44 / 66
44日目 漫画について その4
しおりを挟む
どうしてこんなに連日、漫画について書いているのか。
そりゃあ、ネタがないからに決まっているじゃないですか……。
……。
いや、ちょっと待ってください。ちゃんと小説とも関係がありますよ。
小説を書いているみなさんなら、誰もが夢見る書籍化。
もしかしたらこれを読んでいるあなたも、すでに書籍化して本を出されているかもしれません。
小説投稿サイトからかなりの数が出版されています。一般文芸は数が少なく、そのほとんどが異世界や異世界系の恋愛、悪役令嬢ものなどに偏ってはいます。
ジャンルの偏りは極端ではありますけれど、出版点数はとても多い。
そして、そのほとんどが私たちの目にすら触れなかったりします。売れなければ続刊を書かせてもらえませんし、1冊や2冊を出してそのまま次を出せずに終わってしまう人もいます。
しかし、売れたなら。
そこで漫画の話になるわけです。そう、コミカライズです。
コミカライズされない作品のほうが多いでしょう。なぜなら、漫画にするには費用も時間もかかるからです。
異世界ファンタジーで限定して、どのくらいのコミカライズ作品があるのかを調べようとしたことがあります。
冒頭は試し読みできるものが多いですから、全部を読んでやろうくらいに思っていました。
ところが。
とんでもない数がコミカライズされています。
とてもじゃないですけど、読みきれません。あまりの多さに、げんなりしました。
コミカライズ作品だけで、相当な数があります。その裏にはコミカライズされていない作品がそれこそ山のようにあります。
ピラミッド構造になっていて、頂点にアニメ化があります。
その下にコミカライズ。
その下にノベル作品。
自分が思っていた以上に、このピラミッドは巨大でした。
書籍化を目標にしてはいけないわけです。そこは通過点でしかなく、コミカライズされていても、なお、埋もれている作品が数多くあります。
苦労して頑張って、血反吐を吐いてコンテストで受賞して、書籍化をもぎ取っても最底辺。ここから始まります。そのままピラミッドの底辺で埋もれてしまうかもしれない。
なら、ショートカットして。
その上のコミカライズ。
自分でコミカライズしちゃえばいいじゃん。セルフコミカライズだよ。こんなふうに考えてしまいました。
まあ、それがとんでもなく困難な道だとは知らずに。
ちなみにあと何年かすると、アマチュアの書いた異世界漫画がばんばん出てくると思います。小説投稿サイトは消滅しかけ、異世界漫画投稿サイトが出てくるはずです。
AIを使って、誰でも簡単に異世界漫画が描けるようになります。
これはもう避けられない流れです。けれど、漫画家は廃業することはありません。漫画家は高いスキルを持っています。それがさらにとんでもなくレベルの高い漫画を描くことになっていきます。
今の漫画の作画技術はかなりレベルが高いものになっています。それはデジタルの貢献が大きく寄与しています。Photoshopが出てきた当初、パソコンなんて使って書いている人は邪道扱いされたでしょう。3Dモデルを使いだしたころも同じようなものだと思います。けれど、今やデジタルによる画像加工や3Dは当たり前に利用されています。これらを使っているからこそ、漫画のレベルがかなり上っています。
AIも同じようなもので、プロはAIに頼りっきりになるようなことはしないはずです。AIで出力されたものをそのまま使うようなのは一般の素人になると思います。プロの漫画家やイラストレーターは、自分の絵にさらにAIを乗せて、より洗練させてくるはずです。道具のひとつとしてAIを使うわけです。
なので、どこまでいってもプロとアマチュアの差は存在するでしょう。
すこし話がずれてきました。
小説投稿サイトが消滅しかけると、さりげなく書きましたが、最終的にはしぶとく残り続けます。
これは歴史が物語っています。
漫画が生まれ、アニメが生まれ、より手軽にエンタメを楽しめる時代にあって、読むのに時間がかかり時代と逆行しているメディアである小説。原始的とも言えるメディア。しぶとく残っているのには理由があります。
そりゃあ、ネタがないからに決まっているじゃないですか……。
……。
いや、ちょっと待ってください。ちゃんと小説とも関係がありますよ。
小説を書いているみなさんなら、誰もが夢見る書籍化。
もしかしたらこれを読んでいるあなたも、すでに書籍化して本を出されているかもしれません。
小説投稿サイトからかなりの数が出版されています。一般文芸は数が少なく、そのほとんどが異世界や異世界系の恋愛、悪役令嬢ものなどに偏ってはいます。
ジャンルの偏りは極端ではありますけれど、出版点数はとても多い。
そして、そのほとんどが私たちの目にすら触れなかったりします。売れなければ続刊を書かせてもらえませんし、1冊や2冊を出してそのまま次を出せずに終わってしまう人もいます。
しかし、売れたなら。
そこで漫画の話になるわけです。そう、コミカライズです。
コミカライズされない作品のほうが多いでしょう。なぜなら、漫画にするには費用も時間もかかるからです。
異世界ファンタジーで限定して、どのくらいのコミカライズ作品があるのかを調べようとしたことがあります。
冒頭は試し読みできるものが多いですから、全部を読んでやろうくらいに思っていました。
ところが。
とんでもない数がコミカライズされています。
とてもじゃないですけど、読みきれません。あまりの多さに、げんなりしました。
コミカライズ作品だけで、相当な数があります。その裏にはコミカライズされていない作品がそれこそ山のようにあります。
ピラミッド構造になっていて、頂点にアニメ化があります。
その下にコミカライズ。
その下にノベル作品。
自分が思っていた以上に、このピラミッドは巨大でした。
書籍化を目標にしてはいけないわけです。そこは通過点でしかなく、コミカライズされていても、なお、埋もれている作品が数多くあります。
苦労して頑張って、血反吐を吐いてコンテストで受賞して、書籍化をもぎ取っても最底辺。ここから始まります。そのままピラミッドの底辺で埋もれてしまうかもしれない。
なら、ショートカットして。
その上のコミカライズ。
自分でコミカライズしちゃえばいいじゃん。セルフコミカライズだよ。こんなふうに考えてしまいました。
まあ、それがとんでもなく困難な道だとは知らずに。
ちなみにあと何年かすると、アマチュアの書いた異世界漫画がばんばん出てくると思います。小説投稿サイトは消滅しかけ、異世界漫画投稿サイトが出てくるはずです。
AIを使って、誰でも簡単に異世界漫画が描けるようになります。
これはもう避けられない流れです。けれど、漫画家は廃業することはありません。漫画家は高いスキルを持っています。それがさらにとんでもなくレベルの高い漫画を描くことになっていきます。
今の漫画の作画技術はかなりレベルが高いものになっています。それはデジタルの貢献が大きく寄与しています。Photoshopが出てきた当初、パソコンなんて使って書いている人は邪道扱いされたでしょう。3Dモデルを使いだしたころも同じようなものだと思います。けれど、今やデジタルによる画像加工や3Dは当たり前に利用されています。これらを使っているからこそ、漫画のレベルがかなり上っています。
AIも同じようなもので、プロはAIに頼りっきりになるようなことはしないはずです。AIで出力されたものをそのまま使うようなのは一般の素人になると思います。プロの漫画家やイラストレーターは、自分の絵にさらにAIを乗せて、より洗練させてくるはずです。道具のひとつとしてAIを使うわけです。
なので、どこまでいってもプロとアマチュアの差は存在するでしょう。
すこし話がずれてきました。
小説投稿サイトが消滅しかけると、さりげなく書きましたが、最終的にはしぶとく残り続けます。
これは歴史が物語っています。
漫画が生まれ、アニメが生まれ、より手軽にエンタメを楽しめる時代にあって、読むのに時間がかかり時代と逆行しているメディアである小説。原始的とも言えるメディア。しぶとく残っているのには理由があります。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

半世紀生きて、やっと小説完成しました
さんかく ひかる
エッセイ・ノンフィクション
小説投稿を始めて、気づいたこと・素朴な疑問などを書いてます。
私と同じ、年寄り投稿初心者の方、共感する話があるかもしれません。
エブリスタにも載せています。
https://estar.jp/novels/25957908
アルファポリスのみ掲載のエッセイは、タイトルに「アルファポリス」と入れています。
週に一度か二度を目安に更新します。
※4月21日、最新話「ハーレクインのヒロイン」で、ヒロインにシスターはいないと書きましたが、間違いです。申し訳ございません。この部分は削除しました。
投稿小説をされる方に、以下のリンク先で簡単なアンケートを行っています。
https://forms.gle/wgW8k1N5Vma7ZJgw7
結果は後日、こちらのエッセイで発表します。
よろしかったらご協力願います。

読まれるウェブ小説を書くためのヒント
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
エッセイ・ノンフィクション
自身の経験を踏まえつつ、読まれるための工夫について綴るエッセイです。
アルファポリスで活動する際のヒントになれば幸いです。
過去にカクヨムで投稿したエッセイを加筆修正してお送りします。
作者はHOTランキング1位、ファンタジーカップで暫定1位を経験しています。
作品URL→https://www.alphapolis.co.jp/novel/503630148/484745251

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ポケっこの独り言
ポケっこ
エッセイ・ノンフィクション
ポケっこです。
ここでは日常の不満とかを書くだけのものです。しょーもないですね。
俺の思ってることをそのまま書いたものです。
気まぐれ更新ですが、是非どうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる