1 / 4
1
しおりを挟む
車のヘッドライトに照らされて、光る何かが陽詩の足元に落ちて転がってきた。
転がってきたソレは陽詩のつま先に当たって止まる。転がってきたモノがモノだったので、ソレをどうしたものかと、飛んできた方に目を向ければ、雪交じりの雨が降っているにも関わらず、立ち尽くす男と、その場を後にする女の後ろ姿が見えた。
いわゆる、修羅場、というものだろう。
陽詩は、自分の足元に転がったままのソレを拾うと、去っていった女の方を見るわけでもなく、俯いたままの男に傘を傾け、差し出した。
「風邪、引きますよ?それに、コレ。大切な物なのでは?」
自分でもなんでそんなことをしたのかはわからなかった。普段の彼女だったら関わることなく、その場を後にしたことだろう。面倒ごとは嫌いだった。
ただの気まぐれか、陽詩にとってあまり好ましくない時期のせいか…。
二人の横を何台かの車が通り過ぎていく。
さて、どうしたものか…。
反応のない相手を見つめたまま、陽詩は白い息を吐く。
男の反応を待っている間に、雨は完全に雪へと変わり、陽詩の肩を濡らし、積もっていく。
時折、通り過ぎる人が不審そうにこちらに視線を向けてくるが、この寒さのせいか、面倒ごとに関わるのが嫌だからか、或いはその両方か…。チラリと視線を向けはしても声を掛けてくることはなく、足早に二人のそばを通り過ぎて行く。
自分は何をしているのだろう…。
女に振られて茫然自失しているように見える男の横顔を見つめながら陽詩は改めて、そう思った。差し出したままの手は冷気に晒され赤くかじかんでいる。
反応を待っている自分が馬鹿々々しくなって、陽詩はこちらを見向きもしない男の手をつかむと手に持ったままだったそれを無理やり握らせた。このままでは埒があかないし、自分も風邪を引いてしまいそうだった。
その動きに初めて男の視線が陽詩に向けられる。
男の顔を見て、ゾクリと陽詩の身体に震えが走った。
今、初めて陽詩の存在に気付いたと言わんばかりのその顔には、自分を振った女への未練は微塵も感じられなかった。ただ、自分の思考に落ちていただけのように見えた。
陽詩は自分を襲った震えは差し出していた自分の手よりも、男の手の方が冷たかったからだと思いたかった。
だが、自分の中でもう一人の自分がそれを否定しているのもわかっていた。
「とりあえず、移動しません?」
カランっと扉を開ける音に足元に向けていた視線を上げると、そこは落ち着いた雰囲気のバーのようだった。
こじんまりとした、落ち着いたそこは、いかにも常連しか来なさそうな雰囲気が漂っていて、悠は自分がここにいていいのか躊躇った。そんな悠の躊躇いを感じ取ったのかどうかは分からないが、マスターと思われる男性が奥の席を示したので勧められるままそこに座れば、隣に先程の女性が座る。
「ねえ、ひーくん、タオルあったりしない?」
「ありますよ」
苦笑を滲ませながら柊と呼ばれた男性は二人に断りを入れてバックヤードへ下がると、その手に2枚のハンドタオルを持って戻ってきた。
「ありがとう」
女性は柊からタオルを受け取ると、濡れた髪や肩を拭き始めた。悠はそれで初めて女性が自分よりも濡れていることに気づいた。そういえばここに来るまでの間に彼女の肩に雪が積もっていたのを思い出す。
肩よりも長い髪は含んだ水分で彼女の頬に張り付き、その濡れた髪が彼女の肩をさらに濡らしている。それを無造作に拭う様子を見ていたら目の前にタオルが差し出された。
「貴方もどうぞ」
ひーくんと呼ばれた男性、ー後に柊と書いて、『しゅう』と読むことを教えてから彼女には『ひーくん』と呼ばれているのだと教えてくれた―、に差し出されたタオルを受け取ると悠も濡れた髪を拭った。
「何にしますか?」
柊は二人の使ったタオルを片付けるとそう聞いた。悠の前にはメニュー表が置かれている。
「ひーくんに任せるよ」
「甘めですか?」
「うん。出来たら強めがいいなぁ」
「強めねぇ。陽詩さんのはいつも強めなんですけどね?」
「うん、知ってる」
陽詩と呼ばれた女性は、いつもそうなのだろう。柊は彼女の言葉になれた手つきで使う酒を選んでいく。
「お兄さんはどうしますか?」
柊の言葉に彼の動きを見ていた悠は慌ててメニューに目を通す。が、なんとなく自分をここへ連れてきた彼女と同じものが飲んでみたいと思った。
「…俺も彼女と同じもので」
「甘いのは大丈夫ですか?」
「あ、はい」
悠が頷くと、柊は手際よくカクテルを作ると二人の前に置いた。
「どうぞ」
「ありがとー」
そう言って、目の前に置かれたグラスに手を伸ばすと陽詩はそのグラスを悠の方へ掲げて見せた。それに悠も答えるようにグラスに手を伸ばす。
「じゃあ、改めて、初めまして」
わざとおどけたようにそう口にして陽詩は悠のグラスと自分のグラスを軽く合わせると、それを口に運んだ。
「ん、美味しい」
そう言って顔を綻ばせる陽詩につられるように悠もグラスに口をつけた。
「初めまして、って言ってましたけど、お友達じゃないんですか?」
陽詩の反応に満足そうにしながら、柊がどちらに問うでもなく聞いてきた。それに思わず二人は互いに顔を見合わせる。
「友達、ではないかなぁ。さっき知り合ったばっかりだし…」
そう答える陽詩に柊が視線だけで先を促した。
「ん~…、拾った?」
首を傾げながら言われた言葉に二人の関係を聞いた柊も、拾ったと言われた当人である悠も何とも言えない表情になる。
「拾ったって…、犬猫じゃないんですから…」
「まぁ、そうなんだけど…」
呆れたように言う柊に陽詩も苦笑を滲ませて返す。
「で、実際は逆ナンでもしたんですか?」
「いえ、ナンパはされてないですよ」
二人のやり取りを他人事のように傍観していた悠は柊に話を振られ、慌ててそれを否定する。
「…お恥ずかしい話なんですが、どうも俺がフラれるところを見られてしまったみたいで」
「で、雨の中傘もささずにいたから連れてきてみたの」
もう、雪になってるけどね、と続けながら、陽詩が悠の言葉を引き継いだ。
「…それは逆ナンになるのでは?」
「いや、そんなつもりで声かけてないよ?見かねたのと、同類っぽいなぁって思っただけで…」
「そういえば、今日はデートじゃなかったんですか?」
逆ナンの言葉に、言い訳のように言い募れば、柊が答えが分かっているであろうことを敢えて聞いてきた。その言葉に陽詩は一瞬言葉に詰まると、残っていたグラスの中身を一気に呷った。
「私も今日別れたの!別れ話するんならホテルなんか行くなって思わない!?」
語気を強める陽詩の言葉に、男二人は何とも言えない表情を浮かべる。
「…えーと、やるだけやってから、フラれた、と」
「そう!」
悠の言葉に強く返して、陽詩は溜息をついた。
「でも、好きだったわけじゃなんでしたよね?」
お代わりを催促するように置かれたグラスに、柊が新しい酒を作りながら問えば、「まぁね」とやる気のない返事が返ってきた。
「友達に人数合わせて付き合わされた合コンで声かけてきた奴だったけど、しつこいから付き合ってただけだし…」
そう言って新しく置かれたグラスに手を伸ばす。
「だから、やめておいた方がいいって言ったじゃないですか」
「そうなんだけどぉ」
柊の言葉に頬を膨らませながら陽詩は不機嫌そうに返した。
「そんなにしつこかったんですか?」
「ん~、まぁ返事返さなきゃ、出るまで電話鳴らされるくらいには?」
その言葉に悠の頬が引き攣る。
「それは、下手をしたらストーカーになるのでは?」
「あ、やっぱり?」
頬を引き攣らせた悠に対して陽詩の方はあっけらかんとした感じで軽く返した。
「そういう、あなたはどうなんですか?えーと、…」
「悠です」
そこで挨拶はしてもまだ名乗っていなかったことに気付いて、悠は自分の名前を名乗った。
「陽詩です。なんで悠君は彼女さんと別れたの?」
「なんででしょう?」
陽詩の言葉に今度は悠が首を傾げた。
転がってきたソレは陽詩のつま先に当たって止まる。転がってきたモノがモノだったので、ソレをどうしたものかと、飛んできた方に目を向ければ、雪交じりの雨が降っているにも関わらず、立ち尽くす男と、その場を後にする女の後ろ姿が見えた。
いわゆる、修羅場、というものだろう。
陽詩は、自分の足元に転がったままのソレを拾うと、去っていった女の方を見るわけでもなく、俯いたままの男に傘を傾け、差し出した。
「風邪、引きますよ?それに、コレ。大切な物なのでは?」
自分でもなんでそんなことをしたのかはわからなかった。普段の彼女だったら関わることなく、その場を後にしたことだろう。面倒ごとは嫌いだった。
ただの気まぐれか、陽詩にとってあまり好ましくない時期のせいか…。
二人の横を何台かの車が通り過ぎていく。
さて、どうしたものか…。
反応のない相手を見つめたまま、陽詩は白い息を吐く。
男の反応を待っている間に、雨は完全に雪へと変わり、陽詩の肩を濡らし、積もっていく。
時折、通り過ぎる人が不審そうにこちらに視線を向けてくるが、この寒さのせいか、面倒ごとに関わるのが嫌だからか、或いはその両方か…。チラリと視線を向けはしても声を掛けてくることはなく、足早に二人のそばを通り過ぎて行く。
自分は何をしているのだろう…。
女に振られて茫然自失しているように見える男の横顔を見つめながら陽詩は改めて、そう思った。差し出したままの手は冷気に晒され赤くかじかんでいる。
反応を待っている自分が馬鹿々々しくなって、陽詩はこちらを見向きもしない男の手をつかむと手に持ったままだったそれを無理やり握らせた。このままでは埒があかないし、自分も風邪を引いてしまいそうだった。
その動きに初めて男の視線が陽詩に向けられる。
男の顔を見て、ゾクリと陽詩の身体に震えが走った。
今、初めて陽詩の存在に気付いたと言わんばかりのその顔には、自分を振った女への未練は微塵も感じられなかった。ただ、自分の思考に落ちていただけのように見えた。
陽詩は自分を襲った震えは差し出していた自分の手よりも、男の手の方が冷たかったからだと思いたかった。
だが、自分の中でもう一人の自分がそれを否定しているのもわかっていた。
「とりあえず、移動しません?」
カランっと扉を開ける音に足元に向けていた視線を上げると、そこは落ち着いた雰囲気のバーのようだった。
こじんまりとした、落ち着いたそこは、いかにも常連しか来なさそうな雰囲気が漂っていて、悠は自分がここにいていいのか躊躇った。そんな悠の躊躇いを感じ取ったのかどうかは分からないが、マスターと思われる男性が奥の席を示したので勧められるままそこに座れば、隣に先程の女性が座る。
「ねえ、ひーくん、タオルあったりしない?」
「ありますよ」
苦笑を滲ませながら柊と呼ばれた男性は二人に断りを入れてバックヤードへ下がると、その手に2枚のハンドタオルを持って戻ってきた。
「ありがとう」
女性は柊からタオルを受け取ると、濡れた髪や肩を拭き始めた。悠はそれで初めて女性が自分よりも濡れていることに気づいた。そういえばここに来るまでの間に彼女の肩に雪が積もっていたのを思い出す。
肩よりも長い髪は含んだ水分で彼女の頬に張り付き、その濡れた髪が彼女の肩をさらに濡らしている。それを無造作に拭う様子を見ていたら目の前にタオルが差し出された。
「貴方もどうぞ」
ひーくんと呼ばれた男性、ー後に柊と書いて、『しゅう』と読むことを教えてから彼女には『ひーくん』と呼ばれているのだと教えてくれた―、に差し出されたタオルを受け取ると悠も濡れた髪を拭った。
「何にしますか?」
柊は二人の使ったタオルを片付けるとそう聞いた。悠の前にはメニュー表が置かれている。
「ひーくんに任せるよ」
「甘めですか?」
「うん。出来たら強めがいいなぁ」
「強めねぇ。陽詩さんのはいつも強めなんですけどね?」
「うん、知ってる」
陽詩と呼ばれた女性は、いつもそうなのだろう。柊は彼女の言葉になれた手つきで使う酒を選んでいく。
「お兄さんはどうしますか?」
柊の言葉に彼の動きを見ていた悠は慌ててメニューに目を通す。が、なんとなく自分をここへ連れてきた彼女と同じものが飲んでみたいと思った。
「…俺も彼女と同じもので」
「甘いのは大丈夫ですか?」
「あ、はい」
悠が頷くと、柊は手際よくカクテルを作ると二人の前に置いた。
「どうぞ」
「ありがとー」
そう言って、目の前に置かれたグラスに手を伸ばすと陽詩はそのグラスを悠の方へ掲げて見せた。それに悠も答えるようにグラスに手を伸ばす。
「じゃあ、改めて、初めまして」
わざとおどけたようにそう口にして陽詩は悠のグラスと自分のグラスを軽く合わせると、それを口に運んだ。
「ん、美味しい」
そう言って顔を綻ばせる陽詩につられるように悠もグラスに口をつけた。
「初めまして、って言ってましたけど、お友達じゃないんですか?」
陽詩の反応に満足そうにしながら、柊がどちらに問うでもなく聞いてきた。それに思わず二人は互いに顔を見合わせる。
「友達、ではないかなぁ。さっき知り合ったばっかりだし…」
そう答える陽詩に柊が視線だけで先を促した。
「ん~…、拾った?」
首を傾げながら言われた言葉に二人の関係を聞いた柊も、拾ったと言われた当人である悠も何とも言えない表情になる。
「拾ったって…、犬猫じゃないんですから…」
「まぁ、そうなんだけど…」
呆れたように言う柊に陽詩も苦笑を滲ませて返す。
「で、実際は逆ナンでもしたんですか?」
「いえ、ナンパはされてないですよ」
二人のやり取りを他人事のように傍観していた悠は柊に話を振られ、慌ててそれを否定する。
「…お恥ずかしい話なんですが、どうも俺がフラれるところを見られてしまったみたいで」
「で、雨の中傘もささずにいたから連れてきてみたの」
もう、雪になってるけどね、と続けながら、陽詩が悠の言葉を引き継いだ。
「…それは逆ナンになるのでは?」
「いや、そんなつもりで声かけてないよ?見かねたのと、同類っぽいなぁって思っただけで…」
「そういえば、今日はデートじゃなかったんですか?」
逆ナンの言葉に、言い訳のように言い募れば、柊が答えが分かっているであろうことを敢えて聞いてきた。その言葉に陽詩は一瞬言葉に詰まると、残っていたグラスの中身を一気に呷った。
「私も今日別れたの!別れ話するんならホテルなんか行くなって思わない!?」
語気を強める陽詩の言葉に、男二人は何とも言えない表情を浮かべる。
「…えーと、やるだけやってから、フラれた、と」
「そう!」
悠の言葉に強く返して、陽詩は溜息をついた。
「でも、好きだったわけじゃなんでしたよね?」
お代わりを催促するように置かれたグラスに、柊が新しい酒を作りながら問えば、「まぁね」とやる気のない返事が返ってきた。
「友達に人数合わせて付き合わされた合コンで声かけてきた奴だったけど、しつこいから付き合ってただけだし…」
そう言って新しく置かれたグラスに手を伸ばす。
「だから、やめておいた方がいいって言ったじゃないですか」
「そうなんだけどぉ」
柊の言葉に頬を膨らませながら陽詩は不機嫌そうに返した。
「そんなにしつこかったんですか?」
「ん~、まぁ返事返さなきゃ、出るまで電話鳴らされるくらいには?」
その言葉に悠の頬が引き攣る。
「それは、下手をしたらストーカーになるのでは?」
「あ、やっぱり?」
頬を引き攣らせた悠に対して陽詩の方はあっけらかんとした感じで軽く返した。
「そういう、あなたはどうなんですか?えーと、…」
「悠です」
そこで挨拶はしてもまだ名乗っていなかったことに気付いて、悠は自分の名前を名乗った。
「陽詩です。なんで悠君は彼女さんと別れたの?」
「なんででしょう?」
陽詩の言葉に今度は悠が首を傾げた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
ある夜の出来事
雪本 風香
恋愛
先輩と後輩の変わった性癖(旧タイトル『マッチングした人は会社の後輩?』)の後日談です。
前作をお読みになっていなくてもお楽しみいただけるようになっています。
サクッとお読みください。
ムーンライトノベルズ様にも投稿しています。
Sweet Healing~真摯な上司の、その唇に癒されて~
汐埼ゆたか
恋愛
絶え間なく溢れ出る涙は彼の唇に吸い取られ
慟哭だけが薄暗い部屋に沈んでいく。
その夜、彼女の絶望と悲しみをすくい取ったのは
仕事上でしか接点のない上司だった。
思っていることを口にするのが苦手
地味で大人しい司書
木ノ下 千紗子 (きのした ちさこ) (24)
×
真面目で優しい千紗子の上司
知的で容姿端麗な課長
雨宮 一彰 (あまみや かずあき) (29)
胸を締め付ける切ない想いを
抱えているのはいったいどちらなのか———
「叫んでも暴れてもいい、全部受け止めるから」
「君が笑っていられるなら、自分の気持ちなんてどうでもいい」
「その可愛い笑顔が戻るなら、俺は何でも出来そうだよ」
真摯でひたむきな愛が、傷付いた心を癒していく。
**********
►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
最後の恋って、なに?~Happy wedding?~
氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた―――
ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。
それは同棲の話が出ていた矢先だった。
凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。
ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。
実は彼、厄介な事に大の女嫌いで――
元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる