2 / 4
2
しおりを挟む
カランっと扉を開ける音に足元に向けていた視線を上げると、そこは落ち着いた雰囲気のバーのようだった。
こじんまりとした、落ち着いたそこは、いかにも常連しか来なさそうな雰囲気が漂っていて、悠は自分がここにいていいのか躊躇った。そんな悠の躊躇いを感じ取ったのかどうかは分からないが、マスターと思われる男性が奥の席を示したので勧められるままそこに座れば、隣に先程の女性が座る。
「ねえ、ひーくん、タオルあったりしない?」
「ありますよ」
苦笑を滲ませながら『ひーくん』と呼ばれた男性は二人に断りを入れてバックヤードへ下がると、その手に2枚のハンドタオルを持って戻ってきた。
「ありがとう」
女性は柊からタオルを受け取ると、濡れた髪や肩を拭き始めた。悠はそれで初めて女性が自分よりも濡れていることに気づいた。そういえばここに来るまでの間に彼女の肩に雪が積もっていたのを思い出す。
肩よりも長い髪は含んだ水分で彼女の頬に張り付き、その濡れた髪が彼女の肩をさらに濡らしている。それを無造作に拭う様子を見ていたら目の前にタオルが差し出された。
「貴方もどうぞ」
ひーくんと呼ばれた男性、ー後に柊と書いて、『しゅう』と読むことを教えてから彼女には『ひーくん』と呼ばれているのだと教えてくれた―、に差し出されたタオルを受け取ると悠も濡れた髪を拭った。
「何にしますか?」
柊は二人の使ったタオルを片付けるとそう聞いた。悠の前にはメニュー表が置かれている。
「ひーくんに任せるよ」
「甘めですか?」
「うん。出来たら強めがいいなぁ」
「強めねぇ。陽詩さんのはいつも強目なんですけどね?」
「うん、知ってる」
柊は彼女の言葉になれた手つきで使う酒を選んでいく。
「お兄さんはどうしますか?」
柊の言葉に彼の動きを見ていた悠はメニューに目を通す。が、なんとなく自分をここへ連れてきた彼女と同じものが飲んでみたいと思った。
「…俺も彼女と同じもので」
「甘いのは大丈夫ですか?」
「はい」
悠が頷くと、柊は手際よくカクテルを作ると二人の前に置いた。
「どうぞ」
「ありがとー」
そう言って、目の前に置かれたグラスに手を伸ばすと陽詩はそのグラスを悠の方へ掲げて見せた。それに悠も答えるようにグラスに手を伸ばす。
「じゃあ、改めて、初めまして」
わざとおどけたようにそう口にして陽詩は悠のグラスと自分のグラスを軽く合わせると、それを口に運んだ。
「ん、美味しい」
そう言って顔を綻ばせる陽詩につられるように悠もグラスに口をつけた。
「初めまして、って言ってましたけど、お友達じゃないんですか?」
陽詩の反応に満足そうにしながら、柊がどちらに問うでもなく聞いてきた。それに思わず二人は互いに顔を見合わせる。
「友達、ではないかなぁ。さっき知り合ったばっかりだし…」
そう答える陽詩に柊が視線だけで先を促した。
「ん~…、拾った?」
首を傾げながら言われた言葉に二人の関係を聞いた柊も、拾ったと言われた当人である悠も何とも言えない表情になる。
「拾ったって…、犬猫じゃないんですから…」
「まぁ、そうなんだけど…」
呆れたように言う柊に陽詩も苦笑を滲ませて返す。
「で、実際は逆ナンでもしたんですか?」
「いえ、ナンパはされてないですよ」
二人のやり取りを他人事のように傍観していた悠は柊に話を振られ、それを否定した。
「…お恥ずかしい話なんですが、どうも俺がフラれるところを見られてしまったみたいで」
「で、雨の中傘もささずにいたから連れてきてみたの」
もう、雪になってるけどね、と続けながら、陽詩が悠の言葉を引き継いだ。
「…それは逆ナンになるのでは?」
「いや、そんなつもりで声かけてないよ?見かねたのと、同類っぽいなぁって思っただけで…」
「そういえば、今日はデートじゃなかったんですか?」
逆ナンの言葉に、言い訳のように言い募れば、柊が答えが分かっているであろうことを敢えて聞いてきた。その言葉に陽詩は一瞬言葉に詰まると、残っていたグラスの中身を一気に呷った。
「私も今日別れたのよねぇ。どうせ別れ話するならホテルに呼び出さないで欲しいわ」
うんざりしたように言う、陽詩の言葉に、男二人は何とも言えない表情を浮かべた。
「…えーと、ヤるだけやってから、フラれた、と」
「そぉそぉ」
悠の言葉に何でもないことのように、陽詩は頷いた。
「でも、好きだったわけじゃなんでしたよね?」
お代わりを催促するように置かれたグラスに、柊が新しい酒を作りながら問えば、「まぁね」とやる気のない返事が返ってきた。
「友達に人数合わせて付き合わされた合コンで声かけてきた奴。あんまりにもしつこいから付き合ったんだけど…」
そう言って新しく置かれたグラスに手を伸ばす。
「だから、やめておいた方がいいって言ったじゃないですか」
「そうなんだけどぉ」
柊の言葉に頬を膨らませながら陽詩は不機嫌そうに返した。
「そんなにしつこかったんですか?」
「ん~、まぁ返事返さなきゃ、出るまで電話鳴らされるくらいには?」
その言葉に悠の頬が引き攣る。
「それは、下手をしたらストーカーになるのでは?」
「あ、やっぱり?」
頬を引き攣らせた悠に対して陽詩の方はあっけらかんとした感じで軽く返した。
「そういう、あなたはどうなんですか?えーと、…」
「悠です」
そこで挨拶はしてもまだ名乗っていなかったことに気付いて、悠は自分の名前を名乗った。
「陽詩です。なんで悠君は彼女さんと別れたの?」
「なんででしょう?」
陽詩の言葉に今度は悠が首を傾げた。首を傾げる悠に、今度は陽詩が何とも言えない表情を浮かべる。
「俺も陽詩さんと似たような感じですよ。さすがに出るまで電話が鳴りっぱなしになったりとかはないけど」
「しつこく迫られた?」
柊がそう聞きながら空いたグラスを下げる。次を注文しながら悠は続けた。
「そんな感じですね。何度も告白されたり」
新しいグラスを受け取り、悠は続ける。
「なのにフラれたの?」
「俺も相手を好きだった訳じゃないから」
陽詩の言葉に悠も苦笑を滲ませながら答えた。
曰く、言い寄られたときにたまたま付き合っている相手もいなかったのでOKしただけ、ということらしい。要は『来るもの拒まず去るもの追わず』と言うことなのだろう。
「ただ、相手が同じような気持ちをこっちにも求めてくるようになってきて。けど、俺にはそれがよくわからなくて」
「?」
「夢中になるほど、異性に興味を持ったことがない」
「好きになったことがないってことですか?」
「うん」
陽詩が聞き返せば悠は何の衒いもなく頷いた。
他人に興味をあまり持たないという意味では、悠の言うことも分からなくはないが、陽詩より、彼の方が重傷のような気がする。
基本的に他人に興味がない陽詩だが、流石に誰かを好きになったことが全くない、ということはなかったし、彼女は自分の周りの人間にはそれなりに好意を持っている。ただ、直接関りがなかったり、関係が希薄な相手にはなかなか興味を持てないだけで。
「好意も持たないの?」
「いや、好意は持つよ。ただ、異性として、というよりは人としてってだけで?」
なんで疑問形?と思わなくもないが、悠の答えに陽詩は彼に指輪を投げつけて去っていった女性に内心で同情した。どれくらいの期間付き合っていたのかは知らないが、自分は好きなのに相手から女性として見られないのはキツい。まして、人としては好きといいながら女性としての好意を持てないなんて言われてしまったら、女としてのプライドはズタズタだったことだろう。
これはこれ以上触れない方がいいと判断して、その後は趣味や仕事といった当たり障りのない話題にそれとなく変えるようにした。
悠の話を聞いて、もしかしたら元カレも悠の元カノのようなことを陽詩に対して思っていたのかもしれないと思ったが、いくら陽詩でも何とも思っていない相手と付き合う程お人好しでもなければ、暇でもない。その辺りを理解してもらえていないから今夜のような結果になったのか、はたまた、口では好きだと囁きつつ、本当は身体だけが目的だったのか。
案外、ヤリ飽きたのが本当の理由だったりして…。
そう思ってしまうくらいには陽詩と元カレの関係はそう言ったものだった。デートで遠出をすることはほとんどなく、デート=ホテルではそう思ってしまうのも仕方のないことだろう。
悠の話に相槌を打ちつつ、そんなことを思ったが、もう過ぎたことである。
相手から別れを切り出されたことは不快で仕方ないが、別れたことに関しては特にこれと言って感情は動かなかった。元々押し切られるような形で付き合い始めたのもあるだろう。残念ながら執着するほどの感情をあるだろう、陽詩は元カレに抱いてはいなかった。
こじんまりとした、落ち着いたそこは、いかにも常連しか来なさそうな雰囲気が漂っていて、悠は自分がここにいていいのか躊躇った。そんな悠の躊躇いを感じ取ったのかどうかは分からないが、マスターと思われる男性が奥の席を示したので勧められるままそこに座れば、隣に先程の女性が座る。
「ねえ、ひーくん、タオルあったりしない?」
「ありますよ」
苦笑を滲ませながら『ひーくん』と呼ばれた男性は二人に断りを入れてバックヤードへ下がると、その手に2枚のハンドタオルを持って戻ってきた。
「ありがとう」
女性は柊からタオルを受け取ると、濡れた髪や肩を拭き始めた。悠はそれで初めて女性が自分よりも濡れていることに気づいた。そういえばここに来るまでの間に彼女の肩に雪が積もっていたのを思い出す。
肩よりも長い髪は含んだ水分で彼女の頬に張り付き、その濡れた髪が彼女の肩をさらに濡らしている。それを無造作に拭う様子を見ていたら目の前にタオルが差し出された。
「貴方もどうぞ」
ひーくんと呼ばれた男性、ー後に柊と書いて、『しゅう』と読むことを教えてから彼女には『ひーくん』と呼ばれているのだと教えてくれた―、に差し出されたタオルを受け取ると悠も濡れた髪を拭った。
「何にしますか?」
柊は二人の使ったタオルを片付けるとそう聞いた。悠の前にはメニュー表が置かれている。
「ひーくんに任せるよ」
「甘めですか?」
「うん。出来たら強めがいいなぁ」
「強めねぇ。陽詩さんのはいつも強目なんですけどね?」
「うん、知ってる」
柊は彼女の言葉になれた手つきで使う酒を選んでいく。
「お兄さんはどうしますか?」
柊の言葉に彼の動きを見ていた悠はメニューに目を通す。が、なんとなく自分をここへ連れてきた彼女と同じものが飲んでみたいと思った。
「…俺も彼女と同じもので」
「甘いのは大丈夫ですか?」
「はい」
悠が頷くと、柊は手際よくカクテルを作ると二人の前に置いた。
「どうぞ」
「ありがとー」
そう言って、目の前に置かれたグラスに手を伸ばすと陽詩はそのグラスを悠の方へ掲げて見せた。それに悠も答えるようにグラスに手を伸ばす。
「じゃあ、改めて、初めまして」
わざとおどけたようにそう口にして陽詩は悠のグラスと自分のグラスを軽く合わせると、それを口に運んだ。
「ん、美味しい」
そう言って顔を綻ばせる陽詩につられるように悠もグラスに口をつけた。
「初めまして、って言ってましたけど、お友達じゃないんですか?」
陽詩の反応に満足そうにしながら、柊がどちらに問うでもなく聞いてきた。それに思わず二人は互いに顔を見合わせる。
「友達、ではないかなぁ。さっき知り合ったばっかりだし…」
そう答える陽詩に柊が視線だけで先を促した。
「ん~…、拾った?」
首を傾げながら言われた言葉に二人の関係を聞いた柊も、拾ったと言われた当人である悠も何とも言えない表情になる。
「拾ったって…、犬猫じゃないんですから…」
「まぁ、そうなんだけど…」
呆れたように言う柊に陽詩も苦笑を滲ませて返す。
「で、実際は逆ナンでもしたんですか?」
「いえ、ナンパはされてないですよ」
二人のやり取りを他人事のように傍観していた悠は柊に話を振られ、それを否定した。
「…お恥ずかしい話なんですが、どうも俺がフラれるところを見られてしまったみたいで」
「で、雨の中傘もささずにいたから連れてきてみたの」
もう、雪になってるけどね、と続けながら、陽詩が悠の言葉を引き継いだ。
「…それは逆ナンになるのでは?」
「いや、そんなつもりで声かけてないよ?見かねたのと、同類っぽいなぁって思っただけで…」
「そういえば、今日はデートじゃなかったんですか?」
逆ナンの言葉に、言い訳のように言い募れば、柊が答えが分かっているであろうことを敢えて聞いてきた。その言葉に陽詩は一瞬言葉に詰まると、残っていたグラスの中身を一気に呷った。
「私も今日別れたのよねぇ。どうせ別れ話するならホテルに呼び出さないで欲しいわ」
うんざりしたように言う、陽詩の言葉に、男二人は何とも言えない表情を浮かべた。
「…えーと、ヤるだけやってから、フラれた、と」
「そぉそぉ」
悠の言葉に何でもないことのように、陽詩は頷いた。
「でも、好きだったわけじゃなんでしたよね?」
お代わりを催促するように置かれたグラスに、柊が新しい酒を作りながら問えば、「まぁね」とやる気のない返事が返ってきた。
「友達に人数合わせて付き合わされた合コンで声かけてきた奴。あんまりにもしつこいから付き合ったんだけど…」
そう言って新しく置かれたグラスに手を伸ばす。
「だから、やめておいた方がいいって言ったじゃないですか」
「そうなんだけどぉ」
柊の言葉に頬を膨らませながら陽詩は不機嫌そうに返した。
「そんなにしつこかったんですか?」
「ん~、まぁ返事返さなきゃ、出るまで電話鳴らされるくらいには?」
その言葉に悠の頬が引き攣る。
「それは、下手をしたらストーカーになるのでは?」
「あ、やっぱり?」
頬を引き攣らせた悠に対して陽詩の方はあっけらかんとした感じで軽く返した。
「そういう、あなたはどうなんですか?えーと、…」
「悠です」
そこで挨拶はしてもまだ名乗っていなかったことに気付いて、悠は自分の名前を名乗った。
「陽詩です。なんで悠君は彼女さんと別れたの?」
「なんででしょう?」
陽詩の言葉に今度は悠が首を傾げた。首を傾げる悠に、今度は陽詩が何とも言えない表情を浮かべる。
「俺も陽詩さんと似たような感じですよ。さすがに出るまで電話が鳴りっぱなしになったりとかはないけど」
「しつこく迫られた?」
柊がそう聞きながら空いたグラスを下げる。次を注文しながら悠は続けた。
「そんな感じですね。何度も告白されたり」
新しいグラスを受け取り、悠は続ける。
「なのにフラれたの?」
「俺も相手を好きだった訳じゃないから」
陽詩の言葉に悠も苦笑を滲ませながら答えた。
曰く、言い寄られたときにたまたま付き合っている相手もいなかったのでOKしただけ、ということらしい。要は『来るもの拒まず去るもの追わず』と言うことなのだろう。
「ただ、相手が同じような気持ちをこっちにも求めてくるようになってきて。けど、俺にはそれがよくわからなくて」
「?」
「夢中になるほど、異性に興味を持ったことがない」
「好きになったことがないってことですか?」
「うん」
陽詩が聞き返せば悠は何の衒いもなく頷いた。
他人に興味をあまり持たないという意味では、悠の言うことも分からなくはないが、陽詩より、彼の方が重傷のような気がする。
基本的に他人に興味がない陽詩だが、流石に誰かを好きになったことが全くない、ということはなかったし、彼女は自分の周りの人間にはそれなりに好意を持っている。ただ、直接関りがなかったり、関係が希薄な相手にはなかなか興味を持てないだけで。
「好意も持たないの?」
「いや、好意は持つよ。ただ、異性として、というよりは人としてってだけで?」
なんで疑問形?と思わなくもないが、悠の答えに陽詩は彼に指輪を投げつけて去っていった女性に内心で同情した。どれくらいの期間付き合っていたのかは知らないが、自分は好きなのに相手から女性として見られないのはキツい。まして、人としては好きといいながら女性としての好意を持てないなんて言われてしまったら、女としてのプライドはズタズタだったことだろう。
これはこれ以上触れない方がいいと判断して、その後は趣味や仕事といった当たり障りのない話題にそれとなく変えるようにした。
悠の話を聞いて、もしかしたら元カレも悠の元カノのようなことを陽詩に対して思っていたのかもしれないと思ったが、いくら陽詩でも何とも思っていない相手と付き合う程お人好しでもなければ、暇でもない。その辺りを理解してもらえていないから今夜のような結果になったのか、はたまた、口では好きだと囁きつつ、本当は身体だけが目的だったのか。
案外、ヤリ飽きたのが本当の理由だったりして…。
そう思ってしまうくらいには陽詩と元カレの関係はそう言ったものだった。デートで遠出をすることはほとんどなく、デート=ホテルではそう思ってしまうのも仕方のないことだろう。
悠の話に相槌を打ちつつ、そんなことを思ったが、もう過ぎたことである。
相手から別れを切り出されたことは不快で仕方ないが、別れたことに関しては特にこれと言って感情は動かなかった。元々押し切られるような形で付き合い始めたのもあるだろう。残念ながら執着するほどの感情をあるだろう、陽詩は元カレに抱いてはいなかった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「絶対にキモチイイと言わせてやる」
私に多額の借金を背負わせ、彼氏がいなくなりました!?
ヤバい取り立て屋から告げられた返済期限は一週間後。
少しでもどうにかならないかとキャバクラに体験入店したものの、ナンバーワンキャバ嬢の恨みを買い、騒ぎを起こしてしまいました……。
それだけでも絶望的なのに、私を庇ってきたのは弊社の御曹司で。
副業がバレてクビかと怯えていたら、借金の肩代わりに妊娠を強要されたんですが!?
跡取り身籠もり条件の愛のない関係のはずなのに、御曹司があまあまなのはなぜでしょう……?
坂下花音 さかしたかのん
28歳
不動産会社『マグネイトエステート』一般社員
真面目が服を着て歩いているような子
見た目も真面目そのもの
恋に関しては夢を見がちで、そのせいで男に騙された
×
盛重海星 もりしげかいせい
32歳
不動産会社『マグネイトエステート』開発本部長で御曹司
長男だけどなにやら訳ありであまり跡取りとして望まれていない
人当たりがよくていい人
だけど本当は強引!?
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる