コイシイヒト

山本未来

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柳井君とディズニーランドに行ける!

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4月になり新入社員が入社すると

早速引き継ぎを始めた


いざ会社を辞めるとなると

あんなに嫌だった会社だったけれど

少しだけ寂しく感じる


だけど3年間、精一杯頑張ったから

後悔はなかった


社会の厳しさや矛盾、仕事の大変さ

沢山の事を学んだから

また新しい会社でもやって行ける

そう思った



4月の始め頃

私の送別会を開いてくれる事になった


たまたま同期の小山さんも同じ時期に

辞める事になり

2人一緒に送別会が開催された



「めぐみちゃん、遂に会社辞める日が

近づいて来たね~

ずっと仲良くしてきたから

寂しいわ~

辞めてもたまに遊びに行こうね」


平井さんが送別会が開催される居酒屋

に着くとそう言ってくれた


「本当にあっと言う間だったな~

早く辞めたいと思っていたけど

みんなとサヨナラするのはかなり

寂しいな~

でもまた誰かの送別会や同期会があったら

出席するしまた個人的にも遊ぼうね!」


私は平井さんやその周りにいる人に

そう言った


「今度は家の近くで仕事探すんでしょう?」


平井さんが聞いて来た


「うん!1ヶ月位はのんびりして

職安とかで仕事見つけに行こうかなって

思ってる

今までは通勤するだけでも

かなりしんどかったから

今度は絶対近くで探すつもり、、

そう、そう、会社辞めてすぐに

小山さんとディズニーランド行く予定に

してるんだ~

お土産買って来るね!」



「ディズニーランド行くの?

いいな~私行った事ないな~

楽しみだね!」



「私は二回目なんだけどね

かなり楽しみにしてる!」



「あっ!そうだ、、

めぐみちゃんの送別会の事、柳井君に

お知らせしといたけど何か連絡あった?」



「だいぶ前に仕事見つかったって

電話かかって来たけど

それからはかかって来てないな~

柳井君元気なのかな?!」



「私は連絡先も知らないし

何にも連絡来ないけど

柴野君にはたまに連絡来るみたいだったから

めぐみちゃんの送別会の事言うように

頼んだんだけどね、、

柳井君の事だから

多分元気なんじゃないかな?!」


平井さんはそう言った



私はみんなとお別れなので

個々に話しをしていた為

あっと言う間に時間が経った


そしてみんなとの別れを

名残惜しくしていると


お店の人が部屋に入って来て言った


「白石様いらっしゃいますか?

柳井様からお電話入っますが、、」


「めぐみちゃん!

柳井君から電話だって、、」


平井さんはビックリした感じだった


「うん、、

柳井君どうしたんだろう?!」



私は立ち上がるとお店の人に付いて行き

電話のある場所に連れて行かれた


そして受話器を受け取った


「もしもし、、

白石です、、」


私は恐る恐る言うと


「白石!

今まで仕事お疲れ様!

今日送別会って聞いてたから

電話した!

行けなくてごめんな、、」


柳井君は元気にそう言った


「柳井君!!

わざわざ電話してくれてありがとう!

凄く嬉しいよ~!!

柳井君元気そうで安心した!」



「俺も白石の送別会行きたかったけど

仕事だったし、遠いし行けなかった

よく3年間頑張ったよな、、

これからも色々あると思うけど頑張れよ!」


「ありがとう!

頑張るね!

あっ!そうだ~

実はね、仕事辞めてすぐに

ディズニーランドに

行く事になってるんだ!」



「ディズニーランド行くのか?

泊まる所とか決まってるのか?」



「まだ何も決まってないけど、、」



「じゃあ~俺の家に泊まったらいいよ!

綺麗に片付けしとくし、、

俺、ディズニーランド行った事ないから

一緒に行こうか?」



「えっ!泊めてくれるの?

同期の小山さんと行く予定なんだけど」



「いいよ!

狭いけど2人位だったら

泊めれると思うし、、

待ってるぞ!」



「ありがとう!

小山さんに聞いてまた柳井君に

連絡するね!

楽しみにしてるね」



私は意外な展開に驚いた



まさか柳井君の家に泊めてもらえるなんて、、


そしてディズニーランドに

一緒に行けるなんて、、



『なんか夢みたいだな~

柳井君に会えるんだ、、

もう会えないと思っていたのに

嬉しい!

嬉し過ぎるな~』



送別会の後

二次会に行きお礼を言って

みんなと別れた


柳井君の家に泊まる事は

みんなには内緒にする事にした



私は家に帰ってからも興奮して

なかなか寝る事出来なかった



柳井君に早く会いたい、、



毎晩、柳井君の事ばかり考えていたから

だから望み叶ったのかな?!



本当に不思議だな、、


今日柳井君が電話くれなかったら

東京に行く事も

ディズニーランドに行く事も

話してなかったはず


本当に本当に不思議、、



私は幸せでいっぱいだった


本当に本当に夢のように嬉しくて


幸せな気持ちでいっぱいだった



『3年前初めて柳井君と出逢ったのは

この時期だったな~

私ははふと3年前の柳井君の事を

思い出した

あれから3年、、

色々あったな~

あの頃の私と今の私の違いは

柳井君への想いの違いだ、、

あの時はまさか柳井君の事

こんなにも好きになるとは

思っても見なかった、、

こんなにも愛しいと思う程

好きになるとは思わなかった、、』



柳井君、、



私は心の中で


彼の名前を呟いた、、



柳井君、、



柳井君、、


会いたい、、


早く会いたいよ、、


大好きだよ、、


愛しいよ、、




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