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現在ギルドの馬車でメルク方面へ移動している。
バルーカとメルクの中間で下車して徒歩で南へと向かう予定だ。
それにしても、馬車の乗り心地が酷く悪い。下手したら酔いそうだ。
道路が舗装されてない土の悪路ということもあるが、馬車自体の揺れも相当酷い。
以前に馬車に乗った際にはここまで酷くは感じなかったのだが…………
どうやら飛行魔法という快適な移動手段に慣れてしまった反動のようだ。
せっかくだしサリアさん(=ロザリナの妹)にでも話しかけてみるか。
「サリアさんはオーク集落討伐のご経験は?」
うん……
会ってまだ2度目の女性に話す内容じゃねぇぇ。
「何度か。前回参加は1年近く前のことになりますわ」
「討伐時になにかアクシデントとかはありましたか?」
「そういったことは特には……
比較的小さめの集落でしたので短時間で討伐が終わった記憶があります」
「その時は剣士の出番が全然なかったです。
魔術士と弓術士ばかりが活躍して……」
反対側からロザリナが言ってくる。
そう。
今の俺は姉妹に挟まれて座っているのだ!
もっともロザリナは昨日と同じ軽鎧なので密着されてもさして嬉しくはない。その一方サリアさんは革製の鎧なので女体を感じられて少し嬉しい。
「ツトム様は前回の討伐時にたいそうご活躍されたとか」
「ただ上位種を倒したというだけで活躍というほどではありませんよ」
「とんでもない!!
討伐隊の主力である3等級パーティーが壊滅し、討伐隊そのものが瓦解しようとするその寸前!
上位種の集団へたった1人で立ち向かう見習い冒険者!
オークジェネラルと真正面からぶつかり討ち倒す戦いぶりはまさに獅子奮迅!」
立ち上がらんばかりの勢いで熱く語るサリアさん。
もはや俺に対して話しているのではなく、同乗している他パーティーに対してアピールしてる感じだ。
そして拍手喝采している隣のロザリナ……
「そんな大げさな……
それにしてもどうしてサリアさんがご存知なんです?」
まぁまぁ落ち着きましょうよ、と言いながら聞いてみる。
「姉から何度も聞かされておりますので!」
「ロザリナは…………あぁ、なんとなく誰から聞いたのかわかるわ」
「はい。ミリスさんから幾度も聞かされております」
ミリスさんはまったく……
ちなみにそのミリスさんは現在城内のギルド職員と共に馬車の御者をしている。
「ジェネラルとリーダーぐらい俺だって余裕で倒せるぞ」
斜め前に座っているグリードさんが横槍を入れてきた!
グリードさん的にはサリアさんにアピールしてるつもりなのかもしれないけど……
このタイミングでそれはハッキリ言って悪手だ。
「15歳の見習い冒険者だったツトム様が立ち向かうところが尊いんじゃないの!
30手前のおっさんなんてお呼びじゃないのよ!」
サリアさんが俺を抱き締めながらグリードさんを挑発する。
「俺はまだ24だぁぁぁ!」
「そんなことどうでもいいわよ。ふんっ」
俺の顔をスリスリしながらさらにグリードさんを挑発するサリアさん。
いや、嬉しいけどね。どうして3等級冒険者を挑発するのかがよくわからないのだけど……
「ツトム様……」
妹に刺激されたのかロザリナまで俺に抱き付いてきた。
ヤ、ヤバイ……
男性冒険者達のこちらを見る目が……
「ツトムめぇ……」
グリードさんは自業自得だけどね。
でも案外こうしていがみ合う関係からのほうがくっつき易かったりして。
奴隷でもないのに様付けで呼び敬語を使うサリアさんと俺との関係がこれ以上進展するとも思えないし。
予定の場所で馬車を降りて南へと森の中を歩いて行く。
このバルーカ南東に広がる森林地帯は木々の間隔が適度に空いていて歩き易く、走ってもそれなりのスピードが出せそうだ。
それなりに見通しが効くので遠くから敵に発見されやすいのが難点ではあるがそれはお互い様でもある。
時折遭遇する野良のオークやゴブリンを倒しながら1時間以上歩く。
その後2手に別れて、グリードさんパーティーは東に、俺達は西……正確には南西へと移動していく。
段々と地図(強化型)スキルに敵の反応が表示されていく。
こちらが想定していた以上の大きさの集落のようで、数も100や200では収まり切れないほどいるようだ。
「各パーティーの配置が完了次第私が手で合図しますので、そうしたらワグディルさんのパーティーが攻撃開始してください。
左右両翼はワグディルさん達が攻撃後に攻撃開始で」
「了解だ」
「わかりました」
「承知した」
3つのパーティーが分かれて配置に着く。
「ロザリナはサリアさんの傍に」
俺が前でサリアさんが後ろ、ロザリナはその横という配置だ。
この攻撃開始の合図を待つまでのジリジリとした感じはたまらないものがある。
緊張・興奮・プレッシャーが程よい加減で混ざり合って独特の精神状態を形成している。
前方に見えるオークの集落は森の木を伐採した広い領域に存在しており、前回の集落とは違い出入り口も柵もない状態だった。
あるいはまだ建設途中の集落なのかもしれない。
これだけの大きな集落に防御機構が備わるなら攻め落とすのにどれだけの戦力が必要なのか……
完成前に発見・討伐できるのは幸運なのかもしれない。
ワグディルパーティーの後ろにいるミリスさんの手が上がり…………振り下ろされた!
攻撃開始だ!
ワグディルパーティーから魔法攻撃が行われたのを確認して、こちらも攻撃開始する。
…
……
…………
サリアさんが間断なく矢を射てる。
移動時には収納に入れていた予備の矢は攻撃前にサリアさんの周囲に置いてある。
俺が間近で見た弓術士はタークさんパーティーのエルさんだけだが、腕はサリアさんのほうが上のようだ。
矢がオークの首を貫いて即死とまではいかないものの戦闘不能に至らしめている。
俺は久々に威力を抑えたMP節約型の土槍(回転)をチマチマと撃っていた。
なぜこんなことをしているのかというと、それで十分倒せるからということもあるが、やはり既に東側で戦闘が開始されているグリードさんパーティーとの同士討ちが怖いのだ。
一応出発前に忠告はしているものの、戦闘時に位置取りが守られるなんて保障はどこにもない。
他のパーティーを見てみると、まずは中央部のワグディルパーティー。
壁外ギルド唯一の5等級パーティーと豪語するだけあって、敵の猛攻に対してもそれなりに戦えているみたいだ。
ただ……
気になるのは攻撃開始当初はファイヤーボールで範囲攻撃を行っていた魔術士が今はウインドカッターで単体攻撃を行っている点だ。
魔力切れが近いのだろうか?
殲滅力が低下してる分だけ徐々に包囲される状況に陥っていた。
バルーカとメルクの中間で下車して徒歩で南へと向かう予定だ。
それにしても、馬車の乗り心地が酷く悪い。下手したら酔いそうだ。
道路が舗装されてない土の悪路ということもあるが、馬車自体の揺れも相当酷い。
以前に馬車に乗った際にはここまで酷くは感じなかったのだが…………
どうやら飛行魔法という快適な移動手段に慣れてしまった反動のようだ。
せっかくだしサリアさん(=ロザリナの妹)にでも話しかけてみるか。
「サリアさんはオーク集落討伐のご経験は?」
うん……
会ってまだ2度目の女性に話す内容じゃねぇぇ。
「何度か。前回参加は1年近く前のことになりますわ」
「討伐時になにかアクシデントとかはありましたか?」
「そういったことは特には……
比較的小さめの集落でしたので短時間で討伐が終わった記憶があります」
「その時は剣士の出番が全然なかったです。
魔術士と弓術士ばかりが活躍して……」
反対側からロザリナが言ってくる。
そう。
今の俺は姉妹に挟まれて座っているのだ!
もっともロザリナは昨日と同じ軽鎧なので密着されてもさして嬉しくはない。その一方サリアさんは革製の鎧なので女体を感じられて少し嬉しい。
「ツトム様は前回の討伐時にたいそうご活躍されたとか」
「ただ上位種を倒したというだけで活躍というほどではありませんよ」
「とんでもない!!
討伐隊の主力である3等級パーティーが壊滅し、討伐隊そのものが瓦解しようとするその寸前!
上位種の集団へたった1人で立ち向かう見習い冒険者!
オークジェネラルと真正面からぶつかり討ち倒す戦いぶりはまさに獅子奮迅!」
立ち上がらんばかりの勢いで熱く語るサリアさん。
もはや俺に対して話しているのではなく、同乗している他パーティーに対してアピールしてる感じだ。
そして拍手喝采している隣のロザリナ……
「そんな大げさな……
それにしてもどうしてサリアさんがご存知なんです?」
まぁまぁ落ち着きましょうよ、と言いながら聞いてみる。
「姉から何度も聞かされておりますので!」
「ロザリナは…………あぁ、なんとなく誰から聞いたのかわかるわ」
「はい。ミリスさんから幾度も聞かされております」
ミリスさんはまったく……
ちなみにそのミリスさんは現在城内のギルド職員と共に馬車の御者をしている。
「ジェネラルとリーダーぐらい俺だって余裕で倒せるぞ」
斜め前に座っているグリードさんが横槍を入れてきた!
グリードさん的にはサリアさんにアピールしてるつもりなのかもしれないけど……
このタイミングでそれはハッキリ言って悪手だ。
「15歳の見習い冒険者だったツトム様が立ち向かうところが尊いんじゃないの!
30手前のおっさんなんてお呼びじゃないのよ!」
サリアさんが俺を抱き締めながらグリードさんを挑発する。
「俺はまだ24だぁぁぁ!」
「そんなことどうでもいいわよ。ふんっ」
俺の顔をスリスリしながらさらにグリードさんを挑発するサリアさん。
いや、嬉しいけどね。どうして3等級冒険者を挑発するのかがよくわからないのだけど……
「ツトム様……」
妹に刺激されたのかロザリナまで俺に抱き付いてきた。
ヤ、ヤバイ……
男性冒険者達のこちらを見る目が……
「ツトムめぇ……」
グリードさんは自業自得だけどね。
でも案外こうしていがみ合う関係からのほうがくっつき易かったりして。
奴隷でもないのに様付けで呼び敬語を使うサリアさんと俺との関係がこれ以上進展するとも思えないし。
予定の場所で馬車を降りて南へと森の中を歩いて行く。
このバルーカ南東に広がる森林地帯は木々の間隔が適度に空いていて歩き易く、走ってもそれなりのスピードが出せそうだ。
それなりに見通しが効くので遠くから敵に発見されやすいのが難点ではあるがそれはお互い様でもある。
時折遭遇する野良のオークやゴブリンを倒しながら1時間以上歩く。
その後2手に別れて、グリードさんパーティーは東に、俺達は西……正確には南西へと移動していく。
段々と地図(強化型)スキルに敵の反応が表示されていく。
こちらが想定していた以上の大きさの集落のようで、数も100や200では収まり切れないほどいるようだ。
「各パーティーの配置が完了次第私が手で合図しますので、そうしたらワグディルさんのパーティーが攻撃開始してください。
左右両翼はワグディルさん達が攻撃後に攻撃開始で」
「了解だ」
「わかりました」
「承知した」
3つのパーティーが分かれて配置に着く。
「ロザリナはサリアさんの傍に」
俺が前でサリアさんが後ろ、ロザリナはその横という配置だ。
この攻撃開始の合図を待つまでのジリジリとした感じはたまらないものがある。
緊張・興奮・プレッシャーが程よい加減で混ざり合って独特の精神状態を形成している。
前方に見えるオークの集落は森の木を伐採した広い領域に存在しており、前回の集落とは違い出入り口も柵もない状態だった。
あるいはまだ建設途中の集落なのかもしれない。
これだけの大きな集落に防御機構が備わるなら攻め落とすのにどれだけの戦力が必要なのか……
完成前に発見・討伐できるのは幸運なのかもしれない。
ワグディルパーティーの後ろにいるミリスさんの手が上がり…………振り下ろされた!
攻撃開始だ!
ワグディルパーティーから魔法攻撃が行われたのを確認して、こちらも攻撃開始する。
…
……
…………
サリアさんが間断なく矢を射てる。
移動時には収納に入れていた予備の矢は攻撃前にサリアさんの周囲に置いてある。
俺が間近で見た弓術士はタークさんパーティーのエルさんだけだが、腕はサリアさんのほうが上のようだ。
矢がオークの首を貫いて即死とまではいかないものの戦闘不能に至らしめている。
俺は久々に威力を抑えたMP節約型の土槍(回転)をチマチマと撃っていた。
なぜこんなことをしているのかというと、それで十分倒せるからということもあるが、やはり既に東側で戦闘が開始されているグリードさんパーティーとの同士討ちが怖いのだ。
一応出発前に忠告はしているものの、戦闘時に位置取りが守られるなんて保障はどこにもない。
他のパーティーを見てみると、まずは中央部のワグディルパーティー。
壁外ギルド唯一の5等級パーティーと豪語するだけあって、敵の猛攻に対してもそれなりに戦えているみたいだ。
ただ……
気になるのは攻撃開始当初はファイヤーボールで範囲攻撃を行っていた魔術士が今はウインドカッターで単体攻撃を行っている点だ。
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