72 / 360
069
しおりを挟む
なんとか剣で防ぐものの一瞬で劣勢に陥る。
ホッジスが踏み込んで放つシールドバッシュを剣に両手を添えて防ぐがガラ空きの胴に一撃喰らった。
ここだ!!
喰らうと同時の回復魔法でダメージのない俺は勝ったと確信してガードが空いているホッジスのアゴに風槌アッパーをかました!!
「ぐはっ」
倒れたホッジスはすぐに起き上がろうとするが、尻もちを付いてしまう。
脳を強烈に揺らしたんだ。立てる訳がない。
つか大丈夫だろうか? 障害とか残らないよな?
「それまで!!」
すぐさまホッジスに回復魔法を施し、手を差し出して立ち上がらせた。
『ホッジス敗れる!! ラックさん何が起こったのでしょうか? 私にはホッジスの一撃がツトムに入ったように見えたのですが……』
『私にもそのように映りました。その後に一瞬ホッジスの頭がのけぞりましたので、下からの何らかの攻撃だと思うのですが……』
そこまでは見えているか。
『ヤコールパーティーの2人目は中央へ!』
「はじめ!」
…
……
…………
「そこまで!!」
2人目もホッジスと同じように倒した。
剣と盾の2人目はホッジスの下位互換な感じだった。
『魔術士ツトム……、魔術士と呼んでいいのかわかりませんが……。とにかく連勝です! ラックさん2戦とも同じような展開でしたが?』
『ツトムの剣術は初級クラスです。意表を突かれた初戦のホッジスはともかく、倒すのに苦労する相手とも思えませんがホッジスを倒した不明の攻撃を警戒して踏み込み切れませんでしたね』
『あの攻撃の正体がわからないままではヤコールパーティーの苦戦は免れないのでは? ひょっとしてこのまま大番狂わせということも……』
『おそらくですが、2度見たことでヤコール側もあの攻撃の正体に気が付いてるはずです。これ以上は片方に加担する行為となってしまうので現時点での発言は控えますが……』
『となるともう挑戦者側の有利な状況ではないと?』
『はい。3人目はリーダーのヤコールです。パーティー主力である魔術士2人に隠れていますが、彼自身優秀な双剣使いでその剣腕は十分4等級クラスの実力があります。1人目と2人目の時のようにはいきませんから、ツトムがどのような戦い方をするのか注目です』
風槌アッパーは既に見破られているか……
といっても模擬戦だと殺傷力の高い攻撃は禁止なので風槌以外やることがないんだが……
元々の攻撃力が低い水系の魔法を試してみるか。
う~~ん。
試合で使う以上は事前に練習しておくべきだよなぁ。
うっかり失敗した後で、『殺っちゃいましたぁ。てへっ☆ 許して~~~~チョンマゲっ!!』とか言っても許してくれんだろう。当たり前だが。
『ヤコールパーティー3人目、中央へ!』
待てよ。
「はじめ!!」
土槍の先端を尖らせずに丸くすれば使えないか?
そしてその方法なら土刺しも使えるな。
「ハアアアアアア!!」
ヤコールが気合の雄叫びと共に猛攻を仕掛けてきた。
防御しようとするが二刀流から繰り出される剣戟は手数が多い。
3割~4割の攻撃が俺の拙い防御をすり抜けて体に打撃を与えていく。
まったく反撃をする隙がないぞ。
二刀流だからか攻撃はやや軽いものの、剣による弾幕と言ってもいいぐらいの攻撃回数だ。
なんとか捌こうと四苦八苦していると、
「っておかしいだろ!! 何十回当てたと思っているんだ!!」
何だ??
いきなりキレた??
「審判! 奴は何か不正をしているぞ!!」
あービビった。
奴が温厚な性格だったらスーパーサ〇ヤ人にでもなってたかもしれん。
しかし不正か……
魔法OKなんだから当然回復魔法も大丈夫だろうと使っていたが……
審判がこちらを睨んでくる。
くっ。こいつだよ。
この場の誰よりも圧倒的な強者の威圧感を放っている。
ひょっとしてオークキングより上……なのか?
さっきまでは猫被っていたくせに。
審判がヤコールのほうを向いた。
ふぅ~。
こいつに手の内を明かしてはならない。
生存本能なのか勘なのかわからんが俺の中の何かがしきりに訴えてくるのだ。
「彼は何も不正はしていない。真面目に戦ってもいないがね」
オイ!
