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第十九話 彩里の本性とみなもの生い立ち
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~数時間後~
葉月 なんだかんだみんな寝たな。まあそりゃそうか、死の淵に瀕した一日で疲れが溜まってないわけないか。え、私?そりゃお昼寝しましたしそりゃ寝れませんよ、はい。
彩里は誰も聞いてないのに寝ているみんなの方を向いて1人で淡々と語りだした。
葉月 あ、お昼寝っていうのはあれですよ?オーバーヒートで間抜けこいた後の強制シャットダウンのことですよ?いやー、一足先に天国気分ですかって?いやわしはせいぜい地獄でやってろって話しですよねwwえ?テンションがいつもより高いって?時太と進がいない私なんてこんなもんなんすよ。え?はいはい、お2人がいるとどうなるのかって?そりゃもう…このテンションが霞んで見えるほどの騒ぎですよ。例えるならそうですね…
水からマグマに突然変異してそれが当たったら熱い通り越してもはや冷たいみたいな?そんな感じですね!誰が分かんねーん!ははは…ちょっとほんとに大丈夫かな自分…これまだましな方ってマジ?はい、マジです。誰だよお前w私の名前はたかしです。ぶふw誰だよたかし・・・ww
百鬼 ぶっ!!www
ずっと聞いてたみなもはとうとう耐えられなくて吹き出してしまった。
葉月 へ!?
百鬼 え…クシャミダヨ…はっくしゅん!!爆睡爆睡…いやーいい夢だわもう食べれないって…w
葉月 なんだただのくしゃみかー!安心安心!!…
百鬼 …
葉月 …
百鬼 …
葉月 スーッ、外で話そうか。
百鬼 ……
葉月は気まずそうに外に出ていき、みなもも少し経った後に後を追った。
葉月 はい、そりゃそうよな。自分以外にもお昼寝してた今日のMVPがいましたね。
百鬼 えっと、あれが彩里の本当の姿?
葉月 進もそうだけどさ、なんで変身したみたいな扱いになるのよw
百鬼 実際そうとしか思えないわ!w
葉月 でも、聞いてたらわかるだろうけど、これでも今はマシな方なんよ…
百鬼 そう言えば、時太と進もいたらもっとやばいって言ってたね。
葉月 マジで全部聞いてんじゃんw
百鬼 あれ耐えるの所見じゃ無理!w
脳裏に焼き付いた寸前の出来事に、みなもは再び吹き出した、。
葉月 そうね、軽く引いたっしょw引かれるって分かってるからあえてやってないんだよw自分たちなりの配慮だねw
百鬼 正直、楽しそうと思ったw最初はどうしたどうした!?ってなったけど、その場にいるの絶対面白いじゃん!w
葉月 それはそうねwみんながみんなこんなんだから腹筋ちぎれるぐらいに楽しいよ!w
百鬼 いいな。本当に仲良しでやってきたんだなってわかるからさ!
葉月 それは、そうね。正直喧嘩もあんましないし、分かりきってるからってものあるだろうけど、自分をさらけ出すって、難しいけどより仲が深まる1番の近道だと思うんだよね。進は今はあんまりできてないけど、自分なりのやり方ってのがあるから口は出せないよ。
百鬼 私も、そんな人に出会いたかったよwま、剣術すらろくに教わらなかった私に友達すらもできるわけないんだけどね。
みなもにはこれまでの人生で友達と呼べるものに出会えなかった。
葉月 みなもってさ、百鬼組の党首の子なんだよね?なんで武力を高めるように教育されなかったの?
百鬼 それは父の発言が主かな。出会った初めのころに、百鬼組は自由と堕落の奔放主義ってのは知ってたでしょ?
葉月 そうだね。
その時、2人は初めて会った場所と、そこでのやり取りを思い出していた。
百鬼 私について、いろんな人たちが議論してたのよ。長女の私に対して、次期女当主として剣術を学ばせるかどうか。そんな時、私に弟が誕生したの。
葉月 おっと、え、その時ってみなもは何歳?
その時、彩里は少し不穏な空気を感じた。
百鬼 3歳とかかな?多分そのぐらい。で、長年悩んでた父がついに決断したの。
葉月 はい。
彩里は少し覚悟をして返事をした。
百鬼 長女であるみなもは時期党首として、自由と堕落の奔放主義を象徴する人になるべきであり、武力をこさえるのは奔放主義に逸れたことである、とね。
葉月 はぁ、とりあえず、お父さんがやばい奴って線は大丈夫そうで安心したわ。
ある意味想定外の言葉に、彩里は少し安堵した。
百鬼 そうだね。実際自治や戦争に関してはよく考えてから行動する人だった。私の弟は党首の父のように、百鬼組の威厳を守るものとして武力を蓄える必要があったから、幼いうちから剣術を学んでたの。だから私なんかよりはるかに強いんだけど、私が逃げた時にどこにいたか、私にもわからなかったけど、たぶん戦場に駆り出されたんじゃないかなって思ってる。
葉月 なるほどね…じゃあみなもは党首として、戦場から生き延びるために家を出たってこと?
百鬼 うーん…ちょっとだけ当てはまってるけど、ほとんどは別の理由。第一私自治とかしたくないし!私がいくら剣術を教えてもらおうとしてもほとんどの人に断られるし、能力の使い方も教わってないから能力が自分にいつ発現してるかとかも知り方わからなかったし。環境が嫌だったってのが大きいかな。少し当てはまるところは、家来の人に逃げろって言われた方がいいって言われたからってぐらいかな。
葉月 そうなんだ…今までの流れが全体的に理解できたよ。ありがとう。
百鬼 まあ、剣術は稽古してくれる人がいたんだ。内緒でだったけど。だから家から逃げた時に成長が想定より少し早かったんだよね。
その時、みなもは少し懐かしそうにそう話した。
葉月 もしその教えてくれる人がいなかったら、今日はまずかったのかもしれないのか、その人グッジョブ!
百鬼 ね!稽古、またつけてほしいけど、ほとんどの確率でもう死んじゃってるだろうし、あんま期待してないよw
葉月 …ならさ、今から自分と稽古しない?剣術はわからないけど、能力フル活用の全力でね!
百鬼 ほんとに!?
葉月 ただし!本物の剣を使うことが条件ね!
百鬼 え、いいの?
てっきり替えを用意するものだと思っていたみなもはその発言に驚きを隠せなかった。
葉月 いいかいみなもさんよ…この世を生きていくにはずっと一緒だった奴が裏切って立ち向かってくることもあるんだぜー?それを断ち切る覚悟がこれから必要になってくるかもしれない。あと、本物ならこっちも手加減できなくなるからね!w
百鬼 私は、殺す気で行けって言われたらできる人間だけど、最終確認、いいの?
みなもは徐々に人を殺す目に変わりつつ、そう言った。
葉月 降参した方の負け、もしくは気絶した方が負けね。殺さない程度に殺すってやつよ!配分調節も強者の証よ!
彩里はみなもに対していつも通りの調子でそう言った。
百鬼 そうか…そうだね!じゃあ、本気で、殺さない程度に行くよ!
葉月 おう!!
そうして、真夜中に陸上の水戦が始まった。
葉月 なんだかんだみんな寝たな。まあそりゃそうか、死の淵に瀕した一日で疲れが溜まってないわけないか。え、私?そりゃお昼寝しましたしそりゃ寝れませんよ、はい。
彩里は誰も聞いてないのに寝ているみんなの方を向いて1人で淡々と語りだした。
葉月 あ、お昼寝っていうのはあれですよ?オーバーヒートで間抜けこいた後の強制シャットダウンのことですよ?いやー、一足先に天国気分ですかって?いやわしはせいぜい地獄でやってろって話しですよねwwえ?テンションがいつもより高いって?時太と進がいない私なんてこんなもんなんすよ。え?はいはい、お2人がいるとどうなるのかって?そりゃもう…このテンションが霞んで見えるほどの騒ぎですよ。例えるならそうですね…
水からマグマに突然変異してそれが当たったら熱い通り越してもはや冷たいみたいな?そんな感じですね!誰が分かんねーん!ははは…ちょっとほんとに大丈夫かな自分…これまだましな方ってマジ?はい、マジです。誰だよお前w私の名前はたかしです。ぶふw誰だよたかし・・・ww
百鬼 ぶっ!!www
ずっと聞いてたみなもはとうとう耐えられなくて吹き出してしまった。
葉月 へ!?
百鬼 え…クシャミダヨ…はっくしゅん!!爆睡爆睡…いやーいい夢だわもう食べれないって…w
葉月 なんだただのくしゃみかー!安心安心!!…
百鬼 …
葉月 …
百鬼 …
葉月 スーッ、外で話そうか。
百鬼 ……
葉月は気まずそうに外に出ていき、みなもも少し経った後に後を追った。
葉月 はい、そりゃそうよな。自分以外にもお昼寝してた今日のMVPがいましたね。
百鬼 えっと、あれが彩里の本当の姿?
葉月 進もそうだけどさ、なんで変身したみたいな扱いになるのよw
百鬼 実際そうとしか思えないわ!w
葉月 でも、聞いてたらわかるだろうけど、これでも今はマシな方なんよ…
百鬼 そう言えば、時太と進もいたらもっとやばいって言ってたね。
葉月 マジで全部聞いてんじゃんw
百鬼 あれ耐えるの所見じゃ無理!w
脳裏に焼き付いた寸前の出来事に、みなもは再び吹き出した、。
葉月 そうね、軽く引いたっしょw引かれるって分かってるからあえてやってないんだよw自分たちなりの配慮だねw
百鬼 正直、楽しそうと思ったw最初はどうしたどうした!?ってなったけど、その場にいるの絶対面白いじゃん!w
葉月 それはそうねwみんながみんなこんなんだから腹筋ちぎれるぐらいに楽しいよ!w
百鬼 いいな。本当に仲良しでやってきたんだなってわかるからさ!
葉月 それは、そうね。正直喧嘩もあんましないし、分かりきってるからってものあるだろうけど、自分をさらけ出すって、難しいけどより仲が深まる1番の近道だと思うんだよね。進は今はあんまりできてないけど、自分なりのやり方ってのがあるから口は出せないよ。
百鬼 私も、そんな人に出会いたかったよwま、剣術すらろくに教わらなかった私に友達すらもできるわけないんだけどね。
みなもにはこれまでの人生で友達と呼べるものに出会えなかった。
葉月 みなもってさ、百鬼組の党首の子なんだよね?なんで武力を高めるように教育されなかったの?
百鬼 それは父の発言が主かな。出会った初めのころに、百鬼組は自由と堕落の奔放主義ってのは知ってたでしょ?
葉月 そうだね。
その時、2人は初めて会った場所と、そこでのやり取りを思い出していた。
百鬼 私について、いろんな人たちが議論してたのよ。長女の私に対して、次期女当主として剣術を学ばせるかどうか。そんな時、私に弟が誕生したの。
葉月 おっと、え、その時ってみなもは何歳?
その時、彩里は少し不穏な空気を感じた。
百鬼 3歳とかかな?多分そのぐらい。で、長年悩んでた父がついに決断したの。
葉月 はい。
彩里は少し覚悟をして返事をした。
百鬼 長女であるみなもは時期党首として、自由と堕落の奔放主義を象徴する人になるべきであり、武力をこさえるのは奔放主義に逸れたことである、とね。
葉月 はぁ、とりあえず、お父さんがやばい奴って線は大丈夫そうで安心したわ。
ある意味想定外の言葉に、彩里は少し安堵した。
百鬼 そうだね。実際自治や戦争に関してはよく考えてから行動する人だった。私の弟は党首の父のように、百鬼組の威厳を守るものとして武力を蓄える必要があったから、幼いうちから剣術を学んでたの。だから私なんかよりはるかに強いんだけど、私が逃げた時にどこにいたか、私にもわからなかったけど、たぶん戦場に駆り出されたんじゃないかなって思ってる。
葉月 なるほどね…じゃあみなもは党首として、戦場から生き延びるために家を出たってこと?
百鬼 うーん…ちょっとだけ当てはまってるけど、ほとんどは別の理由。第一私自治とかしたくないし!私がいくら剣術を教えてもらおうとしてもほとんどの人に断られるし、能力の使い方も教わってないから能力が自分にいつ発現してるかとかも知り方わからなかったし。環境が嫌だったってのが大きいかな。少し当てはまるところは、家来の人に逃げろって言われた方がいいって言われたからってぐらいかな。
葉月 そうなんだ…今までの流れが全体的に理解できたよ。ありがとう。
百鬼 まあ、剣術は稽古してくれる人がいたんだ。内緒でだったけど。だから家から逃げた時に成長が想定より少し早かったんだよね。
その時、みなもは少し懐かしそうにそう話した。
葉月 もしその教えてくれる人がいなかったら、今日はまずかったのかもしれないのか、その人グッジョブ!
百鬼 ね!稽古、またつけてほしいけど、ほとんどの確率でもう死んじゃってるだろうし、あんま期待してないよw
葉月 …ならさ、今から自分と稽古しない?剣術はわからないけど、能力フル活用の全力でね!
百鬼 ほんとに!?
葉月 ただし!本物の剣を使うことが条件ね!
百鬼 え、いいの?
てっきり替えを用意するものだと思っていたみなもはその発言に驚きを隠せなかった。
葉月 いいかいみなもさんよ…この世を生きていくにはずっと一緒だった奴が裏切って立ち向かってくることもあるんだぜー?それを断ち切る覚悟がこれから必要になってくるかもしれない。あと、本物ならこっちも手加減できなくなるからね!w
百鬼 私は、殺す気で行けって言われたらできる人間だけど、最終確認、いいの?
みなもは徐々に人を殺す目に変わりつつ、そう言った。
葉月 降参した方の負け、もしくは気絶した方が負けね。殺さない程度に殺すってやつよ!配分調節も強者の証よ!
彩里はみなもに対していつも通りの調子でそう言った。
百鬼 そうか…そうだね!じゃあ、本気で、殺さない程度に行くよ!
葉月 おう!!
そうして、真夜中に陸上の水戦が始まった。
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