どうして小説が書けないのか? どうすれば小説を書けるのか?

高瀬ユキカズ

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27日目 惰性で続けよう

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 最近はやっと、毎日小説を書く習慣ができるようになってきました。何年か前はできていたのですが、一度止めてしまうとそこから習慣を戻すのが大変でした。

 もしも、あなたが惰性で何かを続けていて、それがやりたくてやっていることであったら、それを止めないでください。

 例えば小説家になりたいと思っていて、毎日書いていたらその習慣を続けてください。

 一度、止めてしまうとそこから動き出すのは大変です。

 あなたが当たり前にやっていることは、それは当たり前ではなく、特別な才能でやっていることです。

 もちろん、執筆でなくてもかまいません。毎日運動をする、読書をする、勉強をする、ジョギングをする。

 なんでもいいのですが、自分が心からやりたいことであれば続けてください。続けているあなたは特別なことをしています。

 なぜこんな事を書いたかというと、続けている時というのは頑張っておらず、惰性で動けています。一度止まってしまうと動き出すのが本当に大変なのです。

 習慣で動けている時は、意志の力を使わずとも半分自動的に動くことができています。これは人間の持つ自動化機能です。

 ところが、どこかの段階でちょっと疲れたなだとか、このまま続けていっていいのだろうか、などの考えが出てくる時があります。今日は面倒だな、億劫だな、という考えが浮かんできたりします。

 そんなときは、中断してしまいそうになる危険性が出てきます。

 それでも止まらないでほしいのです。

 例えば、私がこのエッセイを書いている時、あるいは小説を書いている時。私はとにかく手を止めないようにしています。止まってしまうと動き出せなくなるのです。

 これは普段から訓練しておかないとうまくいきません。習慣化されていない状態ですと、ついつい手を止めてしまいます。

 この時、頑張ろうとしているわけではありません。頭で考えようともしません。
 惰性で動き続けるということをルーチーン化しています。

 ルーチーンとは何かというと、「決まり切った仕事・動作」のことです。

 とにかく惰性で動いています。考えずに動かしています。その癖をつけています。

 このエッセイは思考のおしゃべりと思って書いています。おしゃべりだと思うことで次々と言葉がでてきます。

 もちろん、無駄なことも多いです。書いたあとで削ったり修正をします。

 とにかく止まらないことなのですが、 止まらないといっても、完全に無駄なことや中身のないことを書くということではありません。

 ちゃんと内容のあることを書きながら止まらないということなのですが、これをどうやって行っているかというと、自分でもはっきりとはわかっていません。ですが、思考とは違う別の領域を使っているようです。

 それが惰性だったり、鈍感力だったり、ルーチーン化することだったりするようです。私は人間が持つ自動化機能と呼んでいます。

 こうしたことは習慣にしていることでも無意識に使っています。

 あなたも、自動化機能が働いて習慣化ができていることはやめないでほしいのです。

 私は毎日小説を書くという習慣を持っていましたが、少し止まってしまっただけで、2年とか3年とか長い期間書けなくなってしまいました。

 それが今までに2回あります。
 
 今は毎日書くことができつつあります。できつつある、というのはまだ完全な習慣化にはなっていません。不完全な状態です。

 また休んでしまうと、長い期間止まってしまう危険性があります。

 これが非常に怖いです。

 しかし、強い意志や頑張ろうとする精神では失敗します。これまでも失敗してきました。

 惰性、鈍感力、ルーチーン化などで自動化していきます。

 このやり方もまだ不完全でしょうが、低負荷状態にもっていき、細く長く続けていこうと思っています。

 そもそも、習慣化というのは簡単ではありません。

 ゼロから何かを習慣化することが難しいのは当然ですが、少なくとも今現在で習慣化ができていることがあるのであれば、それを止めてしまうことはとてももったいないことです。

 再び動き出すのに、大きなエネルギーが必要となるからです。

 止まってしまっては駄目だと書きましたが、このエッセイは続きません。
 もう少ししたら終わりがやってきます。
 10万時前後で終えると決めているからです。

 それでも、その時は違うものを書いています。というより、実は今も書いています。
 エッセイではなく、小説だったり創作論的なものだったり、別のものを並行で書いています。

 たとえ投稿するものがなくとも、小説が完成しなくとも、惰性で書くことは続けていこうと思います。

 止まってしまうのが怖いです。

 頭で考えず、頑張ろうとせず、ただ惰性の力で、細く長く続けていこうと思っています。
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