154 / 165
ハロー、アメリカ
第154話 ダンジョンを出て帰国する
しおりを挟む
階段を登っていくと、ダンジョンの出口が見えてきた。
私はタブレットのAIに話しかける。
「セルゲイの金属化はまだ大丈夫だよね?」
金属身体の魔法は永久に続くことはない。私のMPが尽きてしまうと解除される。
『まだ時間は残っている』
「まさか、死んだりはしないよね? ちゃんと呼吸はできるのかな?」
『金属化では呼吸の必要性がなくなる。それよりも、動けない状態で固定されたことにより、恨みを買うかもな。ずっとあの屈辱的な体勢のままなのだから』
「うわあ、そっちのほうが問題なのか」
『だから、亜空間に飛ばしておけばよかったのだ』
「殺しておけばよかったと? タブさんは残酷だねえ」
私は軽い口調で返した。
ダンジョンの出口までやってきた。
先に外に出たグレゴリーさんが叫んだ。
「セルゲイの体がないぞ!」
急いで私もダンジョンから飛び出して、周りを見回す。
小さな小部屋ほどの空間は、何もなかった。コンクリートが巻き散らかされたあとが地面に残っているが、セルゲイの姿はなかった。
慌ててみんなで外へと向かう通路を走る。
洞窟を抜けて外に出ると、隊員が5名倒れていた。全員がアメリカ側の軍人だった。
「おい! 大丈夫か!!」
グレゴリーさんと私たちは駆け寄る。幸いにも気絶しているだけで、特に大きな怪我もなかった。
「何があった!?」
叫ぶグレゴリーさんに、隊員の一人がやっとのことで口を開いた。
「ロ、ロシア側の軍人が……」
回復を待ち、状況を詳しく聞くと、どうやらロシア側から派遣されてきた軍人の5人が金属化されたセルゲイを取り返そうとしたようだ。後ろから殴られたようで、誰も現場は見ていない。
けれど、状況からセルゲイを連れ去ったことは間違いなかった。
私はMPがもったいないので、金属化を解除した。今頃、彼らのもとでセルゲイは復活しているだろう。これですべて収まるといいのだが。
セルゲイの罪を問えなかったことは悔しいが、これ以上しつこく追いかけて逆恨みされたくはない。
国際問題にも発展しかねないが、そもそも今回のことはすべて非公式に行われている。私たちはセルゲイの追跡を諦めた。
「とりあえず、アメリカ側のダンジョンを取り返すことができた。これで、良しとしよう」
グレゴリーさんは苦々しく言っていた。私としても、とりあえずの仕事を終えることができたし、ロシアのダンジョンはいったいどうするのかと疑問はあったけれど、彼らは彼らでなんとかするのだろう。
私はエリさんとミリアに視線を向けた。エリさんは自分の手をかばうようにしてさすっていた。
「あれ? エリさんの手……。怪我をしていませんか?」
「ああ、これね……。緊迫した状況で忘れていたけれど、手を切ってたんだった……。急に痛くなってきた……」
エリさんによると、私がダンジョンに向かって投げたミスリルカッターが壁に刺さり、それを取ろうとしたミリアの代わりに壁から抜いたそうだ。
その時に手に切り傷ができてしまっていた。傷はかなり深そうだった。血は止まっているが、皮膚の内側の筋肉が少し見えている。
ミリアは何も言わず、ダンジョンタブレットを操作していた。包帯を実体化させ、無言でエリさんの手に巻いていく。
巻き方はたどたどしくておぼつかない。ぐるぐる、ぐるぐる、と何重にも巻いて、ドラえもんの手のように丸くなる。「代わろうか」と私が言っても、ミリアはただ首を振り、包帯を巻く手を止めることはなかった。
「もういいよ。ミリアちゃん、ありがとう」
何度かエリさんがお礼を言って、やっとミリアは包帯を巻くのをやめた。
ミリアの口から出た言葉はとても小さくて、かろうじて聞き取れるほどだった。「ありがとう」というお礼の言葉は、私は逆なんじゃないのかと思って首を傾げた。
どうして包帯を巻いたミリアのほうがお礼をいうのだろう?
「どういたしまして」
と言うエリさんの返答もなんだかおかしかった。
ダンジョンで2人の間になにかがあったのだろう。
ここから再びヘリコプターに乗り、帰国するために空港へ向かう。
手を包帯でぐるぐる巻きにしているエリさんだったが、なんとか操縦は大丈夫そうだった。
ヘリコプターの中ではミリアが眠そうな顔をして私に寄りかかっていた。
小さな声で呟いた言葉があった。
「ミリア、学校へ行きたいのです。先生ってどんなだろう」
ヘリコプターのローター音が激しく、なんとか聞き取れるくらいの声だった。
ミリアの目は半開きになっていて、眠っているようにも見える。
寝ぼけていて、寝言でも言ったのだろうか。
「じゃあ、ミリアもいっしょに学校へ行こうか。2年1組に入れてもらえるか、担任に聞いてみるよ」
どうやらミリアは寝ていたようで、返事はなかった。
代わりにタブレットから声が流れた。
『おいらの姉ちゃんは疲れてへとへとみたいだな』
『主も疲れたであろう』
『あとは日本に帰るだけか。まあ、ちょっとした試練がまだ残っているけどよ』
『ああ、主も最後の試練だ』
ミリアと私のタブレットがお互いに会話していた。試練とは、飛行機のことを言っているのだ。どう考えても、空に上がるとはとても思えない金属の塊のことだ。
『だが、主はこずるい方法を考えているのではないか? 飛行機に乗ることを回避するために』
ヘリコプターはそろそろ空港に到着する頃だ。下降を始めていた。
私は落ち着き払っている。飛行機になんて金輪際、乗るつもりはないし、最悪の場合は船で日本まで帰ればいい。
しかし、別の手段もある。
「召喚の魔法で『長瀞ダンジョン』を呼び出す。私とミリアがダンジョンに入ることになる。召喚の魔法を解除したらそこは……」
『主のダンジョンは長瀞に固定されている。召喚解除後は長瀞に降り立つ。ロサンゼルスから、長瀞に瞬間移動だ。主よ、頭いいな』
「ヘリコプターにすら乗る必要がなかったじゃん。わざと教えなかったよね? タブさん」
『主も、飛行機に乗れるようになっておいたほうがいい』
「乗れなくていい」
『何事も、経験だぞ』
「あんなもの、人間の乗るものじゃない。乗る人の気がしれない」
『まあ、2回目になるとなんともなかったりするものだ。あれほど怖いと思っていたものが、なんとも思わなかったりする』
「そうかもね。でも、ダンジョン召喚で一瞬で日本に帰れるかどうか。一度試しておくのも経験なんじゃないのかな?」
『それは理屈か、それとも屁理屈か?』
「試しておかないとね。召喚により、ダンジョンにはどこからでも入れる。出るときは長瀞に出てしまう。そういうことでいいのかな?」
『その通りだ』
「つまり、飛行機に乗らなくても日本に帰ることができる。これは最高のスキルだね……ひひ……」
思わず引き笑いをしてしまう。
ミリアは相変わらず眠たままだ。ヘリコプターは空港に到着した。
お姫様抱っこのようにミリアを抱き上げて、ヘリコプターを降りる。
グレゴリーさんとエリさんには適当なことを言って、別れることにした。ロサンゼルスを観光してから帰りたいとか、そんな感じだ。
ホテルを用意してくれたので、せっかくの厚意に甘えて1泊し、朝の10時にホテルを出た。
人目のつかない路地に入り、ダンジョンを召喚してミリアと一緒に入る。すぐに召喚を解除した。
真っ暗だった。暗闇があたりを包んでいた。
月明かりで、なんとかミリアの顔が見える。
「お姉様、夜なのです……」
ミリアが星空を眺めながら言った。
私も空を見上げる。
「夜……だね……」
たくさんの星が見えた。月が綺麗だった。
タブさんが無情にも告げてくる。
『ロサンゼルスの時刻は10時。日本時間は午前3時。ロサンゼルスと日本では17時間の時差がある』
夜中の3時……。寒くて思わずぶるっと震えた。
とにかく帰ろうと思って、駅へ向かおうとして気がついた。
「え……。電車ないじゃん……」
始発までの間、ミリアと一緒に抱き合って温め合うことになった。
私はタブレットのAIに話しかける。
「セルゲイの金属化はまだ大丈夫だよね?」
金属身体の魔法は永久に続くことはない。私のMPが尽きてしまうと解除される。
『まだ時間は残っている』
「まさか、死んだりはしないよね? ちゃんと呼吸はできるのかな?」
『金属化では呼吸の必要性がなくなる。それよりも、動けない状態で固定されたことにより、恨みを買うかもな。ずっとあの屈辱的な体勢のままなのだから』
「うわあ、そっちのほうが問題なのか」
『だから、亜空間に飛ばしておけばよかったのだ』
「殺しておけばよかったと? タブさんは残酷だねえ」
私は軽い口調で返した。
ダンジョンの出口までやってきた。
先に外に出たグレゴリーさんが叫んだ。
「セルゲイの体がないぞ!」
急いで私もダンジョンから飛び出して、周りを見回す。
小さな小部屋ほどの空間は、何もなかった。コンクリートが巻き散らかされたあとが地面に残っているが、セルゲイの姿はなかった。
慌ててみんなで外へと向かう通路を走る。
洞窟を抜けて外に出ると、隊員が5名倒れていた。全員がアメリカ側の軍人だった。
「おい! 大丈夫か!!」
グレゴリーさんと私たちは駆け寄る。幸いにも気絶しているだけで、特に大きな怪我もなかった。
「何があった!?」
叫ぶグレゴリーさんに、隊員の一人がやっとのことで口を開いた。
「ロ、ロシア側の軍人が……」
回復を待ち、状況を詳しく聞くと、どうやらロシア側から派遣されてきた軍人の5人が金属化されたセルゲイを取り返そうとしたようだ。後ろから殴られたようで、誰も現場は見ていない。
けれど、状況からセルゲイを連れ去ったことは間違いなかった。
私はMPがもったいないので、金属化を解除した。今頃、彼らのもとでセルゲイは復活しているだろう。これですべて収まるといいのだが。
セルゲイの罪を問えなかったことは悔しいが、これ以上しつこく追いかけて逆恨みされたくはない。
国際問題にも発展しかねないが、そもそも今回のことはすべて非公式に行われている。私たちはセルゲイの追跡を諦めた。
「とりあえず、アメリカ側のダンジョンを取り返すことができた。これで、良しとしよう」
グレゴリーさんは苦々しく言っていた。私としても、とりあえずの仕事を終えることができたし、ロシアのダンジョンはいったいどうするのかと疑問はあったけれど、彼らは彼らでなんとかするのだろう。
私はエリさんとミリアに視線を向けた。エリさんは自分の手をかばうようにしてさすっていた。
「あれ? エリさんの手……。怪我をしていませんか?」
「ああ、これね……。緊迫した状況で忘れていたけれど、手を切ってたんだった……。急に痛くなってきた……」
エリさんによると、私がダンジョンに向かって投げたミスリルカッターが壁に刺さり、それを取ろうとしたミリアの代わりに壁から抜いたそうだ。
その時に手に切り傷ができてしまっていた。傷はかなり深そうだった。血は止まっているが、皮膚の内側の筋肉が少し見えている。
ミリアは何も言わず、ダンジョンタブレットを操作していた。包帯を実体化させ、無言でエリさんの手に巻いていく。
巻き方はたどたどしくておぼつかない。ぐるぐる、ぐるぐる、と何重にも巻いて、ドラえもんの手のように丸くなる。「代わろうか」と私が言っても、ミリアはただ首を振り、包帯を巻く手を止めることはなかった。
「もういいよ。ミリアちゃん、ありがとう」
何度かエリさんがお礼を言って、やっとミリアは包帯を巻くのをやめた。
ミリアの口から出た言葉はとても小さくて、かろうじて聞き取れるほどだった。「ありがとう」というお礼の言葉は、私は逆なんじゃないのかと思って首を傾げた。
どうして包帯を巻いたミリアのほうがお礼をいうのだろう?
「どういたしまして」
と言うエリさんの返答もなんだかおかしかった。
ダンジョンで2人の間になにかがあったのだろう。
ここから再びヘリコプターに乗り、帰国するために空港へ向かう。
手を包帯でぐるぐる巻きにしているエリさんだったが、なんとか操縦は大丈夫そうだった。
ヘリコプターの中ではミリアが眠そうな顔をして私に寄りかかっていた。
小さな声で呟いた言葉があった。
「ミリア、学校へ行きたいのです。先生ってどんなだろう」
ヘリコプターのローター音が激しく、なんとか聞き取れるくらいの声だった。
ミリアの目は半開きになっていて、眠っているようにも見える。
寝ぼけていて、寝言でも言ったのだろうか。
「じゃあ、ミリアもいっしょに学校へ行こうか。2年1組に入れてもらえるか、担任に聞いてみるよ」
どうやらミリアは寝ていたようで、返事はなかった。
代わりにタブレットから声が流れた。
『おいらの姉ちゃんは疲れてへとへとみたいだな』
『主も疲れたであろう』
『あとは日本に帰るだけか。まあ、ちょっとした試練がまだ残っているけどよ』
『ああ、主も最後の試練だ』
ミリアと私のタブレットがお互いに会話していた。試練とは、飛行機のことを言っているのだ。どう考えても、空に上がるとはとても思えない金属の塊のことだ。
『だが、主はこずるい方法を考えているのではないか? 飛行機に乗ることを回避するために』
ヘリコプターはそろそろ空港に到着する頃だ。下降を始めていた。
私は落ち着き払っている。飛行機になんて金輪際、乗るつもりはないし、最悪の場合は船で日本まで帰ればいい。
しかし、別の手段もある。
「召喚の魔法で『長瀞ダンジョン』を呼び出す。私とミリアがダンジョンに入ることになる。召喚の魔法を解除したらそこは……」
『主のダンジョンは長瀞に固定されている。召喚解除後は長瀞に降り立つ。ロサンゼルスから、長瀞に瞬間移動だ。主よ、頭いいな』
「ヘリコプターにすら乗る必要がなかったじゃん。わざと教えなかったよね? タブさん」
『主も、飛行機に乗れるようになっておいたほうがいい』
「乗れなくていい」
『何事も、経験だぞ』
「あんなもの、人間の乗るものじゃない。乗る人の気がしれない」
『まあ、2回目になるとなんともなかったりするものだ。あれほど怖いと思っていたものが、なんとも思わなかったりする』
「そうかもね。でも、ダンジョン召喚で一瞬で日本に帰れるかどうか。一度試しておくのも経験なんじゃないのかな?」
『それは理屈か、それとも屁理屈か?』
「試しておかないとね。召喚により、ダンジョンにはどこからでも入れる。出るときは長瀞に出てしまう。そういうことでいいのかな?」
『その通りだ』
「つまり、飛行機に乗らなくても日本に帰ることができる。これは最高のスキルだね……ひひ……」
思わず引き笑いをしてしまう。
ミリアは相変わらず眠たままだ。ヘリコプターは空港に到着した。
お姫様抱っこのようにミリアを抱き上げて、ヘリコプターを降りる。
グレゴリーさんとエリさんには適当なことを言って、別れることにした。ロサンゼルスを観光してから帰りたいとか、そんな感じだ。
ホテルを用意してくれたので、せっかくの厚意に甘えて1泊し、朝の10時にホテルを出た。
人目のつかない路地に入り、ダンジョンを召喚してミリアと一緒に入る。すぐに召喚を解除した。
真っ暗だった。暗闇があたりを包んでいた。
月明かりで、なんとかミリアの顔が見える。
「お姉様、夜なのです……」
ミリアが星空を眺めながら言った。
私も空を見上げる。
「夜……だね……」
たくさんの星が見えた。月が綺麗だった。
タブさんが無情にも告げてくる。
『ロサンゼルスの時刻は10時。日本時間は午前3時。ロサンゼルスと日本では17時間の時差がある』
夜中の3時……。寒くて思わずぶるっと震えた。
とにかく帰ろうと思って、駅へ向かおうとして気がついた。
「え……。電車ないじゃん……」
始発までの間、ミリアと一緒に抱き合って温め合うことになった。
20
お気に入りに追加
289
あなたにおすすめの小説
辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる