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宮部さんとの初めてのキス
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あっと言う間に12月になり
慌ただしい日を過ごしていた
入社してから働く大変さ
厳しさ、色々な事を経験した一年だった
仕事の能力のなさ、ストレス、疲労
くたくたで倒れそうになったり
何度も辞めたくなったりした、、
同期の中でも何人かは仕事を辞めた
だけどなんとか年末まで頑張れた
社会人として給料をもらい働くのは
並大抵な事ではないと言う事が
身にしみて分かった年だった
年末に宮部さんは実家がある大阪に
帰って来るらしく私達は会う約束をした
大阪の駅で待ち合わせする事になり
私はいつもよりお洒落をして
緊張しながら待ち合わ場所に向かった
待ち合わ時間より5分早く到着
改札を出た近くにある
待ち合わ場所の喫茶店に行くと
宮部さんは既に席に座って待っていた
「こんにちは!」
私が席に近づきながら言うと
「久しぶり!元気にしてた?」
優しく落ち着いた雰囲気で宮部さんは言った
「うん!今日会えるのとても楽しみに
してた~2人で遊びに行くの初めてだから
緊張するね、、」
私は緊張しながら宮部さんの前に座り
バックを隣の椅子に置いた
『宮部さんと2人でいると何でこんなに
緊張するんだろう、、
昨日話す事とか色々考えていたのに
ドキドキして思い通りに話せないな~、、
まともに目も見れないし、、
本当に困ったな~、、』
私は注文したコーヒーを飲んだり
サンドイッチを食べたりしながら
そわそわしていた
宮部さんはカレーを注文して
美味しそうに食べている
濃い茶色のスーツがとても似合っていて
茶色の縁の眼鏡の中にある目が
優しくて私はじっと見つめた
「東京にはもう慣れたでしょう?
営業の仕事も慣れた?」
私はドキドキしながら言うと
「なかなか慣れないかな~
やっぱり大阪の方が慣れているし
始めは大阪弁で話していたけど
段々恥ずかしくなってきて
標準語で話すようになって来たかな、、
営業の仕事も先輩に教えてもらいながら
ようやく担当のお店の人とも仲良く
なって来たけど、なかなか成績は
上がらない感じ、、
でも以前よりは慣れて来たかな~」
そう言って自分の名刺をカバンから出すと
私に渡した
「あっ!この名刺あげる、持ってて、、」
「ありがとう!」
私は受け取り大切にお財布の中に入れた
そして色々な代理店や担当のお店の人の
名刺を見せてくれた
「沢山あるね~この代理店よく電話かかって
来るから知ってる!
注文がいつも多いんだよね、、」
仕事の話しをしだすと
私は少し緊張感が溶けて来た
東京本社でいつも電話で話す人の
話しや同期の人の話しなどで盛り上がると
いつも電話で話しているような
リラックスした気持ちになって来た
「今日、映画見ようと思うんだけど
見たい映画ある?
君が見たい映画見よう!」
君、、
普段君とか言われた事がない私は
君と言う言葉が何故か新鮮に感じた
そして素早く答えた
「うん!ある」
私は話題の恋愛映画を提案すると
「僕もそれ見たかった!
映画館に行こうか!」
私達は喫茶店を出ると
駅から5分程で行ける映画館に行き
上映時間を確認した
「あと20分位で始まるな、、
丁度良かったね!」
チケットを買って10分前に
席に着くと
「飲み物買って来るね」
と宮部さんは席を立った
『宮部さんと一緒に映画見れるなんて
嬉しいな~それも見たかった恋愛映画
なんかドキドキするな~』
私がそんな事を考えていると
宮部さんは飲み物を買って来てくれた
「ありがとう!
映画楽しみだね!
宮部さんは映画よく見にいく?」
「大学の時は彼女とよく見に行ったかな~
その彼女とは一年で別れたけど、、」
宮部さんは懐かしそうに少し切なそうに
そう言った
元カノの話し、、
私が知らない彼女の話し、、
聞きたくなかったな~
私は何故か寂しくなった
「彼女とよく行ってたんだ~
どんな彼女だったの?」
私は知りたくないのに
何故か質問していた
「大人っぽくて一つ年上のサークルが
一緒だった人、、色々あって別れたから
今はどうしているか分からない、、」
「そっか~、、年上かぁ~、、」
私は益々悲しい気持ちになって来た
だけどそんな気持ちは隠して
何も感じていない振りをした
私とは6歳も年上の元カノ、、
きっと宮部さんにしたら私は子供に
感じられるだろうな~
もう元カノの話聞きたくないな~
そんな事を考えていると
映画館は真っ暗になり
映画が上映された
私は映画を見ながらも宮部さんを見つめた
真剣に映画を見つめる眼差し
大人っぽい雰囲気、、
香水をつけているのか
エアコンの風が流れると香る
男性ぽい香り
全ての五感を敏感に感じる私、、
そして宮部さんは時々目が合うと
優しく微笑んでくれた
足を組んでいる姿も笑っている顔も
全てが愛しかった、、
私は映画を見るよりも
宮部さんを見る方が多くて
内容もあまり分からないでいた
そしてキスシーンになると
物凄くドキドキして
2人の間に気まずい雰囲気が広がった
すると突然、、
私の手を宮部さんは握りしめ
私を優しく見つめた
私はドキドキしながらも嬉しくて
握り返した
SEXシーンになると私は見てられなくて
目を反らしてしまったけれど
宮部さんは私の腰に手を回して
私の体に優しく触れた
その後も手を握りしめたり
腰に触れたり
宮部さんの肩に持たれたり
映画の世界と一体になるように
2人の世界に入って行った
『幸せ、、ずっと一緒にいたいな~、、』
私はもう映画はどうでもよくなっていた
頭の中は宮部さんでいっぱいだった、、
映画が終わり私達は映画が始まる前の
ぎこちない雰囲気とは全く違う感じで
ずっと以前から付き合っている
ラブラブ恋人同士のように
くっついて宮部さんの体に触れ
宮部さんは私の腰の辺りに手を回して
歩いた
そしてひとけのない路地裏でキスをした
私にとったら初めてのキス
心の中が幸せでいっぱいで
ドキドキが止まらず
ずっと何も言わずに抱きしめ合った
そのあと夜ご飯を食べて
時間は既に9時
駅に着き私が乗る電車が到着すると
「また東京に戻るからなかなか会えないけど
また連絡するし、、」
と宮部さんは言うと電車が発車するまで
手を振ってくれた
『今度いつ会えるか分からない
会いたくても簡単に会えない、、
キスした事で私、宮部さんの事
来る前より好きになってる、、
苦しくなってる、、
もっと一緒に居たかった、、』
私は笑顔で見送ってくれている
宮部さんを見つめなが
心がとても寂しかった、、
家に着いてしばらくすると
宮部さんから電話がかかって来たけれど
私はこの切なく寂しい気持ちを
素直に言えなかった
とても寂しい気持ち、、
明日も会いたい気持ち、、
もう一度抱きしめあってキスしたい気持ち、、
何一つ伝えられなくて
切ない気持ちで夜は過ぎて行った
遠距離恋愛、、
私達はこれからどうなるの、、
この切なくて苦しくて会いたいのに
会えない気持ち抱えながら
毎日過ごしていくのが
とても辛い気がした、、
これからどうなるか分からない私達の恋
抱き締められた感触
キスされた優しい唇の感触、、
嬉しいはずなのに、、
何故こんなに苦しくなるの、、
私は今日一日の出来事を噛みしめるように
思い出しながら眠りについた、、
本当だったら幸せでいっぱいな筈なのに
不安の気持ちの方が大きかった、、
慌ただしい日を過ごしていた
入社してから働く大変さ
厳しさ、色々な事を経験した一年だった
仕事の能力のなさ、ストレス、疲労
くたくたで倒れそうになったり
何度も辞めたくなったりした、、
同期の中でも何人かは仕事を辞めた
だけどなんとか年末まで頑張れた
社会人として給料をもらい働くのは
並大抵な事ではないと言う事が
身にしみて分かった年だった
年末に宮部さんは実家がある大阪に
帰って来るらしく私達は会う約束をした
大阪の駅で待ち合わせする事になり
私はいつもよりお洒落をして
緊張しながら待ち合わ場所に向かった
待ち合わ時間より5分早く到着
改札を出た近くにある
待ち合わ場所の喫茶店に行くと
宮部さんは既に席に座って待っていた
「こんにちは!」
私が席に近づきながら言うと
「久しぶり!元気にしてた?」
優しく落ち着いた雰囲気で宮部さんは言った
「うん!今日会えるのとても楽しみに
してた~2人で遊びに行くの初めてだから
緊張するね、、」
私は緊張しながら宮部さんの前に座り
バックを隣の椅子に置いた
『宮部さんと2人でいると何でこんなに
緊張するんだろう、、
昨日話す事とか色々考えていたのに
ドキドキして思い通りに話せないな~、、
まともに目も見れないし、、
本当に困ったな~、、』
私は注文したコーヒーを飲んだり
サンドイッチを食べたりしながら
そわそわしていた
宮部さんはカレーを注文して
美味しそうに食べている
濃い茶色のスーツがとても似合っていて
茶色の縁の眼鏡の中にある目が
優しくて私はじっと見つめた
「東京にはもう慣れたでしょう?
営業の仕事も慣れた?」
私はドキドキしながら言うと
「なかなか慣れないかな~
やっぱり大阪の方が慣れているし
始めは大阪弁で話していたけど
段々恥ずかしくなってきて
標準語で話すようになって来たかな、、
営業の仕事も先輩に教えてもらいながら
ようやく担当のお店の人とも仲良く
なって来たけど、なかなか成績は
上がらない感じ、、
でも以前よりは慣れて来たかな~」
そう言って自分の名刺をカバンから出すと
私に渡した
「あっ!この名刺あげる、持ってて、、」
「ありがとう!」
私は受け取り大切にお財布の中に入れた
そして色々な代理店や担当のお店の人の
名刺を見せてくれた
「沢山あるね~この代理店よく電話かかって
来るから知ってる!
注文がいつも多いんだよね、、」
仕事の話しをしだすと
私は少し緊張感が溶けて来た
東京本社でいつも電話で話す人の
話しや同期の人の話しなどで盛り上がると
いつも電話で話しているような
リラックスした気持ちになって来た
「今日、映画見ようと思うんだけど
見たい映画ある?
君が見たい映画見よう!」
君、、
普段君とか言われた事がない私は
君と言う言葉が何故か新鮮に感じた
そして素早く答えた
「うん!ある」
私は話題の恋愛映画を提案すると
「僕もそれ見たかった!
映画館に行こうか!」
私達は喫茶店を出ると
駅から5分程で行ける映画館に行き
上映時間を確認した
「あと20分位で始まるな、、
丁度良かったね!」
チケットを買って10分前に
席に着くと
「飲み物買って来るね」
と宮部さんは席を立った
『宮部さんと一緒に映画見れるなんて
嬉しいな~それも見たかった恋愛映画
なんかドキドキするな~』
私がそんな事を考えていると
宮部さんは飲み物を買って来てくれた
「ありがとう!
映画楽しみだね!
宮部さんは映画よく見にいく?」
「大学の時は彼女とよく見に行ったかな~
その彼女とは一年で別れたけど、、」
宮部さんは懐かしそうに少し切なそうに
そう言った
元カノの話し、、
私が知らない彼女の話し、、
聞きたくなかったな~
私は何故か寂しくなった
「彼女とよく行ってたんだ~
どんな彼女だったの?」
私は知りたくないのに
何故か質問していた
「大人っぽくて一つ年上のサークルが
一緒だった人、、色々あって別れたから
今はどうしているか分からない、、」
「そっか~、、年上かぁ~、、」
私は益々悲しい気持ちになって来た
だけどそんな気持ちは隠して
何も感じていない振りをした
私とは6歳も年上の元カノ、、
きっと宮部さんにしたら私は子供に
感じられるだろうな~
もう元カノの話聞きたくないな~
そんな事を考えていると
映画館は真っ暗になり
映画が上映された
私は映画を見ながらも宮部さんを見つめた
真剣に映画を見つめる眼差し
大人っぽい雰囲気、、
香水をつけているのか
エアコンの風が流れると香る
男性ぽい香り
全ての五感を敏感に感じる私、、
そして宮部さんは時々目が合うと
優しく微笑んでくれた
足を組んでいる姿も笑っている顔も
全てが愛しかった、、
私は映画を見るよりも
宮部さんを見る方が多くて
内容もあまり分からないでいた
そしてキスシーンになると
物凄くドキドキして
2人の間に気まずい雰囲気が広がった
すると突然、、
私の手を宮部さんは握りしめ
私を優しく見つめた
私はドキドキしながらも嬉しくて
握り返した
SEXシーンになると私は見てられなくて
目を反らしてしまったけれど
宮部さんは私の腰に手を回して
私の体に優しく触れた
その後も手を握りしめたり
腰に触れたり
宮部さんの肩に持たれたり
映画の世界と一体になるように
2人の世界に入って行った
『幸せ、、ずっと一緒にいたいな~、、』
私はもう映画はどうでもよくなっていた
頭の中は宮部さんでいっぱいだった、、
映画が終わり私達は映画が始まる前の
ぎこちない雰囲気とは全く違う感じで
ずっと以前から付き合っている
ラブラブ恋人同士のように
くっついて宮部さんの体に触れ
宮部さんは私の腰の辺りに手を回して
歩いた
そしてひとけのない路地裏でキスをした
私にとったら初めてのキス
心の中が幸せでいっぱいで
ドキドキが止まらず
ずっと何も言わずに抱きしめ合った
そのあと夜ご飯を食べて
時間は既に9時
駅に着き私が乗る電車が到着すると
「また東京に戻るからなかなか会えないけど
また連絡するし、、」
と宮部さんは言うと電車が発車するまで
手を振ってくれた
『今度いつ会えるか分からない
会いたくても簡単に会えない、、
キスした事で私、宮部さんの事
来る前より好きになってる、、
苦しくなってる、、
もっと一緒に居たかった、、』
私は笑顔で見送ってくれている
宮部さんを見つめなが
心がとても寂しかった、、
家に着いてしばらくすると
宮部さんから電話がかかって来たけれど
私はこの切なく寂しい気持ちを
素直に言えなかった
とても寂しい気持ち、、
明日も会いたい気持ち、、
もう一度抱きしめあってキスしたい気持ち、、
何一つ伝えられなくて
切ない気持ちで夜は過ぎて行った
遠距離恋愛、、
私達はこれからどうなるの、、
この切なくて苦しくて会いたいのに
会えない気持ち抱えながら
毎日過ごしていくのが
とても辛い気がした、、
これからどうなるか分からない私達の恋
抱き締められた感触
キスされた優しい唇の感触、、
嬉しいはずなのに、、
何故こんなに苦しくなるの、、
私は今日一日の出来事を噛みしめるように
思い出しながら眠りについた、、
本当だったら幸せでいっぱいな筈なのに
不安の気持ちの方が大きかった、、
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