余命3ヶ月、、たけどあなたに出逢ってしまった

田中浩志君ってどんな人？！

高校を卒業してから

何回かクラスの同窓会があって

成人式で学年の集まりがあって


田中浩志君とはその都度

会って話したりしてたと思う


だけど何故デートする事に

なったのか？！


随分昔の事だから記憶が曖昧だ


確か電話がかかって来て

それでデートする事に

なったんだろうけど


会話も全く覚えていない


彼が家まで車で迎えに来てくれて


その時流行っていたボーリングと

ミニゴルフに行って

夜ご飯を食べた記憶が

残っているだけだった


女友達が多い彼だったから


私はきっと誰でも誘ってるんだと

思っていた事だけは

物凄く印象に残っている


でも楽しかったし面白かったから

きっとまた誘われたら

遊びに行ってたと思うけれど

デートした記憶はこれだけだ


その前後に偶然駅前で会って

喫茶店に誘われた事があった


だけど私はある用事があり

断ると、その用事が終わるまで

駅前で時間を潰すからと言って

待っていてくれた記憶もある


あの時代は携帯電話はなかったから

多分待ち合わせ場所に

ずっといてくれたのか


その近辺をうろちょろ

していてくれていたのか？！

どう時間を潰していたのかは

分からないけれど


私が用事を済ませて

待ち合わせ場所に行き

キョロキョロしていると

彼がすぐにやって来たのが

とても印象に残っている


多分用事は二時間位かかったから


もうきっと帰っただろうと思っていた


だけどずっと待っていてくれて、、

私は待っていてくれた事に感動して

めちゃくちゃ驚いた事を覚えている


そのあと喫茶店に行き

彼氏はいるのか？

好きな人は居るのか？

と質問攻めにされた



あと仕事に行く道のりに

彼が突然現れて

何度か電車で一緒に行ったり


駅のホームを歩いていたら

呼び止められて

一緒に電車の中で話したり


仕事帰りにレンタルショップに行ったら

何度か偶然会ったり、、


超鈍感だった私は

その時は偶然だと思っていたけれど


今考えたら偶然ではなく

待ち伏せしていたのかな～

って思った


だけどその後は会う事はなく


最後に会ったのは多分

友達の結婚式だったと思う


私は新婦の友達として

彼は新郎の友達として再会


だけど話した記憶はあるけど

何を話したか全く記憶がなかった


昔の記憶を辿ると


田中浩志君とは少しだけ

縁があった気がする


だけど一途な人が好きな私は


彼みたいに女友達が沢山いる人の事は

好きにならないようにしていた気がする


彼はプレイボーイとかではない

人間が好きって言う感じで

だから男女関係なく

フレンドリーだったのだと思う


だけど男女の友情を信じられない

私にとって彼みたいな人は

一番自分に合わない人と思っていた


結局男女の友情って

どちらかが好きか

お互いに実は好きだったりすると

思うから、、


彼はみんなに優しいから

私にだけじゃないんだから

だから

好きになったら駄目って

心で念じていたのだと思う、、



例えば、彼にこの時の話しをしても

覚えているかも分からないし


覚えていたとしても正直な気持ちは

言わない気がした


私にとって彼みたいな人は

正直に言うと

謎だらけの人だった、、


だけど話しやすくて

明るくて

しっかりしている彼に

憧れていた、、


警戒をしながらも

心の中では好きだった気がする、、