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グリードさんが戻って来た。
「皆すまない、引き分けに持ち込むのがやっとだった」
「素晴らしい試合でしたよ」
「よくやったと思うぜ!」
「後は安心して任せな…………と言えたらいいのだけど、対戦相手にあのグラハムがいてはねぇ」
なんて声を掛ければいいのかわからん!
部外者且つ下の等級で年下でしかも俺は勝っているというこのかなり微妙な立ち位置での発言は極めて難しい。
「恐らく五分の対戦成績ということで3等級への昇格自体は間違いないはずだ。
ナタリアもツトムも延長決定戦は気楽に戦って欲しい」
「わかりました」「胸を借りるぐらいの気持ちでやるかねぇ」
3等級パーティーと互角に戦ったのだから昇格は確実だろう。
審査するのはメルクのギルドだけど、他所のギルドのパーティーが絡む以上は変な審査はしないはずだ。
つまり指名依頼と当初の目的であるグリードさんパーティーの3等級昇格は達成されたのでこれから行う試合は負けても何も問題ない…………のだが、個人的に負けられない事情があるのだ。
なにせバルーカに戻ってあの2人に負けたなんて報告した日には、
『やはり日頃の鍛錬が足りないのです。明日から……いえ、今日から毎日血反吐を吐いてもらいましょう』
『そうねぇ。負け犬にはせいぜい足でも舐めてもらおうかしら』
なんて言われるに決まっている!!(※注意! あくまでも個人の主観によるものです)
俺の平穏な日常を守る為にも絶対に負ける訳にはいかないのだ!!
なのだが……
『これより延長決定戦第一試合を行います!
第一試合はツトム対グラハム!!』
そう。対戦相手は巨漢盾職のグラハムなのだ。
はっきり言って難敵である。
『ツトムは先ほどの試合で攻撃に回復にとかなりの魔力を消費していますから厳しい戦いになるでしょう。この短時間では回復は難しいでしょうから』
俺の魔力はまだまだ余裕があるのでラック氏の見立ては外れてはいる。
ただ問題なのは魔法攻撃が果たして通じるのかってことだ。
決め技に使っていた風槌アッパーは通用しない。
なぜなら、グラハムの厚い胸板とその上に重厚な鎧を着込んでいるせいでアゴが出ていないのだ。
横から狙おうにも肩の装備が邪魔してまともにヒットしないだろう。
一応奥の手を用意してはいるが、果たしてそれで倒し切れるかどうか……
「ツトム、気楽にな!」
「俺の仇を取ってくれ!!」
「私の生活費が懸かっていますよ!!」
「ツトムが勝ってくれれば私達の勝ちよ!」
ギャンブル親父なモイヤーさんのセリフはとりあえず無視するとして。
次の第二試合はアタッカー相手という事でナタリアさんが有利だ。だけど、俺が負けると1勝1敗となり勝者同士の決定戦でグラハムと戦うことになる。男女差・体格差・技術差どれも劣っているナタリアさんに勝機はない。
中央に出てグラハムと対峙する。
こうして対峙してみると改めてその大きさを再認識させられる。
俺が今まで出会った中での一番の巨漢はオーク集落討伐の際に壊滅してしまった瞬烈のガルクだが、グラハムはガルクに勝るとも劣らないほどの巨体だ。
見てる人達からすれば一般人より"ほんの少しだけ"身長の低い俺との対比でより大きく感じているはずだ。チキショー!!
「少し早いが3等級昇格おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
審判の開始の合図を待っていたら意外にもグラハムから声を掛けられた。
「初戦の勝利も見事だったよ。これが模擬戦ではなく実戦だったら私に勝つ目はなかったかもしれないな」
つまりこの試合の勝ちは確信しているという訳か。
模擬戦での巨漢盾職の絶対的な有利さを前提とするのなら正しい見方なんだろうが、
「申し訳ありませんがこの試合、負けるつもりはありませんよ?」
極めて個人的な事情から負けられないのだ!!
「ほぉ……」
それまで穏やかな表情をしていたグラハムが一気に獰猛な顔付きに……
「なら君の実力を見せてもらおうか!」
「はじめ!!」
俺達の会話を聞いてた審判がいいタイミングだとばかりに開始の合図を出す。
俺は突然の開始に慌ててバックステップして魔法を発動させる。
あれだけの巨体なら少々威力を強くしてもケガすることはあるまい。
ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! …………
威力を強くした風槌を間断なく撃ち出していく。
グラハムはその場を動こうとせずその巨体に合わせて作られたのであろう大きな盾を持つ左手も動かさずに、木刀を持った右手で顔をガードしたのみだった。
「この程度かね?」
まるで効いてないかのようにその場に立つグラハム。
実際効いてないのであろう。
こうなると致し方ない。
ケガしないことを祈って最大出力で撃つしかない。
まぁ例えケガしたとしても回復させればいいのだが、審判が規定違反を宣告してくるかもしれないのだ。
こちらに向かって来ようとするグラハムに対して最大威力の風槌を放つ。
ズドン! … ズドン! … ズドン! … ズドン! … ズドン! …
慎重にやや間隔を空けて撃ち出した。
「ぐっ」
初弾を無防備に受けたグラハムは次弾からは左手に持つ大きな盾を掲げて防御した。
「素晴らしい威力のウインドハンマーだ。
ここまでの魔法はこれまで受けた事も見た事も無い、その年齢で大したものだ」
「どうも……」
「だが! この試合は終わりにさせてもらう!」
盾を構えて突っ込んで来た!
風槌を放つが当然の如く盾で防御されて足止めすらできない。
そのままタックルされて飛ばされる。
慌てて回復魔法を掛けて立ち上がったところに再びグラハムがタックルしてくる。
今度は腰をしっかり落として受け止める。
俺のステータスなら可能なはずだ!
ガシッッ!!
少し押し込まれるもののなんとか受け止める。
「やるではないか!」
そのまま近接格闘戦に移行した。
俺はもはや返事する余裕もなく手足を動かし剣を振るう。
グラハムは大きな盾を攻撃に防御にと巧みに使い分けて戦うスタイルだ。
盾捌きだけなら以前5等級昇格試験で戦ったホッジスのほうが数段上手い。
剣術もなんとか上級者枠に入れるか?ぐらいの3等級にしては微妙な剣腕だ。
だがパワーが凄い。
剣や盾での攻撃を受ける度にこちらの動きを寸断させられてしまう。
そして……
わかっていたことではあるが……
俺の拳法剣はまったくグラハムに通用しなかった……
「皆すまない、引き分けに持ち込むのがやっとだった」
「素晴らしい試合でしたよ」
「よくやったと思うぜ!」
「後は安心して任せな…………と言えたらいいのだけど、対戦相手にあのグラハムがいてはねぇ」
なんて声を掛ければいいのかわからん!
部外者且つ下の等級で年下でしかも俺は勝っているというこのかなり微妙な立ち位置での発言は極めて難しい。
「恐らく五分の対戦成績ということで3等級への昇格自体は間違いないはずだ。
ナタリアもツトムも延長決定戦は気楽に戦って欲しい」
「わかりました」「胸を借りるぐらいの気持ちでやるかねぇ」
3等級パーティーと互角に戦ったのだから昇格は確実だろう。
審査するのはメルクのギルドだけど、他所のギルドのパーティーが絡む以上は変な審査はしないはずだ。
つまり指名依頼と当初の目的であるグリードさんパーティーの3等級昇格は達成されたのでこれから行う試合は負けても何も問題ない…………のだが、個人的に負けられない事情があるのだ。
なにせバルーカに戻ってあの2人に負けたなんて報告した日には、
『やはり日頃の鍛錬が足りないのです。明日から……いえ、今日から毎日血反吐を吐いてもらいましょう』
『そうねぇ。負け犬にはせいぜい足でも舐めてもらおうかしら』
なんて言われるに決まっている!!(※注意! あくまでも個人の主観によるものです)
俺の平穏な日常を守る為にも絶対に負ける訳にはいかないのだ!!
なのだが……
『これより延長決定戦第一試合を行います!
第一試合はツトム対グラハム!!』
そう。対戦相手は巨漢盾職のグラハムなのだ。
はっきり言って難敵である。
『ツトムは先ほどの試合で攻撃に回復にとかなりの魔力を消費していますから厳しい戦いになるでしょう。この短時間では回復は難しいでしょうから』
俺の魔力はまだまだ余裕があるのでラック氏の見立ては外れてはいる。
ただ問題なのは魔法攻撃が果たして通じるのかってことだ。
決め技に使っていた風槌アッパーは通用しない。
なぜなら、グラハムの厚い胸板とその上に重厚な鎧を着込んでいるせいでアゴが出ていないのだ。
横から狙おうにも肩の装備が邪魔してまともにヒットしないだろう。
一応奥の手を用意してはいるが、果たしてそれで倒し切れるかどうか……
「ツトム、気楽にな!」
「俺の仇を取ってくれ!!」
「私の生活費が懸かっていますよ!!」
「ツトムが勝ってくれれば私達の勝ちよ!」
ギャンブル親父なモイヤーさんのセリフはとりあえず無視するとして。
次の第二試合はアタッカー相手という事でナタリアさんが有利だ。だけど、俺が負けると1勝1敗となり勝者同士の決定戦でグラハムと戦うことになる。男女差・体格差・技術差どれも劣っているナタリアさんに勝機はない。
中央に出てグラハムと対峙する。
こうして対峙してみると改めてその大きさを再認識させられる。
俺が今まで出会った中での一番の巨漢はオーク集落討伐の際に壊滅してしまった瞬烈のガルクだが、グラハムはガルクに勝るとも劣らないほどの巨体だ。
見てる人達からすれば一般人より"ほんの少しだけ"身長の低い俺との対比でより大きく感じているはずだ。チキショー!!
「少し早いが3等級昇格おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
審判の開始の合図を待っていたら意外にもグラハムから声を掛けられた。
「初戦の勝利も見事だったよ。これが模擬戦ではなく実戦だったら私に勝つ目はなかったかもしれないな」
つまりこの試合の勝ちは確信しているという訳か。
模擬戦での巨漢盾職の絶対的な有利さを前提とするのなら正しい見方なんだろうが、
「申し訳ありませんがこの試合、負けるつもりはありませんよ?」
極めて個人的な事情から負けられないのだ!!
「ほぉ……」
それまで穏やかな表情をしていたグラハムが一気に獰猛な顔付きに……
「なら君の実力を見せてもらおうか!」
「はじめ!!」
俺達の会話を聞いてた審判がいいタイミングだとばかりに開始の合図を出す。
俺は突然の開始に慌ててバックステップして魔法を発動させる。
あれだけの巨体なら少々威力を強くしてもケガすることはあるまい。
ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! …………
威力を強くした風槌を間断なく撃ち出していく。
グラハムはその場を動こうとせずその巨体に合わせて作られたのであろう大きな盾を持つ左手も動かさずに、木刀を持った右手で顔をガードしたのみだった。
「この程度かね?」
まるで効いてないかのようにその場に立つグラハム。
実際効いてないのであろう。
こうなると致し方ない。
ケガしないことを祈って最大出力で撃つしかない。
まぁ例えケガしたとしても回復させればいいのだが、審判が規定違反を宣告してくるかもしれないのだ。
こちらに向かって来ようとするグラハムに対して最大威力の風槌を放つ。
ズドン! … ズドン! … ズドン! … ズドン! … ズドン! …
慎重にやや間隔を空けて撃ち出した。
「ぐっ」
初弾を無防備に受けたグラハムは次弾からは左手に持つ大きな盾を掲げて防御した。
「素晴らしい威力のウインドハンマーだ。
ここまでの魔法はこれまで受けた事も見た事も無い、その年齢で大したものだ」
「どうも……」
「だが! この試合は終わりにさせてもらう!」
盾を構えて突っ込んで来た!
風槌を放つが当然の如く盾で防御されて足止めすらできない。
そのままタックルされて飛ばされる。
慌てて回復魔法を掛けて立ち上がったところに再びグラハムがタックルしてくる。
今度は腰をしっかり落として受け止める。
俺のステータスなら可能なはずだ!
ガシッッ!!
少し押し込まれるもののなんとか受け止める。
「やるではないか!」
そのまま近接格闘戦に移行した。
俺はもはや返事する余裕もなく手足を動かし剣を振るう。
グラハムは大きな盾を攻撃に防御にと巧みに使い分けて戦うスタイルだ。
盾捌きだけなら以前5等級昇格試験で戦ったホッジスのほうが数段上手い。
剣術もなんとか上級者枠に入れるか?ぐらいの3等級にしては微妙な剣腕だ。
だがパワーが凄い。
剣や盾での攻撃を受ける度にこちらの動きを寸断させられてしまう。
そして……
わかっていたことではあるが……
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