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セクハラ鎧(アーマー)に鉄槌を
第29話 こんなの聞いてません。安定の展開で217層へ
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すでにリビングデッドは消滅していた。
聖水は天井ぎりぎりまで達していた。
あやうく窒息するところだった。
あぶな……
水中を平泳ぎで潜り、ダンジョンデバイスを探す。
防水機能があるデバイスは、問題なく光を放っている。すぐに見つけることができた。
その先には、リビングデッドが死んだおかげで扉が出現していた。扉を蹴破ると部屋を満たしていた聖水は一気に廊下へと流れ出た。
「ぷはあ」
水面から顔を出し呼吸をする。
イヤホンからは視聴者からの声が聞こえてくる。
――すごい、まるで予行練習でもしていたかのようだ【100DP】
――完璧すぎる
――演技力が並外れていた【300DP】
――さすがハルナっち
――女優並みの演技だったぞ
――これ、ぶっつけ本番だよね?
――当たり前だろ【500DP】
――ハルナっちがいつもこんなことしてるわけないだろ?
――厨二病じゃないんだから
「当たり前じゃあないですかぁ。やるわけないですよぉ」
照れくさそうなふりをして、頭をぽりぽりと掻きながらとぼける。
「あんなことを本気でやるのは小学生までですよぉ。私はもう、中学生なんですからねぇ~。いやあ演技力、見せつけちゃいましたかねぇ。もしかして朝ドラ女優、狙えますかぁ?」
まあ、やっていたけれど。予行練習。絶対に内緒だ。
とにもかくにも練習が役に立ったようで、リビングデッドは聖水に溶けて消えた。
倒すことができたのだ。
そして私はダンジョンデバイスを取り戻した。
イヤホンを外すと、デバイス本体からは音声が流れる。
ボイスチャットのままだったから、スピーカーからは視聴者たちの声があふれだしてきた。
――すごいよ、ハルナっち
――さすがだ
――絶対に倒せないと思ってた
――俺はハルナっちを信じてた
――かっこよかったぜ
私の勝利を喜ぶ声の中に、私自身の声が混じった。
――『ステータス・オープン』
ボイスチャットが一瞬静まる。
「ん?」
なんだこれ? あきらかに私自身の声だった。
自分の声ながら、威厳に満ちた凛々しい口調。その声は、ステータスウィンドウが空中に浮かぶことを微塵も疑っていない、強い確信が伝わってくる声だった。
――ハルナっちの声を録音した
誰かの発言を皮切りに、またボイスチャットが賑やかになる。
――お
――やるじゃん
――もう一度ハルナっちの『ステータス・オープン』が聞けるなんて
――何度でも聴きたい
――だろ? だから録音したんだよ
「ちょ、ちょっと……」
ちょっと待て、なんてことをしてくれたんだ。
――俺にもコピーを、コピーをくれ!
――ファイルを共有してくれ
――目覚ましボイスに使っていい?
――俺は電話の着信音にする
――かっけえ、声が凛々しすぎる
――ハルナっち、かっけえよ 何度でも聴きたい
――リピートさせたくなるよね
――何回も聴けるなんて、いい時代に生まれた
いや、駄目です。やめてください。
――ステータス・オープン
――ステータス・オープン!
――ステータス・オープン!!
視聴者がふざけて私の声をリピートさせた。
「いや、もういいから!」
私はデバイスのボタンを押し、ボイスチャットを切った。
もう視聴者からの声は聞こえてこない。
代わりにコメントが勢いよく流れる。
話題は私のステータスオープンの声や、ケルベロスのことや、邪眼について。
どうでもいい。
そんなことはどうでもいい。
やっとのことでリビングデッドを倒したのだ。
ダンジョンデバイスにはリビングデッドを倒した経験値が入っている。
その数値はフレイムドラゴン・ロードの10分の1ほど。
約1億。
少し少ないな、と感じながらもあまり気には留めなかった。
ドロップアイテムも獲得していたが、あとでゆっくりと確認すればいい。
そんなことよりも扉だ。
無限に続いていた廊下だったが、現在はとても短くなっている。片側は完全に行き止まりになり、反対側は下へ降りる階段となっていた。
確か、倒したモンスターのすぐそばに、扉が出現するはずなのだが。
きょろきょろとあたりを見回す。
廊下を見て、それから研究室を覗く。
ここはとても狭い空間だ。
見落とすわけがない。
「どこにもありませんね?」
5分程で扉が消えてしまうのならば、急いで見つけなければならない。早く探して上へ行きたいのだけれど。
どこにもないのだ。
どれだけ探しても見つからない。
ないのだ……。
いくら探しても。
扉が……。見つからない……。
コメント欄は不穏な空気を醸し出していた。
奥歯に物が挟まった感じの発言が流れる。
■誰か教えてやれよ
■面白すぎる
■教えてあげてよ
■普通、わかるよね
■わからないのがハルナっち
■だから、誰か教えてやれって!
