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どんなに変わっても貴方は貴方※
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キョウの家に2人で入って、2人とも何も言わずにリビングへ移動した。テレビはつけっぱなしだったから、ガヤガヤと音が聞こえる。お互いに何も言わずに、そっとソファーに並んで座ってテレビを眺めた。
「翔くん、すごいね」
「え」
「ママのためにできることを考えて実行してる。いい子に育ってるね」
「…そうだね。ませすぎてる気もするけど」
「危険レーダー搭載イケメンに許可を得たから…その…」
キョウは私の手をぎゅっと握ってきた。目線をキョウへ向けると、熱っぽい瞳で私を見ていた。
「全身全霊でナナを愛したい」
「…ん…いいよ…」
顔が熱くなるの感じながら私が小さく頷くとキョウは嬉しそうに笑ってから、キリッと真剣な顔になって私に顔を近づけてきた。私は顔をキョウに向けたままそっと目を瞑った。
むにゅっとした感触がして、すぐに離れた。でも次の瞬間にキョウは私を抱きしめてソファーの座面に押し倒すと、深く深く唇を合わせてきた。
「ん…はぁ…んん」
熱い舌が私の中に入って、私はそれを自分の舌で歓迎した。お互いに求めるように擦り合わせて、キョウからどんどん唾液を送り込まれ私はそれを飲み込んでいた。
角度を変えて、時折下唇と吸って。私はキョウの首に腕を回してお互いに離れないように抱き寄せた。キョウも私を離さないと言わんばかりに抱きしめてくれて、お互いの体温を分け合った。
「ベッド行こうか」
「うん」
お互いに名残惜しく唇を離してから、キョウに手を引かれてキョウの匂いがする寝室へはいった。モノクロに統一されている寝室の掛け布団や枕カバーは黒いがシーツは薄い灰色だった。
「ちゃんとゴム買ってある」
「ふふ。用意周到だね」
「しかも一箱。12枚のやつ」
「ごめん。一晩でそれは無理。あの時は若かったから6回とか付き合えたの」
「だよね。俺も…うーん…2回、いや3回かな」
「…そんなにできるかな?」
「どうかな?試してみよう」
お互いにクスクス笑って抱きしめあって口づけあった。舌を絡めながらお互いの服を脱がせあって、全裸になるとキョウにベッドに押し倒された。
「サイドテーブルのライト消して欲しい。前と違う体あんまり見られたくない」
「だめ。どんな姿のナナも愛せる自信があるからじっくり見せて。子供を産んで前よりふくよかになってても、ナナはナナだから。それに俺だっておじさんになったよ。お腹も気をつけてるけど昔より出てるでしょ?」
「でも…」
「だーめ。全身を愛させて」
キョウはそう囁くと私の体を優しく撫でながら全身を舐め回した。指の先から足の先まで念入りに。
薄暗い空間でお互いの体温と息遣い。触られるたびに反応する私の声。キョウが時折「可愛いよ」とか「愛してる」とか囁いてくる。
私の頭はどんどん溶けて、この空間と時間に幸せを感じ始めていた。
でもキョウが私の乳房を触った時はついつい自分の中で感じていた欠点を語ってしまった。
「おっぱいも少し変わったでしょ?前より乳首とか出てるし、黒くなったし…ほら垂れてるし」
「赤ちゃんを育てた証拠じゃん。俺はナナのおっぱい大好きだよ」
キョウは優しく微笑むと、優しく優しく触り始めた。揉まれて、吸われて。子供を産んでから愛撫をじっくりされていなかった私の体はあっという間にキョウが与えてくれる快感の虜になっていた。
「あっ…ああん」
「可愛い。はぁ…たまんない」
上半身をねっとりと刺激され頭がトロトロに溶けた頃に、キョウは私の股の間に顔を埋め、両足を広げさせてM字に開脚させた。大きく広げられたことで、自分の股間が涼しくなった。
「濡れてる。美味しそう」
「あ、待って。毛とか処理して、ああ!あっあっ、吸っちゃ…ああ」
こんな展開になるなら、処理をもう少しちゃんとしてればよかった!そんな後悔を感じている隙に、キョウはジュルジュルと音を立てて蜜を吸い始めた。それがまた、すごく気持ちよくて私は軽く何度か達していた。
「はあ。吸っても吸っても溢れてる」
「あっ…指…」
「一本は簡単に入ったね。弱い場所たっくさんいじってあげる」
「あっああん、それ、いい!」
キョウは蜜壺を吸うのをやめて、中に指を一本入れた。お腹側の壁をトントンとリズミカルに突き上げるように擦ってきて、すごく気持ちがいい。すでに快感の波に乗っていた私は与えられる刺激にうっとりしつつどんどん高みへとのぼっていった。
「あっあっ、いい、いい…そこ…あん、だめ、い…いっちゃ…だめ、だめ、あああ」
「だめ?もっとってことかな?」
キョウは指を2本にすると、さらに早く手を動かして刺激してきた。快感の波はもうすぐ絶頂に達しそうだ。でもそこまでに行くのに何かが迫ってきている。私を追いかけるようにやってきた何かが出ていきそうで、それを堪えるのに必死だった。
「んー、うねうねしてるからもう少し…あと一押しだね」
「ひゃっ…あっあっあっ、だめ、だめだめ!だめ!ああっああああ!!」
迫ってきたものは快感の波を押し上げて私を絶頂へ誘った。その瞬間に頭に向かって快感が駆け抜けて放出したようは感覚に陥り、プシャっと音を立てて迫ってきた何かを吐き出すと、私の体は小刻みに震えて絶頂に達していた。
「あ、ああ…きも…ち」
快感の波の余韻に浸っていると、指が抜けてく感覚を覚えた。少し寂しくて、はぁはぁと吐息を漏らしながらキョウの見つめると、キョウは私を見て狙うような瞳で微笑んだ。
「待ってて、もう俺も限界だから。ゴムつけて…」
「早く。寂しい」
「待って!待って…焦ると。手が濡れてるから箱が滑る…」
キョウはブツブツ呟きながらサイドテーブルからスキンの箱を取り出して、封を切って硬くなっているモノにつけ始めた。それを待ってる間に快感の余韻は少し減ってしまい、ぼーっとしながらそれを眺めた。
「よし、できた。ごめん、待たせて」
「うん。待ったから、早く」
自分で膝を抱えて股を開くと、キョウは興奮したのか鼻息を荒くして私に覆い被さってきた。蜜壺にぴたりと硬いモノが当てられ、私の体は悦びと期待でゾクゾクと何かが駆け巡った。
「ナナ」
「きて…」
キョウに腕を伸ばして抱きつこうとすると、キョウは私の両足に腕を差し込んで股を広げると前屈みになりつつ中に入ってきた。
「あ、ああ…」
「っ…ゴム越しなのにやばい」
待ちに待った感覚に私は喜びで震えた。頭の中はこれが欲しかった、それが真っ先に浮かんだ。そして次がキョウが好きという気持ちだった。
「あ、ああ…キョウ」
「待って、入れてるだけなのにウネウネ…ああ、無理。動くよ、1回目は早くても怒らないでね」
「あっあああ、そこ、イイ、もっと…あああん」
キョウは私の弱い場所を重点的に刺激して、どんどん絶頂へ誘った。肌がぶつかる音や粘着質な音、お互いの興奮した息づいの音に私の喘ぎ声。空間全てが私たちの情事を見守りつつ、私たちは夢中になった。
「あ、ああ、いい…あっ」
「奥…昔は、辛いっていって、はあ、できなかったけど、どう…かなっ」
「ひゃあぁぁぁぁぁ!」
ズンと最奥を突かれると、今まで感じたことがない快感の波が押し寄せた。私は背中を弓形にそらすと、知らない刺激に頭が混乱し始めた。
「くっ…めっっちゃウネって…奥、つらくない?」
「んっん…イイ、すごい…気持ちい…初め…て、ああ」
キョウは先端を奥に擦り付けて、八の字を描くように動いた。その刺激がすごく気持ちよくて、私は刺激がくるたびに快感に溺れていった。
「初めてか。よかった、ここはまだなんだ。じゃあ、今後は奥にきてって…ナナがいうように…開発してあげるね。でも今はもう我慢できないから、ごめん。1回目はいつもの場所で…ね」
「あっ、あああ、んっんっん」
キョウは少し下に下がって私の弱い場所を狙って腰を激しく振り始めた。そして私を抱きしめて唇を合わせてお互いに舌を絡めあった。
