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第十八話 動向の会議
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村の人 お、これで全員かな?
桜木 みんなもういたんだね。
百鬼 今日はみんなで寝れるよー!
岩田 野宿を覚悟したつもりだったから、一安心だな。
堅苦しい話し方に戻っていた進に、彩里はどういう心境でそうなるのかを考えながら進の方を向いた。
萩原 ってか、2人もいるんだね!
相馬 いや俺らの集落子供ほとんどいないからさ!w
錫谷 それは御幣を生むだろ。正確には俺らと同い年ぐらいのがいないんだよ。
灰白 (前回の襲撃の話もそうだけど、俺らとは違ってつい最近のことに起きた悲劇を鮮明に覚えてたら、心身に大きいダメージがあるんだろうな。特に勇紀は…俺には何ができるかな…)
勇紀の少し暗いテンションに時太も連なって下を向いて思考を巡らせた。
村の人 もう今日は遅いから、ろうそくを消して、すぐに寝てね!それじゃー!
百鬼 改めて8人って、多いなあ!w
早い段階で到着していたみなもは、全員が集まった後と比べて1人当たりのスペースが狭くなったと感じていた。
桜木 この人数で争滅隊を倒しに行くって言っても、相手がどのくらいいるか正確にわからないし、強さも能力も、全て不明ってなるとなんにせよ数でごり押しされそうなのよね。
葉月 作戦会議と行きますか!ところで、祭りのある村ってここからどのくらいなの?
やはり不安要素の多い争滅隊について、彩里が話を切り出した。
相馬 んー、早くて3時間…かな?
百鬼 え!?そんな近いの!?
錫谷 落ち着けwそれはたぶん相馬基準だ。俺らの足なら3日はかかる距離だろ。十数年住んでて多少遠いところにも行ってるが、そんな近くに集落はない。
思ったよりもずっと近い場所と思い驚くみなもに対して、親より長い時間いる勇紀は瞬太の発言の意図を簡単に読み取れていた。
相馬 おう、今なら3時間もかかんないかもしれないな!w
瞬太は、自身に満ち溢れた表情でそう言った。
岩田 とりあえず、少なくとも1日以上はかかるとふむとして、真夜中に行動はできない以上、食料と寝床を確保する最低限の場所を見つけたい。どこか心当たりはあるか?
相馬 別に考えたことないから知らん!
葉月 まあ、そんな感じしたわwじゃあさ、当時行ったとき、行く途中とかで心に残ってる物とか場所とかってある?
相馬 んー。それもあんま覚えてないや。でも、この村もそうだけど、石で作られた何かはいろんなところにいっぱい転がってたよ。めっちゃでっかいのも何個かあったかな。でも他は草むらしかなかったかな。見晴らしいいっていうか、なんもないっていうかって感じだった。
錫谷 つまりは食料調達は難しそうってことだろうな。多分川もないぞ。指さされた方向にも川は流れてそうになかった。
おそらく誰も状況を把握できてないであろうと察した勇紀は、うまく掻い摘んでそう言った。
桜木 じゃあ、この村で水を回収して、水をストックできるものがあるといいね。
萩原 そこは私に任せて!
灰白 千聖が?
岩田 ほんとか?
萩原 私を信用しなさすぎでしょ!w今回は鈴音もわかってくれるでしょ!
桜木 んまあ、そうかもね。
葉月 鈴音が信じるほどなんだ…千聖、いつから人を操る力を…
灰白 あ、そういうことか!あぶねえ俺も騙されるところだったわw
岩田 まじか…おめでとう千聖!
いつも一番疑い深い鈴音の反応に、3人は突拍子もない考察を始めた。因みに進だけ本気で能力が開花したと思っている。
萩原 ちがあああう!!!
百鬼 ひどぉ!
みなもは他人事のように失笑した。
桜木 私も信じ切ってるわけじゃないけどね。だって千聖だし。
灰白 あ、戻ってきた。
萩原 ずっと正常だよ!!
桜木 まあ、完成品を見てからね。
萩原 それは、そう…
鈴音の一言に、一気に不安が募り出した。
岩田 一応あと1日あるし、最悪カバーできるしな。
葉月 そうだね。自分も明日試行錯誤してみようかな。
萩原 失敗前提で話するのやめて!?
相馬 んぐふw
瞬太は急なツッコミに変なふきかたをした。
錫谷 え、きも笑い方w
相馬 急にどうしたお前?w
錫谷 いやだってきもかったから…
瞬太の様子をよそに勇紀は冷静にきつい言葉を放った。
百鬼 流石にかわいそうじゃね?
錫谷 大丈夫、こいつこういうやつだから。
相馬 ん。
瞬太は決め顔でみなもに向かってピースをした。
百鬼 マジでどういうこと?w
岩田 と、とりあえず、水の問題に関しては一旦千聖に任せるとして、寝る場所について、想定の手段をいくつか考えておきたい。
葉月 そのたまに出てくる石の建造物って何なの?もしかしたらその形によってはそこで寝泊まりできるかもしれなくない?
彩里は思い出したように石の建造物について話題を挙げた。
灰白 村の人からも少し聞いたんだけど、昔からあるものだから、誰かが作ったけどその文明が無くなっちゃって建造物だけ残ったってのがそれっぽいと思うんだよね。
岩田 でもこの村にあるものは何かに使われてたっていうほど形が保たれてる物ってなくないか?
桜木 実際ここには今の文明が発展してるから、前の文明のものを壊して今のようになったって可能性もあるわね。捨てるとこなさそうだし。もしそうならその村に行く途中にあるものはまた違った視点が見えてくるかもね。
萩原 ねえその変な石の話じゃなくてさ、今進が聞いてるのは寝るところでしょ!私は広い草原で大の字で寝てみたい!そんな気にしなくていいでしょ!
葉月 千聖さー、それ前にもそんなこと言って病気罹ってたじゃん…
桜木 起きたら大雨でびしょぬれとかほんと嫌よ?
萩原 うーん…それもそうか…
千聖の野望ははかなく散ってしまった。
岩田 近くに雨宿りできる、屋根のある場所を探すしかないな。
灰白 1日何キロ歩くかとかわかんないわけだけど、どの時間でここで寝泊まりしようって決まるかにもよるよね。
葉月 夕方とかに見つけると進むか止まるか迷っちゃうよねー。
相馬 じゃあ俺が周りにいいとこないか見るわ!
灰白 そっか!それなら多少寝床の選別でいいとこ選べるわ!
錫谷 こういうときだけ有能だからなー。
勇紀は汎用性の高い瞬太の能力を少し妬んでいた。
相馬 まかせろや!w
そうして物件の選別がやりやすくなった一行だった。
桜木 みんなもういたんだね。
百鬼 今日はみんなで寝れるよー!
岩田 野宿を覚悟したつもりだったから、一安心だな。
堅苦しい話し方に戻っていた進に、彩里はどういう心境でそうなるのかを考えながら進の方を向いた。
萩原 ってか、2人もいるんだね!
相馬 いや俺らの集落子供ほとんどいないからさ!w
錫谷 それは御幣を生むだろ。正確には俺らと同い年ぐらいのがいないんだよ。
灰白 (前回の襲撃の話もそうだけど、俺らとは違ってつい最近のことに起きた悲劇を鮮明に覚えてたら、心身に大きいダメージがあるんだろうな。特に勇紀は…俺には何ができるかな…)
勇紀の少し暗いテンションに時太も連なって下を向いて思考を巡らせた。
村の人 もう今日は遅いから、ろうそくを消して、すぐに寝てね!それじゃー!
百鬼 改めて8人って、多いなあ!w
早い段階で到着していたみなもは、全員が集まった後と比べて1人当たりのスペースが狭くなったと感じていた。
桜木 この人数で争滅隊を倒しに行くって言っても、相手がどのくらいいるか正確にわからないし、強さも能力も、全て不明ってなるとなんにせよ数でごり押しされそうなのよね。
葉月 作戦会議と行きますか!ところで、祭りのある村ってここからどのくらいなの?
やはり不安要素の多い争滅隊について、彩里が話を切り出した。
相馬 んー、早くて3時間…かな?
百鬼 え!?そんな近いの!?
錫谷 落ち着けwそれはたぶん相馬基準だ。俺らの足なら3日はかかる距離だろ。十数年住んでて多少遠いところにも行ってるが、そんな近くに集落はない。
思ったよりもずっと近い場所と思い驚くみなもに対して、親より長い時間いる勇紀は瞬太の発言の意図を簡単に読み取れていた。
相馬 おう、今なら3時間もかかんないかもしれないな!w
瞬太は、自身に満ち溢れた表情でそう言った。
岩田 とりあえず、少なくとも1日以上はかかるとふむとして、真夜中に行動はできない以上、食料と寝床を確保する最低限の場所を見つけたい。どこか心当たりはあるか?
相馬 別に考えたことないから知らん!
葉月 まあ、そんな感じしたわwじゃあさ、当時行ったとき、行く途中とかで心に残ってる物とか場所とかってある?
相馬 んー。それもあんま覚えてないや。でも、この村もそうだけど、石で作られた何かはいろんなところにいっぱい転がってたよ。めっちゃでっかいのも何個かあったかな。でも他は草むらしかなかったかな。見晴らしいいっていうか、なんもないっていうかって感じだった。
錫谷 つまりは食料調達は難しそうってことだろうな。多分川もないぞ。指さされた方向にも川は流れてそうになかった。
おそらく誰も状況を把握できてないであろうと察した勇紀は、うまく掻い摘んでそう言った。
桜木 じゃあ、この村で水を回収して、水をストックできるものがあるといいね。
萩原 そこは私に任せて!
灰白 千聖が?
岩田 ほんとか?
萩原 私を信用しなさすぎでしょ!w今回は鈴音もわかってくれるでしょ!
桜木 んまあ、そうかもね。
葉月 鈴音が信じるほどなんだ…千聖、いつから人を操る力を…
灰白 あ、そういうことか!あぶねえ俺も騙されるところだったわw
岩田 まじか…おめでとう千聖!
いつも一番疑い深い鈴音の反応に、3人は突拍子もない考察を始めた。因みに進だけ本気で能力が開花したと思っている。
萩原 ちがあああう!!!
百鬼 ひどぉ!
みなもは他人事のように失笑した。
桜木 私も信じ切ってるわけじゃないけどね。だって千聖だし。
灰白 あ、戻ってきた。
萩原 ずっと正常だよ!!
桜木 まあ、完成品を見てからね。
萩原 それは、そう…
鈴音の一言に、一気に不安が募り出した。
岩田 一応あと1日あるし、最悪カバーできるしな。
葉月 そうだね。自分も明日試行錯誤してみようかな。
萩原 失敗前提で話するのやめて!?
相馬 んぐふw
瞬太は急なツッコミに変なふきかたをした。
錫谷 え、きも笑い方w
相馬 急にどうしたお前?w
錫谷 いやだってきもかったから…
瞬太の様子をよそに勇紀は冷静にきつい言葉を放った。
百鬼 流石にかわいそうじゃね?
錫谷 大丈夫、こいつこういうやつだから。
相馬 ん。
瞬太は決め顔でみなもに向かってピースをした。
百鬼 マジでどういうこと?w
岩田 と、とりあえず、水の問題に関しては一旦千聖に任せるとして、寝る場所について、想定の手段をいくつか考えておきたい。
葉月 そのたまに出てくる石の建造物って何なの?もしかしたらその形によってはそこで寝泊まりできるかもしれなくない?
彩里は思い出したように石の建造物について話題を挙げた。
灰白 村の人からも少し聞いたんだけど、昔からあるものだから、誰かが作ったけどその文明が無くなっちゃって建造物だけ残ったってのがそれっぽいと思うんだよね。
岩田 でもこの村にあるものは何かに使われてたっていうほど形が保たれてる物ってなくないか?
桜木 実際ここには今の文明が発展してるから、前の文明のものを壊して今のようになったって可能性もあるわね。捨てるとこなさそうだし。もしそうならその村に行く途中にあるものはまた違った視点が見えてくるかもね。
萩原 ねえその変な石の話じゃなくてさ、今進が聞いてるのは寝るところでしょ!私は広い草原で大の字で寝てみたい!そんな気にしなくていいでしょ!
葉月 千聖さー、それ前にもそんなこと言って病気罹ってたじゃん…
桜木 起きたら大雨でびしょぬれとかほんと嫌よ?
萩原 うーん…それもそうか…
千聖の野望ははかなく散ってしまった。
岩田 近くに雨宿りできる、屋根のある場所を探すしかないな。
灰白 1日何キロ歩くかとかわかんないわけだけど、どの時間でここで寝泊まりしようって決まるかにもよるよね。
葉月 夕方とかに見つけると進むか止まるか迷っちゃうよねー。
相馬 じゃあ俺が周りにいいとこないか見るわ!
灰白 そっか!それなら多少寝床の選別でいいとこ選べるわ!
錫谷 こういうときだけ有能だからなー。
勇紀は汎用性の高い瞬太の能力を少し妬んでいた。
相馬 まかせろや!w
そうして物件の選別がやりやすくなった一行だった。
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