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建物に入るとすぐ右側に様々な種類の武器が置いてある。
「武器をお選びください。
これらの武器は全て刃引きがされております。
破損した場合補充はしませんのでご注意ください」
剣を手に取る。
槍は最近全然使ってないし屋内での戦いなら断然剣だろう。
「それでは一番奥の部屋にお入りください」
縦に3つ並んだ部屋の一番奥に入った。
大きな部屋の中には皆青っぽい制服を着ている大会運営の人と出場選手らしき人がいた。
この人と戦うのだろうか?
俺と同じ剣を選んだ20代前半ぐらいの男性獣人だ。猫タイプだろうか?
「少しお待ちください」
待っているとすぐ人が部屋に入って来て5人となった。
「それでは今大会における試合規則をご説明致します」
冒険者ギルドの昇格試験との違いを要約すると、
・10カウントKO(=ノックアウト)制で倒れた相手への追撃はなし。
・相手を死または重症に至らしめる故意な攻撃は禁止。悪質と判断した場合は捕縛案件となる。
・客席のある表での試合は場外に落ちると即負け。
・予備予選においては審判の独断で勝ち負けを宣告することがある。
・希望者には有料で回復魔法が受けられる。
「それではあなたとあなた、部屋の中央へ」
運営の人=審判が猫獣人と最後に部屋に来た人を指差す。
「はじめ!」
!?
いきなり試合が始まったので慌てて壁際に移動する。
直後にカーン! って音がして、
「それまで!」
猫獣人が相手の武器を弾いて首筋に剣を添えていた。
「残りの2人は部屋の中央へ」
やたらに試合進行が速い……
これぐらいテンポよく試合消化しないと受付で並んでいる人数を捌けないのだろうけどさ。
部屋の中央にて対峙する。
俺の初戦の相手は40代ぐらいの男性で獣人ではない。
「はじめ!」
合図と同時に打ち合うが……
この人思いっきり素人だ……
おそらく剣術スキルもないと思われる。
相手が大振りしてきたところを避けて鼻先に剣を突きつけた。
「それまで!」
剣だけでここまでの圧倒勝ちはこの世界に来て初めてのことだ。
「先ほどの方、中央へ…………はじめ!」
息つく間もなく勝者同士での対戦が始まった。
猫獣人の剣術は俺より少し上なぐらい。
身体能力は獣人の割にはそれほど高くはない。
冒険者で例えると6等級ぐらいだろうか。
部屋の中を楕円状に動きながら必死に距離を取る。
牽制として弱めの風槌を撃ちながらだ。
立ち止まってその場で打ち合うことはできる。
刃引きされている実剣といってもよほど急所に打ち込まれなければ、回復魔法を使える俺は一撃で昏倒させられるということはないだろう。
しかし気になるのはこの予備予選においては審判の独断で勝ち負けを宣告できるというルールだ。
見た目一方的にボコボコにされていると負けを宣告されてしまう。
慎重に風槌を撃ちながら、隙を突いて風槌アッパーを放つ。
「ぐはっ!?」
前からの攻撃に意識を割かれていた猫獣人は下からの不意打ちに為す術なく崩れ落ちた。
どうでもいいことではあるが、『ニャニャっ!?』とかじゃないんだな…………残念だ。
「それまで!」
念の為にそっと猫獣人に回復魔法を掛けておく。
「回復魔法を希望される方はいらっしゃいますか?」
初戦で俺と猫獣人に負けた2人が手を挙げた。
「えっ??」
ダメージなんかなかったはずだが……
「勝ったあなたはこちらへ」
いつの間に部屋にいた2人目の運営員に連れられ廊下を歩いて行く。
「先ほど手を挙げた2人は最初から回復魔法を受けるために大会に参加した方達ですね。
大会に出ればかなり安価で治してもらえますから」
「外で並んでいる人数に対応できるだけの回復術士が?
あっ!? ひょっとして教会から派遣されてきてるとか?」
「まさか! 教会なんかに依頼したら安価での治癒はできませんよ。
大会期間中は帝国やベルガーナ王国から魔術士が派遣されてきています」
へぇぇ、帝国と王国から助けが来ているのか。
それならいっそ大会に参加しなくても安価に治療できるようにすればいいのにな。
大会参加者に対する特別措置という建前が必要なのかもしれないが、それで無駄に試合数が増えては運営する側も大変だろうに。
ひょっとしてレイシス姫が俺に拘るのも、このように他国所属の魔術士の助けを受けねばならない現状を憂いてのことなのかも……?
先ほどと同じような部屋に案内され、先ほどと同じように試合が行われる。
特に特筆すべき相手はおらず、先ほどと同じように慎重に風槌アッパーを放って勝利した。
「おめでとうございます!
あちらの扉から表へ出て、向かいの建物へ。
そちらが最終試合の控室となっております」
指示に従い表に出て、向かいの小屋と言っていい小さい建物に入る。
中には先客が5人いた。
扉以外の壁際に座れるようになっており、4人が適当に座っている。
「前の試合が終わるまでしばらくお待ちください」
反対の扉のところに立っている運営員が座って待ってろ的な空気を出してるので、大人しく座って待つ。
運営員がいる扉の向こうからは歓声が断続的に聞こえてくる。
どうやら最終戦はバトルロイヤルで本予選出場者を決めるみたいだ。
…
……
…………
やがて一際大きな歓声が聞こえてきた。盛大な拍手も聞こえてくる。
どうやら前の試合が終わったようだ。
待機所の中はあれから8人増えて(選手だけで)13人になっていた。
「お待たせしました。
こちらからどうぞ」
運営員が扉を開ける。
自分を基点として左右にスタンド風の客席がありほぼ満員のようだ。人数的には3000人ぐらいだろうか?
ルルカ達を探すがすぐには見つけられそうにない。
ワァー!! ワァー!! ワァー!!
中央に広場があり、その中心に直系30メートルぐらいの石で出来た円状の舞台がある。
その円周上に13人がおよそ等間隔で並び、中央には審判が3人、舞台の下の場外部分にも副審?みたいな人が何人かいる。
「「「はじめ!!」」」
いきなりかよっ!
もうちょっと間とか余韻とかないものか。
左右を見てみるが、どちらも既に他の相手と戦っている。
試合形式からいって乱入してもいいはずなんだけど、果たしてそれをしてもいいものか……
待機していた時は中央で全周囲に風槌を放って一気に勝つことを考えていたけど、この場の雰囲気に飲まれてしまったのと、中央には3人の審判が阿修羅面の如く背中合わせでいるために物理的に無理だった。
とりあえず左右の戦況をよく見て、すぐ終わりそうな方へと近付いていく。
おそらく冒険者であろう獣人剣士が棍棒持ちの大柄な男性を押している。
この獣人は何の種族だろう? 尻尾的には犬系統なんだが耳は普通だ。
そんなことを考えながら無造作に近付いたのがいけなかったのだろう。
俺が近付く気配に気付いた獣人剣士と大柄な男性はパッと戦いを止めて距離を取ってしまった。
3人がそれぞれ警戒し合い動けない状態が現出する。
『こちらを気にせず続きをどうぞ』と言いたいが、この先に動いた方が負けな状態が声を発することすらできなくさせている。
ジリジリとした時間が過ぎていく。
後ろのほうではいくつかの対戦が終わり新たな戦いが発生しているようだ。
獣人剣士と大柄な男性が何事か頷き合い……
2人して俺に向かって来た!
ちょっとだけ背の低い俺を集中攻撃してから2人で決着をつける肚か!
そうはいくか!
両腕を体の前で円を描くように動かして右拳を突き出す! ちなみにこの動作に意味は一切ない!!
突き出された右拳とはまったく関係ない風槌の弾幕が2人を襲って場外へと叩き落した。
「武器をお選びください。
これらの武器は全て刃引きがされております。
破損した場合補充はしませんのでご注意ください」
剣を手に取る。
槍は最近全然使ってないし屋内での戦いなら断然剣だろう。
「それでは一番奥の部屋にお入りください」
縦に3つ並んだ部屋の一番奥に入った。
大きな部屋の中には皆青っぽい制服を着ている大会運営の人と出場選手らしき人がいた。
この人と戦うのだろうか?
俺と同じ剣を選んだ20代前半ぐらいの男性獣人だ。猫タイプだろうか?
「少しお待ちください」
待っているとすぐ人が部屋に入って来て5人となった。
「それでは今大会における試合規則をご説明致します」
冒険者ギルドの昇格試験との違いを要約すると、
・10カウントKO(=ノックアウト)制で倒れた相手への追撃はなし。
・相手を死または重症に至らしめる故意な攻撃は禁止。悪質と判断した場合は捕縛案件となる。
・客席のある表での試合は場外に落ちると即負け。
・予備予選においては審判の独断で勝ち負けを宣告することがある。
・希望者には有料で回復魔法が受けられる。
「それではあなたとあなた、部屋の中央へ」
運営の人=審判が猫獣人と最後に部屋に来た人を指差す。
「はじめ!」
!?
いきなり試合が始まったので慌てて壁際に移動する。
直後にカーン! って音がして、
「それまで!」
猫獣人が相手の武器を弾いて首筋に剣を添えていた。
「残りの2人は部屋の中央へ」
やたらに試合進行が速い……
これぐらいテンポよく試合消化しないと受付で並んでいる人数を捌けないのだろうけどさ。
部屋の中央にて対峙する。
俺の初戦の相手は40代ぐらいの男性で獣人ではない。
「はじめ!」
合図と同時に打ち合うが……
この人思いっきり素人だ……
おそらく剣術スキルもないと思われる。
相手が大振りしてきたところを避けて鼻先に剣を突きつけた。
「それまで!」
剣だけでここまでの圧倒勝ちはこの世界に来て初めてのことだ。
「先ほどの方、中央へ…………はじめ!」
息つく間もなく勝者同士での対戦が始まった。
猫獣人の剣術は俺より少し上なぐらい。
身体能力は獣人の割にはそれほど高くはない。
冒険者で例えると6等級ぐらいだろうか。
部屋の中を楕円状に動きながら必死に距離を取る。
牽制として弱めの風槌を撃ちながらだ。
立ち止まってその場で打ち合うことはできる。
刃引きされている実剣といってもよほど急所に打ち込まれなければ、回復魔法を使える俺は一撃で昏倒させられるということはないだろう。
しかし気になるのはこの予備予選においては審判の独断で勝ち負けを宣告できるというルールだ。
見た目一方的にボコボコにされていると負けを宣告されてしまう。
慎重に風槌を撃ちながら、隙を突いて風槌アッパーを放つ。
「ぐはっ!?」
前からの攻撃に意識を割かれていた猫獣人は下からの不意打ちに為す術なく崩れ落ちた。
どうでもいいことではあるが、『ニャニャっ!?』とかじゃないんだな…………残念だ。
「それまで!」
念の為にそっと猫獣人に回復魔法を掛けておく。
「回復魔法を希望される方はいらっしゃいますか?」
初戦で俺と猫獣人に負けた2人が手を挙げた。
「えっ??」
ダメージなんかなかったはずだが……
「勝ったあなたはこちらへ」
いつの間に部屋にいた2人目の運営員に連れられ廊下を歩いて行く。
「先ほど手を挙げた2人は最初から回復魔法を受けるために大会に参加した方達ですね。
大会に出ればかなり安価で治してもらえますから」
「外で並んでいる人数に対応できるだけの回復術士が?
あっ!? ひょっとして教会から派遣されてきてるとか?」
「まさか! 教会なんかに依頼したら安価での治癒はできませんよ。
大会期間中は帝国やベルガーナ王国から魔術士が派遣されてきています」
へぇぇ、帝国と王国から助けが来ているのか。
それならいっそ大会に参加しなくても安価に治療できるようにすればいいのにな。
大会参加者に対する特別措置という建前が必要なのかもしれないが、それで無駄に試合数が増えては運営する側も大変だろうに。
ひょっとしてレイシス姫が俺に拘るのも、このように他国所属の魔術士の助けを受けねばならない現状を憂いてのことなのかも……?
先ほどと同じような部屋に案内され、先ほどと同じように試合が行われる。
特に特筆すべき相手はおらず、先ほどと同じように慎重に風槌アッパーを放って勝利した。
「おめでとうございます!
あちらの扉から表へ出て、向かいの建物へ。
そちらが最終試合の控室となっております」
指示に従い表に出て、向かいの小屋と言っていい小さい建物に入る。
中には先客が5人いた。
扉以外の壁際に座れるようになっており、4人が適当に座っている。
「前の試合が終わるまでしばらくお待ちください」
反対の扉のところに立っている運営員が座って待ってろ的な空気を出してるので、大人しく座って待つ。
運営員がいる扉の向こうからは歓声が断続的に聞こえてくる。
どうやら最終戦はバトルロイヤルで本予選出場者を決めるみたいだ。
…
……
…………
やがて一際大きな歓声が聞こえてきた。盛大な拍手も聞こえてくる。
どうやら前の試合が終わったようだ。
待機所の中はあれから8人増えて(選手だけで)13人になっていた。
「お待たせしました。
こちらからどうぞ」
運営員が扉を開ける。
自分を基点として左右にスタンド風の客席がありほぼ満員のようだ。人数的には3000人ぐらいだろうか?
ルルカ達を探すがすぐには見つけられそうにない。
ワァー!! ワァー!! ワァー!!
中央に広場があり、その中心に直系30メートルぐらいの石で出来た円状の舞台がある。
その円周上に13人がおよそ等間隔で並び、中央には審判が3人、舞台の下の場外部分にも副審?みたいな人が何人かいる。
「「「はじめ!!」」」
いきなりかよっ!
もうちょっと間とか余韻とかないものか。
左右を見てみるが、どちらも既に他の相手と戦っている。
試合形式からいって乱入してもいいはずなんだけど、果たしてそれをしてもいいものか……
待機していた時は中央で全周囲に風槌を放って一気に勝つことを考えていたけど、この場の雰囲気に飲まれてしまったのと、中央には3人の審判が阿修羅面の如く背中合わせでいるために物理的に無理だった。
とりあえず左右の戦況をよく見て、すぐ終わりそうな方へと近付いていく。
おそらく冒険者であろう獣人剣士が棍棒持ちの大柄な男性を押している。
この獣人は何の種族だろう? 尻尾的には犬系統なんだが耳は普通だ。
そんなことを考えながら無造作に近付いたのがいけなかったのだろう。
俺が近付く気配に気付いた獣人剣士と大柄な男性はパッと戦いを止めて距離を取ってしまった。
3人がそれぞれ警戒し合い動けない状態が現出する。
『こちらを気にせず続きをどうぞ』と言いたいが、この先に動いた方が負けな状態が声を発することすらできなくさせている。
ジリジリとした時間が過ぎていく。
後ろのほうではいくつかの対戦が終わり新たな戦いが発生しているようだ。
獣人剣士と大柄な男性が何事か頷き合い……
2人して俺に向かって来た!
ちょっとだけ背の低い俺を集中攻撃してから2人で決着をつける肚か!
そうはいくか!
両腕を体の前で円を描くように動かして右拳を突き出す! ちなみにこの動作に意味は一切ない!!
突き出された右拳とはまったく関係ない風槌の弾幕が2人を襲って場外へと叩き落した。
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