もう全てが気持ちがいい。2年以上溜まっていた何かが発散されていく。満たされていく感覚が幸せで、私はすぐに絶頂に達した。
「んんんん…ちゅっ…あ、ああ」
「ああ、出る、出る…うう」
達してしまった私に気がついたキョウは唇を離した。そして数回腰を動かしてドクンと一度硬さを増してからスキン越しに私の中にドクドクと精を注いだ。
「あー、2回目いける。まじで」
「ん…」
お互いに快感の余韻に浸りつつ口付けた。キョウのモノはまだ硬さがある。キョウはゆっくり私の中から出ていって、スキンを取り外すと新しいものに付け替えて戻ってきた。
「次は長くできるから、もっとイかせてあげる」
「あ、ああ!」
キョウはすぐに私の中に入ってきた。まだ快感の余韻に浸っていた私は入れられただけで軽く達していた。
キョウは宣言通り、私の奥をどんどん開発した。昔はあんなに辛かった奥。子供を産んで変化をしたのだろうか。貴史の時もあまりされたことがない場所の快感に私は夢中になった。
すぐに奥にきてっとねだるようになってた。お腹はキュンキュンと痛い。子宮が降りてきているのか、奥のいい場所に当たる頻度が増えた。それを狙ってからキョウは私をどんどん快感に溺れさせた。
キョウが2回目に達した頃には私は何度達したかわからないぐらいになって朦朧となっていた。お互いに疲れ果てて、裸のまま抱きしめあって眠った。
5時ごろ、目が覚めて自分の体とベッドを確認するとすごいことになっていた。身体中に赤い花びらがあるのと同時に股の周りやお尻はカペカぺのドロドロで、シーツは色が変わっていた。隣に寝ていたキョウを起こして、2人でシーツを剥がしたり、お風呂に入ったりと慌ただしく動いた。でも、お風呂に一緒に入ったら少し盛り上がってしまって、朝からお風呂で一回してしまった。スキンはキョウが慌てて取りに行ったため避妊はしっかりした。
下着があってよかったと思いつつ着替えてから、キョウは朝から洗濯機を動かした。その頃には7時を過ぎていて、少しだけリビングで余韻に浸ってイチャイチャしながら1時間過ごした。8時にはキョウは洗濯物を干して、私はお雑煮の準備をし始めた。
「ナナのお雑煮久しぶり。具がたっぷりなんだよね」
「そう。実家がそうだったからね。キョウはどうしてたの?」
「うちは醤油ベースのツユじゃなくて、味噌汁の中に入れてるんだ。俺の実家がそうだったから、具材も野菜と鶏肉入れてる」
「そうなんだ。それも食べてみたいかも」
「具材あるし、俺のも作って食べ比べしよっか」
洗濯を干し終わったキョウは私のところにやってきた。料理をしている私の腰に腕を回して抱きついていたキョウはもう一つを作るために私の隣で料理を始めた。
2人で味見しあって、料理が出来上がった頃にインターフォンが鳴った。キョウが扉を開けて子供達を出迎えると、子供たちはニコニコと中に入ってきた。
「「「あけましておめでとうございます」」」
「おめでとう。今年もよろしくね」
「あけおめ。雑煮できてるよ。手を洗って座って」
3人同時に年明けの挨拶をした。私とキョウは挨拶を返しつつ器に雑煮をよそっていた。子供達がテーブルの椅子に座ったら器を2つずつ並べた。
「あー。いつものと知らないのがある」
「「ほんとだ」」
子供達は物珍しそうに2つの器の眺めていた。そしてどっちが美味しいか食べ比べしつつ、結論どちらも美味しいという感想を述べていた。
私もキョウのお雑煮の味は好きだった。キョウも私のお雑煮を好きだと褒めてくれた。
私たちの雰囲気が柔らかくて甘いことに気がついた子供達は、食べ終わるとそそくさとリビングのコタツへと移動していた。
キョウは子供達が目の前から消えるとすかさす軽くキスをしてくるし、腰に腕を回してくるし、大胆になっていた。
5人で初詣にいって、お参りをして、おみくじを引いてと過ごした。帰ってきて出店で買ったたこ焼きなどをお昼ごはんに食べて、夕方までキョウの家に私たち親子は居座った。
夕食も一緒にと言われたが、それなりに食材を買い込んであったためそれは断って一旦自宅へ帰ってきた。もちろん次の日は我が家で過ごそうと約束をしたのはいうまでもない。
幸せいっぱいの時間を過ごしていて、スマホなんて触っていなかった。だから、ある人からのメッセージに気がついたのはその日の夜だった。
「翔くん、すごいね」
「え」
「ママのためにできることを考えて実行してる。いい子に育ってるね」
「…そうだね。ませすぎてる気もするけど」
「危険レーダー搭載イケメンに許可を得たから…その…」
キョウは私の手をぎゅっと握ってきた。目線をキョウへ向けると、熱っぽい瞳で私を見ていた。
「全身全霊でナナを愛したい」
「…ん…いいよ…」
顔が熱くなるの感じながら私が小さく頷くとキョウは嬉しそうに笑ってから、キリッと真剣な顔になって私に顔を近づけてきた。私は顔をキョウに向けたままそっと目を瞑った。
むにゅっとした感触がして、すぐに離れた。でも次の瞬間にキョウは私を抱きしめてソファーの座面に押し倒すと、深く深く唇を合わせてきた。
「ん…はぁ…んん」
熱い舌が私の中に入って、私はそれを自分の舌で歓迎した。お互いに求めるように擦り合わせて、キョウからどんどん唾液を送り込まれ私はそれを飲み込んでいた。
角度を変えて、時折下唇と吸って。私はキョウの首に腕を回してお互いに離れないように抱き寄せた。キョウも私を離さないと言わんばかりに抱きしめてくれて、お互いの体温を分け合った。
「ベッド行こうか」
「うん」
お互いに名残惜しく唇を離してから、キョウに手を引かれてキョウの匂いがする寝室へはいった。モノクロに統一されている寝室の掛け布団や枕カバーは黒いがシーツは薄い灰色だった。
「ちゃんとゴム買ってある」
「ふふ。用意周到だね」
「しかも一箱。12枚のやつ」
「ごめん。一晩でそれは無理。あの時は若かったから6回とか付き合えたの」
「だよね。俺も…うーん…2回、いや3回かな」
「…そんなにできるかな?」
「どうかな?試してみよう」
お互いにクスクス笑って抱きしめあって口づけあった。舌を絡めながらお互いの服を脱がせあって、全裸になるとキョウにベッドに押し倒された。
「サイドテーブルのライト消して欲しい。前と違う体あんまり見られたくない」
「だめ。どんな姿のナナも愛せる自信があるからじっくり見せて。子供を産んで前よりふくよかになってても、ナナはナナだから。それに俺だっておじさんになったよ。お腹も気をつけてるけど昔より出てるでしょ?」
「でも…」
「だーめ。全身を愛させて」
キョウはそう囁くと私の体を優しく撫でながら全身を舐め回した。指の先から足の先まで念入りに。
薄暗い空間でお互いの体温と息遣い。触られるたびに反応する私の声。キョウが時折「可愛いよ」とか「愛してる」とか囁いてくる。
私の頭はどんどん溶けて、この空間と時間に幸せを感じ始めていた。
でもキョウが私の乳房を触った時はついつい自分の中で感じていた欠点を語ってしまった。
「おっぱいも少し変わったでしょ?前より乳首とか出てるし、黒くなったし…ほら垂れてるし」
「赤ちゃんを育てた証拠じゃん。俺はナナのおっぱい大好きだよ」
キョウは優しく微笑むと、優しく優しく触り始めた。揉まれて、吸われて。子供を産んでから愛撫をじっくりされていなかった私の体はあっという間にキョウが与えてくれる快感の虜になっていた。
「あっ…ああん」
「可愛い。はぁ…たまんない」
上半身をねっとりと刺激され頭がトロトロに溶けた頃に、キョウは私の股の間に顔を埋め、両足を広げさせてM字に開脚させた。大きく広げられたことで、自分の股間が涼しくなった。
「濡れてる。美味しそう」
「あ、待って。毛とか処理して、ああ!あっあっ、吸っちゃ…ああ」
こんな展開になるなら、処理をもう少しちゃんとしてればよかった!そんな後悔を感じている隙に、キョウはジュルジュルと音を立てて蜜を吸い始めた。それがまた、すごく気持ちよくて私は軽く何度か達していた。
「はあ。吸っても吸っても溢れてる」
「あっ…指…」
「一本は簡単に入ったね。弱い場所たっくさんいじってあげる」
「あっああん、それ、いい!」
キョウは蜜壺を吸うのをやめて、中に指を一本入れた。お腹側の壁をトントンとリズミカルに突き上げるように擦ってきて、すごく気持ちがいい。すでに快感の波に乗っていた私は与えられる刺激にうっとりしつつどんどん高みへとのぼっていった。
「あっあっ、いい、いい…そこ…あん、だめ、い…いっちゃ…だめ、だめ、あああ」
「だめ?もっとってことかな?」
キョウは指を2本にすると、さらに早く手を動かして刺激してきた。快感の波はもうすぐ絶頂に達しそうだ。でもそこまでに行くのに何かが迫ってきている。私を追いかけるようにやってきた何かが出ていきそうで、それを堪えるのに必死だった。
「んー、うねうねしてるからもう少し…あと一押しだね」
「ひゃっ…あっあっあっ、だめ、だめだめ!だめ!ああっああああ!!」
迫ってきたものは快感の波を押し上げて私を絶頂へ誘った。その瞬間に頭に向かって快感が駆け抜けて放出したようは感覚に陥り、プシャっと音を立てて迫ってきた何かを吐き出すと、私の体は小刻みに震えて絶頂に達していた。
「あ、ああ…きも…ち」
快感の波の余韻に浸っていると、指が抜けてく感覚を覚えた。少し寂しくて、はぁはぁと吐息を漏らしながらキョウの見つめると、キョウは私を見て狙うような瞳で微笑んだ。
「待ってて、もう俺も限界だから。ゴムつけて…」
「早く。寂しい」
「待って!待って…焦ると。手が濡れてるから箱が滑る…」
キョウはブツブツ呟きながらサイドテーブルからスキンの箱を取り出して、封を切って硬くなっているモノにつけ始めた。それを待ってる間に快感の余韻は少し減ってしまい、ぼーっとしながらそれを眺めた。
「よし、できた。ごめん、待たせて」
「うん。待ったから、早く」
自分で膝を抱えて股を開くと、キョウは興奮したのか鼻息を荒くして私に覆い被さってきた。蜜壺にぴたりと硬いモノが当てられ、私の体は悦びと期待でゾクゾクと何かが駆け巡った。
「ナナ」
「きて…」
キョウに腕を伸ばして抱きつこうとすると、キョウは私の両足に腕を差し込んで股を広げると前屈みになりつつ中に入ってきた。
「あ、ああ…」
「っ…ゴム越しなのにやばい」
待ちに待った感覚に私は喜びで震えた。頭の中はこれが欲しかった、それが真っ先に浮かんだ。そして次がキョウが好きという気持ちだった。
「あ、ああ…キョウ」
「待って、入れてるだけなのにウネウネ…ああ、無理。動くよ、1回目は早くても怒らないでね」
「あっあああ、そこ、イイ、もっと…あああん」
キョウは私の弱い場所を重点的に刺激して、どんどん絶頂へ誘った。肌がぶつかる音や粘着質な音、お互いの興奮した息づいの音に私の喘ぎ声。空間全てが私たちの情事を見守りつつ、私たちは夢中になった。
「あ、ああ、いい…あっ」
「奥…昔は、辛いっていって、はあ、できなかったけど、どう…かなっ」
「ひゃあぁぁぁぁぁ!」
ズンと最奥を突かれると、今まで感じたことがない快感の波が押し寄せた。私は背中を弓形にそらすと、知らない刺激に頭が混乱し始めた。
「くっ…めっっちゃウネって…奥、つらくない?」
「んっん…イイ、すごい…気持ちい…初め…て、ああ」
キョウは先端を奥に擦り付けて、八の字を描くように動いた。その刺激がすごく気持ちよくて、私は刺激がくるたびに快感に溺れていった。
「初めてか。よかった、ここはまだなんだ。じゃあ、今後は奥にきてって…ナナがいうように…開発してあげるね。でも今はもう我慢できないから、ごめん。1回目はいつもの場所で…ね」
「あっ、あああ、んっんっん」
キョウは少し下に下がって私の弱い場所を狙って腰を激しく振り始めた。そして私を抱きしめて唇を合わせてお互いに舌を絡めあった。
もう全てが気持ちがいい。2年以上溜まっていた何かが発散されていく。満たされていく感覚が幸せで、私はすぐに絶頂に達した。
「んんんん…ちゅっ…あ、ああ」
「ああ、出る、出る…うう」
達してしまった私に気がついたキョウは唇を離した。そして数回腰を動かしてドクンと一度硬さを増してからスキン越しに私の中にドクドクと精を注いだ。
「あー、2回目いける。まじで」
「ん…」
お互いに快感の余韻に浸りつつ口付けた。キョウのモノはまだ硬さがある。キョウはゆっくり私の中から出ていって、スキンを取り外すと新しいものに付け替えて戻ってきた。
「次は長くできるから、もっとイかせてあげる」
「あ、ああ!」
キョウはすぐに私の中に入ってきた。まだ快感の余韻に浸っていた私は入れられただけで軽く達していた。
キョウは宣言通り、私の奥をどんどん開発した。昔はあんなに辛かった奥。子供を産んで変化をしたのだろうか。貴史の時もあまりされたことがない場所の快感に私は夢中になった。
すぐに奥にきてっとねだるようになってた。お腹はキュンキュンと痛い。子宮が降りてきているのか、奥のいい場所に当たる頻度が増えた。それを狙ってからキョウは私をどんどん快感に溺れさせた。
キョウが2回目に達した頃には私は何度達したかわからないぐらいになって朦朧となっていた。お互いに疲れ果てて、裸のまま抱きしめあって眠った。
5時ごろ、目が覚めて自分の体とベッドを確認するとすごいことになっていた。身体中に赤い花びらがあるのと同時に股の周りやお尻はカペカぺのドロドロで、シーツは色が変わっていた。隣に寝ていたキョウを起こして、2人でシーツを剥がしたり、お風呂に入ったりと慌ただしく動いた。でも、お風呂に一緒に入ったら少し盛り上がってしまって、朝からお風呂で一回してしまった。スキンはキョウが慌てて取りに行ったため避妊はしっかりした。
下着があってよかったと思いつつ着替えてから、キョウは朝から洗濯機を動かした。その頃には7時を過ぎていて、少しだけリビングで余韻に浸ってイチャイチャしながら1時間過ごした。8時にはキョウは洗濯物を干して、私はお雑煮の準備をし始めた。
「ナナのお雑煮久しぶり。具がたっぷりなんだよね」
「そう。実家がそうだったからね。キョウはどうしてたの?」
「うちは醤油ベースのツユじゃなくて、味噌汁の中に入れてるんだ。俺の実家がそうだったから、具材も野菜と鶏肉入れてる」
「そうなんだ。それも食べてみたいかも」
「具材あるし、俺のも作って食べ比べしよっか」
洗濯を干し終わったキョウは私のところにやってきた。料理をしている私の腰に腕を回して抱きついていたキョウはもう一つを作るために私の隣で料理を始めた。
2人で味見しあって、料理が出来上がった頃にインターフォンが鳴った。キョウが扉を開けて子供達を出迎えると、子供たちはニコニコと中に入ってきた。
「「「あけましておめでとうございます」」」
「おめでとう。今年もよろしくね」
「あけおめ。雑煮できてるよ。手を洗って座って」
3人同時に年明けの挨拶をした。私とキョウは挨拶を返しつつ器に雑煮をよそっていた。子供達がテーブルの椅子に座ったら器を2つずつ並べた。
「あー。いつものと知らないのがある」
「「ほんとだ」」
子供達は物珍しそうに2つの器の眺めていた。そしてどっちが美味しいか食べ比べしつつ、結論どちらも美味しいという感想を述べていた。
私もキョウのお雑煮の味は好きだった。キョウも私のお雑煮を好きだと褒めてくれた。
私たちの雰囲気が柔らかくて甘いことに気がついた子供達は、食べ終わるとそそくさとリビングのコタツへと移動していた。
キョウは子供達が目の前から消えるとすかさす軽くキスをしてくるし、腰に腕を回してくるし、大胆になっていた。
5人で初詣にいって、お参りをして、おみくじを引いてと過ごした。帰ってきて出店で買ったたこ焼きなどをお昼ごはんに食べて、夕方までキョウの家に私たち親子は居座った。
夕食も一緒にと言われたが、それなりに食材を買い込んであったためそれは断って一旦自宅へ帰ってきた。もちろん次の日は我が家で過ごそうと約束をしたのはいうまでもない。
幸せいっぱいの時間を過ごしていて、スマホなんて触っていなかった。だから、ある人からのメッセージに気がついたのはその日の夜だった。
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