誰にも言えない初恋

山本未来

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大好きだ!

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玲奈ちゃんママと電話で話したせいか

昨日の夜はまったく寝る事が

できなくて言葉の意味や話し方

そしてやっぱりいつも僕の事

心配してるって言ってくれた言葉が

頭から離れなくて

もしかして僕の事好きなのかな?

って思ったり僕じゃなくても

誰にでも優しいのかな?

って思ったり、、


でもとにかく物凄く嬉しくて

あんなに電話で話すのが楽しい

とは思わなかった


心が安らぐと言うか何でも話したく

なると言うか、、


でも緊張して話せなかったけど、、


それでも2人の間に秘密が出来た

と言うか心が通い合ったというか

2人だけにしか分からない何かを

感じる時間だった



僕はまったく寝れなかったし

熱もまだ少しあったからもう一日

学校を休む事にした


玲奈ちゃんママに会いたくて

会いたくて仕方なかったから

以前僕が遅刻して9時頃学校に

行こうとした時偶然出勤する

玲奈ちゃんママに会った事を

思い出して


マスクをして上下セットのスエットを着て

9時少し前に僕の家の前で待つ事にした


『玲奈ちゃんママ来ないかな~

今日は仕事休みかもしれないな~

もし来たらちゃんと昨日のお礼

言わないとな~、、絶対言わないと、、』


僕はそんな事を考えながら

玲奈ちゃんママの家の方をキョロキョロ

眺めていた


しばらくすると玲奈ちゃんママが

自転車でこちらに向かって来るのが

見えたので、僕はわざとらしく

道の方に向かって家を出て

少しうろちょろしてみた


「翔君!おはよう!!」


玲奈ちゃんママは僕に気がつくと

驚いた顔で目をパッチリ開けて

とっても可愛いく嬉しそうに笑った


僕もそれにつられ笑ってみたものの

顔がなぜだか引きつって

変な笑顔になっていた


「お、おはようございます、、」

昨日は、、と言おうとしたら

その言葉が出る前に


「翔君、、熱大丈夫?昨日は熱あったのに

長話してごめんね、、私何も考えてないよね

、、なんか翔くんと話せてあまりにも

嬉しかったからつい熱の事忘れて

質問ばかりしてしまって、、

でもかけて良かった!ずっと気に

なっていたからスッキリしたし!」


「あ、あの~、、」

僕はまたしどろもどろになっていると



「熱早く下がるといいね、、

無理しないでゆっくり休んでね

もし何かあったらいつでも連絡

くれたらいいからね、、

じゃ~仕事行ってくるね!

バイバイ!」


そう言って大急ぎで自転車を

漕いで行ってしまった


『あ~、、またお礼言えなかったな~

でも、会えて凄く嬉しかったな~

まだドキドキが止まらないけど

本当に可愛いな~』


僕は玲奈ちゃんママの姿が見えなく

なってもしばらく外でぼーっとしていた


『どうしてこんなに会えると

嬉しいんだろう?!

本当に話している時間は短いし

まともに顔も見れないのに、、


僕がわざとらしく外にいたの

変に思ったかな~?!

でもいいや!わざとらしかったけど

会えたし!』


玲奈ちゃんママがもし結婚していなかったら

絶対告白するのにな~


何で結婚してるんだろう、、


僕は訳の分からない事を

心の中でつぶやいた


年の差なんて関係なかった

年の差がある感じもしなかった

玲奈ちゃんママだから好きなだけで


だけど結婚してるから

僕の物にはならない事は分かっていたし

どうにもならない事も分かっていた


でも大好きだった、好きで好きで

仕方ないほど好きになってしまったんだ





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