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何かが始まる
えっと…※
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「つ、ついた…ここだよね。えっと…」
ウロウロと彷徨いながらたどり着いた重厚な両扉の前に立って、もらった用紙に書かれている内容をもう一度確認した。紙には扉の右横に部署の名前があると書いてあった。僕は両扉の右横に視線を向けると〈魔力調整課〉と書かれた札がついていた。
「間違いない。ここだ…。よし、まずはノックだよね」
コンコンコンっとノックをするが返事はない。誰もいないのだろうかと首を傾げながら重い扉を押しながら開けると、目を丸くするような光景が見えた。
「あっあっん…せんせぇ…きもちぃ…あっああ」
「もう三分の一は回復したか?そろそろ終わりだ」
腰まである黒髪を揺らし、口に何かを咥えながら男性が腰を動かしていた。男性の体の前には道すがらすれ違った生徒と同じ、学園の制服を着ている茶髪の女性が、スカートをめくってお尻を男性に向けて後ろから突かれてよがっていた。女性はデスクの前の椅子に掴まっていた。男性はズボンを履いているが、何かで女性と繋がっているようだった。
「はぁぁぁん!」
パンっと強い音がすると女性は大きな声を出してガクガクと体を震わせていた。男性は口に咥えていたものを指の間に挟んで引き抜き、フーッと口から煙を出すと女性の中に入っていたモノを引き抜いて女性に話しかけた。男性が腕を動かした時に何かキラッと光るものが見えた。
「次は気をつけろよ。蓄積魔力は予備も持っておけ」
「ハァハァ…はーい。ありがとう先生。すっごくよかった」
女性は足首までおりていた下着を履いて、服を整えると男性に頭を軽く下げてこちらに向かってきた。
僕と目が合うとクスッと微笑んで女性は扉を開けて出て行った。正直、何年生か確認する余裕すらなかった。
僕は目の前で起こっていた事が理解できず、ただポカーンっとしたままその場で佇んでいた。
「ん?誰だ?生徒…では、ないな」
黒髪の男性はテラテラと光っているモノをまだ硬くしたまま、ズボンから出している状態で煙を出しながら話しかけてきた。僕はハッと意識を取り戻してペコっと頭を下げてから挨拶をした。
「は、初めまして。明日からこちらで勤務することになりました、アシェル・ランベルツです」
目線を目の前の男性に向けると、紫の瞳は僕の体を上から下に眺めてから手に持っていたものを口に咥えてニヤッと笑った。
「お前がアイザックの一押し君か。アイミヤ公国魔法学園、魔力調整課 通称ご奉仕課にようこそ。俺はオリバー・シャルムだ。ここの担当教師は俺らだけだからな、仲良くしてくれ」
「よ、よろしくお願いします」
「俺のことはオリバーでいい。俺もお前をアシェルって呼ぶからな」
「あ、はい。どうぞ、オリバーさん」
オリバーさんはニヤニヤ笑っているが、ズボンから硬いモノは出しっぱなしだ。そして、僕に向かってフーッと吐き出される煙から匂うのはしっとりとした甘い香りだった。
僕は恥ずかしくなって視線を部屋の中に向けて、周りを観察した。
部屋の中も豪華な調度品だった。1つ1つ高級感がある。扉を開けてすぐの左側壁には本棚が扉まで続いていた。本棚にはたくさんの本が詰まっていた。本棚から少しだけ空間を残して窓に向かってデスクが2つ並んでいた。本棚側は書類が山積みで、もう片方は綺麗だった。綺麗なデスクの右空間には大きめのソファーがデスクに背を向けて1つ置いてあった。僕が寝転がってもすっぽり入りそうなソファーだった。
ソファーの前には木のテーブルが1つあって、その向こうの壁には暖炉があった。視線をそのまま壁に沿って動かすと暖炉の右側と左側に扉が1つずつあった。僕が部屋の中を観察していることに気がついたオリバーさんは僕に向かって甘い煙を出しながら声をかけてきた。
「ああ、暖炉の右が浴室と手洗いだ。左はベッドがある」
「は、はぁ。まるでここで住めそうな設備ですね」
僕はオリバーさんに目線を向けるとオリバーさんは書類がある机の椅子にドカッと座ってこちらに体を向けながら話を続けた。
「そりゃ、場合によっては泊まり込みだ。まー、そんなことはほぼ無い。魔力調整がド下手なやつは一定数いるが、大半が常連組だな。自己管理できないおバカがくる」
プカプカと甘い煙を吐きながら話すオリバーさんのズボンの中身はまだ丸見えだった。僕はなるべく視線を下に向けないように話しかけた。
「だから〈ご奉仕課〉ですか?」
「ああ。魔力譲渡を教える授業なんかは1年は必須だが、他の学年は苦手な奴以外は来ない。開催日も他の科目より少ない。月1だな。やることがなかれば朝から夕方まで自由にしてていい。俺はある魔道具の研究をしながら過ごしている。その代わり魔力譲渡による魔力調整の仕事は割とある。ただその仕事も日によりけりだな。多い日もあれば何もない日もある」
「は、はぁ…そうですか」
僕が困ったような顔で返答を返すと、オリバーさんはニヤニヤ笑って手招きした。僕は目線を少し外しながらオリバーさんに近寄ると、大きな右手で左腕を掴まれ体を引き寄せられた。オトトトっとよろけている僕をオリバーさんは下に引っ張って少し屈ませて僕の左耳に囁いた。
「他に質問は?」
目線が下に向いてしまい、仕舞われていないモノを見てしまった。それを見るとさらに恥ずかしくなって、体が熱くなるのを感じた。そんな僕にオリバーさんは低い声で囁いてきた。声と吐息が聞こえるたびにビクッと体が跳ねた。
下を見ないように目を瞑って、頬が熱くなるのを感じながら僕は頭に浮かんでいたこと話した。
「あ、あの…出てるものを…その…しまってください」
「出てるもの?」
オリバーさんは耳元に口を寄せたまま、また低い声で囁いてきた。僕は囁かれるたびに体を跳ねさせて話した。
「さ、さっきまで使ってたモノです!」
目を瞑ったまま股間であろう場所を右人差し指で指して示すと、ぬるっとしたものに指先が当たった。
「ぎゃっ!」
僕は触ってしまったことにびっくりして目を開け、飛び上がってオリバーさんから離れると、オリバーさんはケラケラと僕を見て笑った。
「なんだよ。20歳って聞いたけど生娘みたいな反応しやがって。笑える」
アーハハハっと大笑いをしながらオリバーさんは「ウシュリ」っと呟くと股間に洗浄魔法をかけて綺麗にしてから、ズボンの中にしまった。僕はハァっと大きなため息をついた。まともに目線を向けられるようになって、やっとオリバーさんを観察することができた。
長い真っ直ぐな黒髪は腰まで結わずに垂らしてある。身長は僕より頭ひとつ分ぐらい高い。シャツとズボンとラフな姿だが、生地は上等であることが見てうかがえた。紫の瞳はおもちゃを見つけた子供のように笑って僕を見つめている。白い肌に黒と紫が映える。顔立ちはアイザックさんとはまた違った美形だ。綺麗な顔立ちと形のいい唇から発せられる低めの声は、なんだか体がむず痒くなってくる気がする。そして、口には火の付いていない白い棒を咥えている。吐き出す煙は…何かの花を連想させるような甘い香りだった。
僕の視線に気がついたオリバーさんはニヤニヤ笑って、聞いてもないことを説明し出した。
「普通、譲渡は皮膚接触でやるよな?でもなー、ここに来るおバカ達は感受性もおバカでな。手を握っただけでは魔力感知しねーんだよ」
「え…それって…」
僕は話の内容にびっくりして目を見開いてオリバーさんを見つめると、オリバーさんはプハーっと煙を僕の顔に向かって吐き出して話した。
「だから、女なら口か下の口、男なら口か棒だな」
「…う…そ」
魔力譲渡は一般的には皮膚接触で行う。手を握って枯渇している相手に向かって自分の魔力を徐々に流すのだ。接触しながらの譲渡は時間がかかる。例えば相手の最大魔力100に対して、そのうち10供給するのに1時間ほどかかる場合がある。譲渡時間は受け手の感受性と送り手の手腕によるのだ。
ただし、緊急の場合は体液交換の方が効率がいい。口づけでの譲渡は緊急事態でも使われやすい手法だ。皮膚接触よりも供給速度が早く、量も多く渡せる。
それよりもさらに速度が速く、量を渡せるのが…さっきオリバーさんが行っていた方法だった。あの手法は夫婦や恋人といった関係以外はあまり使われない手法だった。
体液交換と皮膚接触が備わった方法なため、魔力を含んだ体液を渡さなくても体内で交じり合っている器官の接触行為で魔力を流すこともできる。体内にある皮膚は剥き出しの皮膚より感覚が鋭いらしく、魔力感知しやすいとは聞く。
もしかしたらオリバーさんはその方法であの女子生徒に譲渡したのかもしれない。
僕はぐるぐると頭の中でオリバーさんの言葉がこだまして混乱した。その様子をニヤッと笑って見つめたオリバーさんはむず痒くなる色香を出しながら僕に話しかけた。
「大丈夫。俺が、手取り足取り腰取り。3ヶ月みっちり教えてやる」
僕はオリバーさんの甘い声と吐き出される甘い匂いにドキッと心と体が跳ねた。
ウロウロと彷徨いながらたどり着いた重厚な両扉の前に立って、もらった用紙に書かれている内容をもう一度確認した。紙には扉の右横に部署の名前があると書いてあった。僕は両扉の右横に視線を向けると〈魔力調整課〉と書かれた札がついていた。
「間違いない。ここだ…。よし、まずはノックだよね」
コンコンコンっとノックをするが返事はない。誰もいないのだろうかと首を傾げながら重い扉を押しながら開けると、目を丸くするような光景が見えた。
「あっあっん…せんせぇ…きもちぃ…あっああ」
「もう三分の一は回復したか?そろそろ終わりだ」
腰まである黒髪を揺らし、口に何かを咥えながら男性が腰を動かしていた。男性の体の前には道すがらすれ違った生徒と同じ、学園の制服を着ている茶髪の女性が、スカートをめくってお尻を男性に向けて後ろから突かれてよがっていた。女性はデスクの前の椅子に掴まっていた。男性はズボンを履いているが、何かで女性と繋がっているようだった。
「はぁぁぁん!」
パンっと強い音がすると女性は大きな声を出してガクガクと体を震わせていた。男性は口に咥えていたものを指の間に挟んで引き抜き、フーッと口から煙を出すと女性の中に入っていたモノを引き抜いて女性に話しかけた。男性が腕を動かした時に何かキラッと光るものが見えた。
「次は気をつけろよ。蓄積魔力は予備も持っておけ」
「ハァハァ…はーい。ありがとう先生。すっごくよかった」
女性は足首までおりていた下着を履いて、服を整えると男性に頭を軽く下げてこちらに向かってきた。
僕と目が合うとクスッと微笑んで女性は扉を開けて出て行った。正直、何年生か確認する余裕すらなかった。
僕は目の前で起こっていた事が理解できず、ただポカーンっとしたままその場で佇んでいた。
「ん?誰だ?生徒…では、ないな」
黒髪の男性はテラテラと光っているモノをまだ硬くしたまま、ズボンから出している状態で煙を出しながら話しかけてきた。僕はハッと意識を取り戻してペコっと頭を下げてから挨拶をした。
「は、初めまして。明日からこちらで勤務することになりました、アシェル・ランベルツです」
目線を目の前の男性に向けると、紫の瞳は僕の体を上から下に眺めてから手に持っていたものを口に咥えてニヤッと笑った。
「お前がアイザックの一押し君か。アイミヤ公国魔法学園、魔力調整課 通称ご奉仕課にようこそ。俺はオリバー・シャルムだ。ここの担当教師は俺らだけだからな、仲良くしてくれ」
「よ、よろしくお願いします」
「俺のことはオリバーでいい。俺もお前をアシェルって呼ぶからな」
「あ、はい。どうぞ、オリバーさん」
オリバーさんはニヤニヤ笑っているが、ズボンから硬いモノは出しっぱなしだ。そして、僕に向かってフーッと吐き出される煙から匂うのはしっとりとした甘い香りだった。
僕は恥ずかしくなって視線を部屋の中に向けて、周りを観察した。
部屋の中も豪華な調度品だった。1つ1つ高級感がある。扉を開けてすぐの左側壁には本棚が扉まで続いていた。本棚にはたくさんの本が詰まっていた。本棚から少しだけ空間を残して窓に向かってデスクが2つ並んでいた。本棚側は書類が山積みで、もう片方は綺麗だった。綺麗なデスクの右空間には大きめのソファーがデスクに背を向けて1つ置いてあった。僕が寝転がってもすっぽり入りそうなソファーだった。
ソファーの前には木のテーブルが1つあって、その向こうの壁には暖炉があった。視線をそのまま壁に沿って動かすと暖炉の右側と左側に扉が1つずつあった。僕が部屋の中を観察していることに気がついたオリバーさんは僕に向かって甘い煙を出しながら声をかけてきた。
「ああ、暖炉の右が浴室と手洗いだ。左はベッドがある」
「は、はぁ。まるでここで住めそうな設備ですね」
僕はオリバーさんに目線を向けるとオリバーさんは書類がある机の椅子にドカッと座ってこちらに体を向けながら話を続けた。
「そりゃ、場合によっては泊まり込みだ。まー、そんなことはほぼ無い。魔力調整がド下手なやつは一定数いるが、大半が常連組だな。自己管理できないおバカがくる」
プカプカと甘い煙を吐きながら話すオリバーさんのズボンの中身はまだ丸見えだった。僕はなるべく視線を下に向けないように話しかけた。
「だから〈ご奉仕課〉ですか?」
「ああ。魔力譲渡を教える授業なんかは1年は必須だが、他の学年は苦手な奴以外は来ない。開催日も他の科目より少ない。月1だな。やることがなかれば朝から夕方まで自由にしてていい。俺はある魔道具の研究をしながら過ごしている。その代わり魔力譲渡による魔力調整の仕事は割とある。ただその仕事も日によりけりだな。多い日もあれば何もない日もある」
「は、はぁ…そうですか」
僕が困ったような顔で返答を返すと、オリバーさんはニヤニヤ笑って手招きした。僕は目線を少し外しながらオリバーさんに近寄ると、大きな右手で左腕を掴まれ体を引き寄せられた。オトトトっとよろけている僕をオリバーさんは下に引っ張って少し屈ませて僕の左耳に囁いた。
「他に質問は?」
目線が下に向いてしまい、仕舞われていないモノを見てしまった。それを見るとさらに恥ずかしくなって、体が熱くなるのを感じた。そんな僕にオリバーさんは低い声で囁いてきた。声と吐息が聞こえるたびにビクッと体が跳ねた。
下を見ないように目を瞑って、頬が熱くなるのを感じながら僕は頭に浮かんでいたこと話した。
「あ、あの…出てるものを…その…しまってください」
「出てるもの?」
オリバーさんは耳元に口を寄せたまま、また低い声で囁いてきた。僕は囁かれるたびに体を跳ねさせて話した。
「さ、さっきまで使ってたモノです!」
目を瞑ったまま股間であろう場所を右人差し指で指して示すと、ぬるっとしたものに指先が当たった。
「ぎゃっ!」
僕は触ってしまったことにびっくりして目を開け、飛び上がってオリバーさんから離れると、オリバーさんはケラケラと僕を見て笑った。
「なんだよ。20歳って聞いたけど生娘みたいな反応しやがって。笑える」
アーハハハっと大笑いをしながらオリバーさんは「ウシュリ」っと呟くと股間に洗浄魔法をかけて綺麗にしてから、ズボンの中にしまった。僕はハァっと大きなため息をついた。まともに目線を向けられるようになって、やっとオリバーさんを観察することができた。
長い真っ直ぐな黒髪は腰まで結わずに垂らしてある。身長は僕より頭ひとつ分ぐらい高い。シャツとズボンとラフな姿だが、生地は上等であることが見てうかがえた。紫の瞳はおもちゃを見つけた子供のように笑って僕を見つめている。白い肌に黒と紫が映える。顔立ちはアイザックさんとはまた違った美形だ。綺麗な顔立ちと形のいい唇から発せられる低めの声は、なんだか体がむず痒くなってくる気がする。そして、口には火の付いていない白い棒を咥えている。吐き出す煙は…何かの花を連想させるような甘い香りだった。
僕の視線に気がついたオリバーさんはニヤニヤ笑って、聞いてもないことを説明し出した。
「普通、譲渡は皮膚接触でやるよな?でもなー、ここに来るおバカ達は感受性もおバカでな。手を握っただけでは魔力感知しねーんだよ」
「え…それって…」
僕は話の内容にびっくりして目を見開いてオリバーさんを見つめると、オリバーさんはプハーっと煙を僕の顔に向かって吐き出して話した。
「だから、女なら口か下の口、男なら口か棒だな」
「…う…そ」
魔力譲渡は一般的には皮膚接触で行う。手を握って枯渇している相手に向かって自分の魔力を徐々に流すのだ。接触しながらの譲渡は時間がかかる。例えば相手の最大魔力100に対して、そのうち10供給するのに1時間ほどかかる場合がある。譲渡時間は受け手の感受性と送り手の手腕によるのだ。
ただし、緊急の場合は体液交換の方が効率がいい。口づけでの譲渡は緊急事態でも使われやすい手法だ。皮膚接触よりも供給速度が早く、量も多く渡せる。
それよりもさらに速度が速く、量を渡せるのが…さっきオリバーさんが行っていた方法だった。あの手法は夫婦や恋人といった関係以外はあまり使われない手法だった。
体液交換と皮膚接触が備わった方法なため、魔力を含んだ体液を渡さなくても体内で交じり合っている器官の接触行為で魔力を流すこともできる。体内にある皮膚は剥き出しの皮膚より感覚が鋭いらしく、魔力感知しやすいとは聞く。
もしかしたらオリバーさんはその方法であの女子生徒に譲渡したのかもしれない。
僕はぐるぐると頭の中でオリバーさんの言葉がこだまして混乱した。その様子をニヤッと笑って見つめたオリバーさんはむず痒くなる色香を出しながら僕に話しかけた。
「大丈夫。俺が、手取り足取り腰取り。3ヶ月みっちり教えてやる」
僕はオリバーさんの甘い声と吐き出される甘い匂いにドキッと心と体が跳ねた。
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