177 / 221
ハロー、アメリカ
第177話 レベルアップの相談
しおりを挟む
「大統領からの依頼を遂行するには、圧倒的なレベルアップが必要だと思う。それと十分な強さを持った装備。私たちはこのままでは弱いから」
私がこう告げると、タブさんは同意してくれる。
『その通り。主たちのパーティは今より格段に強くなる必要がある。そしてもう一つ。足りない要素がある』
「足りない要素? なんだろう?」
私は考えるが、答えが出ない。タブさんは答えをくれないわけではなく、私がわからなければ教えてくれる。
『足りないのは強くなることの理由だ。強くなりたいという気持ちと言ってもいい。人間は願望を達成するためには、理由や動機が必要なのだ。人間とAIの違うところは心が存在するところだ』
「タブさんのようなAIだったら、合理的な判断だけで動けるのだろうね。私たちはやりたいと思える気持ちがないと動けないってことか」
『そうだな。主の場合、兄に認められたいからと行動をしているが、それでは動機が弱いように思える。兄を超えるのだという、強い動機をみつけたほうがいい』
「動機? 動機かあ。別にお兄ちゃんを超えなくてもいいのだけれど」
『ミランダ・モリスのことをもう少し知ったほうがいい。彼女はワールドランク1位だ。主を遥かに超える強さを持っている。だからこそ、主の兄が惚れたのではないかな』
私とタブさんの話を聞いていた湊ちゃんが疑問を口にした。
「春菜のお兄さんって、強い女性が好きなのかな?」
春日井君も話題に入ってくる。
「どうだろうな? 強いからって好きになるものなのかな? 俺にはわからないけれど」
エリ先生は私たちに説明した。
「3人とも、AIのタブさんが言う通りに、ミランダさんのことを知らないとわからないと思いますよ。春菜さんも、お兄さんのことを知っているようで、知らないはずです。なぜ、お兄さんがワールドランク2位なのか。なぜ、強さを求めているのか」
私は家にいるお兄ちゃんしか知らない。ミランダさんといるお兄ちゃんを知らないのだ。二人の関係やダンジョンに挑む思いを知りたいと思う。
「なぜ強さを求めるのか、それを知るために……。私も、お兄ちゃんやミランダさんが見ている世界を知るために、強さを求めるのでもいいのかな?」
強くなりたいという動機としては、まだ弱いのかもしれない。だけど、タブさんは受け入れてくれた。
『最初はそれでいいと思う。主よ。強くなるのだ』
強くなると言っても、口でいうほど簡単ではない。すぐに強くなれるのならば、みんな強くなっているからだ。
私は春日井君と湊ちゃんに向かって話す。
「まあ、そうは言っても、手っ取り早く強くなる方法なんてないしね。今回も、大統領の要望に答えられるような実力を身につける方法なんてなさそうだし」
「漫画で読んだ『精神と時の部屋』みたいな便利な場所でもあったらいいんだけどな。俺も、ついでに強くなれるから」
春日井君が空想の例を挙げるが、湊ちゃんはそれに異を唱えない。
「案外あったりするかもしれないよね。春菜はいろいろやらかしているから。すでにそんな物を手に入れていたりして」
私は手を振りながら、否定する。
「ないない。そんな都合のいい力なんてあるわけがない」
「でも、春菜は一瞬でアメリカから日本に帰ってきたじゃない? それだって某アニメの『どこでもドア』みたいだったよ」
「ドラゴンを召喚したり、ダンジョンを生み出したり、筑紫のやることは規格外だぞ。220階層から生還したこともそうだけれど、漫画みたいなことをやっている。俺もそれにあやかりたいよ。ダンジョンの低層でちまちまやるのは大変だ」
「うーん。そうは言っても、レベルを上げるにはモンスターを倒すしかないわけだし、経験値が高いモンスターは地下の深くに行かなければいないし」
確かに、私はレベル2から一気に71へ飛んだ。中間をすっ飛ばしている。でも、それはたまたま運が良かったからだ。
「俺もまだ弱いモンスターとしか戦ったことがないな。いきなりドラゴン戦になった筑紫が例外なんだよな」
「春菜が生み出したダンジョンも確か、いきなりレベル100超えのモンスターがいたよね。春菜はいろいろすっ飛ばしているね」
私の配信を見てくれている湊ちゃんは細かいところもよく覚えていた。
「長瀞ダンジョンにいるあいつらは私の言う事を聞くよ。ダンジョン・コンピューターの操作権限を私が持っているからね。いくらでも湧いてくるし、倒し放題。でも、無抵抗状態で倒しても経験値は入らないんだよね」
「じゃあ、まったくレベルアップには使えないのか?」
春日井君に聞かれたので、私はわかっている範囲で答える。
「そうでもないよ。トレーニング・モードというのがあって、その状態でモンスターを稼働させれば、通常通りの経験値が入ってくる。でも、自分のレベルが上がるほどに必要経験値が跳ね上がってくる。だから、次の72になるにはまだまだ先だね。さくさく上げられるのはレベル50くらいまでなんじゃないかな」
私の言葉を聞いて、春日井君は身を乗り出してきた。
「ちょっと待て。じゃあ、俺がそこに行ったら……」
湊ちゃんまでもが、私の方へと体を寄せてくる。
「私、ハンターですらないけれど、春菜のダンジョンに連れて行ってもらったらレベル50からスタートってこと?」
私は手を口元に置き、はたと考える。この2人を私のダンジョンで訓練するということは考えていなかった。
「そうか。私は自分のレベルのことしか考えていなかったけれど、パーティを組んだ状態で戦えば2人にも経験値が入るのか……」
「頼む、筑紫。俺をそこに連れて行ってくれ」
「私も……。でも、危なくないのかな?」
乗り気になった2人だが、エリ先生は厳しい顔をしていた。
「危ないですよ。レベルが低い状態で強いモンスターと戦うのはお勧めしません。非常識なまでに強い装備でもあれば別ですが」
「神王装備のような?」
私はエリ先生に聞き返す。
「そうですね」
「大統領は持っていないのかな? 頼んだら貸してくれるかも」
「持っているんじゃない? だって、アメリカ大統領だよ」
春日井君と湊ちゃんが大統領のことを口にする。
私は、湊ちゃんの装備はお兄ちゃんから借りようと思った。
「湊のぶんは、お兄ちゃんに神王装備を借りられないか聞いてみる。修理に出したって言っていたけど、そろそろ戻って来るころのはず」
「俺はどうしたら?」
「私の装備だって、初心者用だよ。大統領に頼んでみよう」
春日井君に聞かれ、私の装備も含めて、大統領に頼れないかと考えた。
でも、エリ先生はやっぱり否定的だった。
「私は頼みませんからね! あの人がそんなことを許可するわけが……」
しかし、ロサンゼルス・ダンジョンへの許可を頼むときも同じようなことを言っていたのだ。
聞いてみなければわからないだろう。
「何日か前も、エリ先生は同じことを言っていたよね……」
「頼んでみないとわかりませんしね」
「案外、簡単に借りれたりして」
私と湊ちゃん、春日井君が話をすると、エリ先生はまだ否定的な意見を崩さなかった。
「あの人が、そんな許可を出すわけがありません。絶対に、貸してくれないと思いますよ。でも、聞いてみるだけは聞いてみますが」
それでも、聞いてくれるというエリ先生は甘いなあと思った。ミリアが先生と慕うだけある。
「エリ先生、ミリアを忘れていました。ミリアの装備もお願いします」
エリ先生は完全に呆れた顔をしていた。
「無理だと思いますよ。でもまあ、一応、聞いてはみますが」
私がこう告げると、タブさんは同意してくれる。
『その通り。主たちのパーティは今より格段に強くなる必要がある。そしてもう一つ。足りない要素がある』
「足りない要素? なんだろう?」
私は考えるが、答えが出ない。タブさんは答えをくれないわけではなく、私がわからなければ教えてくれる。
『足りないのは強くなることの理由だ。強くなりたいという気持ちと言ってもいい。人間は願望を達成するためには、理由や動機が必要なのだ。人間とAIの違うところは心が存在するところだ』
「タブさんのようなAIだったら、合理的な判断だけで動けるのだろうね。私たちはやりたいと思える気持ちがないと動けないってことか」
『そうだな。主の場合、兄に認められたいからと行動をしているが、それでは動機が弱いように思える。兄を超えるのだという、強い動機をみつけたほうがいい』
「動機? 動機かあ。別にお兄ちゃんを超えなくてもいいのだけれど」
『ミランダ・モリスのことをもう少し知ったほうがいい。彼女はワールドランク1位だ。主を遥かに超える強さを持っている。だからこそ、主の兄が惚れたのではないかな』
私とタブさんの話を聞いていた湊ちゃんが疑問を口にした。
「春菜のお兄さんって、強い女性が好きなのかな?」
春日井君も話題に入ってくる。
「どうだろうな? 強いからって好きになるものなのかな? 俺にはわからないけれど」
エリ先生は私たちに説明した。
「3人とも、AIのタブさんが言う通りに、ミランダさんのことを知らないとわからないと思いますよ。春菜さんも、お兄さんのことを知っているようで、知らないはずです。なぜ、お兄さんがワールドランク2位なのか。なぜ、強さを求めているのか」
私は家にいるお兄ちゃんしか知らない。ミランダさんといるお兄ちゃんを知らないのだ。二人の関係やダンジョンに挑む思いを知りたいと思う。
「なぜ強さを求めるのか、それを知るために……。私も、お兄ちゃんやミランダさんが見ている世界を知るために、強さを求めるのでもいいのかな?」
強くなりたいという動機としては、まだ弱いのかもしれない。だけど、タブさんは受け入れてくれた。
『最初はそれでいいと思う。主よ。強くなるのだ』
強くなると言っても、口でいうほど簡単ではない。すぐに強くなれるのならば、みんな強くなっているからだ。
私は春日井君と湊ちゃんに向かって話す。
「まあ、そうは言っても、手っ取り早く強くなる方法なんてないしね。今回も、大統領の要望に答えられるような実力を身につける方法なんてなさそうだし」
「漫画で読んだ『精神と時の部屋』みたいな便利な場所でもあったらいいんだけどな。俺も、ついでに強くなれるから」
春日井君が空想の例を挙げるが、湊ちゃんはそれに異を唱えない。
「案外あったりするかもしれないよね。春菜はいろいろやらかしているから。すでにそんな物を手に入れていたりして」
私は手を振りながら、否定する。
「ないない。そんな都合のいい力なんてあるわけがない」
「でも、春菜は一瞬でアメリカから日本に帰ってきたじゃない? それだって某アニメの『どこでもドア』みたいだったよ」
「ドラゴンを召喚したり、ダンジョンを生み出したり、筑紫のやることは規格外だぞ。220階層から生還したこともそうだけれど、漫画みたいなことをやっている。俺もそれにあやかりたいよ。ダンジョンの低層でちまちまやるのは大変だ」
「うーん。そうは言っても、レベルを上げるにはモンスターを倒すしかないわけだし、経験値が高いモンスターは地下の深くに行かなければいないし」
確かに、私はレベル2から一気に71へ飛んだ。中間をすっ飛ばしている。でも、それはたまたま運が良かったからだ。
「俺もまだ弱いモンスターとしか戦ったことがないな。いきなりドラゴン戦になった筑紫が例外なんだよな」
「春菜が生み出したダンジョンも確か、いきなりレベル100超えのモンスターがいたよね。春菜はいろいろすっ飛ばしているね」
私の配信を見てくれている湊ちゃんは細かいところもよく覚えていた。
「長瀞ダンジョンにいるあいつらは私の言う事を聞くよ。ダンジョン・コンピューターの操作権限を私が持っているからね。いくらでも湧いてくるし、倒し放題。でも、無抵抗状態で倒しても経験値は入らないんだよね」
「じゃあ、まったくレベルアップには使えないのか?」
春日井君に聞かれたので、私はわかっている範囲で答える。
「そうでもないよ。トレーニング・モードというのがあって、その状態でモンスターを稼働させれば、通常通りの経験値が入ってくる。でも、自分のレベルが上がるほどに必要経験値が跳ね上がってくる。だから、次の72になるにはまだまだ先だね。さくさく上げられるのはレベル50くらいまでなんじゃないかな」
私の言葉を聞いて、春日井君は身を乗り出してきた。
「ちょっと待て。じゃあ、俺がそこに行ったら……」
湊ちゃんまでもが、私の方へと体を寄せてくる。
「私、ハンターですらないけれど、春菜のダンジョンに連れて行ってもらったらレベル50からスタートってこと?」
私は手を口元に置き、はたと考える。この2人を私のダンジョンで訓練するということは考えていなかった。
「そうか。私は自分のレベルのことしか考えていなかったけれど、パーティを組んだ状態で戦えば2人にも経験値が入るのか……」
「頼む、筑紫。俺をそこに連れて行ってくれ」
「私も……。でも、危なくないのかな?」
乗り気になった2人だが、エリ先生は厳しい顔をしていた。
「危ないですよ。レベルが低い状態で強いモンスターと戦うのはお勧めしません。非常識なまでに強い装備でもあれば別ですが」
「神王装備のような?」
私はエリ先生に聞き返す。
「そうですね」
「大統領は持っていないのかな? 頼んだら貸してくれるかも」
「持っているんじゃない? だって、アメリカ大統領だよ」
春日井君と湊ちゃんが大統領のことを口にする。
私は、湊ちゃんの装備はお兄ちゃんから借りようと思った。
「湊のぶんは、お兄ちゃんに神王装備を借りられないか聞いてみる。修理に出したって言っていたけど、そろそろ戻って来るころのはず」
「俺はどうしたら?」
「私の装備だって、初心者用だよ。大統領に頼んでみよう」
春日井君に聞かれ、私の装備も含めて、大統領に頼れないかと考えた。
でも、エリ先生はやっぱり否定的だった。
「私は頼みませんからね! あの人がそんなことを許可するわけが……」
しかし、ロサンゼルス・ダンジョンへの許可を頼むときも同じようなことを言っていたのだ。
聞いてみなければわからないだろう。
「何日か前も、エリ先生は同じことを言っていたよね……」
「頼んでみないとわかりませんしね」
「案外、簡単に借りれたりして」
私と湊ちゃん、春日井君が話をすると、エリ先生はまだ否定的な意見を崩さなかった。
「あの人が、そんな許可を出すわけがありません。絶対に、貸してくれないと思いますよ。でも、聞いてみるだけは聞いてみますが」
それでも、聞いてくれるというエリ先生は甘いなあと思った。ミリアが先生と慕うだけある。
「エリ先生、ミリアを忘れていました。ミリアの装備もお願いします」
エリ先生は完全に呆れた顔をしていた。
「無理だと思いますよ。でもまあ、一応、聞いてはみますが」
10
お気に入りに追加
285
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おじさんが異世界転移してしまった。
明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる