221 / 374
218
しおりを挟む
翌日城に行き、南砦から城に送った時に荷物を運んだレイシス姫の部屋で木箱や布袋を大量に収納に入れる。
とても個人の手荷物とは思えないほどの量なのだが、中身に関する説明は何もなかった。ここに来る時にアルタナ王国から大量の贈り物を持って来て、その返礼にベルガーナ王国からも大量の贈り物を持たされたのだろう、と自分で推測してみる。
今日のレイシス姫の格好は南砦にいた時のような普段着ではなく、豪華な装飾が施された軍服姿だ。将官用か王族仕様なのかはわからないが、偉い人感マシマシな見た目だ。
今回もレイシス姫は体をロープで繋ぐことを拒否してきたが、今日は長時間飛ぶことを理由に繋ぐのを了承させる。
昨日の件を引きずっているのかレイシス姫との会話はこれと最初の挨拶の2度だけだった。
2時間ほど飛んだだろうか。
全速ではなく巡行速度で飛んでいるのでアルタナ王都まではまだ道半ばと思われる。
バルーカアルタナ王都間は以前救援に赴いた際の帰りに1度飛んだだけなので、実はまだ道筋?(飛行経路のほうが正しいか?)がよくわかってなかったりする。
多少時間がかかってもバルーカから西に飛んでルミナス大要塞で北上、レグの街を経由してアルタナ王都に行くルートを選ぶべきだったか。今更悔やんでも遅いけど……
森林地帯を過ぎて荒れた土地に着地する。
「ここで休憩しましょう」
「不要です」
土魔法で休憩用の小屋を作る。
ルルカと旅する時にイチャイチャするのにたくさん利用した小屋だ。
窓際にあるベッドに見立てた台の上に布団を敷き、
「まだ先は長いです。
どうぞこちらでお休みください」
氷入りの果汁水をお出しして、表に椅子を作って待機する。
レイシス姫は軍服を脱いで横になられるようだ。
もちろん覗いたわけではなく、中から聞こえる音や雰囲気で察したのである。
10分……
20分……
40分……
「……ツムリーソ」
休憩に入って1時間になろうとした頃、小屋の中から呼ばれた。
「お呼びでしょうか?」
レイシス姫は布団の中で上半身を起こした状態で、軍服は脱いでおりシャツに近い白の肌着っぽいお姿で艶っぽさ全開だ。アルタナに送ることに対するご褒美だろうか?
「昨日から考えておりましたが、そなたの要望を変えるつもりはありませんか?」
要望というのは奴隷達と共に奉仕するという条件のことだ。
「申し訳ありません。変えるつもりはありません。
自分や嫁いでくる女性の一生に関わることなので……」
「昨日も少し申しましたが、冒険者に嫁がせるというだけで難儀なのです。その上そなたの要望を条件とするなら間違いなく候補は誰もいなくなるでしょう」
「そのことなのですが、私との婚儀はアルタナ王国にとっては魔術士強化の側面があるとはいえ、元々はレイシス様の私への感謝のお気持ちからの御発案のはず」
「そう……ですが……」
「なのにそのことで他者を不幸にするのではせっかくのお気持ちも無駄となってしまいます」
「つまり別の形で謝意を示せと申すのですね」
「御意」
「ではツムリーソ、何か望みはありますか?」
うまく婚儀をなかった形にしたのはいいけど別な難題が……
「こうしてレイシス様とお話しできる機会を賜りし事こそが何よりの褒美と受け止めております」
「そのようなことでは謝意を示せたとは到底申せませぬ。
ツムリーソ、望みを言いなさい」
「では……、金銭で……」
「そなたの能力であれば金銭などいくらでも稼げよう。
わざわざ望みを使ってまで得るものでもありますまい」
お金欲しいけどなぁ。
もっとも稼ぎたいのなら真面目に狩りやギルドの依頼をこなすべきなのだろう。
「…………」
「どうしました?」
本来であればエロいことを要求したいとこだけど、イリス姫様の御親友にそのようなことは畏れ多い……
いや、無理と判断するのは早計か? イケるんじゃないのか?
エロい望みを言うのは簡単だが、外交問題になりはしないか?
ここは自重すべきだろう。
「叶うならば次にレイシス様にお会いできる機会を頂きたいのと、改めて私の望みはその時に……」
「わかりました。そのように致しましょう」
ザ・先送りである。
「ツムリーソ、休憩はもう十分です。
アルタナへ急ぎますよ」
先ほどより幾分か元気になられたレイシス姫は既にベッドから出て軍服を着ようとしている。
その様子をジィーと眺めている訳にもいかず、再び表に出て待機する。
…
……
…………
レイシス姫を抱えて再び飛び上がった俺は一路アルタナ王都を目指した。
休憩前よりも幾分かレイシス姫の俺を抱き締める力が強いような気がする。
この様子ならもう少し飛行スピードを上げても大丈夫だろうと判断して速度を上げる。
アルタナ王都には昼過ぎに到着した。
約1月ぶりに訪れたアルタナ王都は、魔物の軍勢の有無を除けば前回と特に変わった様子はない。
王都の北側の区画にある王城の前に降りた。
「ついてきなさい」
とっとと王城の中に入っていくレイシス姫の後を慌ててついていく。
衛兵のいる扉のとこはさすが姫様、顔パスだ。
俺も続こうとしたところでバッっと槍で行く手を塞がれた!
「その者は私の従者です」
「ハッ!」
うん。俺を顔パスで通す理由はないわな。
王城の中をレイシス姫に続いて歩いて行く。
高級な石材を使っているだろう床は明らかにこんな庶民靴で歩いていい場所ではない。
ここがこの国の権力の中枢……
緊張しまくりで手と足が同時に連動してしまいそうだ。
ベルガーナ王国の王都で魔術研究所に入る為に王城に赴いた際には、許可を扱っている軍務部は城の外の塔のようなところにあって王城の中には入っていない。
他国とはいえ、これが初めての王城探検なのである。
俺のドキドキ☆初体験な心情に構うことなく歩いていたレイシス姫が急に立ち止まった。
「おぉ、レイシスではないか!
ベルガーナからいつ戻ったのだ?」
「たった今です、兄上」
あ、兄? ということは王子様ってことなん?
俺は慌てて端に移動して片膝を着く。
30代後半のちょっと小太りで背丈も俺より少し高いだけでレイシス姫よりも低いこの男が王子……
商人と言われたほうがよほどしっくりと来る。服装も地味で頭に乗せているティアラみたいな装飾が唯一王族ぽさをアピールしている。
別に王族だからといって美丈夫・偉丈夫でなければならないなんて法則はないのだろうけど。
とても個人の手荷物とは思えないほどの量なのだが、中身に関する説明は何もなかった。ここに来る時にアルタナ王国から大量の贈り物を持って来て、その返礼にベルガーナ王国からも大量の贈り物を持たされたのだろう、と自分で推測してみる。
今日のレイシス姫の格好は南砦にいた時のような普段着ではなく、豪華な装飾が施された軍服姿だ。将官用か王族仕様なのかはわからないが、偉い人感マシマシな見た目だ。
今回もレイシス姫は体をロープで繋ぐことを拒否してきたが、今日は長時間飛ぶことを理由に繋ぐのを了承させる。
昨日の件を引きずっているのかレイシス姫との会話はこれと最初の挨拶の2度だけだった。
2時間ほど飛んだだろうか。
全速ではなく巡行速度で飛んでいるのでアルタナ王都まではまだ道半ばと思われる。
バルーカアルタナ王都間は以前救援に赴いた際の帰りに1度飛んだだけなので、実はまだ道筋?(飛行経路のほうが正しいか?)がよくわかってなかったりする。
多少時間がかかってもバルーカから西に飛んでルミナス大要塞で北上、レグの街を経由してアルタナ王都に行くルートを選ぶべきだったか。今更悔やんでも遅いけど……
森林地帯を過ぎて荒れた土地に着地する。
「ここで休憩しましょう」
「不要です」
土魔法で休憩用の小屋を作る。
ルルカと旅する時にイチャイチャするのにたくさん利用した小屋だ。
窓際にあるベッドに見立てた台の上に布団を敷き、
「まだ先は長いです。
どうぞこちらでお休みください」
氷入りの果汁水をお出しして、表に椅子を作って待機する。
レイシス姫は軍服を脱いで横になられるようだ。
もちろん覗いたわけではなく、中から聞こえる音や雰囲気で察したのである。
10分……
20分……
40分……
「……ツムリーソ」
休憩に入って1時間になろうとした頃、小屋の中から呼ばれた。
「お呼びでしょうか?」
レイシス姫は布団の中で上半身を起こした状態で、軍服は脱いでおりシャツに近い白の肌着っぽいお姿で艶っぽさ全開だ。アルタナに送ることに対するご褒美だろうか?
「昨日から考えておりましたが、そなたの要望を変えるつもりはありませんか?」
要望というのは奴隷達と共に奉仕するという条件のことだ。
「申し訳ありません。変えるつもりはありません。
自分や嫁いでくる女性の一生に関わることなので……」
「昨日も少し申しましたが、冒険者に嫁がせるというだけで難儀なのです。その上そなたの要望を条件とするなら間違いなく候補は誰もいなくなるでしょう」
「そのことなのですが、私との婚儀はアルタナ王国にとっては魔術士強化の側面があるとはいえ、元々はレイシス様の私への感謝のお気持ちからの御発案のはず」
「そう……ですが……」
「なのにそのことで他者を不幸にするのではせっかくのお気持ちも無駄となってしまいます」
「つまり別の形で謝意を示せと申すのですね」
「御意」
「ではツムリーソ、何か望みはありますか?」
うまく婚儀をなかった形にしたのはいいけど別な難題が……
「こうしてレイシス様とお話しできる機会を賜りし事こそが何よりの褒美と受け止めております」
「そのようなことでは謝意を示せたとは到底申せませぬ。
ツムリーソ、望みを言いなさい」
「では……、金銭で……」
「そなたの能力であれば金銭などいくらでも稼げよう。
わざわざ望みを使ってまで得るものでもありますまい」
お金欲しいけどなぁ。
もっとも稼ぎたいのなら真面目に狩りやギルドの依頼をこなすべきなのだろう。
「…………」
「どうしました?」
本来であればエロいことを要求したいとこだけど、イリス姫様の御親友にそのようなことは畏れ多い……
いや、無理と判断するのは早計か? イケるんじゃないのか?
エロい望みを言うのは簡単だが、外交問題になりはしないか?
ここは自重すべきだろう。
「叶うならば次にレイシス様にお会いできる機会を頂きたいのと、改めて私の望みはその時に……」
「わかりました。そのように致しましょう」
ザ・先送りである。
「ツムリーソ、休憩はもう十分です。
アルタナへ急ぎますよ」
先ほどより幾分か元気になられたレイシス姫は既にベッドから出て軍服を着ようとしている。
その様子をジィーと眺めている訳にもいかず、再び表に出て待機する。
…
……
…………
レイシス姫を抱えて再び飛び上がった俺は一路アルタナ王都を目指した。
休憩前よりも幾分かレイシス姫の俺を抱き締める力が強いような気がする。
この様子ならもう少し飛行スピードを上げても大丈夫だろうと判断して速度を上げる。
アルタナ王都には昼過ぎに到着した。
約1月ぶりに訪れたアルタナ王都は、魔物の軍勢の有無を除けば前回と特に変わった様子はない。
王都の北側の区画にある王城の前に降りた。
「ついてきなさい」
とっとと王城の中に入っていくレイシス姫の後を慌ててついていく。
衛兵のいる扉のとこはさすが姫様、顔パスだ。
俺も続こうとしたところでバッっと槍で行く手を塞がれた!
「その者は私の従者です」
「ハッ!」
うん。俺を顔パスで通す理由はないわな。
王城の中をレイシス姫に続いて歩いて行く。
高級な石材を使っているだろう床は明らかにこんな庶民靴で歩いていい場所ではない。
ここがこの国の権力の中枢……
緊張しまくりで手と足が同時に連動してしまいそうだ。
ベルガーナ王国の王都で魔術研究所に入る為に王城に赴いた際には、許可を扱っている軍務部は城の外の塔のようなところにあって王城の中には入っていない。
他国とはいえ、これが初めての王城探検なのである。
俺のドキドキ☆初体験な心情に構うことなく歩いていたレイシス姫が急に立ち止まった。
「おぉ、レイシスではないか!
ベルガーナからいつ戻ったのだ?」
「たった今です、兄上」
あ、兄? ということは王子様ってことなん?
俺は慌てて端に移動して片膝を着く。
30代後半のちょっと小太りで背丈も俺より少し高いだけでレイシス姫よりも低いこの男が王子……
商人と言われたほうがよほどしっくりと来る。服装も地味で頭に乗せているティアラみたいな装飾が唯一王族ぽさをアピールしている。
別に王族だからといって美丈夫・偉丈夫でなければならないなんて法則はないのだろうけど。
22
お気に入りに追加
1,587
あなたにおすすめの小説

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる