ニセモノたちの町 〜町人達と少女の行く末〜

mito

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第一章

あれから

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結界に閉じ込められてから六年が経った
6年の間でわかったことがあるひとつは歳を取らなくなった。
それはだいたい一年くらいたった頃だった身長が伸びてないことに気づいた身長を気まぐれで測ったら全く1ミリも伸びていなかったのだ
もうひとつはご飯を食べなくて良くなっていた結界のなかだとお腹はすくけど何も食べないでいいらしい
六年でわかったことはこれだけ色々なことがあった
助けも来ない、歳も取れない、飯は食わなくていいこんなのもう人間じゃないと、大人になれないのなら死んでもいいと自殺してしまった人もいた。
隼人もその一人だった....

歳を取らないと言ったが例外はいた。
あの日商店街に肝試し?に行った日に出会ったあの少女「ミカ」だ彼女だけは普通に成長している出会った時は5歳らしく今は11歳だいたい小学5年生くらいの年齢だ

俺は交番のおじさんに頼まれてミカとよく遊んでいたためとても仲良くなれた。もはや兄的存在だ。

「真守にぃあそぼー」

体をゆすられるミカだ
顔の上に乗せていた開いたままの本をどけ地面に置く

「ミカか何して遊ぶ」

「うーん今日はまちさんぽ!」

「おっいいね」

まちさんぽ町をブラブラ歩いて新しい発見を探す遊びだ新しい発見を見つけたら1ポイント10ポイントで交番のおじさんがおやつを普段の5倍多くくれるのだ

「新しい発見あるといいな」

「うん!」

空き地を出て町を歩き出す。

ミカは謎だった成長はするしかし俺たち同様食べなくて良い考察的には町の住人は歳を取らなくなり食べなくていいのは結界の影響と言った感じだろうか

そんなことを考えながらミカのちょっと後ろを歩きながら新しい発見を一緒に探す。
これが案外楽しい多分身体的変化が自分はなくなってしまったが町の変わったところ新しい所を発見して自分も変わっているところはあると思いたいのだと思う

「ねぇ真守にぃ」

ミカに唐突に呼ばれる

「なんだミカ」

「穴があるよ結界に穴があるよ」

ミカは指さしながら結界の方を指さした。かなり結界の近くまで歩いてきていたらしい

「えっ?」

「ほらあそこ!」

たしかにあった結界に穴が人1人通れるくらいの穴がそこにはあった。
俺は少し興奮していた。ここ6年待っていたのだ結界の外に出れる日を!俺は走って穴を通った。






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