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「新たにディアも加わったことで改めて今後の予定を確認しておくぞ」

 買い物から帰ってきたロザリナとディアも途中から手伝ったルルカの料理がテーブルに並んでいる。
 グラバラス帝国との料理方法の違いか、あるいは大陸北方と南方との違いのせいか料理を手伝っていたディアは終始ぎこちなかったが、ルルカ曰く料理の腕は良いとのことだ。旦那が戦死するまでは専業主婦だったんだろうし当然だろう。

「俺は3日後に城に行くことになっていて、4日後に武闘大会に出るためにアルタナ王国に行く。
 そこでディア」

「ふぁんだ?」

 口一杯にパンを頬張りながら聞き返してくるディアに、『どこが大喰らいではないって?』と言ってやりたいがここは我慢して、

「ディアは武闘大会に出場するか?」

「んっ、……いや、そういった大会に出ることに興味はない。
 私は自分から剣や弓の道に進んだのではなく、部族の風習で修練してただけなんだ」

「するとあまり戦いたくない感じなのか?」

「どちらかと言えば……だが」

 う~~ん、こういうタイプはこの世界では初めてだなぁ。みんな戦いや戦闘技能を磨くことに積極的な感じだけど。

 でもよく考えてみればこの世界は憲法や法で職業選択の自由が保障されてるわけではないけど、冒険者にしろ軍人にしろ自分の意思でそれらになるのだ。選択の幅がすごく狭いという現実があるが。
 部族の中でほぼ強制的に戦力化させられるディアの意識と差があるのは当然か。
 しかし戦いたくないという人間を護衛に使うのは…………

「けど安心して欲しい。
 私は実戦も経験してるので戦いそのものを恐れることはない。護衛の役目はきちんとこなすつもりだ」

 その実戦って対人ってことだよな。

「ここでは魔物との戦闘も想定されるがその点は?」

「北方にも魔物はいるぞ。
 当然戦闘経験もある」

「どんな魔物と戦ったんだ?」

「スノーゴブリン、スノーオーク、ホワイトウルフ、あとホワイトベアーは強敵で私は弓で援護していただけだったが」

 雪国?らしい名前が付いてるが、ゴブリンはどこにでもいるな。ホワイトウルフやホワイトベアーというのは、以前にナナイさんから聞いた帝国に生息しているという野良に近い種ではないだろうか?
 しかし……

「そのオークも野良なのか?」

「野良?」

「あぁ、俺達が戦ってるオーク・オーガは南の魔族の支配下や影響下にあるんだ」

「野良かどうかはわからないが、スノーオークは極北の地に住処があり、時折人の住む南に略奪しに来るのだ」

「討伐はしないのか?」

「極北の地は夏季が短く1年のほとんどを雪で閉ざされている白き世界だ。
 人の踏み込める領域ではない」

 ほったらかしなのか。大丈夫なのかなぁ。

「数を増やして南に攻めてくるとか……」

「それはないぞ。
 極北の地には数を増やせるだけの食料がないのだ」

 だから略奪しに南下するのか!

「ふむ……大分話が逸れたな。
 ディア、大会には出なくてもいいがアルタナ王国には一緒に来てもらうぞ。
 俺やロザリナが試合に出る時はルルカの護衛をしてもらわないと困るからな」

「もちろん問題ない」

「ツトムさん、別に私は護衛がいなくても大丈夫なのですが……」

「いいか、ルルカ。
 俺が住んでいた国にはこのような言葉がある。
 『転ばぬ先の杖』
 何事も事前に準備しておけという意味だ」

「あぁ、『戦う前に剣を持て』ですか」「ですね」

 この世界ではそういう言い方なのね。

「とりあえずルルカにはアルタナ王国に行く準備をしてもらいたい。
 それと並行してディアの残りの買い物も頼む」

「承知しました」

「最後にロザリナ」

「はい」

「明日午後から狩りに行くぞ。実戦感覚を取り戻さないとな」

「わかりました。場所はどちらへ?」

「南東の森に行こう。メルク側に結構オークが集落を作ってるみたいだからな」

 南砦で救援した際にフライヤさんに教えてもらった……い、いや、無理矢理情報を叩き込まれたというか……



 食事も終わりいよいよお楽しみタイムである。
 さっきルルカにしてもらったので、興奮し過ぎるということもなく余裕すら感じられるベストな状態だ。
 脱衣所に4人も入るとさすがに手狭だな。

「み、皆で入るのか?」

 ディアが驚いた感じで聞いてくる。

「当たり前だろう。風呂なんだから」

 さも一般常識ですが何か? 的に答えるが、

「ウチではこうなのよ。ディアも早く慣れなさい」

 ルルカが白い肌を晒しながらディアに言う。ナイスだ!

「わ、わかった……」

 ディアも意を決して脱ぎ始める。

 ここで俺の目の前に三者三様の裸体が現出する。

 美白のルルカ、健康肌のロザリナ、褐色肌のディア。
 しかも3人共スタイル抜群なのでまさに眼福なのだ。


「これは一体……」

 ディアが風呂にある特注椅子を手に取り不思議そうに見ている。

「風呂用の椅子だな。まぁそこで見てろ。
 最初はルルカからだ」

「はい……」

 背後からルルカをじっくりと洗っていく。

「!?!?」

 特注椅子の形状を生かした下半身の洗い方にディアは衝撃を受けているようだ。

「はぁ……はぁ…………」

 洗い終えたルルカが息を乱している。

「次はロザリナだな」

「ツ、ツトム様、その……」

 ロザリナは2人の女性に見られているという状況に戸惑っているみたいだが、構わずにネットリと洗っていく。

「そこダメッ、あっ……んんっ……」

 後ろを中まで念入りに洗うとロザリナは軽く達したみたいだ。

「さぁディアの番だ」

「わ、私は自分で洗うから……」

「ディア、これもお勤めの内よ」

「くっ……」

 渋々といった感じで手で胸を隠しながら特注椅子に座るディア。
 後ろから石鹸を付けて洗っていくと褐色の肌を石鹸の白さが覆いディアの身体のエロさを強調している。

 最初に下半身に手を伸ばすとディアは慌てて足を閉じようとしたが、手のほうが一瞬早かった。

「うぅっ……だ、だめだ……」

 構わずにゆっくりと洗う。
 ディアは手を口に当てて声を出すのを我慢しているみたいだ。
 さらに手を伸ばし……

「そ、そこは汚い!?」

「大丈夫だ。浄化魔法で既に綺麗にしてある」

「それなら別に洗う必要は……あっ!?」

 そんな常識は俺には通用しない。
 微弱な抵抗を受けながらもじっくり洗い、次は両手で胸を洗う。
 ルルカに近い双山をムニュムニュと揉むのは実に楽しい。

「背中に当たって……」

 ルルカとロザリナに目で合図を送る。
 2人は頷いてディアの左右に座った。

「え? え? な、なにを?!」

 困惑するディア。

「ごめんなさいね。ウチはこういうやり方なのよ」
「ツトム様のご要望なの」

 2人同時にディアに手を伸ばす。

「そんな2人がかりで……」

 足から洗い始めた2人は徐々にディアの下半身に手を伸ばしていく。

「そ、そこはツトムに洗ってもらったばかりなのに……」

 ロザリナが前で丁寧に手を動かし、ルルカが後ろを刺激して、俺も両手の動きを大胆にする。

「3人でなんて……んっ…………んんっ……」

「次はツトムさんにご奉仕しなさい」

 ルルカかディアの耳に囁く。

「ここでツトム様のを……」

 ロザリナも反対の耳に囁いている。

「わ、わかった」

 こちらを向き、俺のに手を添えて抱き付いてくる。

「あっ……か、硬い……んんっ……」

 ディアはしばらく抱き付いたままだったが、

「ほら、腰を動かしなさい」

 ルルカに囁かれてゆっくりと腰を動かし始めた……




……

…………


「……ム様、ツトム様!」

「お、おい、ツトム!」

 両側から体を揺すられ目が覚める。
 時刻を見るとまだ10時過ぎ。
 夜に続いて朝起きてからもいつも通りイチャイチャしたのだが、その後二度寝してしまった。
 いたす相手が2人から3人へと1人増えただけなのだが、その1人増えたことで俺の限界点を突破してしまったらしく、このままこれまで通りに3人とするのは無理だとわかってしまう。
 いくら15歳に若返ったとはいえ限界はあるということだな。
 それはともかく……
 
「どうしたんだ? ロザリナ、ディア」

「またミリスさんがいらしてますよ」

「ミリスさんか……」

 またレドリッチ(=城内ギルドマスター)が何事か言ってきてるのだろうか?
 奴の思惑通りに武闘大会には出場するのだけどなぁ。



 リビングに移動すると、前回とは違いルルカがミリスさんと穏やかに談笑していた。

「いらっしゃい、ミリスさん」

「お邪魔しています、ツトムさん!」

 ルルカが隣に移動してミリスさんの正面に座った。
 ロザリナとディアは俺の後ろに立って待機している。

「あの~、そちらの方は…………?」

 ミリスさんがディアのことを伺い見ながら聞いてくる。

「彼女は新たな警護要員でして……」

「ディアリーンだ。以後見知りおきを」

「ミ、ミリスと申します。壁外のギルドに勤めております」

 ディアはフルネームで名乗らなかったな。
 何か理由でもあるのか?

「(ツトムさんが年上好きなのはロザリナさんから聞いてるけどここまでとは……)」

「ミリスさん?」

「ハッ!?
 し、失礼しました。
 本日はツトムさんに明日実施されるオーク集落討伐への参加をお願いしに参りました」




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 今話は3500文字オーバーで過去最大の文字数になりました!
 お風呂のシーンで興が乗ってしまい当初の予定より大幅に長いシーンにw
 途中で切って次話に分けることも考えたのですが、中途半端になってしまうのでやめました。
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