよ。声は出さないようにがんばりますね」
「全く。若いもんは仕方ないね。じゃ、このメニューがおすすめだよ。体が熱くなってくるし。あとこっちとこっち。終わった後も食べやすいだろうね。あと、飲み物はこっちだね。酔わせたいならこっち」
「ふふ。じゃあ、全部お願いします」
「はいよ。全部持ってきてから始めてちょうだいね」
「はい」
慣れているのか店員はそれだけ言うと、メニュー表を持って去っていった。僕が悪魔を見つめて首を傾げると、悪魔は隣に聞かせるように囁いた。
「ここはそういう目的でも使える部屋なんです。むしろこの国で個室に入ったらそういう関係って事ですよ」
僕が眉を顰めて悪魔を見つめると、悪魔は笑いながら僕のお尻を右手で撫でた。
「だから、ここに一緒に来たってことは…片方はそんな気持ちを持ってたって言われても仕方ないってことです。どうですか?」
どうと言われてもなんと返答すればいいか分からず首を傾げると、悪魔はチラッと右の壁に目線を向けた。
「貴方を食べられるなんて夢のようです。何度も何度も夢に見ました。貴方が僕に乱されてる姿を。僕の愛を受け取ってください」
「んっ」
そう言って悪魔は僕に口付けてきた。口付けられながら悪魔を見つめると、茶色の瞳はニンマリと笑っていた。
「もっと声を出して…僕を感じて」
いいの?っと首を傾げると、悪魔はさらに笑みを深めた。
「僕の愛を受けいれた貴方の声を聞きたい。お願い」
悪魔はまた僕に口付けてきた。激しくてねっとりした感じの刺激に僕はすぐに気持ち良くなっていた。
「んっ…んっん…んっ」
悪魔は僕の弱い場所を何度も何度もしつこく刺激してきた。ねっとりした感じが悪魔らしい口づけだなと思いつつ、僕は悪魔の刺激を受け入れて応えた。
「んっ…ぁっ」
「ふふ。可愛い。この青い瞳が溶けて僕を見つめてくれるなんて、夢のようです」
唇を離されて悪魔が囁いていると店員が部屋に入ってきた。
「おや、邪魔したかい?」
「いいえ、大丈夫ですよ」
店員は慣れた様子でお酒と料理をテーブルに乗せていた。
「残りはもう少しかかるよ」
「はい」
悪魔はニコニコ笑って出て行く店員を見送った。そして、取り皿の上に並べられた料理を取り分けて僕に差し出してきた。
ありがとうっと声を出そうとすると、口元に人差し指を立てて悪魔は僕を見つめてきた。話すなって意味なんだと理解した僕は口を閉じて、小皿に取り分けられた料理をフォークをさして食べた。
「美味しいですね。このお肉はちょっとピリッとした辛さがいいですね。食べていると確かに体が熱くなる」
そうだねっと頷いて返答すると、悪魔は僕に真っ赤な飲み物が入ったグラスを手渡してきた。
「濃い味はこのお酒を飲むとさらに美味しいですよ」
差し出された血のように赤い液体は甘そうな匂いをしていた。僕はそっとグラスに口をつけて、一口飲み込むと、甘い匂いなのに口の中に渋みが広がった。
「うっ!」
思わず声が出てしまうと、悪魔はクスクス笑った。
「葡萄酒ですよ。肉料理にピッタリです。さぁ、たくさん飲んで…」
「んっ」
悪魔は僕からグラスを取り上げると、自分の口に含んで僕に口付けてきた。
「んっ…んっ…んん…にがい」
「でも、舌が絡むと紛れるでしょう?ほら、もう一回」
悪魔はまたお酒を僕に飲ませながら口付けてきた。確かに渋みはまろやかになる気がするけど、かなり強いお酒なのか飲めば飲むほど喉が渇くし、体が火照ってきた。
「んっ…ああ、白い肌が真っ赤になって…素敵ですよ。この白い髪がそれを引き立ててますね」
悪魔が〈白い髪〉と囁くと、右隣の壁からガタッと音が聞こえた。僕は酔ってボーッとしながら悪魔を見つめた。悪魔はニッコリ微笑んでまた僕の唇に口付けていた。
口元からピチャピチャと音を出しながら口付けていると、部屋の扉が開いた。
「あ、ごめんね。また邪魔しちゃった?残りの料理だよ。じゃ、ごゆっくり」
店員は口づけあいながら返事をしない僕たちに声をかけて料理を並べると扉を閉めて出ていった。悪魔はやっと唇を離して僕に微笑んだ。
「さぁ、食べましょうか」
そう言って届いた料理を僕に食べさせていった。自分で食べようとすると首を振られるから仕方なく口を開けた。
フォークで食べさせてくれたり、口に含んだものを渡してきたり。
僕が声を出していいのは口づけの時だけだった。
ある程度食べ終わると、悪魔は僕に真っ赤な血を飲ませながら微笑んだ。
「酔いました?」
うんっと頷くと、悪魔は僕を立たせて右側の壁にドンっと押さえつけた。ボッーとしながら見上げると悪魔は僕のズボンと下着を脱がせて、下半身だけ露出させた。
「ああ。可愛らしい色だ。美味しそう」
悪魔はしゃがみ込んで僕のまだ柔らかいモノを口に含んで刺激してきた。
「んっんんっ」
「声を我慢しないで。僕に食べられてる貴方の声が聞きたい」
「ぁっん…んっん…はぁん」
悪魔から刺激される甘い誘惑に僕はお酒に酔ったまま素直に受け入れた。甘い刺激は気持ちが良くてどんどん僕のモノを硬くさせた。
「あっあん…やっ…でちゃう」
「んっ…可愛い。だして…」
「はうっ…やぁ…吸わないっで…あっあっあん!」
悪魔の刺激に体は悦び、そしてどんどん絶頂に向かった。僕の弱い裏側をねっとりと刺激されると、僕は悪魔の口の中にピュルっと精を吐き出していた。
「はぁ…ぁっ…でちゃっ…た」
「んっ…男性のを飲んだのは初めてです。でも愛おしい貴方のだと思うと、とても美味しく感じます。ここも、僕のために準備してくれたんですね」
出かける前にオリバーさんが作った魔道具で、店で販売しているものを僕の蕾に入れられていた。悪魔はそれを引き抜くと、ズボンから熱く硬くなったモノを取り出した。
「んっ…や、ここじゃ…」
「我慢できません。ほら足をあげて、僕に掴まって」
悪魔の首に両腕を回し、悪魔に両足を持ち上げられて股を大きく広げられ、右側の壁に背中を押しつけられた。
「ああ。僕の愛を…受け取って…くだ、さい…」
ツプっと先端が中に入ってきた。オリバーさん以外のモノを受け入れてしまったことに頭がぐるぐるとしてきた。でも、与えられる快感が気持ちよくて、お酒に酔った僕はすぐに考えるのをやめた。
「あっあっ…はいっちゃ…ああん」
「根元まで入りました。そんなに吸い付いて、可愛い」
悪魔は恍惚とした顔で僕を見つめると、下から突き上げるように腰を振り始めた。
「はぁっあん…あっあん…あっあっ」
「はぁ…すごいっ、これは…愛の力ですか?こんなに気持ちが…いいなんて、初めて」
「あっあっ、きもちぃ…?ああん」
「はい。もっと僕を感じて」
奥を突き刺すように体を揺らされ、壁にくっついた背中は揺らされるたびにドンドンっと壁を鳴らした。そして腰の動きが早くなってお互いに高まって達しそうになった瞬間に部屋の扉が開いた。
「あっあああん!」
「くっ」
扉が開いたと同時に僕たちは絶頂に達して、僕は自分のお腹に向かって白い液を吐き出し、悪魔は僕の中にドクドクと精を放った。
お酒に酔いながらも、出した後のあの感覚がやってきて、冷静になった頭の中で悪魔に悪態をついた。
演技って言ったのに、嘘つき
そんなことを思いながら悪魔を睨むと、悪魔はクスッと笑って僕の唇に軽く口付けて扉を開けた人物に声をかけた。
「なんですか?愛し合ってるところに割り込んでくるとか。どんな権利があってしたんですか?」
「あんっ…うごかな…あっあん」
薄い紫頭の悪魔は、妖美に笑ってわざと僕の体を揺らしてまだ結合してることを見せつけながら扉の前で怒りの形相のオリバーさんに声をかけた。
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