誰にも言えない初恋

山本未来

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初めての電話

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「もしもし、

あっ!翔君?」


聞き慣れた声が受話器から聞こえ

僕はすぐにその声が玲奈ちゃんママ

の声だと分かった


「あ、あっ、はい!

そ、、そうです~」


僕は心臓が激しく音をたてるのを感じ

頭がパニックになり

何が何だか分からない状態に

陥っていた


「藤井です!

突然電話してごめんね

翔くん元気?

今日は学校休み?」

その声は少し緊張しているような声で

でもいつもの優しい声だった


僕は頭が真っ白でドキドキした

玲奈ちゃんママと電話で話しを

するのは初めてだったから嬉しいような

どうして電話かけて来てくれたのか

不思議な気持ちで言葉に詰まりながら

答えた


「あっ、、

今日は学校や、、すんでて、

昨日から熱があったので、、」


「え!熱あるの?

大丈夫?

病院行った ?」

とてもビックリした心配した声で

玲奈ちゃんママは聞いて来た


「き、昨日、行って来たので

少し熱、さ、、がって来ました、、

で、、もまだしんどいです」


僕がしどろもどろ話していると

リビングに突然お父さんがやって来た


「誰と話ししてるんだ~」


お父さんは今日は仕事休みなのか

僕はずっと寝てたから気がつかなくて

突然やって来たお父さんにビックリ

してしまいどうしようかと戸惑った


「あっ!

ちょっと待って下さい」


僕が慌ててそう言うと

玲奈ちゃんママは何かを察したのか


「あっ!

もしかしてお父さん家にいてるのかな?

ごめんね、またかけるね、、」


僕は慌ててお父さんいても大丈夫です

と言おとしたけれど

ガチャンと電話は切れた


あ~、、

せっかく電話かけて来てくれたのに

何でお父さん今日に限って家にいるのかな~



それにしても玲奈ちゃんママ

何で電話してくれたんだろう

普通の用事だったらお父さんいても

話せただろうし何か僕に用事だったのかな?!


僕は気になって仕方なくてしばらく

リビングのソファーに座っていた


玲奈ちゃんママは何度か家には

遊びに来てくれたけどお父さんとは

会った事もないしきっと話した事もない


そうしているうちに、お父さんは何も

言わないで玄関を出て出かけて行った


僕はお父さんが出かけたのを確認すると

電話帳を探して玲奈ちゃんママの家の

電話番号を見つけると


『あっ!あった!』


僕は心の中でそうつぶやき

電話器をじっと見つめた



電話かけたい

何の用事だったか知りたい

でもドキドキしてかけれない、、


受話器を手にとり

始めの番号を押したけど

受話器を置き

また番号を押しまた置いて


それを何回も繰り返しながら心臓が

破裂しそになっていた、、


『こんな事していたら玲奈ちゃんママ

出かけてしまうかもしれない、、

もうどうにでもなれ、、』


僕は素早く番号を押し最後の番号を

押し終わると呼び出し音が流れた


プル~プル~プル、、

3回程鳴ると

カチャって音がして玲奈ちゃんママの

優しい声が聞こえた


「も、も、もしもし!」

僕はそう言うのが精一杯で

頭が真っ白で、ドッ、ドッ、ドッ

って鼓動が超スピードで動いているのを

感じた


「あっ!

もしかして翔くん!!

えーっ!!

電話かけて来てくれたの~?!

ありがとう!!」


玲奈ちゃんママも少しビックリしたような

とても嬉しそうな声でそう言ってくれた


と同時に、玄関から鍵を開ける音がして

お父さんが戻って来た?!


僕はビックリして


「あっ!

お、お父さんが帰って来た!!」

って玲奈ちゃんママに告げると

大急ぎで受話器を置いた



そして、そしらぬ顔で自分の部屋に

戻る振りをするとお父さんは忘れ物を

持ってすぐに出かけて行った


『もう~ビックリした~

忘れ物取りに帰って来ただけかぁ~

それにしても電話凄い勢いで切ったから

玲奈ちゃんママきっとビックリ

しただろうな~

悪い事しちゃったな~

でも僕が電話かけたら凄く嬉しそうだった

僕と話したい感じだったし、、』


僕はかなり嬉しかった


お父さんも多分当分帰って来ないだろうし

もう一回電話をかけようと思った


さっきよりは心臓の鼓動は治まっていたけれど

受話器を取るとまたドキドキして来て

なかなか最後の番号が押せなくて

やっと最後の番号の9の数字を押した


ドキドキする鼓動の音とプルプルって

言う呼び出し音が混ざって

僕は緊張と期待で心が浮き上がっていた


そして、カチャっていう受話器を取る

音と同時に「もしもし~」

優しい声が聞こえた


それはまるで僕からの電話を

待っていたような感じに聞こえる

声だった


「もしもし~」僕は緊張しながら言った



そうまるでこの言葉が2人の

心をこれからもっと近づけるような

そんな気持ちになったんだ











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