余計な事言うな。
「くそっ。ふざけんなっ!!」
『おっと、ツトムは不正してはいないとのこと。しかしヤコールの気持ちもわかります。ヤコールの攻撃が散々当たったのにも関わらずツトムにダメージは見当たりません!!』
『いや、まさか……。しかしそれなら……』
『ラックさん?』
『は!? 失礼しました。ダメージに関しては推測できることがありますが、中立性を欠く可能性がありますので発言は控えさせてください』
『わかりました。現在試合は中断のような形になってしまったので、審判試合再開の合図を』
「では……はじめ!!」
今度はこちらから仕掛けていく。
一旦防御に回ると剣の弾幕で攻撃に移行できなくなるからだ。
ヨハン戦のように剣術+拳法(映画の真似)をスペックの高さを利用してゴリ押しで成立させる。
とにかく止まるな。
常に手と足で攻撃し続けろ。
当然ヤコールからの反撃も喰らうが無視して動き続ける。
試合開始直後に猛攻を仕掛けてきたことで消耗したのかヤコールの動きが徐々に落ちていき……
渾身のバーンナ〇クル(ただの右ストレート)が決まって体勢を崩したところにすかさず風槌アッパーを叩き込んだ。
前のめりで倒れたヤコールは起き上がれず……
「そこまで!!」
回復魔法を掛けて手を差し出すが無視された。
この差し出した手を引っ込める時の虚しさよ……
『ツトム3連勝です!! 試合再開後に一転して攻勢に出たツトムが押し切りました!! ケンカ剣術とでも言うのでしょうか? 拳打や蹴りを駆使して戦う珍しいスタイルでしたが?』
『おそらく模擬戦用の戦い方なのでしょう。一連の動きに身体能力の高さが伺えます。対戦相手からすれば素人臭い剣術に幻惑されますので見た目以上に厄介な戦い方ですね』
素人臭いって……。最近サボリ気味とはいえ剣術はたくさん痛い思いをしながら苦労して修練してるのになぁ。
『最後はやはり下からの攻撃だったようですが……』
『ヤコールも最後まで警戒していましたしもうネタ晴らししても構わないでしょう。あれはウインドハンマーを小さく素早く下から放っているのです。言葉で言うと簡単に聞こえますが、近接戦闘を行いながらの素早く正確な魔法発動はかなりの高等技術ですよ』
ホッジスが踏み込んで放つシールドバッシュを剣に両手を添えて防ぐがガラ空きの胴に一撃喰らった。
ここだ!!
喰らうと同時の回復魔法でダメージのない俺は勝ったと確信してガードが空いているホッジスのアゴに風槌アッパーをかました!!
「ぐはっ」
倒れたホッジスはすぐに起き上がろうとするが、尻もちを付いてしまう。
脳を強烈に揺らしたんだ。立てる訳がない。
つか大丈夫だろうか? 障害とか残らないよな?
「それまで!!」
すぐさまホッジスに回復魔法を施し、手を差し出して立ち上がらせた。
『ホッジス敗れる!! ラックさん何が起こったのでしょうか? 私にはホッジスの一撃がツトムに入ったように見えたのですが……』
『私にもそのように映りました。その後に一瞬ホッジスの頭がのけぞりましたので、下からの何らかの攻撃だと思うのですが……』
そこまでは見えているか。
『ヤコールパーティーの2人目は中央へ!』
「はじめ!」
…
……
…………
「そこまで!!」
2人目もホッジスと同じように倒した。
剣と盾の2人目はホッジスの下位互換な感じだった。
『魔術士ツトム……、魔術士と呼んでいいのかわかりませんが……。とにかく連勝です! ラックさん2戦とも同じような展開でしたが?』
『ツトムの剣術は初級クラスです。意表を突かれた初戦のホッジスはともかく、倒すのに苦労する相手とも思えませんがホッジスを倒した不明の攻撃を警戒して踏み込み切れませんでしたね』
『あの攻撃の正体がわからないままではヤコールパーティーの苦戦は免れないのでは? ひょっとしてこのまま大番狂わせということも……』
『おそらくですが、2度見たことでヤコール側もあの攻撃の正体に気が付いてるはずです。これ以上は片方に加担する行為となってしまうので現時点での発言は控えますが……』
『となるともう挑戦者側の有利な状況ではないと?』
『はい。3人目はリーダーのヤコールです。パーティー主力である魔術士2人に隠れていますが、彼自身優秀な双剣使いでその剣腕は十分4等級クラスの実力があります。1人目と2人目の時のようにはいきませんから、ツトムがどのような戦い方をするのか注目です』
風槌アッパーは既に見破られているか……
といっても模擬戦だと殺傷力の高い攻撃は禁止なので風槌以外やることがないんだが……
元々の攻撃力が低い水系の魔法を試してみるか。
う~~ん。
試合で使う以上は事前に練習しておくべきだよなぁ。
うっかり失敗した後で、『殺っちゃいましたぁ。てへっ☆ 許して~~~~チョンマゲっ!!』とか言っても許してくれんだろう。当たり前だが。
『ヤコールパーティー3人目、中央へ!』
待てよ。
「はじめ!!」
土槍の先端を尖らせずに丸くすれば使えないか?
そしてその方法なら土刺しも使えるな。
「ハアアアアアア!!」
ヤコールが気合の雄叫びと共に猛攻を仕掛けてきた。
防御しようとするが二刀流から繰り出される剣戟は手数が多い。
3割~4割の攻撃が俺の拙い防御をすり抜けて体に打撃を与えていく。
まったく反撃をする隙がないぞ。
二刀流だからか攻撃はやや軽いものの、剣による弾幕と言ってもいいぐらいの攻撃回数だ。
なんとか捌こうと四苦八苦していると、
「っておかしいだろ!! 何十回当てたと思っているんだ!!」
何だ??
いきなりキレた??
「審判! 奴は何か不正をしているぞ!!」
あービビった。
奴が温厚な性格だったらスーパーサ〇ヤ人にでもなってたかもしれん。
しかし不正か……
魔法OKなんだから当然回復魔法も大丈夫だろうと使っていたが……
審判がこちらを睨んでくる。
くっ。こいつだよ。
この場の誰よりも圧倒的な強者の威圧感を放っている。
ひょっとしてオークキングより上……なのか?
さっきまでは猫被っていたくせに。
審判がヤコールのほうを向いた。
ふぅ~。
こいつに手の内を明かしてはならない。
生存本能なのか勘なのかわからんが俺の中の何かがしきりに訴えてくるのだ。
「彼は何も不正はしていない。真面目に戦ってもいないがね」
オイ!
余計な事言うな。
「くそっ。ふざけんなっ!!」
『おっと、ツトムは不正してはいないとのこと。しかしヤコールの気持ちもわかります。ヤコールの攻撃が散々当たったのにも関わらずツトムにダメージは見当たりません!!』
『いや、まさか……。しかしそれなら……』
『ラックさん?』
『は!? 失礼しました。ダメージに関しては推測できることがありますが、中立性を欠く可能性がありますので発言は控えさせてください』
『わかりました。現在試合は中断のような形になってしまったので、審判試合再開の合図を』
「では……はじめ!!」
今度はこちらから仕掛けていく。
一旦防御に回ると剣の弾幕で攻撃に移行できなくなるからだ。
ヨハン戦のように剣術+拳法(映画の真似)をスペックの高さを利用してゴリ押しで成立させる。
とにかく止まるな。
常に手と足で攻撃し続けろ。
当然ヤコールからの反撃も喰らうが無視して動き続ける。
試合開始直後に猛攻を仕掛けてきたことで消耗したのかヤコールの動きが徐々に落ちていき……
渾身のバーンナ〇クル(ただの右ストレート)が決まって体勢を崩したところにすかさず風槌アッパーを叩き込んだ。
前のめりで倒れたヤコールは起き上がれず……
「そこまで!!」
回復魔法を掛けて手を差し出すが無視された。
この差し出した手を引っ込める時の虚しさよ……
『ツトム3連勝です!! 試合再開後に一転して攻勢に出たツトムが押し切りました!! ケンカ剣術とでも言うのでしょうか? 拳打や蹴りを駆使して戦う珍しいスタイルでしたが?』
『おそらく模擬戦用の戦い方なのでしょう。一連の動きに身体能力の高さが伺えます。対戦相手からすれば素人臭い剣術に幻惑されますので見た目以上に厄介な戦い方ですね』
素人臭いって……。最近サボリ気味とはいえ剣術はたくさん痛い思いをしながら苦労して修練してるのになぁ。
『最後はやはり下からの攻撃だったようですが……』
『ヤコールも最後まで警戒していましたしもうネタ晴らししても構わないでしょう。あれはウインドハンマーを小さく素早く下から放っているのです。言葉で言うと簡単に聞こえますが、近接戦闘を行いながらの素早く正確な魔法発動はかなりの高等技術ですよ』
33
お気に入りに追加
1,583
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる