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柳井君との再会
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新しい職場の彼と幸せな
毎日を過ごしていた頃
同期会が開催されると言う連絡が来た
柳井君はその日
東京から来るらしく
私は迷ったけれど
みんなに久しぶりに会いたいのと
柳井君にも会いたい気持ちで
参加する事にした
15人程集まるらしく
私は平井さんと待ち合わせて
行く事になった
当日、駅に着くと
「めぐみちゃん久しぶり
元気だった?
新しい職場はどんな感じ?」
平井さんは待ち合わせの
駅の改札付近でそう言った
「上司もいい人だし
仕事内容も楽だし
本当に転職して良かったわ~」
私は正直な気持ちを言った
「そうなんだ~
良かったね~
あのさ~
めぐみちゃん仕事辞めてから
柳井君の家に泊まりに行って
ディズニーランドに行ったんでしょう?
何もなかったの?」
「え~知ってたんだ~
誰にも言ってないのに
すぐに噂流れるね~
柳井君とはディズニーランドに
一緒に行ったけど
何もなかったよ~」
「そうなんだ~
私はてっきり2人は
付き合う事出来たんじゃ
ないかと思ってたよ~」
「柳井君とは縁がないみたい、、
だから付き合う事ないと思うよ、、」
「そうなんだ~
でも毎回4人で遊びに行ってたでしょ~
あの時、柳井君私に
めぐみちゃんの事
好きだけど気づいてくれないって
いつも言ってたよ~
だから柳井君の家泊まって
ディズニーランドまで行ったから
上手く行くと思ってたんだけどな~」
平井さんは残念そうにそう言った
『柳井君は私の事ずっと好きで
いてくれていたの?!』
私は平井さんから柳井君の
気持ちを聞いて驚いた
そしてやっと柳井君の気持ちは
冗談じゃなかったんだと気がついた
そんな想いでぼんやり
歩いていると居酒屋に着いた
適当に席に座っていると
柳井君がやって来た
「柳井君~
こっちこっち!」
平井さんは柳井君を呼ぶと
柳井君は私達の前に座った
「柳井君!
めぐみちゃんに会うの久しぶりだから
嬉しいでしょう?
柳井君めぐみちゃんの事
好きだったもんね~」
平井さんはいきなり
そんな事をみんなの前で言い出した
「違うよ~
柳井君は平井さんが好きだったんだよ~
私の事好きな訳ないじゃない、、」
私はあせってそう言った
柳井君は少し困った顔をしていたけれど
何も言わなかった
そして全員が集まりみんなは近くの
人達と話しながら盛り上がっていた
久しぶりに会う柳井君
少し痩せた感じで以前みたいに
元気がない、、
私はとても気になった
「柳井君仕事どう?」
平井さんが尋ねると
「まだ正社員の仕事は
見つかってないんだ~
バイトでなんとか生計立ててるけど
貯金も出来ないし
不安だらけかな、、」
「そうなんだ~
でも、またいい仕事見つかるよ~
柳井君頑張り屋さんだから、、」
平井さんは酎ハイを飲みながら言った
「そうだよ~
柳井君だったら絶対大丈夫だよ~
私が保証する!」
私がそう言うと
「白石は仕事見つかったのか?」
「うん!
幼馴染がたまたま紹介してくれて
頑張って行ってる」
「そうか~
良かったな~
俺も負けないように
頑張らないとな!」
柳井君は心から喜んでそう
言ってくれた
久しぶりに会う柳井君
やっぱり柳井君への想いは
まだ残っている、、
だけどもう私には彼氏がいる、、
だからもう諦めないと、、
私がそんな事を考えていると
柳井君は新幹線の都合もあるらしく
早めに帰らないと
いけないと言った
私はさっき平井さんが教えてくれた
柳井君が私の事好きだった
と言う言葉がずっと頭から離れなくて
久しぶりに会った柳井君が
元気がないのも
気になって
目の前にいる柳井君の事ばかり
見ていた
柳井君が今まで私に言ってくれていた
沢山の言葉は
私にとったら冗談とばかり
思っていたけれど
あの時の言葉や態度は
本当に私の事を想って言って
くれていたんだと
鈍感な私はやっと気がついた
「じゃあ~そろそろ
帰るわ~、、
またこっちに来る時は連絡するし
集まれたらみんなで集まろうな~」
柳井君はみんなにそう言うと
私の顔を切なそうにちらっと見て
みんなに見送られながら帰って行った
私は心の中がとても切なくなって
今までの柳井君との想い出が
蘇えり泣きそうになった
やっぱり柳井君に会ったら
柳井君が好きだった気持ちが
溢れて来る
柳井君とは縁がないと諦めた筈なのに
会うと切なくなる、、
私は柳井君が帰り間際に
私の顔を切なそうに見たのが
とても気になり
いてもたっても居られなくなった
もう柳井君にはきっと会えない、、
このままでいいの?
このままさよならでいいの?
私は自問自答しながら柳井君の
事で頭がいっぱいだった
そして私は決断すると
平井さんに用事が出来たから
帰ると言って
大急ぎで柳井君を追いかけた
『最後に私の気持ち伝えたい、、
伝えたからってどうにもならないけど
このまま何も言わずに
さよならは
嫌だ、、』
私は駅までの道のりを猛ダッシュで
走った、、
きっとまだそんなに
遠くには行ってない筈
必死で走って駅にやっと到着し
ホームに向かった
丁度電車が出発するところで
階段を駆け上って
前の方を見ると
柳井君が電車に乗り込むのが見えた
私も電車に乗ろうと走ったけれど
あと一歩のところで間に合わなかった、、
『やっぱり間に合わなかった、、
やっぱり柳井君とは縁がないのかな、、』
私が伝えたかった気持ち
伝えようと想った言葉
いつも伝えられない、、
柳井君の寂しそうな顔、、
元気がなかった柳井君、、
いつも柳井君は私の心を
切なくさせる
忘れたと思っていた
普通に話せると思っていた
だけどまた苦しくなった
切なくなった、、
誰もいなくなった駅のホームには
切なくて悲し顔をした私が
ベンチに座っているだけだった
柳井君、、
柳井君、、
私は心の中でただ呟いていた、、
もう会えない、、
毎日を過ごしていた頃
同期会が開催されると言う連絡が来た
柳井君はその日
東京から来るらしく
私は迷ったけれど
みんなに久しぶりに会いたいのと
柳井君にも会いたい気持ちで
参加する事にした
15人程集まるらしく
私は平井さんと待ち合わせて
行く事になった
当日、駅に着くと
「めぐみちゃん久しぶり
元気だった?
新しい職場はどんな感じ?」
平井さんは待ち合わせの
駅の改札付近でそう言った
「上司もいい人だし
仕事内容も楽だし
本当に転職して良かったわ~」
私は正直な気持ちを言った
「そうなんだ~
良かったね~
あのさ~
めぐみちゃん仕事辞めてから
柳井君の家に泊まりに行って
ディズニーランドに行ったんでしょう?
何もなかったの?」
「え~知ってたんだ~
誰にも言ってないのに
すぐに噂流れるね~
柳井君とはディズニーランドに
一緒に行ったけど
何もなかったよ~」
「そうなんだ~
私はてっきり2人は
付き合う事出来たんじゃ
ないかと思ってたよ~」
「柳井君とは縁がないみたい、、
だから付き合う事ないと思うよ、、」
「そうなんだ~
でも毎回4人で遊びに行ってたでしょ~
あの時、柳井君私に
めぐみちゃんの事
好きだけど気づいてくれないって
いつも言ってたよ~
だから柳井君の家泊まって
ディズニーランドまで行ったから
上手く行くと思ってたんだけどな~」
平井さんは残念そうにそう言った
『柳井君は私の事ずっと好きで
いてくれていたの?!』
私は平井さんから柳井君の
気持ちを聞いて驚いた
そしてやっと柳井君の気持ちは
冗談じゃなかったんだと気がついた
そんな想いでぼんやり
歩いていると居酒屋に着いた
適当に席に座っていると
柳井君がやって来た
「柳井君~
こっちこっち!」
平井さんは柳井君を呼ぶと
柳井君は私達の前に座った
「柳井君!
めぐみちゃんに会うの久しぶりだから
嬉しいでしょう?
柳井君めぐみちゃんの事
好きだったもんね~」
平井さんはいきなり
そんな事をみんなの前で言い出した
「違うよ~
柳井君は平井さんが好きだったんだよ~
私の事好きな訳ないじゃない、、」
私はあせってそう言った
柳井君は少し困った顔をしていたけれど
何も言わなかった
そして全員が集まりみんなは近くの
人達と話しながら盛り上がっていた
久しぶりに会う柳井君
少し痩せた感じで以前みたいに
元気がない、、
私はとても気になった
「柳井君仕事どう?」
平井さんが尋ねると
「まだ正社員の仕事は
見つかってないんだ~
バイトでなんとか生計立ててるけど
貯金も出来ないし
不安だらけかな、、」
「そうなんだ~
でも、またいい仕事見つかるよ~
柳井君頑張り屋さんだから、、」
平井さんは酎ハイを飲みながら言った
「そうだよ~
柳井君だったら絶対大丈夫だよ~
私が保証する!」
私がそう言うと
「白石は仕事見つかったのか?」
「うん!
幼馴染がたまたま紹介してくれて
頑張って行ってる」
「そうか~
良かったな~
俺も負けないように
頑張らないとな!」
柳井君は心から喜んでそう
言ってくれた
久しぶりに会う柳井君
やっぱり柳井君への想いは
まだ残っている、、
だけどもう私には彼氏がいる、、
だからもう諦めないと、、
私がそんな事を考えていると
柳井君は新幹線の都合もあるらしく
早めに帰らないと
いけないと言った
私はさっき平井さんが教えてくれた
柳井君が私の事好きだった
と言う言葉がずっと頭から離れなくて
久しぶりに会った柳井君が
元気がないのも
気になって
目の前にいる柳井君の事ばかり
見ていた
柳井君が今まで私に言ってくれていた
沢山の言葉は
私にとったら冗談とばかり
思っていたけれど
あの時の言葉や態度は
本当に私の事を想って言って
くれていたんだと
鈍感な私はやっと気がついた
「じゃあ~そろそろ
帰るわ~、、
またこっちに来る時は連絡するし
集まれたらみんなで集まろうな~」
柳井君はみんなにそう言うと
私の顔を切なそうにちらっと見て
みんなに見送られながら帰って行った
私は心の中がとても切なくなって
今までの柳井君との想い出が
蘇えり泣きそうになった
やっぱり柳井君に会ったら
柳井君が好きだった気持ちが
溢れて来る
柳井君とは縁がないと諦めた筈なのに
会うと切なくなる、、
私は柳井君が帰り間際に
私の顔を切なそうに見たのが
とても気になり
いてもたっても居られなくなった
もう柳井君にはきっと会えない、、
このままでいいの?
このままさよならでいいの?
私は自問自答しながら柳井君の
事で頭がいっぱいだった
そして私は決断すると
平井さんに用事が出来たから
帰ると言って
大急ぎで柳井君を追いかけた
『最後に私の気持ち伝えたい、、
伝えたからってどうにもならないけど
このまま何も言わずに
さよならは
嫌だ、、』
私は駅までの道のりを猛ダッシュで
走った、、
きっとまだそんなに
遠くには行ってない筈
必死で走って駅にやっと到着し
ホームに向かった
丁度電車が出発するところで
階段を駆け上って
前の方を見ると
柳井君が電車に乗り込むのが見えた
私も電車に乗ろうと走ったけれど
あと一歩のところで間に合わなかった、、
『やっぱり間に合わなかった、、
やっぱり柳井君とは縁がないのかな、、』
私が伝えたかった気持ち
伝えようと想った言葉
いつも伝えられない、、
柳井君の寂しそうな顔、、
元気がなかった柳井君、、
いつも柳井君は私の心を
切なくさせる
忘れたと思っていた
普通に話せると思っていた
だけどまた苦しくなった
切なくなった、、
誰もいなくなった駅のホームには
切なくて悲し顔をした私が
ベンチに座っているだけだった
柳井君、、
柳井君、、
私は心の中でただ呟いていた、、
もう会えない、、
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