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君はどんな人?
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今日の朝もいつもと変わらない朝だった
化粧などの身支度を済ますと
いつもと同じ時間に家を出て
自転車に乗り職場に向かう
信号待ちしている時もいつもと
同じ顔ぶれだ
何年も同じ職場で働いて
毎日同じ道のりで
毎日同じ行動をしているのに
私はよく飽きないものだとふと思った
職場に到着して更衣室に向かい
制服に着替えて自分の部署に向かった
それももう何年も繰り返していた
自分の席に着くと
ななめ向かいにいる小山さんが
いつも通りおはよーっと挨拶してくれた
彼女は超ベテランで何十年も
この職場で働いているお局様的存在の人
色々な情報を知っていて
いつも他人の噂話や悪口を言っている
敵に回したら怖くて口の悪い人、、
出来れば話したくないけれど
席もずっと近くだから
仕方なくうわべだけで話しをしている
職場ではそう言うのはとても大切なんだ
そうじゃないと職場にいる事
出来なくなるんだから、、
ふと見ると私の席の隣に今日は
若い男の子が手伝いに来ていた
「山北さん!
今日はこの男の子が手伝いに
来てくれたよ
私、仕事教えておいたからね!」
小山さんはとても嬉しそうに私に言った
「小山さんありがとう!」
私がそう言うと
その男の子はチラッと私見て
その後何も言わず黙々と仕事をした
『なんか愛想の悪い子だな、、
どこの部署から来たんだろう?!
見た事ないけど最近入って来たのかな?』
私はその男の子をチラッと見てそう思った
職場は人数が多くて入って来ても
みんなすぐに仕事を辞めるので
自分の部署以外の人の事は
よく分からなかった
私の仕事が忙しくなったり
他の部署が暇になると
私の仕事にたまに手伝いの人が来る
色々な人が来るけれどこんなに
若い男の子が来たのは初めてだ
年齢は20代前半だろう
高卒なのか大卒なのか?!
でも大卒でバイトでこんな会社には
来ないだろから高卒なのかと思った
でも何かの事情がある気がした
そんな事を考えていると
「何歳?」
小山さんがその男の子に聞いた
「23歳です」
彼はブスッとした表情でそう言った
「カッコイイね~」
小山さんがニコニコしながら
彼にそう言うと
「、、、」
彼は何も言わずに
怖い顔でそっぽを向いた
私は驚いて彼を見つめた
カッコイイと言われて、ふん、、って
怖い顔するなんて、、
普通の男の子だったら
そんな事ないです~とか
ありがとうございますとか言いながら
喜ぶのが普通ではないのか?!
私は彼の顔を少しのぞき込んで見てみた
確かにカッコイイ、、
色白で鼻が高くて眉毛が上がって
キリッとしていて男っぽい
背は高くないけれど凄い腕に筋肉が
ついていてガッチリしている
人の事を褒めない小山さんが
カッコイイと言う位だから
やはりカッコイイのだろうと私は思った
だけど何でカッコイイと言われて
怖い顔するんだろう?!
『モテすぎていい気になって
自分でカッコイイのは当たり前だと
思っているのかな?!
それとも女をバカにしてる?!
それとも小山さんの事が嫌いなの?!』
私は仕事をしながら考えていた
「この会社にこんなに
カッコイイ子いないよね~
他の男の子達と全く違うよね~
この会社ろくな男の子いないもんね~」
小山さんは彼の事がかなり
気に入ったのか私にそう言った
「あ、、うん、、
そうだね、、」
私は彼をチラッと見てそう言った
彼は全く会話に入る雰囲気もなく
仕事に集中していた
私は特に彼と話す事もなく
小山さんと世間話をしながら
その日の仕事を終えた
この日が彼と初めて出会った日
特別何かを感じた訳ではなく
ただお手伝いで私の仕事に来てくれただけ
多分明日になったら彼は自分の部署に
戻るだろう、、
だから何も思わなかったし
気にもならなかった
だけど何故か彼とはこれから
不思議な縁で繋がっていく、、
そんな気配も前触れもなく
私は普通にいつも通り仕事が終わって
買い物をして家に帰って行った
桜は完全に散ってしまった
4月の後半のとても過ごしやすい
穏やかな月曜日だった
化粧などの身支度を済ますと
いつもと同じ時間に家を出て
自転車に乗り職場に向かう
信号待ちしている時もいつもと
同じ顔ぶれだ
何年も同じ職場で働いて
毎日同じ道のりで
毎日同じ行動をしているのに
私はよく飽きないものだとふと思った
職場に到着して更衣室に向かい
制服に着替えて自分の部署に向かった
それももう何年も繰り返していた
自分の席に着くと
ななめ向かいにいる小山さんが
いつも通りおはよーっと挨拶してくれた
彼女は超ベテランで何十年も
この職場で働いているお局様的存在の人
色々な情報を知っていて
いつも他人の噂話や悪口を言っている
敵に回したら怖くて口の悪い人、、
出来れば話したくないけれど
席もずっと近くだから
仕方なくうわべだけで話しをしている
職場ではそう言うのはとても大切なんだ
そうじゃないと職場にいる事
出来なくなるんだから、、
ふと見ると私の席の隣に今日は
若い男の子が手伝いに来ていた
「山北さん!
今日はこの男の子が手伝いに
来てくれたよ
私、仕事教えておいたからね!」
小山さんはとても嬉しそうに私に言った
「小山さんありがとう!」
私がそう言うと
その男の子はチラッと私見て
その後何も言わず黙々と仕事をした
『なんか愛想の悪い子だな、、
どこの部署から来たんだろう?!
見た事ないけど最近入って来たのかな?』
私はその男の子をチラッと見てそう思った
職場は人数が多くて入って来ても
みんなすぐに仕事を辞めるので
自分の部署以外の人の事は
よく分からなかった
私の仕事が忙しくなったり
他の部署が暇になると
私の仕事にたまに手伝いの人が来る
色々な人が来るけれどこんなに
若い男の子が来たのは初めてだ
年齢は20代前半だろう
高卒なのか大卒なのか?!
でも大卒でバイトでこんな会社には
来ないだろから高卒なのかと思った
でも何かの事情がある気がした
そんな事を考えていると
「何歳?」
小山さんがその男の子に聞いた
「23歳です」
彼はブスッとした表情でそう言った
「カッコイイね~」
小山さんがニコニコしながら
彼にそう言うと
「、、、」
彼は何も言わずに
怖い顔でそっぽを向いた
私は驚いて彼を見つめた
カッコイイと言われて、ふん、、って
怖い顔するなんて、、
普通の男の子だったら
そんな事ないです~とか
ありがとうございますとか言いながら
喜ぶのが普通ではないのか?!
私は彼の顔を少しのぞき込んで見てみた
確かにカッコイイ、、
色白で鼻が高くて眉毛が上がって
キリッとしていて男っぽい
背は高くないけれど凄い腕に筋肉が
ついていてガッチリしている
人の事を褒めない小山さんが
カッコイイと言う位だから
やはりカッコイイのだろうと私は思った
だけど何でカッコイイと言われて
怖い顔するんだろう?!
『モテすぎていい気になって
自分でカッコイイのは当たり前だと
思っているのかな?!
それとも女をバカにしてる?!
それとも小山さんの事が嫌いなの?!』
私は仕事をしながら考えていた
「この会社にこんなに
カッコイイ子いないよね~
他の男の子達と全く違うよね~
この会社ろくな男の子いないもんね~」
小山さんは彼の事がかなり
気に入ったのか私にそう言った
「あ、、うん、、
そうだね、、」
私は彼をチラッと見てそう言った
彼は全く会話に入る雰囲気もなく
仕事に集中していた
私は特に彼と話す事もなく
小山さんと世間話をしながら
その日の仕事を終えた
この日が彼と初めて出会った日
特別何かを感じた訳ではなく
ただお手伝いで私の仕事に来てくれただけ
多分明日になったら彼は自分の部署に
戻るだろう、、
だから何も思わなかったし
気にもならなかった
だけど何故か彼とはこれから
不思議な縁で繋がっていく、、
そんな気配も前触れもなく
私は普通にいつも通り仕事が終わって
買い物をして家に帰って行った
桜は完全に散ってしまった
4月の後半のとても過ごしやすい
穏やかな月曜日だった
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