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彼が噂の魔術士……
5等級の魔術士が模擬戦で3等級の近接格闘職相手に勝てるなんて普通思わないので、与太話か何かだろうと決め付けていたけど……
この状況を見てしまうと信じざるを得ない。
地面が上昇する前にチラッと見た限りではまだあどけなさの残る少年といった感じなのに……
その少年が飛んで来た。飛行魔法まで使えるらしい。
「ケガ人はいますか?」
「こっちだ」
下を見ると動いている魔物は1体もおらず、まさに死屍累々といった有様だ。
こんな短時間で殲滅したというの?
「後は皆さんの細かい傷を……」
「え?!」
戦闘中に捻った足の痛みが……
回復魔法まで!?
「えっと、ここの指揮官はヌーベルさんです?」
「いや、私では……」
「私だ」
ギルド職員が手を挙げる。
「下の魔物の死体を回収してもらっていいですか?」
「わかった。1体1体調べればどちらが倒したかわかるだろう」
「別に構いませんから状態の良いのを優先して回収してください。
こちらが持ち帰っても自分のものになるか微妙なんで」
「そちらがいいのであればそうしよう」
ツトムと呼ばれた魔術士は高台の端に移動してなにやら魔法を使っている。
「こちらからどうぞ」
見ると地面まで降りる幅の広い立派な階段ができていた。
負傷者も回復したのだからロープでも垂らして降りればいいのに、ただ下に行く為だけにこんな立派な階段を作るなんて無茶苦茶よ!
地面に降りた私は結局ツトム少年が倒したオークを25体収納に入れた。状態の良い死体を選ぶとなるとどうしても一撃で首を落としたツトム少年が倒したオークを選ばざるを得ない。
もう1人の魔術士も20体近く回収したようだ。
あとは荷車に5体載せて運ぶことになる。
残り200体以上はツトム少年が手際よく回収していった。
本来であればそれだけ入れることのできる収納魔法にも驚くべきだけど、私は別のことに気を向けていた。
それは、この少年を籠絡してしまえば冒険者としてだけに留まらず、その後の人生も安泰なのではないかということだ。
「街道まで一緒に行きましょう」
「すまないな。本来そこまで迷惑をかけたくはないのだが、次に襲撃があったら敗走するしかない状態でな」
「気にしないでください。その荷車も自分が持ちますね」
このぐらいの少年ならば女体の誘惑には耐えられないだろう。
…
……
…………
「どうしてまだ5等級なのよ! この前の試験で昇格したんでしょ!」
「この前のはあくまで助っ人でして、勝っても自分の等級はそのままなんですよ」
「それに言ってくれれば護衛依頼なんて受けずに応援しに行ったのに!」
「急に頼まれたんで……(事前にわかっててもフライヤさんには知らせないけど)」
「何か言った?!」
「何も言ってナイデスヨー」
北へと向かう帰りの道中、ツトム少年にはずっと赤毛の女性剣士が付きまとっていた。
じゃれ合っているのかと思ったが、よく観察してみるとどうやらツトム少年のほうは赤毛女にさして興味ないようで、むしろ煙たがっているようにも見える。
しかしながら私の色仕掛けも本人と接触できなければどうにもならない。
街道に着くまでの時間が勝負なのだ。
後日バルーカに会いに行くという手もあるが、こんな優良物件を他の女が放置するとも思えないし、それ以前に訪ねたところで会えるのかすらわからないのだ。
かといってツトム少年と赤毛女の間に割り込むこともできない。そんな強引な手法を用いては相手を警戒させるだけだろう。
「そうだわ! ウチの娘達(パーティーメンバーのこと)と4等級への昇格試験を受けなさいよ!
私と同じ等級になれば一緒のパーティーになれるでしょ!」
「すいません。もう昇格試験に臨むメンバーは(ほとんど)決まってまして……
それにフライヤさんのパーティーには入りませんよ?」
「なんでよっ!!
とにかくメルクに所属を移しなさい! 話はそれから……」
ゴンッ!!
「痛っ!? ヌーベル! アンタ本気で殴ったわね!!」
「当たり前だ!! よそのギルドとの揉め事を作るようなマネはするな!
大体おまえの配置は向こうだろうが。自分のパーティーのところへ戻れ!」
頭を殴られた赤毛女は斥候女に引きずられていく。
「少年すまなかったな」
「い、いえ」
「ツトム! 私は諦めないからね!!」
「いい加減にしろ!!」
ゴンッ!!
「痛っ!! アンタ乙女の頭をなんだと……」
チャンスだわ!
この千載一遇の機会に何としてもキッカケを作るのよ!
私は胸元を大胆に開けてツトム少年に近付いた。
「ツトムくん、今日は助けてくれてありがとう」
「えっと……」
「リタよ。5等級の魔術士ね。よろしく」
「ツトムです。同じく5等級。よろしくお願いします」
間近で見てもどこにでもいるようなただの少年に思える。ちょっと背は低いけど。
実際目撃していなければあんな凄腕の魔術士とは思わないだろう。
「さっきのツトムくんの戦闘は同じ魔術士としても見ててドキドキしちゃったわ」
「いえ、それほどのことでは……」
ふふふ。見てる。見てる。
「どうかしら? 今日のお礼に今度ウチで食事でも。
私ちょっと料理には自信があるの」
さらに胸を強調するような姿勢で誘いをかけた。
私スタイルにも自信あるのよね~
「礼なんて大丈夫ですよ。
自分は軍の命令でバルーカを襲った残党の討伐に来ただけなんで」
意外にきっぱり断ってきたわね。
この年代の男の子だったらガツガツくるか、赤くなってモジモジするかのどちらかだと思ってたのだけど……
「でも君が来てくれたおかげで私も仲間も助かったのは事実だわ。
是非ともお礼をさせて、ね」
ツトム少年の手を両手で握って密着する。
上目遣いで目を潤ませるのがポイントだ。
「あ、あの……」
あからさまに胸を押し付けながら少年の耳元で囁く。
「もちろん食事の後もお礼はするわ。
たくさん気持ち良くしてあ・げ・る」
ふふふふ。これで堕ちなかった男の子も男性もいないのよ!!
さぁ頷いてしまいなさい。
そうしたら私が全力で愛してあげるわ!!
「本当に気を遣わなくてもいいですよ。
お気持ちだけ受け取っておきますので」
「えっ?!」
なんでなのよっ!!
[5等級魔術士リタ]
メルクギルド所属。23歳。
やや小柄ではあるもののスタイルは良く、その可愛らしい童顔と明るさでパーティーのマスコット的存在。
ただし私生活では肉食系である。
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今週は(ようやく?)木曜日も投稿予定です!!
5等級の魔術士が模擬戦で3等級の近接格闘職相手に勝てるなんて普通思わないので、与太話か何かだろうと決め付けていたけど……
この状況を見てしまうと信じざるを得ない。
地面が上昇する前にチラッと見た限りではまだあどけなさの残る少年といった感じなのに……
その少年が飛んで来た。飛行魔法まで使えるらしい。
「ケガ人はいますか?」
「こっちだ」
下を見ると動いている魔物は1体もおらず、まさに死屍累々といった有様だ。
こんな短時間で殲滅したというの?
「後は皆さんの細かい傷を……」
「え?!」
戦闘中に捻った足の痛みが……
回復魔法まで!?
「えっと、ここの指揮官はヌーベルさんです?」
「いや、私では……」
「私だ」
ギルド職員が手を挙げる。
「下の魔物の死体を回収してもらっていいですか?」
「わかった。1体1体調べればどちらが倒したかわかるだろう」
「別に構いませんから状態の良いのを優先して回収してください。
こちらが持ち帰っても自分のものになるか微妙なんで」
「そちらがいいのであればそうしよう」
ツトムと呼ばれた魔術士は高台の端に移動してなにやら魔法を使っている。
「こちらからどうぞ」
見ると地面まで降りる幅の広い立派な階段ができていた。
負傷者も回復したのだからロープでも垂らして降りればいいのに、ただ下に行く為だけにこんな立派な階段を作るなんて無茶苦茶よ!
地面に降りた私は結局ツトム少年が倒したオークを25体収納に入れた。状態の良い死体を選ぶとなるとどうしても一撃で首を落としたツトム少年が倒したオークを選ばざるを得ない。
もう1人の魔術士も20体近く回収したようだ。
あとは荷車に5体載せて運ぶことになる。
残り200体以上はツトム少年が手際よく回収していった。
本来であればそれだけ入れることのできる収納魔法にも驚くべきだけど、私は別のことに気を向けていた。
それは、この少年を籠絡してしまえば冒険者としてだけに留まらず、その後の人生も安泰なのではないかということだ。
「街道まで一緒に行きましょう」
「すまないな。本来そこまで迷惑をかけたくはないのだが、次に襲撃があったら敗走するしかない状態でな」
「気にしないでください。その荷車も自分が持ちますね」
このぐらいの少年ならば女体の誘惑には耐えられないだろう。
…
……
…………
「どうしてまだ5等級なのよ! この前の試験で昇格したんでしょ!」
「この前のはあくまで助っ人でして、勝っても自分の等級はそのままなんですよ」
「それに言ってくれれば護衛依頼なんて受けずに応援しに行ったのに!」
「急に頼まれたんで……(事前にわかっててもフライヤさんには知らせないけど)」
「何か言った?!」
「何も言ってナイデスヨー」
北へと向かう帰りの道中、ツトム少年にはずっと赤毛の女性剣士が付きまとっていた。
じゃれ合っているのかと思ったが、よく観察してみるとどうやらツトム少年のほうは赤毛女にさして興味ないようで、むしろ煙たがっているようにも見える。
しかしながら私の色仕掛けも本人と接触できなければどうにもならない。
街道に着くまでの時間が勝負なのだ。
後日バルーカに会いに行くという手もあるが、こんな優良物件を他の女が放置するとも思えないし、それ以前に訪ねたところで会えるのかすらわからないのだ。
かといってツトム少年と赤毛女の間に割り込むこともできない。そんな強引な手法を用いては相手を警戒させるだけだろう。
「そうだわ! ウチの娘達(パーティーメンバーのこと)と4等級への昇格試験を受けなさいよ!
私と同じ等級になれば一緒のパーティーになれるでしょ!」
「すいません。もう昇格試験に臨むメンバーは(ほとんど)決まってまして……
それにフライヤさんのパーティーには入りませんよ?」
「なんでよっ!!
とにかくメルクに所属を移しなさい! 話はそれから……」
ゴンッ!!
「痛っ!? ヌーベル! アンタ本気で殴ったわね!!」
「当たり前だ!! よそのギルドとの揉め事を作るようなマネはするな!
大体おまえの配置は向こうだろうが。自分のパーティーのところへ戻れ!」
頭を殴られた赤毛女は斥候女に引きずられていく。
「少年すまなかったな」
「い、いえ」
「ツトム! 私は諦めないからね!!」
「いい加減にしろ!!」
ゴンッ!!
「痛っ!! アンタ乙女の頭をなんだと……」
チャンスだわ!
この千載一遇の機会に何としてもキッカケを作るのよ!
私は胸元を大胆に開けてツトム少年に近付いた。
「ツトムくん、今日は助けてくれてありがとう」
「えっと……」
「リタよ。5等級の魔術士ね。よろしく」
「ツトムです。同じく5等級。よろしくお願いします」
間近で見てもどこにでもいるようなただの少年に思える。ちょっと背は低いけど。
実際目撃していなければあんな凄腕の魔術士とは思わないだろう。
「さっきのツトムくんの戦闘は同じ魔術士としても見ててドキドキしちゃったわ」
「いえ、それほどのことでは……」
ふふふ。見てる。見てる。
「どうかしら? 今日のお礼に今度ウチで食事でも。
私ちょっと料理には自信があるの」
さらに胸を強調するような姿勢で誘いをかけた。
私スタイルにも自信あるのよね~
「礼なんて大丈夫ですよ。
自分は軍の命令でバルーカを襲った残党の討伐に来ただけなんで」
意外にきっぱり断ってきたわね。
この年代の男の子だったらガツガツくるか、赤くなってモジモジするかのどちらかだと思ってたのだけど……
「でも君が来てくれたおかげで私も仲間も助かったのは事実だわ。
是非ともお礼をさせて、ね」
ツトム少年の手を両手で握って密着する。
上目遣いで目を潤ませるのがポイントだ。
「あ、あの……」
あからさまに胸を押し付けながら少年の耳元で囁く。
「もちろん食事の後もお礼はするわ。
たくさん気持ち良くしてあ・げ・る」
ふふふふ。これで堕ちなかった男の子も男性もいないのよ!!
さぁ頷いてしまいなさい。
そうしたら私が全力で愛してあげるわ!!
「本当に気を遣わなくてもいいですよ。
お気持ちだけ受け取っておきますので」
「えっ?!」
なんでなのよっ!!
[5等級魔術士リタ]
メルクギルド所属。23歳。
やや小柄ではあるもののスタイルは良く、その可愛らしい童顔と明るさでパーティーのマスコット的存在。
ただし私生活では肉食系である。
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