■やだよ、恨まれたくない
■いやあ、ほら、そういうことだから……
はあ……
ため息が出る。
「えっと、あの……。もう、そのパターンやめません……?」
階層主を倒したら上へあがる扉が現れる。
ところがその扉は出現しない。
■えっとね、あのね
■それ、あれだよ
■倒したやつがさ
■ほら、一般モンスター
■あ
■言っちゃった
■つまり、階層主じゃなかったのね
■俺も、そうじゃないかと思ってた
■なんとなく、思ってたけど言い出せなかった
■俺も、俺も。もしかしたら、と思ってた
■まあ、たぶん一般モンスターじゃないかな、って思いながら見てた
そう、階層主を倒した場合にのみ、扉が現れる。
つまり、そういうことだった。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
頭を抱えて叫んだ。
私の大きな声が廊下中に響き渡る。
一般モンスターだとおおおぉぉぉ。
「あいつは階層主じゃないんかい! リビングデッドは一般モンスターだったんかい!!!!」
あれがどこにでもいる、普通に湧いてくるモンスターだとお!?
そりゃ、倒したところで、扉が出るわけないじゃん!!
勢いよくコメントだけは流れ続ける。
おめでとう、とかの賛辞のコメントもあるが、ほとんどが面白がっているコメントだ。
1DPとか3DPとかのどうでもいい金額のスパチャが飛びかう。
まあ、私が倒したリビングデッドは、単純に階層主ではなかった。
ようするに、一般モンスターを倒しても扉は出てこない。
『階層主ってさ、5の倍数の層にいることが多いんだよね』とは視聴者からの情報。
とりあえず階層主を探しに、下へ降りるしかない。
どのみち下へ降りるしかないのだ。
仕方無しに、私は階段を降り始めた。
私は人類未踏の地、217階層へと向かう。
まだまだライブ配信は続きますよ……。
地上からは遠ざかっておりますが…………。
絶対にダンジョンを脱出しなければなりません。
お兄ちゃんに装備を返さなきゃいけないんです。
どうか、みなさん。ご協力をお願いします。
聖水は天井ぎりぎりまで達していた。
あやうく窒息するところだった。
あぶな……
水中を平泳ぎで潜り、ダンジョンデバイスを探す。
防水機能があるデバイスは、問題なく光を放っている。すぐに見つけることができた。
その先には、リビングデッドが死んだおかげで扉が出現していた。扉を蹴破ると部屋を満たしていた聖水は一気に廊下へと流れ出た。
「ぷはあ」
水面から顔を出し呼吸をする。
イヤホンからは視聴者からの声が聞こえてくる。
――すごい、まるで予行練習でもしていたかのようだ【100DP】
――完璧すぎる
――演技力が並外れていた【300DP】
――さすがハルナっち
――女優並みの演技だったぞ
――これ、ぶっつけ本番だよね?
――当たり前だろ【500DP】
――ハルナっちがいつもこんなことしてるわけないだろ?
――厨二病じゃないんだから
「当たり前じゃあないですかぁ。やるわけないですよぉ」
照れくさそうなふりをして、頭をぽりぽりと掻きながらとぼける。
「あんなことを本気でやるのは小学生までですよぉ。私はもう、中学生なんですからねぇ~。いやあ演技力、見せつけちゃいましたかねぇ。もしかして朝ドラ女優、狙えますかぁ?」
まあ、やっていたけれど。予行練習。絶対に内緒だ。
とにもかくにも練習が役に立ったようで、リビングデッドは聖水に溶けて消えた。
倒すことができたのだ。
そして私はダンジョンデバイスを取り戻した。
イヤホンを外すと、デバイス本体からは音声が流れる。
ボイスチャットのままだったから、スピーカーからは視聴者たちの声があふれだしてきた。
――すごいよ、ハルナっち
――さすがだ
――絶対に倒せないと思ってた
――俺はハルナっちを信じてた
――かっこよかったぜ
私の勝利を喜ぶ声の中に、私自身の声が混じった。
――『ステータス・オープン』
ボイスチャットが一瞬静まる。
「ん?」
なんだこれ? あきらかに私自身の声だった。
自分の声ながら、威厳に満ちた凛々しい口調。その声は、ステータスウィンドウが空中に浮かぶことを微塵も疑っていない、強い確信が伝わってくる声だった。
――ハルナっちの声を録音した
誰かの発言を皮切りに、またボイスチャットが賑やかになる。
――お
――やるじゃん
――もう一度ハルナっちの『ステータス・オープン』が聞けるなんて
――何度でも聴きたい
――だろ? だから録音したんだよ
「ちょ、ちょっと……」
ちょっと待て、なんてことをしてくれたんだ。
――俺にもコピーを、コピーをくれ!
――ファイルを共有してくれ
――目覚ましボイスに使っていい?
――俺は電話の着信音にする
――かっけえ、声が凛々しすぎる
――ハルナっち、かっけえよ 何度でも聴きたい
――リピートさせたくなるよね
――何回も聴けるなんて、いい時代に生まれた
いや、駄目です。やめてください。
――ステータス・オープン
――ステータス・オープン!
――ステータス・オープン!!
視聴者がふざけて私の声をリピートさせた。
「いや、もういいから!」
私はデバイスのボタンを押し、ボイスチャットを切った。
もう視聴者からの声は聞こえてこない。
代わりにコメントが勢いよく流れる。
話題は私のステータスオープンの声や、ケルベロスのことや、邪眼について。
どうでもいい。
そんなことはどうでもいい。
やっとのことでリビングデッドを倒したのだ。
ダンジョンデバイスにはリビングデッドを倒した経験値が入っている。
その数値はフレイムドラゴン・ロードの10分の1ほど。
約1億。
少し少ないな、と感じながらもあまり気には留めなかった。
ドロップアイテムも獲得していたが、あとでゆっくりと確認すればいい。
そんなことよりも扉だ。
無限に続いていた廊下だったが、現在はとても短くなっている。片側は完全に行き止まりになり、反対側は下へ降りる階段となっていた。
確か、倒したモンスターのすぐそばに、扉が出現するはずなのだが。
きょろきょろとあたりを見回す。
廊下を見て、それから研究室を覗く。
ここはとても狭い空間だ。
見落とすわけがない。
「どこにもありませんね?」
5分程で扉が消えてしまうのならば、急いで見つけなければならない。早く探して上へ行きたいのだけれど。
どこにもないのだ。
どれだけ探しても見つからない。
ないのだ……。
いくら探しても。
扉が……。見つからない……。
コメント欄は不穏な空気を醸し出していた。
奥歯に物が挟まった感じの発言が流れる。
■誰か教えてやれよ
■面白すぎる
■教えてあげてよ
■普通、わかるよね
■わからないのがハルナっち
■だから、誰か教えてやれって!
■やだよ、恨まれたくない
■いやあ、ほら、そういうことだから……
はあ……
ため息が出る。
「えっと、あの……。もう、そのパターンやめません……?」
階層主を倒したら上へあがる扉が現れる。
ところがその扉は出現しない。
■えっとね、あのね
■それ、あれだよ
■倒したやつがさ
■ほら、一般モンスター
■あ
■言っちゃった
■つまり、階層主じゃなかったのね
■俺も、そうじゃないかと思ってた
■なんとなく、思ってたけど言い出せなかった
■俺も、俺も。もしかしたら、と思ってた
■まあ、たぶん一般モンスターじゃないかな、って思いながら見てた
そう、階層主を倒した場合にのみ、扉が現れる。
つまり、そういうことだった。
「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
頭を抱えて叫んだ。
私の大きな声が廊下中に響き渡る。
一般モンスターだとおおおぉぉぉ。
「あいつは階層主じゃないんかい! リビングデッドは一般モンスターだったんかい!!!!」
あれがどこにでもいる、普通に湧いてくるモンスターだとお!?
そりゃ、倒したところで、扉が出るわけないじゃん!!
勢いよくコメントだけは流れ続ける。
おめでとう、とかの賛辞のコメントもあるが、ほとんどが面白がっているコメントだ。
1DPとか3DPとかのどうでもいい金額のスパチャが飛びかう。
まあ、私が倒したリビングデッドは、単純に階層主ではなかった。
ようするに、一般モンスターを倒しても扉は出てこない。
『階層主ってさ、5の倍数の層にいることが多いんだよね』とは視聴者からの情報。
とりあえず階層主を探しに、下へ降りるしかない。
どのみち下へ降りるしかないのだ。
仕方無しに、私は階段を降り始めた。
私は人類未踏の地、217階層へと向かう。
まだまだライブ配信は続きますよ……。
地上からは遠ざかっておりますが…………。
絶対にダンジョンを脱出しなければなりません。
お兄ちゃんに装備を返さなきゃいけないんです。
どうか、みなさん。ご協力をお願いします。
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