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翌日
結局、せっかくの休みをアパートでゴロゴロするだけで終えてしまった淋子はいつも通りにバイトに出ていた。
お昼休みになり、事務のおばさんと食事を終え、そのまま時間を潰す為に他愛ない話を交わす。
「淋子ちゃん、それ何の薬?」
食後、水でオブラートに包まれたモノを飲む淋子を見て事務員のおばさんが問いかけてくる。
「これですか?風邪薬ですよ」
「大丈夫?あんまり無理しちゃ駄目よ?」
愛想笑いを浮かべ答えた淋子におばさんは心配そうに言う。
元々それ程身体が丈夫ではないせいか、淋子はよく体調を崩しては病院の世話になっている。
そして、病院を訪れる度に何種類もの薬を出されては、それを飲んでいるため、会社でも彼女の虚弱体質ぶりは知れ渡っていた。
「はい」
その後はいつも通り適当に話を聞き流しながら、淋子は残りの時間を作り笑いでやり過ごした。
アパートに戻った淋子は自分の部屋の前から立ち去ろうとしていた人影に首を傾げた。
地元から妹たちが遊びにくるならともかく、それ以外でいきなり部屋に人が来るような事はまずないからだ。
宅配便かな?
「…うちに何か用ですか?」
そう思いながら淋子が声をかけると、その人影―男二人が淋子の方に顔を向けた。
「あなたが**淋子さんですか?」
「はい、そうですけど…」
警戒するように男二人を見上げながら淋子は応じる。
「警察の者です。あなた、**悠哉さんをご存じですよね?」
確認するような口調で言いながら、警察手帳を見せられる。
ドラマで見るような事態に驚きつつも、その言葉に頷く。
「…ユキは元カレですけど、それが何か?」
ここではマズいかと部屋の鍵を開け中へ促すが、刑事二人はそれを固辞した。
その為、淋子も二人に玄関先で応じる。
「実は悠哉さんが一ヶ月前から行方不明なのですが、何かご存じありませんか?」
刑事の言葉に淋子は首を横にする。
「最近、メールをしても全く返事がなかったですし…」
「そうですか。もし何かありましたら所の方へご連絡ください」
淋子の言葉に刑事二人はあっさりと言うと帰って行った。
その背を見送り、淋子も自分の部屋へと戻る。中に入り、鍵をかけると体を投げ出すようにソファーに座りこむ。
「行方不明…か」
溜息と共に小さな声で呟く。
『ここにいるのにねぇ…』
そう呟いて手にした袋を掲げて見つめる目はどこか焦点を失い、仄暗い影を宿していた。
その直後、まるで夢から覚めたような表情を浮かべながら、頭を一つ振るとテレビをつけた。
帰って来てからすぐにテレビをつけるのは、一人暮らしをするようになってからついた癖になっていた。
適当につけたチャンネルでは、アナウンサーがニュースを読み上げている。
『次は行方不明者の…』
先程、聞いたばかりの言葉に淋子は着替えるためにシャツにかけた手を止め、そのまま食い入るようにテレビを見つめる。
もう、ニュースになってるんだ…
一通り読み上げられるニュースに耳を傾けながら、最近日課になりつつある、白い粉に手を伸ばした。
そろそろ、潮時かな…
そんなことを思いながら、ソレを口に運んだ。
…潮時?何が?
自分の頭に浮かんだ言葉に淋子は首を傾げる。喉を通り過ぎる異物感に自分が一体何をしていたのかが一瞬分からなくなった。
間の前の部屋の様子はある種異常な様に感じた。テーブルの上に散乱した袋、空のペットボトル。そのほとんどは空の袋だと言うのにゴミ箱に捨てるでもなく無造作にテーブルの上置きっぱなしになっていた。それを、淋子は無感動に見る。
淋子自身、コレがなんなのか、分かってはいなかった。なんで自分はコレを飲んでいるのか。これを飲んだからと言って体調が良くなるわけでもなんでもない。しかし、淋子はこれを飲まなければならない、と、それだけは強く感じていた。
「…うっ」
不意に起きた、吐き気に淋子は口元を押さえたままトイレに駆け込んだ。
「っごほっ…ごほっ」
ある程度吐き出すと、吐き気はなんとか納まりをみせた。口をゆすぎ、重い息をつく。
そして、鏡に映った自分の顔を見て首を傾げた。特に顔色が悪くなっているわけではない。今の吐き気以外に頭痛やその他体調を崩した予兆は全く感じられなかった。
いつもなら、こんな吐き気がする時は頭痛やその他、身体のどこかが不調を訴えてくるのが常だ。なのに、今の吐き気以外、特に体調が悪いというようなことは感じられなかった。
なんだろ?
そう思いながらも一応、体温を計ってみた。しかし、特別、熱が高いというわけでもないようだ。ただ、平熱より少々高い程度。
微熱、か。
体温計に表示された数字を見て、首を傾げる。この程度の微熱は地元にいたころにはよく出していた。それで体調に影響が出るということはほとんどなかったのだ。自分の体調の変化に疑問を持ちつつもいつもの風邪だろうと結論付ける。
「早めに寝よう!」
自分に言い聞かせるようにそう言うと、パジャマを手に浴室へと向かった。
人付き合いの苦手な淋子にとって特定の人間以外に会うことのない今の職場は比較的働きやすい環境だった。とはいえ、全く人付き合いをしないで済むわけもなく、それなりにストレスが溜まっているのかもしれない。
また、いつもの胃腸炎かな。
そんなことを思いながらガシガシと頭を拭く。ドライヤーで髪を乾かし部屋へ戻ると、スマホに着信が入っていた。
見れば実家にいる妹からだ。着信歴からそのままかけ直す。
数回のコールで聞きなれた声が出た。
『あ、お姉?』
「うん。着信あったけど、どうしたの?」
タオルを部屋の隅に投げ、ソファーに座りながら妹に問いかける。
『ニュース見た?』
「ニュース?」
妹の言葉に淋子は不思議そうに聞き返した。
『うん。ニュースでハルさんの名前、出てたから…』
「あぁ、それなら知ってるよ。なんか警察の人きたし」
『はぁ!?警察ってお姉、何したのさ!?』
いきなり声を荒げる妹に思わず耳元からスマホを遠ざけた。
「何もしてないよ。ただ、普段から連絡取り合ってたからでしょ」
妹の反応に呆れながらも、淋子は淡々と返す。
『…お姉、変なこと考えないでよ?』
「…変なことって何よ?」
妹の言葉に苦笑を浮かべながらも淋子は問い返す。彼女の言う変なこととは一体何を指しているのか…。
『ん~、お姉っていきなりやらかすじゃん?』
「あ~、まぁねぇ。もしかして、母さんも同じようなこと言ってる?」
『まだ、事件のこと知らないんじゃない?何も言ってなかったよ』
「そっか」
妹のその言葉にどこかほっとしたように息をつく。
「まぁ、すぐにどうこうはないよ」
『本当に?』
「うん」
心配そうに聞き返してくる妹にそう返して淋子は電話を切った。
妹との電話を終え、ベッドに転がっていると、また携帯が鳴った。
見れば母親からのメールである。
きっと、ユキのことでなんだろうな。
内容を予想しつつ、メールを開いてみれば案の定、先程妹と話した内容と似たような事が書かれていた。
なんで、うちの家族は私がすぐ自殺すると思うのだろう?
返信のメールを打ちながら淋子はそんな事を思う。だが、それも自分の過去の行動のせいだと言うことを重々承知しているので、わざわざ反論するようなことは控えた。どちらにしろ、二人とも淋子のことを心配してくれていることに変わりはないのだから。
母親へのメールを打ち終えると、淋子はそのまま布団に潜り込む。
そのまま、緩やかにやってくる睡魔に身を預けた。ふと、沈みかけた思考の中、最近訪れない体の変化に思い至る。
そう、いえば…今月の…きて、ない…
浮かんだ言葉の意味は重要であったはずなのに、忍び寄る睡魔に勝てずに、淋子は意識を手放した。
結局、せっかくの休みをアパートでゴロゴロするだけで終えてしまった淋子はいつも通りにバイトに出ていた。
お昼休みになり、事務のおばさんと食事を終え、そのまま時間を潰す為に他愛ない話を交わす。
「淋子ちゃん、それ何の薬?」
食後、水でオブラートに包まれたモノを飲む淋子を見て事務員のおばさんが問いかけてくる。
「これですか?風邪薬ですよ」
「大丈夫?あんまり無理しちゃ駄目よ?」
愛想笑いを浮かべ答えた淋子におばさんは心配そうに言う。
元々それ程身体が丈夫ではないせいか、淋子はよく体調を崩しては病院の世話になっている。
そして、病院を訪れる度に何種類もの薬を出されては、それを飲んでいるため、会社でも彼女の虚弱体質ぶりは知れ渡っていた。
「はい」
その後はいつも通り適当に話を聞き流しながら、淋子は残りの時間を作り笑いでやり過ごした。
アパートに戻った淋子は自分の部屋の前から立ち去ろうとしていた人影に首を傾げた。
地元から妹たちが遊びにくるならともかく、それ以外でいきなり部屋に人が来るような事はまずないからだ。
宅配便かな?
「…うちに何か用ですか?」
そう思いながら淋子が声をかけると、その人影―男二人が淋子の方に顔を向けた。
「あなたが**淋子さんですか?」
「はい、そうですけど…」
警戒するように男二人を見上げながら淋子は応じる。
「警察の者です。あなた、**悠哉さんをご存じですよね?」
確認するような口調で言いながら、警察手帳を見せられる。
ドラマで見るような事態に驚きつつも、その言葉に頷く。
「…ユキは元カレですけど、それが何か?」
ここではマズいかと部屋の鍵を開け中へ促すが、刑事二人はそれを固辞した。
その為、淋子も二人に玄関先で応じる。
「実は悠哉さんが一ヶ月前から行方不明なのですが、何かご存じありませんか?」
刑事の言葉に淋子は首を横にする。
「最近、メールをしても全く返事がなかったですし…」
「そうですか。もし何かありましたら所の方へご連絡ください」
淋子の言葉に刑事二人はあっさりと言うと帰って行った。
その背を見送り、淋子も自分の部屋へと戻る。中に入り、鍵をかけると体を投げ出すようにソファーに座りこむ。
「行方不明…か」
溜息と共に小さな声で呟く。
『ここにいるのにねぇ…』
そう呟いて手にした袋を掲げて見つめる目はどこか焦点を失い、仄暗い影を宿していた。
その直後、まるで夢から覚めたような表情を浮かべながら、頭を一つ振るとテレビをつけた。
帰って来てからすぐにテレビをつけるのは、一人暮らしをするようになってからついた癖になっていた。
適当につけたチャンネルでは、アナウンサーがニュースを読み上げている。
『次は行方不明者の…』
先程、聞いたばかりの言葉に淋子は着替えるためにシャツにかけた手を止め、そのまま食い入るようにテレビを見つめる。
もう、ニュースになってるんだ…
一通り読み上げられるニュースに耳を傾けながら、最近日課になりつつある、白い粉に手を伸ばした。
そろそろ、潮時かな…
そんなことを思いながら、ソレを口に運んだ。
…潮時?何が?
自分の頭に浮かんだ言葉に淋子は首を傾げる。喉を通り過ぎる異物感に自分が一体何をしていたのかが一瞬分からなくなった。
間の前の部屋の様子はある種異常な様に感じた。テーブルの上に散乱した袋、空のペットボトル。そのほとんどは空の袋だと言うのにゴミ箱に捨てるでもなく無造作にテーブルの上置きっぱなしになっていた。それを、淋子は無感動に見る。
淋子自身、コレがなんなのか、分かってはいなかった。なんで自分はコレを飲んでいるのか。これを飲んだからと言って体調が良くなるわけでもなんでもない。しかし、淋子はこれを飲まなければならない、と、それだけは強く感じていた。
「…うっ」
不意に起きた、吐き気に淋子は口元を押さえたままトイレに駆け込んだ。
「っごほっ…ごほっ」
ある程度吐き出すと、吐き気はなんとか納まりをみせた。口をゆすぎ、重い息をつく。
そして、鏡に映った自分の顔を見て首を傾げた。特に顔色が悪くなっているわけではない。今の吐き気以外に頭痛やその他体調を崩した予兆は全く感じられなかった。
いつもなら、こんな吐き気がする時は頭痛やその他、身体のどこかが不調を訴えてくるのが常だ。なのに、今の吐き気以外、特に体調が悪いというようなことは感じられなかった。
なんだろ?
そう思いながらも一応、体温を計ってみた。しかし、特別、熱が高いというわけでもないようだ。ただ、平熱より少々高い程度。
微熱、か。
体温計に表示された数字を見て、首を傾げる。この程度の微熱は地元にいたころにはよく出していた。それで体調に影響が出るということはほとんどなかったのだ。自分の体調の変化に疑問を持ちつつもいつもの風邪だろうと結論付ける。
「早めに寝よう!」
自分に言い聞かせるようにそう言うと、パジャマを手に浴室へと向かった。
人付き合いの苦手な淋子にとって特定の人間以外に会うことのない今の職場は比較的働きやすい環境だった。とはいえ、全く人付き合いをしないで済むわけもなく、それなりにストレスが溜まっているのかもしれない。
また、いつもの胃腸炎かな。
そんなことを思いながらガシガシと頭を拭く。ドライヤーで髪を乾かし部屋へ戻ると、スマホに着信が入っていた。
見れば実家にいる妹からだ。着信歴からそのままかけ直す。
数回のコールで聞きなれた声が出た。
『あ、お姉?』
「うん。着信あったけど、どうしたの?」
タオルを部屋の隅に投げ、ソファーに座りながら妹に問いかける。
『ニュース見た?』
「ニュース?」
妹の言葉に淋子は不思議そうに聞き返した。
『うん。ニュースでハルさんの名前、出てたから…』
「あぁ、それなら知ってるよ。なんか警察の人きたし」
『はぁ!?警察ってお姉、何したのさ!?』
いきなり声を荒げる妹に思わず耳元からスマホを遠ざけた。
「何もしてないよ。ただ、普段から連絡取り合ってたからでしょ」
妹の反応に呆れながらも、淋子は淡々と返す。
『…お姉、変なこと考えないでよ?』
「…変なことって何よ?」
妹の言葉に苦笑を浮かべながらも淋子は問い返す。彼女の言う変なこととは一体何を指しているのか…。
『ん~、お姉っていきなりやらかすじゃん?』
「あ~、まぁねぇ。もしかして、母さんも同じようなこと言ってる?」
『まだ、事件のこと知らないんじゃない?何も言ってなかったよ』
「そっか」
妹のその言葉にどこかほっとしたように息をつく。
「まぁ、すぐにどうこうはないよ」
『本当に?』
「うん」
心配そうに聞き返してくる妹にそう返して淋子は電話を切った。
妹との電話を終え、ベッドに転がっていると、また携帯が鳴った。
見れば母親からのメールである。
きっと、ユキのことでなんだろうな。
内容を予想しつつ、メールを開いてみれば案の定、先程妹と話した内容と似たような事が書かれていた。
なんで、うちの家族は私がすぐ自殺すると思うのだろう?
返信のメールを打ちながら淋子はそんな事を思う。だが、それも自分の過去の行動のせいだと言うことを重々承知しているので、わざわざ反論するようなことは控えた。どちらにしろ、二人とも淋子のことを心配してくれていることに変わりはないのだから。
母親へのメールを打ち終えると、淋子はそのまま布団に潜り込む。
そのまま、緩やかにやってくる睡魔に身を預けた。ふと、沈みかけた思考の中、最近訪れない体の変化に思い至る。
そう、いえば…今月の…きて、ない…
浮かんだ言葉の意味は重要であったはずなのに、忍び寄る睡魔に勝てずに、淋子は意識を手放した。
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