236 / 360
233
しおりを挟む
しかし、俺とグリードさんだけでは黒オーガの攻撃を紙一重で凌ぐだけで精一杯だ。
せめてもう1人……
強者相手に戦える人がいれば……
そうだっ!!
「グリードさんっ!」
「なんだ?」
「そちらのギルド職員は凄腕の元1等級とか2等級だったりしませんか?」
「あぁ……、等級はわからないが戦力として期待したいのなら無駄だ。
あの人は斥候職だからな」
「そ、そうですか……」
チキショー!! いいアイデアだと思ったのに!
こうなったらもう覚悟を決めるしかないか……
例え勝機が僅かでもそれに賭けてこちらから仕掛ける。
為す術もないままやられるよりはマシなはずだ。
「グリードさん、奴の腕……1本だけでいいので抑えることはできますか?」
「できるわけねーだろ!!
……と言いたいところだが、やるしかないか」
「致命傷さえ避けてくれれば回復魔法で治しますので」
俺が生きていればだけど……
「あいつを倒すことができるんだな? 無駄死にはごめんだぞ」
!?!?
「…………保証はできかねます。成功率は2割から3割といったところでしょうか」
結局のところ俺達が勝つには風槍・零式をなんとかして奴に当てるしかない。
一意専心!
零式を当てることのみに特化する。
他のことは考えない。
「2割から3割か……
現状だと上出来な予測と思うしかないな」
具体的にはグリードさんを囮にして飛行魔法で突っ込む。
自分の近接戦闘術では何をしたところで懐に飛び込むまでに斬られると思うので、それならいっそスピード勝負で突っ込んだほうがマシだろうとの判断だ。
奴と密着した後で零式を発動させるまでに1度は斬られるはず。
その1撃を風槍を圧縮させている右腕を守った上で即死を免れれば零式を当てることができるはずだ。
メルクで黒オーガと戦った経験のある人から聞いた感じでは、武器を捨てて逃げ出せばそのまま見逃してくれる可能性もありそうだけど…………俺とグリードさんは無理そうかなぁ……
いかん。いかん。他のことは考えないのだった。集中しないと。
んん?
黒オーガが南の森のほうを見ている。
俺達から思いっきり視線を外しているわけなんだが…………
よくわからないが好機には違いない!
グリードさんと頷き合い一気に仕掛けた!
まずはグリードさんが向かっていく。
黒オーガもトンファーブレードを振りかざす。
不意を突かれたという動きではない。
誘い出されたか?
グリードさんは黒オーガと激突する瞬間、大剣から手を離した!
相手の大剣とトンファーブレードをかち合わせるつもりだった黒オーガは体勢を崩す。
グリードさんは一気に黒オーガの右腕を固めに掛かった。
ここだ!
俺は飛行魔法で黒オーガに突っ込んだ!
自身の右腕からグリードさんを剥がしにかかる黒オーガと、そこへ飛行魔法で激突する俺。
状況を確認する間もなく、風槍を圧縮していく。
グリードさんを剥がし終えた黒オーガは俺達を一気に斬ろうと……
しめた!
俺の近接戦闘術では俺"だけ"を狙われた場合どうにもできなかっただろう。
グリードさんと俺、2人一緒に斬ろうとするのなら何とかなる余地が生まれるかも!!
右腕を守る為に右へと回避するが、黒オーガの懐の中だと回避するスペースがなかった。
黒オーガの右腕の一閃によってグリードさんの右腕と俺の左足が斬り飛ばされる。
「ぐわぁぁぁぁ!?」
下半身に激痛が走るが、構わずに右手の圧縮作業を終える。この瞬間にしか勝機はない!
風槍・零式を当てにいく……
だが、黒オーガは既に左腕による攻撃に移行していた。
トンファーブレードと風槍・零式が激突する!
"ガチッ"と音がしてトンファーブレードの棒の部分が呆気なく折れる。
と同時に黒オーガは素早く後方に跳んで距離を取った。
くそぉ。
足を失った分だけ踏み込むことができなかった。
地面に手と片膝を着ける。
黒オーガを見ると右手で左腕を抑えている。
武器を折っただけではなく、腕にそれなりのダメージを与えていたみたいだ。
しかし……
黒オーガがその気になれば俺とグリードさんに容易く止めを刺すだろう。
切断された足を早く繋げたいが、今は傷口を塞ぐほうが先か?
迷っていると黒オーガが先に動いた。
残った右腕のトンファーブレードで地面を斬り始めた!
な、何をしている?
すぐに周囲に土煙が立ち込めてくる。
煙幕か!?
地図(強化型)を見ると黒オーガらしき赤点は南へと移動していった。
「くそっ…………
どうなった?」
「退却したようです」
退いてくれた?
