感度が良すぎて婚約破棄されただけなのに...

Hanyu

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14.快楽と恋

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私はあれから自分の欲に耐久していたが、
気が付いたら気絶していた。
今まで焦らされたり、
我慢することに快感を覚えていたものの、
今回はさすがに我慢することはできなかったようだ。

「ん…、…??」

目が覚めると私はとてもキレイなお部屋で、
しかもとても大きなベッドで寝かされていた。
ずっと拘束されていたから、久しぶりに身動きが取れることに違和感さえ覚える。
しかし手首足首には拘束されていた時の痣が残っていて、
あれは夢じゃなかったと思い知らされる。
それにしてもここは高級ホテルのスイートルームのようだ。
清潔感のある空間、
そして生活感の全くない部屋。
寝室だけでもとても広いのだから、
恐らくこのルーム自体はかなりの広さだろう。

コンコンコン

「!?は、はい!!!」

急にノック音が聞こえ私は驚いて声が裏返ってしまった。

「おはようございます。
お体はいかがでしょうか?
気絶するほど我慢できなかったのですね♡
それもまた愛らしい♡」

部屋に入ってきたのは百合園だった。
彼はいつも本当に麗しい。
イケメン、っていう言葉では表現しきれない。

「な、なにを暢気なことを!」

「それだけ大きな声が出せるっていうことは、
お元気、なんですね?
よかった。」

そういう百合園はすごく安心したように見えた。
彼の合間に見える人間性に私もまた安心を覚えていた。

「それにしてもここはどこなの?」

「ここは研究対象者と、研究担当者がともに暮らせるルームです。」

「…。はい?」

「僕たちは運命共同体、のようなものです。
常に私は優梨さんを研究対象として見ていなければなりません。
まぁ、世間では同棲、といいますね。」

「…え、本気…?」

「はい、本気です♡」

私は開いた口が塞がらなかった。
同棲なんて誰ともしたことがない。
婚約していた時だって。
それなのに、全く知らない男性と同棲…?
全く想像できなかった。
しかも相手はこの百合園。
何を考えているのか全く分からない男性。
でも恐怖は感じなかった。
彼の醸し出す雰囲気は嫌いじゃなかった。
それにしてもこんなに麗しいお顔を見ていられるなんて…。
私はとても暢気なことを考えてしまっていた。

「優梨さん、どうしましたか?」

「え、いや…。な、なんでもありません。」

「おやおや、同棲なんて嫌がると思っていましたが。
案外あっさり受け入れるんですね。
まぁそのほうが楽ですがね。」

「ら、楽って言い方!ひどい…。」

気づいたら心の声が漏れてしまった。

「あぁ、すみません。
でもこんなに美しい女性と同棲なんて僕もうれしいです。
優梨さんのお体はとてもキレイだ。
努力なさって来たんでしょうね。」

「は、、はい。まぁ…。」

急に褒められてどもってしまった。
でも何より彼に美しいと言われたことが何より嬉しかった。

「そ、それより、服ありませんか?」

私は話題を変えようと思った。
これ以上話していると心を奪われてしまいそうだったから。

「あ、すみません。気が付かなくて。
こちらです。」

私は毛布を体に巻き付けて彼の後に続いた。

「ふふ、今更隠さなくたって、
僕は優梨さんの全てを知っていますよ♡」

「い、嫌なの。いいでしょ、べつに!」

彼は笑っていた。
その笑顔に、その瞳に吸い込まれそうになってしまった。

「ここのクローゼットにたくさん入っています。
毎日お好きなお洋服を選んで着てくださいね。」

そういわれて案内されたのは、
寝室についているクローゼットだった。

ガチャッ

「!!!!」

その扉を開けると言葉を失ってしまった。
クローゼット…?
いやここは1つのとても大きなお部屋では…?
いわゆるウォークインクローゼットだった。
でもそんじゃそこらにあるような大きさではない。
あまりの大きさに言葉を失ってしまった。

「ここにある全てのお洋服、靴などは、
優梨さんのために特別発注して作らせたものです。
なのでサイズもピッタリだと思いますよ。」

「こ、これ全てが私のために…?」

一歩中に入るとパァっと電気がついた。
更に言葉を失った。

「…っ//////」

「ふふ、お気に召されたようで♡」

私に用意されたその服たちは、
なんというか、普通ではない。
アダルト系のコスプレに近いもの。
OL系、ナース系、主婦が着るにはとても薄着なエロい服、
メイド系、SM系、制服系、美しいドレス系。
下着なんてただの紐でできたようなパンツやブラ。
私には刺激が強すぎた。

「どういうものが好きか分からなくて、
いろいろなお洋服を準備させました。
今日は僕が選んでさしあげましょう。」

私は赤面して動けなかった。
その間にも彼はどんどん服や下着を選び抜いて、
私に差し出した。

「こ、こんなの!!着れません!!!!!!」

「いいから、着るのです。
お忘れですか?
優梨さんに拒否権なんてないんですよ。」

「…っ。」

私は彼の圧に負けてしまった。
黙って受け取り、着替えるためにクローゼットの中にある試着室に入った。

真っ赤な紐でできた下着。
胸に装着するとクモの巣のように這われた紐がとても卑猥だ。
乳首の部分だけはちょうど隠れるようになっていたが、
少し雑に動いたら紐がズレて乳首が露わになりそうだ。
パンツの方は、ほぼ紐。
ていうか紐。
お尻や割れ目に食い込んでそれだけでクリトリスが膨れ上がりそうだった。
私の白い肌によく映えてより卑猥に見える。
服は真っ白なノースリーブのミニワンピース。
脇の部分が大きめに作られていて、
横からは私の胸が丸見えだ。
それに丈があまりにも短いワンピース。
すこしでも屈んだら私の全てが丸見えだ。

「お着換え、終わりましたか?」

そう言いカーテンを開ける百合園。

「ちょ、ちょっと、やだ!!!急に開けないで!!」

恥ずかしくて隠したいが、
隠せるものがなかった。

「…っ///」

彼は口に手を覆い赤面していた。

「…?へ、変ですか…。」

こんな姿にさせられて抵抗はあるものの、
彼の反応が気になってしまった。

「に、似合っています。
想像以上に、とても…。」

彼は私の体を舐め回すように見つめる。
しかし全然嫌じゃない。
むしろこんな姿の私を見て欲しかった。
もちろん抵抗はあるが、
彼に見てほしい、その気持ちが勝ってしまった。

「とてもかわいいですよ。
麗しい、本当に。」

そう言うと彼は私を抱き上げた。

「きゃ!!!!」

無言のまま私をベッドに押し倒した。
赤面した彼の表情に私は固まってしまって抵抗すらするのを忘れる。

チュ
ッッチュウ

彼は私の首にキスをし始めた。

「い、やっ…///」

あまりにも優しいキスに驚いた。

ペロッ
チュウ
カプッ

「!!あぁ、はぁ、や、やめて…」

彼は私の首にキスを重ねて、
更にキスマークを付けた。

「優梨さんは僕のもの。忘れないで。」

そう真剣に見つめる瞳に私は我を忘れそうだった。

カチャカチャカチャ

彼は私の手首をベッドに装着されている手錠で拘束した。

「…!い、いや!!!!」

「でも、ここは嫌じゃないってさ。」

スッ
ヌチョグチュ

彼は意地悪な顔をしてすかさず私の割れ目に指を這わせた。

ビクンッ

急なことに頭がついていかない。
そして体はとても正直に跳ね上がる。

「ふふ、かわいいね。」

そいうと彼は私の上に覆いかぶさり、
私の足をM字に開脚させた。
そして紐を横にずらしバイブのようなものを一気に奥まで挿しこんだ。

ズンッ
グチュゥゥ

「っう!!あ、んぅ!!!」

あまりの勢いに声が我慢できない。

「そんなにいいんだ?
好きだもんね、こういう固いモノ。」

そういうと一気に抜けそうになるまで引き抜いて、
たま一気に奥まで挿しこんだ。
それを何度も何度も繰り返した。

グチュグチュ
ヌチャグチュ

「あ、い、やぁ、はぁ、はぁ、んんぅ///」

部屋中には卑猥な音と、
私の喘ぎ声だけが響いていた。

「かわいい、ほんとう、かわいい。」

彼の言葉に私の体は更に敏感になってしまう。
そして彼はワンピースを一気に捲り上げ、私の顔にかけた。
私は目隠し状態になり全身は丸見え。

「ちょ、な、なに!い、や!!」

「よく見えるよ、かわいい、美しい体。
赤い下着がとてもよく映えてキレイだよ。」

そして彼の指は私の胸を揉みしだき始めた。

「や、んっ、はぁ、んぅ、やめ、てよぉ…」

揉みしだいた刺激で私の乳首は露わになってしまう。

ペロペロペロペロ

「!!!っ、はぁ、んんぅ///」

彼は私の乳首の先端だけを器用に舐めた。
本当に先端だけ。
それがとても焦らされているように感じて、
更に感度があがってしまった。

レロレロレロペロッ

「んんぅ、は、はぁ、あんっ///」

もちろんその間もアソコのピストンは止まない。

グチュグチュ
ヌチャグチュクチュグチュ

「…はぁ、だめ、イ、く…だめぇ///」

彼はやめない。
一定の速度でピストンを続け、
今度は乳首に噛みついた。

チロチロカプッ

「!!!!い、いた、いっ!!!」

「…。大丈夫、すぐ慣れるよ。」

カプカプカプツ

「は、あん…あ、ぅ…///」

彼の言うとおり、
私の乳首はすぐに痛みから快感に変わった。

「だ、だめ、ほんと、イっちゃ、うぅ///」

彼は私の口をワンピース越しに手で塞いだ。

「!!ん!!んう!!んん、ふっうぅ///」

口を塞がれて更に興奮が増し、
私はどうにかなってしまいそうだった。

ビクビクビクンッ!!!!!

「ふふ、イっちゃたんだ。
かわいいね、僕のテクニックに感じちゃうなんて」

「はぁ…はぁ、はぁ///」

服越しに口を塞がれていたことと、
激しくイってしまったことで私は息をすることで精いっぱいだった。
そして彼は奥に突き刺していたバイブを引き抜く。

グチョグッチョ
トロンッ
ジョバジョバァァァ

「ふふっ、こんなに噴いちゃって、かわいいね。」

「!?」

たくさん噴いてしまったことよりも、
私の潮とは違うトロトロしたモノが出てきたことに更に驚いた。
まるで中出しされたような。

「あ、これ?これはね、疑似精子だよ♡
もちろん今回もしっかり実験させてもらいました♡
このバイブにはね、精子を入れられるの。
だからこれも妊活に大いに貢献するだろうと期待されているバイブなんだ!」

彼は淡々と説明していたが私はショックを受けてしまっていた。
少しでも私に興奮してくれたと勘違いしたからだ。
私の体を味わってくれたと思っていた。
少しでも美味しいと思っていたら良いななんて思っていたと思う。
だからこれも実験だったことにとても深く傷ついた。

「どうしたの?あ、寒いですか?
今拭きますからね。」

そう言って私の体を温かいタオルで拭き始めた。
私は涙をこらえることで精いっぱいだった。

「疲れてしまいましたか?
それではゆっくり休んでくださいね。」

カチャカチャカチャ

彼は私の手錠を外して、
優しく私の体に布団をかけてくれた。

「僕はこれからレポートを書かなければいけないので、これで失礼します。
それではお休みなさい。」

パタンッ

私の気持ちとは裏腹に彼は部屋から出て行ってしまった。
私の頬には静かに涙が溢れた。

意地悪そうで研究者として淡々と接する冷たい態度。
だけどたまに見せる人間らしい反応、表情。
そしてあの吸い込まれそうなキレイな瞳。
私の体は彼を求めてしまっている。
欲している。
私は多分彼に恋をしてしまった。
それも多分一目みたあの時から。
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