愛が憎しみに変わる時

山本未来

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イケメン高田純也

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私の名前は稲葉紗季

24歳になったばかりの

新人OLだ


大学を卒業して

食品メーカーに就職した


仕事には少しづつ慣れて来たものの

まだまだ失敗の連続


慣れない営業の仕事

慣れない接待

毎月のノルマ達成の為

代理店を回る日々


そんな毎日に疲れ果てていた


今日は同じ職場の営業の人と

同行で、ある会社に

行く事になっていた

私はその営業の彼の車に

乗せてもらった


「稲葉ちゃん営業の仕事慣れたか?」


彼は爽やかな笑顔でそう言った


彼の名前は高田純也26歳


職場では一番のイケメン


爽やかでマラソンやトライアスロンが

趣味でガッチリした体型


スポーツ万能で大会でも好成績を

残している


入社して私は初めて彼に会った時

一目惚れをした


私の理想にピッタリな人

めちゃくちゃイケメン!


今まで一目惚れなどした事が

なかった私は一目惚れなんて

有り得ないと思っていた

 
だけど一目見て気にいった

大好きな芸能人に似ていたし

とにかくカッコ良かったから


だけど上司から職場の人を紹介された時


彼は結婚していると聞かされた


私はかなり残念だったけれど

仕方なく諦めた


結婚していると分かれば

その時点で候補から外れるのは

当たり前なんだ


だけどなぜか気が合って

いつの間にか私達は仲良くしていた


「会社に入社してまさか営業に

選ばれるとは思っていなかったから

最初は戸惑う事ばかりだったけれど

少しづつ慣れて来た

でも接待が苦手だな~」


私は彼の助手席に座りそう言った


「接待なんて適当にニコニコして

相手を持ち上げたらいいんだよ~

稲葉ちゃんは正直過ぎるから

駄目なんだよな~

たまには心にもない事言うのも

必要だよ」


「そうなんだけど~

高田さんみたいに爽やかに

何でもこなせないんだよね~」


私は笑って言った


会社に到着し商談を済ませると

2人でお昼ごはんを

食べに行く事になった


「この会社の近くに

お洒落なレストランあるから

そこで食べようか?

今日は俺がおごるわ~」


高田さんはそう言うと

足早に歩き出した


彼は前から見ても後ろから見ても

カッコ良いい


『何で結婚してるんだろう、、

結婚する前に会いたかったな~

24歳で結婚したらしけど

奥さんどんな人なんだろ?!

きっと凄く綺麗な人だろうな~

羨ましいな~』


私はそう思いながら

早歩きの高田さんに付いて行った

オフィス街にある

お洒落なレストランに

着くと窓際に座った


「今日は時間が遅いから

空いてて良かった!

いつもランチタイムに

来たら混んでるし

窓際には座れないから」


彼からはオススメのメニューを

注文しながら言った


「そうなんだ~

確かにお洒落なお店だね~

よく来るの?」


私はグラスの水を飲みなが言った


「3回来たかな?!

取引先の人が連れて来てくれて

料理も美味しかったから

気にいったんだ~」


彼がそう言うと料理が運ばれて来た


「わぁ~美味しそう!

私の好きな海老フライが入ってる!

頂きま~す」


私はお腹が空いていたので

ひたすら食べた


「稲葉ちゃんって彼氏いるの?」


突然の質問に私は驚いた


「今はいない、、

大学時代はいたけど別れたし、、」



「じゃあ好きな人はいるの?」



「好きな人はいないけど

学生時代から仲良くしている

男友達はいるよ

彼には何でも話せる」



「そうなんだ~

男友達かぁ~

案外稲葉ちゃんの事好きだったりして」



「有り得ないよ~

友達だから何でも言えるんだよ~

向こうも私の事何とも思ってないよ~」


私はハンバーグを食べながら言った


「高田さんって結婚指輪してないよね~

未婚と見せかけて

浮気しようとしてるでしょう~」


私がニヤけて言うと


彼は吹き出しそうになった 


「そう、そう、、

浮気しようと思ってる

奥さんの事嫌いだし、、」



「え~、、

でもまだ新婚みたいなものだよね~

もう嫌いになったの?

好きで結婚したんじゃないの?」


私は驚いて聞き直した


「別に初めから好きじゃない

彼女に押されまくって仕方なく

結婚したし、、

なんとなくと言うか

流れと言うか

そんな感じだったから、、」



「そうなんだ~

流れとかで結婚出来るなんて

私には信じられないな~

じゃあ何回も浮気した?」



「してない、、

そんな出会いもないし

好きな人も出来なかったし、、

稲葉ちゃんとだったら浮気したいけど」



「また~、、

私は軽い男は嫌いだから

無理、、

絶対無理、、」


私は彼から初めて奥さんの話しを聞いた



『奥さんの事好きじゃないんだ~

好きじゃない人と結婚するって

そんな事あるんだ~

不思議過ぎる?!』


私は彼の事カッコ良いとは思うけれど


気が合う同僚としか思わなかった


だけど彼の爽やかな笑顔には

惹かれていた

なぜだか気になる存在だった、、

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