どうして小説が書けないのか？ どうすれば小説を書けるのか？

６６日目 「自分に指示書を出す方法」を試してみました

昨日書きました「自分に指示書を出す方法」。
YouTubeの動画で見た方法です。

結論から言いますと上手くいきました。

そして、よく考えたら、以前から同じようなことをやっていました。

やるべきことをメモでリストにしていましたし、小説を書くときも台本のように箇条書きにしてから清書をしていました。

しかし、動画の内容と決定的に違う点がありました。
それは今までの方法は、自分でやることを前提として書いたものでした。

動画の内容の指示書は「新人アルバイト」だったり「助手」だったり「アシスタント」だったり、「第三者」を想定していることです。

漫画で言ったらアシスタントに背景の指示を出すようなイメージかと思います。

小説の場合は一人で書くことが普通ですが、助手がいると仮定して、助手に指示を出すイメージです。

これを踏まえて、自分以外の人間に対して、作業を行ってもらうつもりで指示書を書きました。

この指示書を作るというのは、意外と手間で面倒でした。
だからこそ実際のアルバイトの現場などでも、「言わなくてもそのくらいわかるでしょ」といった感じに指示が省略されてしまうことがあるのだと思います。そして、その言われていない部分を自分で補えるアルバイトはいいのですが、できない人もでてきます。

指示書の書き方にはコツがありました。

何を使って、どのように、何の作業をするのか、を書いていきます。具体的にかつ簡潔に書く必要があります。
具体的であっても、長く書くのは良くないようです。

また、自分ではわかっている当たり前のこともちゃんと言語化する必要があります。
この言語化というのも大事でした。

わかつきひかる先生がこちらの動画で面白さを言語化するという話をされていました。
↓
面白いってなんですか？【小説・ライトノベル執筆お悩み相談】
https://www.youtube.com/watch?v=EAwTL1uHrD8

自分への指示書を書くときも、曖昧な概念を言語化して指示する必要がありました。

# 面白い話を考えてください

という指示書では、出された人は困ってしまいます。
あくまでも、第三者に作業をお願いするつもりで書く必要があります。

今まではこういう指示を自分にしていたということだと思います。
「面白い話を考えて」→「そりゃあきついよ」「もっとちゃんと説明してくれなきゃ」
といったことを自分でやっていたわけです。

最初はこういう指示書を作ってしまって失敗しました。
すぐに駄目だと気が付き、具体的な内容で書き直しました。

私が書き直した指示書は以下のようになりました。

小説の内容を知らないでしょうから、わけがわからないと思いますが。

# ２１８階層の探索がどのようなものになるのかを考えてください。いままでの階層のように、特色のあるものにしてください。
# ダンジョンに出現する新しいモンスターを考えてください。
# モンスターとコメディの組み合わせを考えてください。
# 面白いコメディ展開を考えてください。コメディ展開は視聴者が主人公をからかうようなネタから始め、主人公が活躍する場面へと発展させてください。

わけがわからないかもしれませんが、本当に何もわからない人向けに書いてしまうと、それはとても長くなってしまいます。

あくまでも、これまでいっしょに小説を書いてきた「助手さん」に向けて出す指示書のイメージです。

そして、これは非常に大切なことなのですが、「助手さん」に無限に作業をさせてはいけません。
「助手さん」はあくまでも自分以外の第三者です。
働かせすぎないように、気を使う必要があります。

# 作業時間は45分です。

のような指示や、作業時間が長い場合は、

# 16:15まで作業をしてください。45分ごとに10分の休憩を入れてください。

などとしました。

そして、動画にあったように

# これが終わるまでは他の作業をしないでください。

という指示も加えました。
実は、この１文がないと「助手さん」はサボるのです。（！？）

今までは如何に自分をこき使ってしまっていたかということです。
自分に対する要求が厳しすぎること、無限に過酷な労働を強いていたこと。
超絶ブラック企業を自分で自分にやっていたのです。

これでは自分に反発されるのも当然です。

そして、自分に対して「言わないでもわかるでしょ」という態度もよくなかった。
ちゃんと言語化することが大事でした。
たとえば何を面白い物語だと感じているのか？　わかつきひかるさんの動画から、正反対や真逆の面白さを取り入れたいのだと気がつきました。

水戸黄門で言ったら、ただのおじいちゃんだと思った人物が実は副将軍、みたいなことです。

弱そうで最強。役に立たない能力が実はとんでもなくすごい。などです。

上記では書かなかったのですが。

# 真逆や正反対の特徴を生かした面白さを考えてください。
みたいなことも入れています。

昨日と今日の２日だけの検証でしかありませんので、この方法が永続的にうまくいくのかはわかりません。

そして、今は病み上がりなので、作業は確かにできるのですが、とんでもなく疲れます。

本当は休んでいたい身体の状態なのですが、作業したあとでとても疲れて、指示書では休憩10分と書きましたが、30分くらい本気で寝てしまいました。

作業中は頭を無にして作業するので、できてしまいます。ですが、休憩時には我に返って、とんでもなく眠くなりました。眠くて眠くて、寝ないと耐えられない。そんな状態でした。

今の体調が万全でないので、体調の様子を見ながらまた明日以降も検証していきます。

とりあえず光明が見えてきましたので、このエッセイはいったん終わりとします。
長々と読んでいただき、本当にありがとうございました。

今回の「66日目」でこのエッセイは完結とするかもしれませんし、今回の検証結果を記事に書いたあとで完結とするかもしれません。

わかつきひかる先生のYouTube動画はおすすめなので、小説を書かれる方はぜひ見てみてください。
小説を書くヒントが見つかるかもしれません。

私と同じように、思うように書けない方がいましたら、抜け出せるように祈っております。
それではまたどこかで。
あなたが面白い小説を書けますように。