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「馬車の運賃は自腹になります?」
俺達はともかく6等級の人には痛い出費になってしまう。料金は知らないけど……
いや、確かバルーカから王都までが2万ルクだったはず。この世界に来て初期の頃で高額に感じたので、護衛依頼を受けて王都に行く選択をして酷く後悔したのだった。もう2度と護衛依頼は受けない…………
まぁそれはともかく、バルーカメルク間はおそらく1万ルク前後だろう。(6等級には)痛い出費に間違いない。
「そういうことはな、事前に取り決めておかないと揉める元だぞ。
4等級の試験受けてるような奴がそんな初歩的な…………
そうだったな。君はほぼ1人で依頼も受けないのだったか」
「討伐依頼受けてますよ!
さっきの特殊個体の話がオーク集落討伐からの流れじゃないですか!」
そんな、ぼっちだろ的なことを言われたら反論したくなる。
「で、その前は?」
「えっ!?」
「討伐依頼の前に依頼を受けたのはいつなんだ?」
「えっと、その前は確か……」
南砦は軍からの依頼だったし……
「3等級昇格試験の手伝い?」
「1ヵ月近く間が空いてるじゃないか!
月に1度しか依頼をこなさい冒険者なんて聞いたことがないぞ!!」
「1等級とかも依頼受けてない……」
「彼らだって若い頃はたくさんの依頼をこなしてたさ。
まったく……依頼も受けずに普段君は何をしてるんだ?」
何って……割と忙しく活動していると思うけど……
仕事で忙しくしてるのではないのは確かだけど。
「まぁ君の私生活を詮索してるわけではないから別に答えなくてもいい。
運賃に関しては…………、まぁ今回は依頼ではないからこちらが出そう」
「ありがとうございます!」
「私の懐から出すわけではないから礼は不要だ」
経費で落とすつもりだな!
「さて、朝まで横になって休んでおくか。
今後君に頼み事でもする際はよろしく頼むよ」
「わ、わかりました」
くそっ!!
自腹切ってでも全員分を支払ったほうが結果的には得だったんじゃないか?
タダより高いモノはない、とはよく言ったものだ。
その後1人で見張りを続けるものの、話す相手もいないでは当然すぐ飽きる。
地図(強化型)スキルの探知範囲ギリギリをウロチョロしている赤点(=敵反応)に対して、土槍を小さくしたのを高速で撃ち出してみる。
『狙撃』みたいなスキルが習得できないかを期待してのことだが、当然ながらそんな都合良くはいかず……
「あ、あの~」
数多く撃ったほうがいいのかもとガトリング砲みたいに、ダッダッダッダッと撃ち出してみる。
「ちょ、ちょっと~」
射出音がうるさくなり寝てる人に迷惑なので止めることにした。
もはや『狙撃』ではなくなってるからやる意味もない。
いつの間にか赤点も消えていた。着弾したのか逃げたのか……
「す、すいません!!」
こちらもいつの間にやら背後に女性が立っていて声を掛けてきた。
「えっと……、なんでしょう?」
この人は確かムドゥークパーティーの魔術士だ。
年齢は20歳前後だと思う。
ポニーテールが特徴の割とスタイルの良い女性だ。
「私はメランダと言います。
私に魔法を教えてくれないでしょうか?」
むむっ!?
遂にこの時が来てしまったか!
これまで幾度か触れてきたが、基本は全て『魔法の才能』スキルに頼ってる俺に魔法の基礎的なことを教えることはできない。
「後ろから見た限りでは戦い方に問題はないように思いますけど……?」
どうにか回避できないか試みてみる。
今日だって問題だったリュードパーティーばかり気にして、他のパーティーの戦いなんてロクに見てないのだ。今のもテキトーに返事しただけだし。
「教えてもらいたいのは収納魔法なんです!
私の収納だと荷馬車半分の荷物も入らないのです。
せめて普通ぐらい収納できればパーティーの稼ぎも増えるのに……
今のままでは仲間に申し訳なくて……」
荷馬車半分も収納できれば十分だと思うがそれでは足りないらしい。
普通の魔術士ぐらい収納できるよう教えて欲しいみたいだが、その普通というのをこの世界で最も理解してない俺に頼ってる時点でこの子の未来は暗いだろう……
なにせ自分の収納にどれぐらいの物資が入るか全く知らないのだ。
今度試してみるかな……巨石がゴロゴロしてそうな山岳地帯にでも行って。ついでに何個か確保してもいいかも。上空からの急降下爆撃用に。
「今日見てると倒したオークを全て収納してますし、その他にも大きなテントやお鍋とか……」
ちょっと収納魔法について考えてみるか。
せっかく女の子がこうして頼って来てるわけだし。
それに魔術士界隈の常識を知るいい機会かもしれない。
「わかりました。
収納魔法を教えるなんて初めてなので有効な助言ができるかはわかりませんが」
「ありがとうございます!!」
「まずその敬語を止めませんか?
メランダさんのほうが年上なのですから」
「わ、わかったわ。これでいい?」
「オッケーです」
「オケ……?」
「そうですね……まずは確認のために、メランダさんは収納魔法の容量を増やす方法をどう教わりましたか?」
「魔法の先生からは、とにかく使っていれば容量は増えるって」
「その魔法の先生ってギルドの指導員のことです?」
「いえ、道場の先生よ」
道場という名称からてっきり武術専門と考えていたけど、魔法も教えているのか。
確かに数の少ない魔術士だけ他所で教えるというのは効率が悪い。
「当然メランダさんはこれまで教えられた通りにたくさん収納を使ってきたのですよね?」
「もちろんよ。
ここ数年は休んでいる時もなるべく出し入れするようにしてるわ」
「それで容量は増えました?」
「1度だけ少し容量が増えたことがあったけどそれっきりね」
う~~む…………
俺の収納魔法のスキルレベルは8だ。
普通に考えればレベルが上がることで容量は増えるはず。
ではどうスキルレベルを上げるかなんだが……
まずは本当に回数をこなしてもダメなのか試してみよう。
足元の土を柔らかく……崩すような感じにして手で触れて収納に入れていく。
リストに『森林土9999』がずらりと並んだ。
リストの項目が空いてる限り無限に近い数を収納することができるが……、今はそれはいい。
収納に入れた土をまた外に出す。
今ので10万回を軽く超える出し入れをしたがスキルレベルは8のままだ。
結論としては出し入れの回数ではレベルは上がらない。
なら後は収納する物体の体積か重さが一定量を超えることでレベルが上がる、というのはどうか?
残念ながら今この場で検証できることではないけど。
「えっと……」
俺の挙動を不審な目で見ているポニーテール。いや、メランダさん。
「普段はどんな物で出し入れをしてるのですか?」
「これよ」
手に出したのはおはじきみたいな色のついた綺麗な石だ。
こんな小さな物で出し入れしていたから効果がなかった?
他に考えようがないし……
「今後はなるべく大きくて重い物で収納への出し入れを繰り返してみてください」
「そ、それで容量が増えるの?」
「確約はできませんが、おそらくは」
「ありがとう。
試してみるわ!」
去って行くポニテ娘。
中々有効なアドバイスができたのではないだろうか。
俺達はともかく6等級の人には痛い出費になってしまう。料金は知らないけど……
いや、確かバルーカから王都までが2万ルクだったはず。この世界に来て初期の頃で高額に感じたので、護衛依頼を受けて王都に行く選択をして酷く後悔したのだった。もう2度と護衛依頼は受けない…………
まぁそれはともかく、バルーカメルク間はおそらく1万ルク前後だろう。(6等級には)痛い出費に間違いない。
「そういうことはな、事前に取り決めておかないと揉める元だぞ。
4等級の試験受けてるような奴がそんな初歩的な…………
そうだったな。君はほぼ1人で依頼も受けないのだったか」
「討伐依頼受けてますよ!
さっきの特殊個体の話がオーク集落討伐からの流れじゃないですか!」
そんな、ぼっちだろ的なことを言われたら反論したくなる。
「で、その前は?」
「えっ!?」
「討伐依頼の前に依頼を受けたのはいつなんだ?」
「えっと、その前は確か……」
南砦は軍からの依頼だったし……
「3等級昇格試験の手伝い?」
「1ヵ月近く間が空いてるじゃないか!
月に1度しか依頼をこなさい冒険者なんて聞いたことがないぞ!!」
「1等級とかも依頼受けてない……」
「彼らだって若い頃はたくさんの依頼をこなしてたさ。
まったく……依頼も受けずに普段君は何をしてるんだ?」
何って……割と忙しく活動していると思うけど……
仕事で忙しくしてるのではないのは確かだけど。
「まぁ君の私生活を詮索してるわけではないから別に答えなくてもいい。
運賃に関しては…………、まぁ今回は依頼ではないからこちらが出そう」
「ありがとうございます!」
「私の懐から出すわけではないから礼は不要だ」
経費で落とすつもりだな!
「さて、朝まで横になって休んでおくか。
今後君に頼み事でもする際はよろしく頼むよ」
「わ、わかりました」
くそっ!!
自腹切ってでも全員分を支払ったほうが結果的には得だったんじゃないか?
タダより高いモノはない、とはよく言ったものだ。
その後1人で見張りを続けるものの、話す相手もいないでは当然すぐ飽きる。
地図(強化型)スキルの探知範囲ギリギリをウロチョロしている赤点(=敵反応)に対して、土槍を小さくしたのを高速で撃ち出してみる。
『狙撃』みたいなスキルが習得できないかを期待してのことだが、当然ながらそんな都合良くはいかず……
「あ、あの~」
数多く撃ったほうがいいのかもとガトリング砲みたいに、ダッダッダッダッと撃ち出してみる。
「ちょ、ちょっと~」
射出音がうるさくなり寝てる人に迷惑なので止めることにした。
もはや『狙撃』ではなくなってるからやる意味もない。
いつの間にか赤点も消えていた。着弾したのか逃げたのか……
「す、すいません!!」
こちらもいつの間にやら背後に女性が立っていて声を掛けてきた。
「えっと……、なんでしょう?」
この人は確かムドゥークパーティーの魔術士だ。
年齢は20歳前後だと思う。
ポニーテールが特徴の割とスタイルの良い女性だ。
「私はメランダと言います。
私に魔法を教えてくれないでしょうか?」
むむっ!?
遂にこの時が来てしまったか!
これまで幾度か触れてきたが、基本は全て『魔法の才能』スキルに頼ってる俺に魔法の基礎的なことを教えることはできない。
「後ろから見た限りでは戦い方に問題はないように思いますけど……?」
どうにか回避できないか試みてみる。
今日だって問題だったリュードパーティーばかり気にして、他のパーティーの戦いなんてロクに見てないのだ。今のもテキトーに返事しただけだし。
「教えてもらいたいのは収納魔法なんです!
私の収納だと荷馬車半分の荷物も入らないのです。
せめて普通ぐらい収納できればパーティーの稼ぎも増えるのに……
今のままでは仲間に申し訳なくて……」
荷馬車半分も収納できれば十分だと思うがそれでは足りないらしい。
普通の魔術士ぐらい収納できるよう教えて欲しいみたいだが、その普通というのをこの世界で最も理解してない俺に頼ってる時点でこの子の未来は暗いだろう……
なにせ自分の収納にどれぐらいの物資が入るか全く知らないのだ。
今度試してみるかな……巨石がゴロゴロしてそうな山岳地帯にでも行って。ついでに何個か確保してもいいかも。上空からの急降下爆撃用に。
「今日見てると倒したオークを全て収納してますし、その他にも大きなテントやお鍋とか……」
ちょっと収納魔法について考えてみるか。
せっかく女の子がこうして頼って来てるわけだし。
それに魔術士界隈の常識を知るいい機会かもしれない。
「わかりました。
収納魔法を教えるなんて初めてなので有効な助言ができるかはわかりませんが」
「ありがとうございます!!」
「まずその敬語を止めませんか?
メランダさんのほうが年上なのですから」
「わ、わかったわ。これでいい?」
「オッケーです」
「オケ……?」
「そうですね……まずは確認のために、メランダさんは収納魔法の容量を増やす方法をどう教わりましたか?」
「魔法の先生からは、とにかく使っていれば容量は増えるって」
「その魔法の先生ってギルドの指導員のことです?」
「いえ、道場の先生よ」
道場という名称からてっきり武術専門と考えていたけど、魔法も教えているのか。
確かに数の少ない魔術士だけ他所で教えるというのは効率が悪い。
「当然メランダさんはこれまで教えられた通りにたくさん収納を使ってきたのですよね?」
「もちろんよ。
ここ数年は休んでいる時もなるべく出し入れするようにしてるわ」
「それで容量は増えました?」
「1度だけ少し容量が増えたことがあったけどそれっきりね」
う~~む…………
俺の収納魔法のスキルレベルは8だ。
普通に考えればレベルが上がることで容量は増えるはず。
ではどうスキルレベルを上げるかなんだが……
まずは本当に回数をこなしてもダメなのか試してみよう。
足元の土を柔らかく……崩すような感じにして手で触れて収納に入れていく。
リストに『森林土9999』がずらりと並んだ。
リストの項目が空いてる限り無限に近い数を収納することができるが……、今はそれはいい。
収納に入れた土をまた外に出す。
今ので10万回を軽く超える出し入れをしたがスキルレベルは8のままだ。
結論としては出し入れの回数ではレベルは上がらない。
なら後は収納する物体の体積か重さが一定量を超えることでレベルが上がる、というのはどうか?
残念ながら今この場で検証できることではないけど。
「えっと……」
俺の挙動を不審な目で見ているポニーテール。いや、メランダさん。
「普段はどんな物で出し入れをしてるのですか?」
「これよ」
手に出したのはおはじきみたいな色のついた綺麗な石だ。
こんな小さな物で出し入れしていたから効果がなかった?
他に考えようがないし……
「今後はなるべく大きくて重い物で収納への出し入れを繰り返してみてください」
「そ、それで容量が増えるの?」
「確約はできませんが、おそらくは」
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