コイシイヒト

山本未来

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新しい職場での出会い

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東京から戻って一週間が経った


ディズニーランドで写した写真の

現像が出来上がったので

柳井君に写真を送る事にした


写真には柳井君と私と小山さん

3人で撮った写真や


小山さんと色々なキャラクター達と

撮ったもの


柳井君とシンデレラ城の前で

腕を組んで撮った写真など

沢山の写真があった


その中から柳井君が写っている写真と

私とのツーショット写真を送る事にした


どの写真もとても楽しそうに

笑っている写真ばかりだ


『この写真送ったらきっと柳井君

私の事覚えていてくれるよね

喜んでくれたらいいけど』


私はそう思った


そしてディズニーランド

一緒に行けて楽しかった事

3日間泊めて貰ったお礼

などを書いた手紙も同封した



シンデレラのガラスの靴は

私の机の前に飾っていた


毎日見る度に柳井君の事想い出して

切なくなるけれど


だけど会えなくてもずっとずっと

柳井君の事好きでいようと思っていた


忘れたくても忘れられないから、、



それからの私は就活の為

新聞広告や職業安定所で

仕事探しを始めた


そんなある日近所の幼馴染が働いている

職場で社員を募集していると言う情報が

入ってきた


私は早速面接してもらえる様に頼んだ

そして結果は合格


すぐにでも来て欲しいとの事で

早速働く事になった


経理の仕事で以前の仕事とは

全く違って精神的にとても楽で

給料もボーナスも

あり得ない位良い


『こんなに楽な仕事なのに

お給料こんなにもらえるなんて、、

転職して大正解だったな~

それに職場の人も楽しい個性的な

人ばかりで以前の会社の堅苦しさが

ないな~

本当にこの会社に入社出来て

良かったな~』


私は仕事のストレスはほぼ無くなり


職場にも自転車で20分程で行ける為

通勤電車のストレスもなくなった


そしてあっと言う間に3ヶ月が経った


柳井君への想いはまだあったけれど

忙しく充実した毎日に

少しずつ柳井君の事を考える

時間は減っていった

諦めみたいな気持ちもあったから、、



そんなある日同じ会社の人に

食事に誘われ2人で行く事になった


彼は見た感じは

軽い感じの人だったから

とりあえず一回だけ

食事に行ってみようかな

と言う感じで軽い気持ちだった


だけど話しをしていると

とても優しくて気が利いて

純粋で一途な人だと感じた


それから猛烈なアタックが始まった


『見た目と実際の姿に

凄くギャップがある人だな~
 
それにこんな私に色々な事してくれる

本当にマメだし

一途に想ってくれるから

安心する』


私は彼に安心感と信頼を

寄せるようになっていった


その後も毎日私の帰りを

待ってくれたり

ご飯を食べに行ったり

遊びに行ったりして

彼と心を通い合わせていった


彼の積極性や優しさや一途に私を

想ってくれる態度に

私もどんどん惹かれて

自然と付き合っていた


そして、その頃には柳井君の事は

想い出になっていった


私は一途で優しい彼の事で

頭いっぱいだった

とても幸せな毎日だった


『一途に想ってもらえたり

素直にストレートに気持ち言って

もらえるとこんなに安心するし

信頼出来るようになるんだな~

やっぱり安心出来る恋愛が一番いい

もう切なくてうまく行かない恋愛は

嫌だ、、

私にはこんな彼が一番合ってるな

彼と出会えて本当良かった』


私は心からそう思った



毎日仕事は充実していたし

彼に愛されている喜びで

いっぱいだった



だけどそんな私の気持ちを

確かめるような

出来事が起こったんだ、、



彼が大好きでとても幸せな日々を

送っている筈なのに


なのに、、


なのに、、















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