302 / 380
299
しおりを挟む
翌朝、イチャイチャ後に三者三様のお山を揉みながらマッタリとしてたら、ドンドンと玄関が叩かれ、
『ごめんくださ~い』
「妹達ですね。出てきます」
「ちょっ!? 待っ……」
ベッドから素早く身を起こしたロザリナが、パンツだけの素肌に上を1枚羽織っただけのセクシーショットで寝室を出て行く。
もう少し肌を隠して表に出るよう注意すべきだろうか? 家の中では大いに歓迎ではあるのだが……
『姉さん!? なんて恰好をしているの!!』
『仕方ないじゃない。朝はツトム様のお相手をしなければいけないのだから』
『お盛んだねぇ。あの年齢だと凄いのだろうなぁ』
『ゼアータまで!?』
『とりあえず中に入りなさい』
2人の女性が家の中に入ってくる物音が聞こえてくる。
しかしまた随分と早く来たな! まだ6時過ぎだよ。
この世界では決して非常識な時間帯というわけではないけど。
「ツトムさん、私達も身支度を整えましょう」
「今日のツトムの着る服は…………」
そう言えばいつ頃からか、その日着る服を自分で選ばなくなったな。
裸のままで俺に服を着せようとするルルカとディアをニンマリと眺めた。
「お待たせしました」
「ツトム様、本日はどうぞよろしくお願い致します」
「ツトム君今日はよろしくね~」
ちゃんと身支度を整えたロザリナも交えてリビングで今日の打ち合わせをする。
まずはサリアさんとゼアータさんを王都へと連れて行く。
2人は王都に数日滞在するのでそのための宿を確保する。
そして後でロザリナを連れて王都に来る俺達との待ち合わせ場所を、第三城壁の西側の城門とした。
王都は3重の城壁に囲まれていて、王城を守護する第一城壁、貴族街と役所関連のある第一区画を囲む第二城壁、住宅街と商業施設が多数ある第二区画を囲む第三城壁、そして城壁の外側に広がる壁外区という構造になっている。
ロザリナとサリアさん姉妹の母親(正確には義父)は第二区画に店を構えている。ちなみにルルカの親友であるティリアさんの家も第二区画にある。
あと一応今回の王都行きに関してギルドで依頼を受けていることを2人に話した。
別に2人とはまったく関係ない案件なのだが、『陰でコソコソと金儲けしやがって』と思われるのを嫌がっただけだ。秘密にする必要も理由もなかっただけでもある。
「宿を決めたらまずは私が2人(姉妹)の母親に会いに行くよ。
(義理の)父親のいないところで再会できるように段取りしないといけないし、ツトム君よりは同じ女性で2人と近い年齢の私のほうが警戒されないと思うし」
確かに俺が母親と会ったところで悪質なイタズラと思われる可能性が高いか。
「再会する場所はどうしようか? 父親が不在ならお店でもいいかもしれないけど……」
「それはダメよ。従業員が父に言うかもしれないわ」
「ご近所にも知られないほうがいいわね」
「2人は適当な場所に心当たりは…………無さそうだね」
王都にいたのが10年以上も前となるとさすがにわからないだろうなぁ。
食事も兼ねて高級店の個室とか? でもどの店と繋がりがあるとかこちらではわからないし……
「お母さんに聞くしかないんじゃないかな。
王都に一番詳しいのはこの中ではお母さんなんだし」
「そうだね。そうするしかないか……」
話がまとまったところで2人が持ってきた荷物(かなり大きい)を収納に入れる。
「それでは行きましょうか」
「ツトム様、ギルドに行かなくてもよろしいのですか?」
もう1度ギルドでオークを回収しなければならない。
「1回王都へ往復してからギルトに行くよ」
「でしたら私は壁外ギルドにてお待ちしております」
「わかった。
ルルカ、直接ギルドに行くから家には寄らないからな」
「かしこまりました。お気を付けて」
俺の身体とサリアさん・ゼアータさんをしっかりとロープで繋ぎ王都へと飛び立った。
…
……
…………
王都へは飛ぶのが初めてなサリアさんとゼアータさんを抱えていたので、速度を抑え休憩を挟みつつだったが、戻りは単独飛行なので目一杯飛ばした。
壁外ギルドにてロザリナと合流する。
「昨日お話しした6等級の女性に相談への回答を伝えて来ました」
「直接か!?
どんな反応だった?」
「素直に聞いていましたよ。
近い内にバルーカを離れることにしますと申しておりました」
「それは良かった……んだろうな……」
「はい。戦闘面での才能があまりない子でしたので」
それがわかっていたのならわざわざ俺らに相談する必要はなかったと思うが……
奴隷の立場上主人の了解なしに他人に意見することはできないとかかな?
「ツトムさん! お待ちしておりました」
ミリスさんが俺らを見つけてやって来た。
倉庫にてオークを回収する。
一昨日回収した分と合わせて300体を超える数になった。
「最初にこちらの書簡を受付に渡してください。くれぐれも直接解体場に持ち込むことはしないでくださいね」
上質な紙に包まれた書状を受け取った。
「わかりました。王都の西にある出張所でいいのですね?」
王都の冒険者ギルドは第二区画に本部があり、東と西の壁外区に出張所が設けられている。
「どちらの出張所でも構わないのですが、そうですね…………西の出張所からでお願いします。
(買い取りの)上限に引っ掛かるようでしたら東の出張所に運んでください」
東西の出張所の買い取り上限は500体とかだったはず。
だけど上限の数は前日に買い取った数にも左右されるか……
「ミリスさん、この依頼って期限とかあります?」
「特に期限は設けておりませんが、数日内で完了させてください」
仮に今日中にさばき切れなかったとしても明日また王都に行けば大丈夫だな。
壁外ギルドを出たところでロザリナを抱いて飛び立った。
『ごめんくださ~い』
「妹達ですね。出てきます」
「ちょっ!? 待っ……」
ベッドから素早く身を起こしたロザリナが、パンツだけの素肌に上を1枚羽織っただけのセクシーショットで寝室を出て行く。
もう少し肌を隠して表に出るよう注意すべきだろうか? 家の中では大いに歓迎ではあるのだが……
『姉さん!? なんて恰好をしているの!!』
『仕方ないじゃない。朝はツトム様のお相手をしなければいけないのだから』
『お盛んだねぇ。あの年齢だと凄いのだろうなぁ』
『ゼアータまで!?』
『とりあえず中に入りなさい』
2人の女性が家の中に入ってくる物音が聞こえてくる。
しかしまた随分と早く来たな! まだ6時過ぎだよ。
この世界では決して非常識な時間帯というわけではないけど。
「ツトムさん、私達も身支度を整えましょう」
「今日のツトムの着る服は…………」
そう言えばいつ頃からか、その日着る服を自分で選ばなくなったな。
裸のままで俺に服を着せようとするルルカとディアをニンマリと眺めた。
「お待たせしました」
「ツトム様、本日はどうぞよろしくお願い致します」
「ツトム君今日はよろしくね~」
ちゃんと身支度を整えたロザリナも交えてリビングで今日の打ち合わせをする。
まずはサリアさんとゼアータさんを王都へと連れて行く。
2人は王都に数日滞在するのでそのための宿を確保する。
そして後でロザリナを連れて王都に来る俺達との待ち合わせ場所を、第三城壁の西側の城門とした。
王都は3重の城壁に囲まれていて、王城を守護する第一城壁、貴族街と役所関連のある第一区画を囲む第二城壁、住宅街と商業施設が多数ある第二区画を囲む第三城壁、そして城壁の外側に広がる壁外区という構造になっている。
ロザリナとサリアさん姉妹の母親(正確には義父)は第二区画に店を構えている。ちなみにルルカの親友であるティリアさんの家も第二区画にある。
あと一応今回の王都行きに関してギルドで依頼を受けていることを2人に話した。
別に2人とはまったく関係ない案件なのだが、『陰でコソコソと金儲けしやがって』と思われるのを嫌がっただけだ。秘密にする必要も理由もなかっただけでもある。
「宿を決めたらまずは私が2人(姉妹)の母親に会いに行くよ。
(義理の)父親のいないところで再会できるように段取りしないといけないし、ツトム君よりは同じ女性で2人と近い年齢の私のほうが警戒されないと思うし」
確かに俺が母親と会ったところで悪質なイタズラと思われる可能性が高いか。
「再会する場所はどうしようか? 父親が不在ならお店でもいいかもしれないけど……」
「それはダメよ。従業員が父に言うかもしれないわ」
「ご近所にも知られないほうがいいわね」
「2人は適当な場所に心当たりは…………無さそうだね」
王都にいたのが10年以上も前となるとさすがにわからないだろうなぁ。
食事も兼ねて高級店の個室とか? でもどの店と繋がりがあるとかこちらではわからないし……
「お母さんに聞くしかないんじゃないかな。
王都に一番詳しいのはこの中ではお母さんなんだし」
「そうだね。そうするしかないか……」
話がまとまったところで2人が持ってきた荷物(かなり大きい)を収納に入れる。
「それでは行きましょうか」
「ツトム様、ギルドに行かなくてもよろしいのですか?」
もう1度ギルドでオークを回収しなければならない。
「1回王都へ往復してからギルトに行くよ」
「でしたら私は壁外ギルドにてお待ちしております」
「わかった。
ルルカ、直接ギルドに行くから家には寄らないからな」
「かしこまりました。お気を付けて」
俺の身体とサリアさん・ゼアータさんをしっかりとロープで繋ぎ王都へと飛び立った。
…
……
…………
王都へは飛ぶのが初めてなサリアさんとゼアータさんを抱えていたので、速度を抑え休憩を挟みつつだったが、戻りは単独飛行なので目一杯飛ばした。
壁外ギルドにてロザリナと合流する。
「昨日お話しした6等級の女性に相談への回答を伝えて来ました」
「直接か!?
どんな反応だった?」
「素直に聞いていましたよ。
近い内にバルーカを離れることにしますと申しておりました」
「それは良かった……んだろうな……」
「はい。戦闘面での才能があまりない子でしたので」
それがわかっていたのならわざわざ俺らに相談する必要はなかったと思うが……
奴隷の立場上主人の了解なしに他人に意見することはできないとかかな?
「ツトムさん! お待ちしておりました」
ミリスさんが俺らを見つけてやって来た。
倉庫にてオークを回収する。
一昨日回収した分と合わせて300体を超える数になった。
「最初にこちらの書簡を受付に渡してください。くれぐれも直接解体場に持ち込むことはしないでくださいね」
上質な紙に包まれた書状を受け取った。
「わかりました。王都の西にある出張所でいいのですね?」
王都の冒険者ギルドは第二区画に本部があり、東と西の壁外区に出張所が設けられている。
「どちらの出張所でも構わないのですが、そうですね…………西の出張所からでお願いします。
(買い取りの)上限に引っ掛かるようでしたら東の出張所に運んでください」
東西の出張所の買い取り上限は500体とかだったはず。
だけど上限の数は前日に買い取った数にも左右されるか……
「ミリスさん、この依頼って期限とかあります?」
「特に期限は設けておりませんが、数日内で完了させてください」
仮に今日中にさばき切れなかったとしても明日また王都に行けば大丈夫だな。
壁外ギルドを出たところでロザリナを抱いて飛び立った。
137
お気に入りに追加
1,592
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。



転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
リクエスト作品です。
今回は他作品もありますので亀更新になるかも知れません。
※ つい調子にのって4作同時に書き始めてしまいました。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる