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「お待ちください!!」
団長が地図を示して説明を始めようとしたところ、今まで団長に熱烈に出撃許可を求めていた剣士風の冒険者が待ったを掛けた。
「君は誰だ?」
すんなりとは行かせてくれないかぁ。
「自分は壁外ギルド所属の5等級冒険者ツトムと申します」
「4等級冒険者オグトだ。城内ギルド所属」
「では続きを……」
「ま、待て!! 5等級如きがなにを出しゃばって……」
「(奴はオグトさん達のパーティーが護衛任務で留守の間に昇格試験で3等級2人に勝った例の魔術士ですよ)」
「(ギルドで噂になってたあの?)」
「(はい)」
うしろにいる人がなにか俺のことを伝えているな。
「いくら君が昇格試験で3等級に勝ったからといってこの件は我らで……」
「オグトとやら、魔物の残党は彼が殲滅する。
君もそれを望んでいたのだろう?
一体なにが不満なんだ?」
「どうして…………彼だとよくて我らではダメなんですか?!」
「彼はオークキングと互角に渡り合える実力者だからだ。
今回の敵には特殊な個体が紛れている可能性がある。
故に私にとっては実力不明な君達を行かせることはできない」
特殊な個体……昨日のオークジェネラルやオークリーダーのような戦闘技術の高いタイプのことだろう。
技オーク系とでも言うか……イマイチな呼称だな。そうだ! 高技量型にしよう!
オークジェネラル高技量型! これに決まりだ!
「オークキングと互角だなんて……なにかの間違いじゃ……」
「キングを討ち取った私が証言するのだ。疑うのかね?」
「い、いえ、そのようなことは……」
ここで収納からオークキングを出して見せればこの場を上手く収めることができるかもしれない。
いつどこで倒したんだ? と面倒なことになりそうだからやらないけど。
「それに彼と君達では扱いが異なる。
君達は冒険者ギルドを通しての依頼という形になっているが、彼は軍と直接契約をしているのだ」
ロイターのおっさんに頼まれたから引き受けただけでそんな大層なことじゃないけど。
契約書もなにもないし。もっとも契約自体は口約束でも成立するけど、果たして民法自体がこの国にあるかどうか……
この件でレドリッチ(=ギルドマスター)とやり合ったのも20日近く前になるのか。
あの時は俺が軍にこき使われるのを心配する気持ちもあってあのようなことを言ってきたのだろうか?
……ないな。ない、ない。
レドリッチの鋭い眼光を思い起こしながらかぶりを振る。
奴なりに冒険者や街のことを想っているのは確かだろうけど、一番は自身の出世とかなんだろう。それがイコール悪ということではないのだろうが……
「でしたらせめてウチのパーティーの飛行魔術士を彼に同行させて戦果確認をさせてはもらえませんか?」
「ふむ……ツトム、構わないか?」
「その魔術士に対する責任を負わないのであれば一向に構いませんよ」
「空から確認するんだ。危険などあるはずがない!」
「自分もまだ見たことはないのですが、魔物の中には飛行種がいると聞き及んでおります。
空中にいるからといって必ずしも安全という訳ではないかと」
「その飛行魔術士とは誰か?」
「自分です!」
30歳ぐらいの男性が冒険者達の中から出てきた。
「行くとなれば自己責任で、ということになるがどうする?」
「もちろん行きます!」
「うむ。
彼らがバルーカを発つ前に冒険者ギルドで得た情報では、魔物の残党はちょうどこの砦との中間地点から東へ進んだ森の中に集結していた。
その後こちらで偵察したところ、集団はそこからさらに東へと移動している」
魔物の動きはこの砦を避けるように移動している感じに見えるけど……
南へと退却する為だろうか?
「ツトムよ、頼むぞ」
「はい、お任せ下さい!」
外に出て北東へ向けて全速で飛ぶ。
「待っ…………」
俺を監視する魔術士はついては来ないようだ。
戦闘に参加しないのなら多少遅れたところで問題ないのだろう。
※普通の魔術士が全速飛行で飛ぶのは緊急時のわずかな時間のみで、通常は巡航速度での飛行である。
ツトムが全速で飛び続けられるのは自身の膨大なMP量に加えて、スキルの効果で消費魔力が極めて少ない上にその回復量も多いからである。
----------------------------------------------------------------
-メルク南西の森林地帯にて-
「リタ! 土壁を作ってくれ!」
「はい!」
指示された通りに壁を作る。
本当なら壁の外側に溝を掘れれば防御も固くなるのだけど、私の魔力量では半分程度の長さしか作れないだろう。
「いいか! 形としては守るほうが有利なんだ!
最初はキツイだろうがそれを乗り越えてしまえばこちらの勝ちは確定だ!!
気合い入れていけよ!!」
「「おおぉぉぉぉ!!」」
「弓士と魔術士は最初から飛ばして攻撃しろ! 後のことは気にするな。
ただし、盾持ちは狙うなよ」
勝敗が分かれる山場で魔力を使い切れという指示だ。
勝ちが決まって有利な展開になった時に魔力が残っていても宝の持ち腐れということなんだろう。
逆にそれでも不利な形勢になってしまったら……考えるだけ無駄だ。その時は悲惨なことになるのは間違いないのだから……
「「グガァァァァァァァァ!!」」
集落があるであろう方向から想定以上のオークの群れがこちらに向かって来る。
本来であれば少数を誘い出してから叩くことを可能な限り繰り返して、確実に数を減らしていく方針だったのだけど……
「来るぞ!!」
私は先頭で向かってくるオーク目掛けてサンドアローを放った!!
私が所属するパーティーが活動拠点としている街メルクはベルガーナ王国の南部にあり、そこから南の魔族の領域に接する最前線のラインを西にあるバルーカの街と共に形成している。
メルクの南に広がる大森林は魔物達の巣窟となっており、多くの冒険者達がその儚い命を散らしていった。
今現在、メルクの冒険者ギルドは南の大森林の中に点在する魔物の集落に対する討伐を行っていない。
かつては定期的に討伐隊を編成して魔物の集落を殲滅していたのだが、半年前に2等級パーティー烈火がオーガの特殊個体に壊滅させられて以降、冒険者ギルドは魔物の個体数を減らすことを主目的とすることに方針を変更した。
いわゆる間引き作戦である。
メルクと南の大森林の間は30メートルを超える高い崖がバルーカとの中間地点付近まで続いており、天然の防壁を形成している。
仮に魔物が中間地点から街道を利用してメルクを襲撃しようとしても、数人の土魔術士を派遣して街道を遮断するだけで容易に防衛することが可能だ。
冒険者ギルドとしては危険を冒して集落を潰さなくても、個体数を減らしてメルクバルーカ中間付近からの魔物の北への侵攻を防げればそれで十分との判断なのだ。
団長が地図を示して説明を始めようとしたところ、今まで団長に熱烈に出撃許可を求めていた剣士風の冒険者が待ったを掛けた。
「君は誰だ?」
すんなりとは行かせてくれないかぁ。
「自分は壁外ギルド所属の5等級冒険者ツトムと申します」
「4等級冒険者オグトだ。城内ギルド所属」
「では続きを……」
「ま、待て!! 5等級如きがなにを出しゃばって……」
「(奴はオグトさん達のパーティーが護衛任務で留守の間に昇格試験で3等級2人に勝った例の魔術士ですよ)」
「(ギルドで噂になってたあの?)」
「(はい)」
うしろにいる人がなにか俺のことを伝えているな。
「いくら君が昇格試験で3等級に勝ったからといってこの件は我らで……」
「オグトとやら、魔物の残党は彼が殲滅する。
君もそれを望んでいたのだろう?
一体なにが不満なんだ?」
「どうして…………彼だとよくて我らではダメなんですか?!」
「彼はオークキングと互角に渡り合える実力者だからだ。
今回の敵には特殊な個体が紛れている可能性がある。
故に私にとっては実力不明な君達を行かせることはできない」
特殊な個体……昨日のオークジェネラルやオークリーダーのような戦闘技術の高いタイプのことだろう。
技オーク系とでも言うか……イマイチな呼称だな。そうだ! 高技量型にしよう!
オークジェネラル高技量型! これに決まりだ!
「オークキングと互角だなんて……なにかの間違いじゃ……」
「キングを討ち取った私が証言するのだ。疑うのかね?」
「い、いえ、そのようなことは……」
ここで収納からオークキングを出して見せればこの場を上手く収めることができるかもしれない。
いつどこで倒したんだ? と面倒なことになりそうだからやらないけど。
「それに彼と君達では扱いが異なる。
君達は冒険者ギルドを通しての依頼という形になっているが、彼は軍と直接契約をしているのだ」
ロイターのおっさんに頼まれたから引き受けただけでそんな大層なことじゃないけど。
契約書もなにもないし。もっとも契約自体は口約束でも成立するけど、果たして民法自体がこの国にあるかどうか……
この件でレドリッチ(=ギルドマスター)とやり合ったのも20日近く前になるのか。
あの時は俺が軍にこき使われるのを心配する気持ちもあってあのようなことを言ってきたのだろうか?
……ないな。ない、ない。
レドリッチの鋭い眼光を思い起こしながらかぶりを振る。
奴なりに冒険者や街のことを想っているのは確かだろうけど、一番は自身の出世とかなんだろう。それがイコール悪ということではないのだろうが……
「でしたらせめてウチのパーティーの飛行魔術士を彼に同行させて戦果確認をさせてはもらえませんか?」
「ふむ……ツトム、構わないか?」
「その魔術士に対する責任を負わないのであれば一向に構いませんよ」
「空から確認するんだ。危険などあるはずがない!」
「自分もまだ見たことはないのですが、魔物の中には飛行種がいると聞き及んでおります。
空中にいるからといって必ずしも安全という訳ではないかと」
「その飛行魔術士とは誰か?」
「自分です!」
30歳ぐらいの男性が冒険者達の中から出てきた。
「行くとなれば自己責任で、ということになるがどうする?」
「もちろん行きます!」
「うむ。
彼らがバルーカを発つ前に冒険者ギルドで得た情報では、魔物の残党はちょうどこの砦との中間地点から東へ進んだ森の中に集結していた。
その後こちらで偵察したところ、集団はそこからさらに東へと移動している」
魔物の動きはこの砦を避けるように移動している感じに見えるけど……
南へと退却する為だろうか?
「ツトムよ、頼むぞ」
「はい、お任せ下さい!」
外に出て北東へ向けて全速で飛ぶ。
「待っ…………」
俺を監視する魔術士はついては来ないようだ。
戦闘に参加しないのなら多少遅れたところで問題ないのだろう。
※普通の魔術士が全速飛行で飛ぶのは緊急時のわずかな時間のみで、通常は巡航速度での飛行である。
ツトムが全速で飛び続けられるのは自身の膨大なMP量に加えて、スキルの効果で消費魔力が極めて少ない上にその回復量も多いからである。
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-メルク南西の森林地帯にて-
「リタ! 土壁を作ってくれ!」
「はい!」
指示された通りに壁を作る。
本当なら壁の外側に溝を掘れれば防御も固くなるのだけど、私の魔力量では半分程度の長さしか作れないだろう。
「いいか! 形としては守るほうが有利なんだ!
最初はキツイだろうがそれを乗り越えてしまえばこちらの勝ちは確定だ!!
気合い入れていけよ!!」
「「おおぉぉぉぉ!!」」
「弓士と魔術士は最初から飛ばして攻撃しろ! 後のことは気にするな。
ただし、盾持ちは狙うなよ」
勝敗が分かれる山場で魔力を使い切れという指示だ。
勝ちが決まって有利な展開になった時に魔力が残っていても宝の持ち腐れということなんだろう。
逆にそれでも不利な形勢になってしまったら……考えるだけ無駄だ。その時は悲惨なことになるのは間違いないのだから……
「「グガァァァァァァァァ!!」」
集落があるであろう方向から想定以上のオークの群れがこちらに向かって来る。
本来であれば少数を誘い出してから叩くことを可能な限り繰り返して、確実に数を減らしていく方針だったのだけど……
「来るぞ!!」
私は先頭で向かってくるオーク目掛けてサンドアローを放った!!
私が所属するパーティーが活動拠点としている街メルクはベルガーナ王国の南部にあり、そこから南の魔族の領域に接する最前線のラインを西にあるバルーカの街と共に形成している。
メルクの南に広がる大森林は魔物達の巣窟となっており、多くの冒険者達がその儚い命を散らしていった。
今現在、メルクの冒険者ギルドは南の大森林の中に点在する魔物の集落に対する討伐を行っていない。
かつては定期的に討伐隊を編成して魔物の集落を殲滅していたのだが、半年前に2等級パーティー烈火がオーガの特殊個体に壊滅させられて以降、冒険者ギルドは魔物の個体数を減らすことを主目的とすることに方針を変更した。
いわゆる間引き作戦である。
メルクと南の大森林の間は30メートルを超える高い崖がバルーカとの中間地点付近まで続いており、天然の防壁を形成している。
仮に魔物が中間地点から街道を利用してメルクを襲撃しようとしても、数人の土魔術士を派遣して街道を遮断するだけで容易に防衛することが可能だ。
冒険者ギルドとしては危険を冒して集落を潰さなくても、個体数を減らしてメルクバルーカ中間付近からの魔物の北への侵攻を防げればそれで十分との判断なのだ。
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