「そ、そうか…………」
とにかく斬り飛ばされた左足のところへ這って移動し、回復魔法で繋げる。
体が酷く重たい……
疲労や生き残った安堵感もあるだろうが、それに加えて血を流し過ぎたのかもしれない。
次にグリードさんの右手を拾い、
「俺はこのザマだ、もう引退するしかない」
「アンタはよくやったよ!」
「このぐらいの傷、すぐに治りますよ」
「いい戦いだったぜ!」
「ナタリア、3人になってしまったが後のことを頼む」
「グリード……」
何やらめんどくさいことをしているグリードさんの右手を掴んで、
「ツ、ツトム、おまえ短剣持って何を……
ん? おまえ、左足、なんでくっついて…………」
モイヤーさんの回復魔法で塞がったグリードさんの右腕の切断面を浄化済の短剣で切り裂いていく。
「い、痛っ! お、おい! やめろぉぉぉぉ」
「ツトム君、君はもしかして……」
新たな傷口と右腕を回復魔法で繋げる。
「言ったじゃないですか。回復魔法で治しますって。
引退なんてまだ早いですよ。
(グリードさんにはバルーカの為に今後も馬車馬の如く働いてもらわないと)」
「俺の右腕…………動くぞ…………
ツトム、ありがとうな。
だけどなぜそんな邪悪な顔をしてるんだ?」
「気のせいですよ。
それと失った血液は補充されませんから数日は安静にしててくださいね」
「数日か。武闘大会にはギリギリ間に合いそうだな」
「グリードさん達も武闘大会に出場されるのですか?」
「出るのは俺だけだけどな。ツトムも出るのか?」
「はい。明後日にアルタナ王国に行くことになります。
グリードさん達は明日出発ですか?」
アルタナ王国まで馬車で2日かかるとしても出場手続きはかなりギリギリなんじゃ……
「いや、俺は3等級だから本予選からの出場だ。ゆっくり休んでから出発しても十分間に合う」
「出場手続きは……」
「こちらのギルドからの要請でアルタナ王都の冒険者ギルドが参加手続きを代行してくれるんだよ」
なんだこの扱いの差は!
これが格差社会というやつか!!
「とりあえずもう1度右腕斬り落としませんか?」
「おまえはオーガかっ!」
『鬼か』の異世界版なんだろうな。
せめてもう1人……
強者相手に戦える人がいれば……
そうだっ!!
「グリードさんっ!」
「なんだ?」
「そちらのギルド職員は凄腕の元1等級とか2等級だったりしませんか?」
「あぁ……、等級はわからないが戦力として期待したいのなら無駄だ。
あの人は斥候職だからな」
「そ、そうですか……」
チキショー!! いいアイデアだと思ったのに!
こうなったらもう覚悟を決めるしかないか……
例え勝機が僅かでもそれに賭けてこちらから仕掛ける。
為す術もないままやられるよりはマシなはずだ。
「グリードさん、奴の腕……1本だけでいいので抑えることはできますか?」
「できるわけねーだろ!!
……と言いたいところだが、やるしかないか」
「致命傷さえ避けてくれれば回復魔法で治しますので」
俺が生きていればだけど……
「あいつを倒すことができるんだな? 無駄死にはごめんだぞ」
!?!?
「…………保証はできかねます。成功率は2割から3割といったところでしょうか」
結局のところ俺達が勝つには風槍・零式をなんとかして奴に当てるしかない。
一意専心!
零式を当てることのみに特化する。
他のことは考えない。
「2割から3割か……
現状だと上出来な予測と思うしかないな」
具体的にはグリードさんを囮にして飛行魔法で突っ込む。
自分の近接戦闘術では何をしたところで懐に飛び込むまでに斬られると思うので、それならいっそスピード勝負で突っ込んだほうがマシだろうとの判断だ。
奴と密着した後で零式を発動させるまでに1度は斬られるはず。
その1撃を風槍を圧縮させている右腕を守った上で即死を免れれば零式を当てることができるはずだ。
メルクで黒オーガと戦った経験のある人から聞いた感じでは、武器を捨てて逃げ出せばそのまま見逃してくれる可能性もありそうだけど…………俺とグリードさんは無理そうかなぁ……
いかん。いかん。他のことは考えないのだった。集中しないと。
んん?
黒オーガが南の森のほうを見ている。
俺達から思いっきり視線を外しているわけなんだが…………
よくわからないが好機には違いない!
グリードさんと頷き合い一気に仕掛けた!
まずはグリードさんが向かっていく。
黒オーガもトンファーブレードを振りかざす。
不意を突かれたという動きではない。
誘い出されたか?
グリードさんは黒オーガと激突する瞬間、大剣から手を離した!
相手の大剣とトンファーブレードをかち合わせるつもりだった黒オーガは体勢を崩す。
グリードさんは一気に黒オーガの右腕を固めに掛かった。
ここだ!
俺は飛行魔法で黒オーガに突っ込んだ!
自身の右腕からグリードさんを剥がしにかかる黒オーガと、そこへ飛行魔法で激突する俺。
状況を確認する間もなく、風槍を圧縮していく。
グリードさんを剥がし終えた黒オーガは俺達を一気に斬ろうと……
しめた!
俺の近接戦闘術では俺"だけ"を狙われた場合どうにもできなかっただろう。
グリードさんと俺、2人一緒に斬ろうとするのなら何とかなる余地が生まれるかも!!
右腕を守る為に右へと回避するが、黒オーガの懐の中だと回避するスペースがなかった。
黒オーガの右腕の一閃によってグリードさんの右腕と俺の左足が斬り飛ばされる。
「ぐわぁぁぁぁ!?」
下半身に激痛が走るが、構わずに右手の圧縮作業を終える。この瞬間にしか勝機はない!
風槍・零式を当てにいく……
だが、黒オーガは既に左腕による攻撃に移行していた。
トンファーブレードと風槍・零式が激突する!
"ガチッ"と音がしてトンファーブレードの棒の部分が呆気なく折れる。
と同時に黒オーガは素早く後方に跳んで距離を取った。
くそぉ。
足を失った分だけ踏み込むことができなかった。
地面に手と片膝を着ける。
黒オーガを見ると右手で左腕を抑えている。
武器を折っただけではなく、腕にそれなりのダメージを与えていたみたいだ。
しかし……
黒オーガがその気になれば俺とグリードさんに容易く止めを刺すだろう。
切断された足を早く繋げたいが、今は傷口を塞ぐほうが先か?
迷っていると黒オーガが先に動いた。
残った右腕のトンファーブレードで地面を斬り始めた!
な、何をしている?
すぐに周囲に土煙が立ち込めてくる。
煙幕か!?
地図(強化型)を見ると黒オーガらしき赤点は南へと移動していった。
「くそっ…………
どうなった?」
「退却したようです」
退いてくれた?
「そ、そうか…………」
とにかく斬り飛ばされた左足のところへ這って移動し、回復魔法で繋げる。
体が酷く重たい……
疲労や生き残った安堵感もあるだろうが、それに加えて血を流し過ぎたのかもしれない。
次にグリードさんの右手を拾い、
「俺はこのザマだ、もう引退するしかない」
「アンタはよくやったよ!」
「このぐらいの傷、すぐに治りますよ」
「いい戦いだったぜ!」
「ナタリア、3人になってしまったが後のことを頼む」
「グリード……」
何やらめんどくさいことをしているグリードさんの右手を掴んで、
「ツ、ツトム、おまえ短剣持って何を……
ん? おまえ、左足、なんでくっついて…………」
モイヤーさんの回復魔法で塞がったグリードさんの右腕の切断面を浄化済の短剣で切り裂いていく。
「い、痛っ! お、おい! やめろぉぉぉぉ」
「ツトム君、君はもしかして……」
新たな傷口と右腕を回復魔法で繋げる。
「言ったじゃないですか。回復魔法で治しますって。
引退なんてまだ早いですよ。
(グリードさんにはバルーカの為に今後も馬車馬の如く働いてもらわないと)」
「俺の右腕…………動くぞ…………
ツトム、ありがとうな。
だけどなぜそんな邪悪な顔をしてるんだ?」
「気のせいですよ。
それと失った血液は補充されませんから数日は安静にしててくださいね」
「数日か。武闘大会にはギリギリ間に合いそうだな」
「グリードさん達も武闘大会に出場されるのですか?」
「出るのは俺だけだけどな。ツトムも出るのか?」
「はい。明後日にアルタナ王国に行くことになります。
グリードさん達は明日出発ですか?」
アルタナ王国まで馬車で2日かかるとしても出場手続きはかなりギリギリなんじゃ……
「いや、俺は3等級だから本予選からの出場だ。ゆっくり休んでから出発しても十分間に合う」
「出場手続きは……」
「こちらのギルドからの要請でアルタナ王都の冒険者ギルドが参加手続きを代行してくれるんだよ」
なんだこの扱いの差は!
これが格差社会というやつか!!
「とりあえずもう1度右腕斬り落としませんか?」
「おまえはオーガかっ!」
『鬼か』の異世界版なんだろうな。
22
お気に入りに追加
1,583
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる