260 / 360
257
しおりを挟む
騎乗するレイシス姫を近衛が5騎で囲むように守りながら、アルタナ王都の街中を速歩で駆けている。
5人が羽織っている青いマントは近衛の証だろうか? なんとなく周囲に見せびらかすように風になびかせている。
俺はレイシス姫一行を飛行魔法で先導し、時々滞空して騎馬を待ちながら目的地へと飛ぶ。
「ランテス! お連れして来たぞ!」
「マジかよっ!?」
レイシス姫の姿を見るとランテスは慌てて膝をついた。
「ツムリーソ、この者は?」
「名はランテス。
自分と同じく明日の本選出場者であり、大会第1シードの2等級冒険者です」
「ランテスと申します。以後お見知りおきを」
「ランテスとやら、大儀である」
「そこの宿屋に標的が滞在しております」
大通りを挟んで向こう側の建物を指差す。
「では参りましょうか」
「い、いけません!
姫様に万が一のことがあっては国王陛下になんと申し上げればよいか……」
「ご自重ください!」
「離しなさい!」
近衛の隊長さんらしき人とその部下が必死にレイシス姫を止めようとしている。
「奴らかなりできるぞ」
「近衛隊か? そりゃあ王族をお守りする人達だし……
ひょっとしてオマエより腕が上なのか?」
ちなみに近衛隊は部下に1人女性がいるだけで、後の4人は全員男性だ。
この近衛の女性は護衛対象がレイシス姫だから配属されているらしく、俺達が(強さ談義の)対象としてるのは男性のほうだ。
「あの隊長とはやってみなければわからん。
部下は1対1でなら確実に勝てるだろうが複数相手だと厳しいかもしれん」
「そんなに強いのか……」
さすがは武闘を重んじてきたお国柄って感じか。
この人達こそ大会に出るべきなんじゃないかなぁ。
規則とかで出れないのだろうけど。
近衛の人達はそれほどの腕を発揮する機会がないことをどう思っているのだろうか?
自分達が剣を振るってる時は王族が危険な状況にあるわけで、近衛として有り得べからざることだろうし。
前線に赴いて戦うこともない。
案外俺が持ち込んだこの案件は、ひょっとしたら実戦があるかもと歓迎されてたりしないだろうか?
1人1人の顔を見てみるがそのような様子は感じられない。
「私はこれでも軍人なのですよ?」
「しかしながら姫様!」
ここは俺がなんとかすべきなんだろうな。
意を決してレイシス姫に話し掛ける。
「恐れながら申し上げます」
「ツムリーソ、なんですか?!」
「事態がどのように推移するか予想だにできません。
レイシス様におかれましてはこの場にて指揮を執って頂きたく……」
「…………わかりました。
ツムリーソがそのように申すのならばそうしましょう」
「ありがとうございます」
「(ツムリーソ?)」
「(あだ名みたいなもんだ。気にするな)」
結局近衛隊の部下2人が俺とランテスに同行して問題の宿屋へと突入する。
屋外にはレイシス姫と隊長含めた残りの近衛隊3人が待機することとなった。
近衛が宿屋の主人に標的の部屋を聞いている。
宿屋の主人も特に抵抗することなく素直に教えている。
2階の奥の部屋みたいだ。
標的とのやり取りの一切は俺に一任されている。
俺以外は確信を得てない中で任されるのは当然だと思うけど、もし外れていたらお前が全責任を負えってことなのかもしれない。
それと俺とランテスは屋外に待機している近衛隊から青いマントを借用している。
いくらなんでも普段着のまま尋問したり捕えるのは説得力がないからだ。
コンコン
2階へと上がり、教えられた部屋のドアをノックした。
カチャ
「なにか?」
「通報を受けまして。何やら不審人物を見られたとか?」
思いっきりウソだが、取っ掛かりが何もないのだから仕方ない。
「知りませんね。人違いじゃないですか?」
改めて間近で接するとデカいな。見上げないと顔を見て話せない。
そして……
先入観があるからなのか、どことなく違和感が……
「何か心当たりはありませんか?」
「いいえ、何も。もういいですか?」
「こちらも公務として来ている以上『人違いでした』では困るのですよ」
「えっと…………」
こんなこと言われても相手だって困るだろう。
「中でお話しだけでも聞かせてもらえませんか? 大して時間は取らせませんので」
凄く嫌そうな顔をされる。当然だけど。
「それとも、何か不都合なことでも?」
「い、いいえ、どうぞ」
4人で部屋に入る。
中はよくある宿屋の一室だ。
もういっそ攻撃してしまおうか……
両足を斬り落としてしまえば素直に吐くだろう。
スキルで黒なのは確定してるのだし。
ただ、このやり方はスマートではないよなぁ。
俺のほうから頼んだ手前、あまりレイシス姫をビックリさせる訳にもいかんか。
とりあえずは正攻法で、
「すぐ終わりますので。まずはお名前は?」
「リールモンドです」
「どちらの出身ですか?」
「南の森の中の村の出身です」
「その村の名前は?」
「名は特にありません」
名前のない村なんてあるの? と3人を見ると頷いているのでどうやらあるらしい。
そういえば南にあるルミナス大要塞からレグの街へ向かう森の中に小さい村がいくつか点在していたっけ。
「王都に来られた目的は?」
「武闘大会を観戦するためです」
違和感なく答えてくるなぁ。
事前に調べたのだろうか?
「ご協力ありがとうございました」
「これだけでいいのですか?」
「ええ。報告書を作成しないといけませんので」
「ご苦労様でした」
一旦帰る素振りをして振り向き、
「あっと、最後に1ついいですか?」
「何でしょう?」
「どうやって人に化けてるのですか?」
刑事モノのお約束をかましてみたところ一瞬にして部屋の空気が変化した!
「ナゼワカッタ?」
それまでの声とは打って変わり、重低音のカタコト声が部屋の中で響いた。
5人が羽織っている青いマントは近衛の証だろうか? なんとなく周囲に見せびらかすように風になびかせている。
俺はレイシス姫一行を飛行魔法で先導し、時々滞空して騎馬を待ちながら目的地へと飛ぶ。
「ランテス! お連れして来たぞ!」
「マジかよっ!?」
レイシス姫の姿を見るとランテスは慌てて膝をついた。
「ツムリーソ、この者は?」
「名はランテス。
自分と同じく明日の本選出場者であり、大会第1シードの2等級冒険者です」
「ランテスと申します。以後お見知りおきを」
「ランテスとやら、大儀である」
「そこの宿屋に標的が滞在しております」
大通りを挟んで向こう側の建物を指差す。
「では参りましょうか」
「い、いけません!
姫様に万が一のことがあっては国王陛下になんと申し上げればよいか……」
「ご自重ください!」
「離しなさい!」
近衛の隊長さんらしき人とその部下が必死にレイシス姫を止めようとしている。
「奴らかなりできるぞ」
「近衛隊か? そりゃあ王族をお守りする人達だし……
ひょっとしてオマエより腕が上なのか?」
ちなみに近衛隊は部下に1人女性がいるだけで、後の4人は全員男性だ。
この近衛の女性は護衛対象がレイシス姫だから配属されているらしく、俺達が(強さ談義の)対象としてるのは男性のほうだ。
「あの隊長とはやってみなければわからん。
部下は1対1でなら確実に勝てるだろうが複数相手だと厳しいかもしれん」
「そんなに強いのか……」
さすがは武闘を重んじてきたお国柄って感じか。
この人達こそ大会に出るべきなんじゃないかなぁ。
規則とかで出れないのだろうけど。
近衛の人達はそれほどの腕を発揮する機会がないことをどう思っているのだろうか?
自分達が剣を振るってる時は王族が危険な状況にあるわけで、近衛として有り得べからざることだろうし。
前線に赴いて戦うこともない。
案外俺が持ち込んだこの案件は、ひょっとしたら実戦があるかもと歓迎されてたりしないだろうか?
1人1人の顔を見てみるがそのような様子は感じられない。
「私はこれでも軍人なのですよ?」
「しかしながら姫様!」
ここは俺がなんとかすべきなんだろうな。
意を決してレイシス姫に話し掛ける。
「恐れながら申し上げます」
「ツムリーソ、なんですか?!」
「事態がどのように推移するか予想だにできません。
レイシス様におかれましてはこの場にて指揮を執って頂きたく……」
「…………わかりました。
ツムリーソがそのように申すのならばそうしましょう」
「ありがとうございます」
「(ツムリーソ?)」
「(あだ名みたいなもんだ。気にするな)」
結局近衛隊の部下2人が俺とランテスに同行して問題の宿屋へと突入する。
屋外にはレイシス姫と隊長含めた残りの近衛隊3人が待機することとなった。
近衛が宿屋の主人に標的の部屋を聞いている。
宿屋の主人も特に抵抗することなく素直に教えている。
2階の奥の部屋みたいだ。
標的とのやり取りの一切は俺に一任されている。
俺以外は確信を得てない中で任されるのは当然だと思うけど、もし外れていたらお前が全責任を負えってことなのかもしれない。
それと俺とランテスは屋外に待機している近衛隊から青いマントを借用している。
いくらなんでも普段着のまま尋問したり捕えるのは説得力がないからだ。
コンコン
2階へと上がり、教えられた部屋のドアをノックした。
カチャ
「なにか?」
「通報を受けまして。何やら不審人物を見られたとか?」
思いっきりウソだが、取っ掛かりが何もないのだから仕方ない。
「知りませんね。人違いじゃないですか?」
改めて間近で接するとデカいな。見上げないと顔を見て話せない。
そして……
先入観があるからなのか、どことなく違和感が……
「何か心当たりはありませんか?」
「いいえ、何も。もういいですか?」
「こちらも公務として来ている以上『人違いでした』では困るのですよ」
「えっと…………」
こんなこと言われても相手だって困るだろう。
「中でお話しだけでも聞かせてもらえませんか? 大して時間は取らせませんので」
凄く嫌そうな顔をされる。当然だけど。
「それとも、何か不都合なことでも?」
「い、いいえ、どうぞ」
4人で部屋に入る。
中はよくある宿屋の一室だ。
もういっそ攻撃してしまおうか……
両足を斬り落としてしまえば素直に吐くだろう。
スキルで黒なのは確定してるのだし。
ただ、このやり方はスマートではないよなぁ。
俺のほうから頼んだ手前、あまりレイシス姫をビックリさせる訳にもいかんか。
とりあえずは正攻法で、
「すぐ終わりますので。まずはお名前は?」
「リールモンドです」
「どちらの出身ですか?」
「南の森の中の村の出身です」
「その村の名前は?」
「名は特にありません」
名前のない村なんてあるの? と3人を見ると頷いているのでどうやらあるらしい。
そういえば南にあるルミナス大要塞からレグの街へ向かう森の中に小さい村がいくつか点在していたっけ。
「王都に来られた目的は?」
「武闘大会を観戦するためです」
違和感なく答えてくるなぁ。
事前に調べたのだろうか?
「ご協力ありがとうございました」
「これだけでいいのですか?」
「ええ。報告書を作成しないといけませんので」
「ご苦労様でした」
一旦帰る素振りをして振り向き、
「あっと、最後に1ついいですか?」
「何でしょう?」
「どうやって人に化けてるのですか?」
刑事モノのお約束をかましてみたところ一瞬にして部屋の空気が変化した!
「ナゼワカッタ?」
それまでの声とは打って変わり、重低音のカタコト声が部屋の中で響いた。
22
お気に入りに追加
1,583
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる