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第一章 桜爛テニス部始動
15話 個室居酒屋にて
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※
住むことになったァ、と。
赤坂のとある個室居酒屋の一角からさけび声がとどろいた。
谷遥香と七浦伊織、倉持慎也という安定のメンバーであらためての飲み会をひらいたのである。そこでプロテニス選手である大神謙吾の世話役として居候することになったと話したところ、遥香と倉持から同時に叫声がとび出たのである。
「おいおい──再会初日にして同棲かよ」
「同棲ちゃうわ。住み込み労働や」
「でもでもッ、ひとつ屋根の下で男女がふたりでしょ。それってもう同棲ですよね」
「せめて居候って言うてくれへんかな」
と、伊織はうんざりした顔でつぶやいた。
子どもたちをそれぞれの家まで送り届けたのち、病院から雇い主をピックアップして家まで送るという役目を終えた午後八時。すこし遅めの飲み会である。
だったら、と倉持がビールジョッキをあおった。
「ついでに大神も呼べばよかったのに」
「イヤや。朝も夜も顔を合わせなあかんのに、飲みの席でまで見たないっちゅーねん」
「聞きました先輩? いまの完全に熟年夫婦のセリフですよ」
「茶化してやるなよ谷。まあとにかく、お前らの冷戦がおわったみたいでホッとしたぜ。あんまり気ィ遣わすなよな」
「冷戦って──それほどのことでは」
「でも帰ってこなかったじゃねえか。ちがうとは言わせねーぞ」
倉持はぎろりと伊織をにらみつけた。
口ではゆるしたようなことを言っていた彼だが、どうやらここ十年の伊織音信不通事件は彼にとってかなり根深い事だったらしい。伊織はおもわず恐縮した。
あのう、と遥香がメニューを手に話を変える。
「それで七浦さん、わたしに聞きたいことがあるって話でしたけど。なんですか?」
「せや。この一週間あの四人の指導をしてて、もっと彼らのことをよう知っとかなあかんなあ思て。谷ちゃんやったらみんなと仲良さそうやし、性格とか深い事情……やのうて、授業態度とかいろいろ知ってんちゃうかなって」
「あ、そうですね。個人情報とかはあれですけど──わたしも、部活として指導していく以上は七浦さんにも共有しておかなきゃって思ってたんです!」
といって遥香は手にしたメニューをふたたびもとにもどした。
相田蓮。
勉強成績は並だが、体育はトップクラスの運動神経を誇る典型的なスポーツマン。ごくふつうの一般家庭で生まれ育ち、高宮双子とは家が近所だったこともあってか小学生のころから友だちだった。
何事にも物怖じせずとにかくマイペース。それゆえ空気を読まないところもあるけれど、友人の頼みにはひと肌もふた肌も脱ぐ漢らしい一面も。
「相田くんはマイペースですけどやさしい子なんです。彼がいると心強いですよ、なにより今回のことだって、テニスは初心者だったはずなのに、凛久くんが困ってると知ったら迷わず入部してくれましたしね。今後のテニス部内でも潤滑剤の役割をしてくれるとおもってます」
「相田蓮──ね。たしかにそんな感じやな」
「つぎに、新名くん」
新名竜太。
勉強成績は下の中。体育はおなじくトップクラスで、テニス以外にもバスケやサッカーなど球技全般が大得意とのこと。背が低いことがコンプレックスらしく『チビ』『ちいさい』は禁句。年の離れた妹と弟がいるので面倒見はよいみたい。
雅久とは高校からの付き合いだが、気分にムラがある彼にも動じずフラットに接するため雅久からの信頼は厚い。しかし当の本人もまた気分屋なところがあり、機嫌がわるいと物に当たるなどちょっと問題行動も。
「とはいえ、見た目は不良と言われる新名くんもふだんはおだやかですよ。わたしの受け持ち生徒なんですけど、学校自体は好きみたいで入学から今日まで欠席したことはありませんしね」
「なるほど」
「あとはあの双子です。まずはお兄ちゃんのほうから」
高宮雅久。
勉強成績は意外にも上々。授業態度も、よくはないが授業を欠席することはなく運動はもちろん得意。しかし体育などはあまり本気で取り組まない。幼いころからジュニアテニス大会に出ては賞をとっておりその実力はたしか。とはいえ高校入学後は親への反抗からか一時期テニス部を敬遠していたとか。
弟凛久のことは大切なようで、彼が泣かされると怒るらしい(新名談)。
ぶっきらぼうで喧嘩っ早く、中学時代は一匹狼で暴力沙汰もあったようだが親元を離れた現在はすこし安定している。
「高宮くんの家はちょっと複雑でして……」
「今日、蓮から聞いたで。おばーちゃんちにいてるねんて?」
「ご存知だったんですね! 相田くん曰く、とってもおだやかで優しいおばあさまだそうです。なのでいまの雅久くんは、たいせつな人たちに囲まれる生活を送れてて、だいぶ素行も落ち着いたんだって」
「まあ、ひと山越えてきたような目つきしてはるもんな。中学時代はやんちゃしたんやろなあ」
「そこで弟くんの出番ですッ」
遥香はなぜかガッツポーズをした。
高宮凛久。
勉強成績は並で、運動も並。何事にも一生懸命で親切な性格からか、兄とちがって自然と友人がまわりに集まってくるタイプ。中学までは吹奏楽部に所属しておりテニスには高校入学までほとんど触れてこなかったらしい。
兄の雅久が家を出るとき自らついていくことを希望したとか。中学時代に荒れていた兄を心配しての決断だそうだが、いまでは彼も兄同様のびのびと過ごせている(相田談)。
「学校では、あかるくて一生懸命でみんなから好かれる子なんですけど──ここだけの話、おうちだとご両親から精神的にキツく当たられて萎縮してしまってたみたいです」
「萎縮。……」
伊織の脳裏に、先ほどの凛久の顔がよぎる。
相田くんから聞いたんですけど、と遥香はつづけた。
「ご両親にとってはテニスや勉強で結果を出す雅久くんが期待の星だったそうで、凛久くんはあんまり関心を向けられなかったとか。だから凛久くんもいつしか、雅久くんを優先的に考えて自分のことは無頓着っていうか、あまり興味がなくなっちゃったみたいなんですよ」
「自己価値が下がっちまったんだろうな」
と、倉持がビールジョッキをぐっと握りしめる。
幼少期から与えられつづけた親からの精神的暴力は、子どもの心には一生残る瑕となる。むしろよくここまで凛久がまっすぐに育ったものだと遥香はため息をついた。
「高宮くんの家は、たしかお父さまが外交官でお母さまが専業主婦だったかな。だからなおさら、幼少期から雅久くんにはお母さまの過干渉が、凛久くんには放任があったみたいなんです。愛ゆえか──いずれにしろ毒親ですね」
「それでもいまは、自分自身でそこから逃げ出す選択をしてつかみ取ったわけだろ。立派なことじゃねえか。俺はいま盛大にエールを送りたい気分だ」
「せやなあ」
「たぶん、兄弟のお互いが味方だったから出来たことなんでしょうね。だから雅久くんも凛久くんには甘いし、凛久くんもいつだって雅久くんを尊敬してる。──ふたりに、互いがいてよかったです」
「なるほどね。だいたいわかった、おおきに」
といって伊織は、グラスの底に残ったアプリコットフィズをぐっと一気に飲み干した。ほどよく酔いがまわったらしい遥香がニコニコわらってそのようすを見つめる。
「いやあ。それにしても七浦さんったら、初対面から話しやすい方だから子どもたちもみんなすぐなついちゃって。びっくりしましたよ!」
「うふふふ。そらなんてったってむかし、この化け物級のコミュ力のために『令和のタモリ』と言われたくらいやからな。人心掌握はばっちりやで」
「めっちゃウケるー! タモリってところに時代を感じるー!」
「…………」
「ば、バカ。谷」
「今日でもっと七浦さんのこと好きになっちゃいました!」
「うちはいまのでちょっと嫌いになったで。自分のこと」
「ひどーい!」
と、ほどよいどころかすっかり酔いがまわっていた遥香は地団駄を踏んだ。
──それからおよそ一時間後。
倉持が時計を確認した。開始からおよそ二時間、午後十時をまわろうというところだ。
「もうこんな時間か。俺、そろそろ帰るわ。明日も朝から部活だしな──おい谷、いい加減にしてそろそろ帰るぞ。支度しろ」
「うーーーーーー」
「はーおもろかった。谷ちゃんって酔うとすごいんやね」
「まあな……おまえの方も、また進展あったら聞かせてくれよ」
と倉持は会計表を手に取る。
進展って、と伊織が苦笑した。
「秋季大会負けてもうたし、桜爛の進展があるとしたら来年の春季大会までおあずけやで」
「バーカそっちじゃねえよ」
「え?」
「大神との関係に決まってんだろ」
倉持はけたけたわらって、顔面に投げつけられた箸をひらりと交わした。
住むことになったァ、と。
赤坂のとある個室居酒屋の一角からさけび声がとどろいた。
谷遥香と七浦伊織、倉持慎也という安定のメンバーであらためての飲み会をひらいたのである。そこでプロテニス選手である大神謙吾の世話役として居候することになったと話したところ、遥香と倉持から同時に叫声がとび出たのである。
「おいおい──再会初日にして同棲かよ」
「同棲ちゃうわ。住み込み労働や」
「でもでもッ、ひとつ屋根の下で男女がふたりでしょ。それってもう同棲ですよね」
「せめて居候って言うてくれへんかな」
と、伊織はうんざりした顔でつぶやいた。
子どもたちをそれぞれの家まで送り届けたのち、病院から雇い主をピックアップして家まで送るという役目を終えた午後八時。すこし遅めの飲み会である。
だったら、と倉持がビールジョッキをあおった。
「ついでに大神も呼べばよかったのに」
「イヤや。朝も夜も顔を合わせなあかんのに、飲みの席でまで見たないっちゅーねん」
「聞きました先輩? いまの完全に熟年夫婦のセリフですよ」
「茶化してやるなよ谷。まあとにかく、お前らの冷戦がおわったみたいでホッとしたぜ。あんまり気ィ遣わすなよな」
「冷戦って──それほどのことでは」
「でも帰ってこなかったじゃねえか。ちがうとは言わせねーぞ」
倉持はぎろりと伊織をにらみつけた。
口ではゆるしたようなことを言っていた彼だが、どうやらここ十年の伊織音信不通事件は彼にとってかなり根深い事だったらしい。伊織はおもわず恐縮した。
あのう、と遥香がメニューを手に話を変える。
「それで七浦さん、わたしに聞きたいことがあるって話でしたけど。なんですか?」
「せや。この一週間あの四人の指導をしてて、もっと彼らのことをよう知っとかなあかんなあ思て。谷ちゃんやったらみんなと仲良さそうやし、性格とか深い事情……やのうて、授業態度とかいろいろ知ってんちゃうかなって」
「あ、そうですね。個人情報とかはあれですけど──わたしも、部活として指導していく以上は七浦さんにも共有しておかなきゃって思ってたんです!」
といって遥香は手にしたメニューをふたたびもとにもどした。
相田蓮。
勉強成績は並だが、体育はトップクラスの運動神経を誇る典型的なスポーツマン。ごくふつうの一般家庭で生まれ育ち、高宮双子とは家が近所だったこともあってか小学生のころから友だちだった。
何事にも物怖じせずとにかくマイペース。それゆえ空気を読まないところもあるけれど、友人の頼みにはひと肌もふた肌も脱ぐ漢らしい一面も。
「相田くんはマイペースですけどやさしい子なんです。彼がいると心強いですよ、なにより今回のことだって、テニスは初心者だったはずなのに、凛久くんが困ってると知ったら迷わず入部してくれましたしね。今後のテニス部内でも潤滑剤の役割をしてくれるとおもってます」
「相田蓮──ね。たしかにそんな感じやな」
「つぎに、新名くん」
新名竜太。
勉強成績は下の中。体育はおなじくトップクラスで、テニス以外にもバスケやサッカーなど球技全般が大得意とのこと。背が低いことがコンプレックスらしく『チビ』『ちいさい』は禁句。年の離れた妹と弟がいるので面倒見はよいみたい。
雅久とは高校からの付き合いだが、気分にムラがある彼にも動じずフラットに接するため雅久からの信頼は厚い。しかし当の本人もまた気分屋なところがあり、機嫌がわるいと物に当たるなどちょっと問題行動も。
「とはいえ、見た目は不良と言われる新名くんもふだんはおだやかですよ。わたしの受け持ち生徒なんですけど、学校自体は好きみたいで入学から今日まで欠席したことはありませんしね」
「なるほど」
「あとはあの双子です。まずはお兄ちゃんのほうから」
高宮雅久。
勉強成績は意外にも上々。授業態度も、よくはないが授業を欠席することはなく運動はもちろん得意。しかし体育などはあまり本気で取り組まない。幼いころからジュニアテニス大会に出ては賞をとっておりその実力はたしか。とはいえ高校入学後は親への反抗からか一時期テニス部を敬遠していたとか。
弟凛久のことは大切なようで、彼が泣かされると怒るらしい(新名談)。
ぶっきらぼうで喧嘩っ早く、中学時代は一匹狼で暴力沙汰もあったようだが親元を離れた現在はすこし安定している。
「高宮くんの家はちょっと複雑でして……」
「今日、蓮から聞いたで。おばーちゃんちにいてるねんて?」
「ご存知だったんですね! 相田くん曰く、とってもおだやかで優しいおばあさまだそうです。なのでいまの雅久くんは、たいせつな人たちに囲まれる生活を送れてて、だいぶ素行も落ち着いたんだって」
「まあ、ひと山越えてきたような目つきしてはるもんな。中学時代はやんちゃしたんやろなあ」
「そこで弟くんの出番ですッ」
遥香はなぜかガッツポーズをした。
高宮凛久。
勉強成績は並で、運動も並。何事にも一生懸命で親切な性格からか、兄とちがって自然と友人がまわりに集まってくるタイプ。中学までは吹奏楽部に所属しておりテニスには高校入学までほとんど触れてこなかったらしい。
兄の雅久が家を出るとき自らついていくことを希望したとか。中学時代に荒れていた兄を心配しての決断だそうだが、いまでは彼も兄同様のびのびと過ごせている(相田談)。
「学校では、あかるくて一生懸命でみんなから好かれる子なんですけど──ここだけの話、おうちだとご両親から精神的にキツく当たられて萎縮してしまってたみたいです」
「萎縮。……」
伊織の脳裏に、先ほどの凛久の顔がよぎる。
相田くんから聞いたんですけど、と遥香はつづけた。
「ご両親にとってはテニスや勉強で結果を出す雅久くんが期待の星だったそうで、凛久くんはあんまり関心を向けられなかったとか。だから凛久くんもいつしか、雅久くんを優先的に考えて自分のことは無頓着っていうか、あまり興味がなくなっちゃったみたいなんですよ」
「自己価値が下がっちまったんだろうな」
と、倉持がビールジョッキをぐっと握りしめる。
幼少期から与えられつづけた親からの精神的暴力は、子どもの心には一生残る瑕となる。むしろよくここまで凛久がまっすぐに育ったものだと遥香はため息をついた。
「高宮くんの家は、たしかお父さまが外交官でお母さまが専業主婦だったかな。だからなおさら、幼少期から雅久くんにはお母さまの過干渉が、凛久くんには放任があったみたいなんです。愛ゆえか──いずれにしろ毒親ですね」
「それでもいまは、自分自身でそこから逃げ出す選択をしてつかみ取ったわけだろ。立派なことじゃねえか。俺はいま盛大にエールを送りたい気分だ」
「せやなあ」
「たぶん、兄弟のお互いが味方だったから出来たことなんでしょうね。だから雅久くんも凛久くんには甘いし、凛久くんもいつだって雅久くんを尊敬してる。──ふたりに、互いがいてよかったです」
「なるほどね。だいたいわかった、おおきに」
といって伊織は、グラスの底に残ったアプリコットフィズをぐっと一気に飲み干した。ほどよく酔いがまわったらしい遥香がニコニコわらってそのようすを見つめる。
「いやあ。それにしても七浦さんったら、初対面から話しやすい方だから子どもたちもみんなすぐなついちゃって。びっくりしましたよ!」
「うふふふ。そらなんてったってむかし、この化け物級のコミュ力のために『令和のタモリ』と言われたくらいやからな。人心掌握はばっちりやで」
「めっちゃウケるー! タモリってところに時代を感じるー!」
「…………」
「ば、バカ。谷」
「今日でもっと七浦さんのこと好きになっちゃいました!」
「うちはいまのでちょっと嫌いになったで。自分のこと」
「ひどーい!」
と、ほどよいどころかすっかり酔いがまわっていた遥香は地団駄を踏んだ。
──それからおよそ一時間後。
倉持が時計を確認した。開始からおよそ二時間、午後十時をまわろうというところだ。
「もうこんな時間か。俺、そろそろ帰るわ。明日も朝から部活だしな──おい谷、いい加減にしてそろそろ帰るぞ。支度しろ」
「うーーーーーー」
「はーおもろかった。谷ちゃんって酔うとすごいんやね」
「まあな……おまえの方も、また進展あったら聞かせてくれよ」
と倉持は会計表を手に取る。
進展って、と伊織が苦笑した。
「秋季大会負けてもうたし、桜爛の進展があるとしたら来年の春季大会までおあずけやで」
「バーカそっちじゃねえよ」
「え?」
「大神との関係に決まってんだろ」
倉持はけたけたわらって、顔面に投げつけられた箸をひらりと交わした。
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