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19日目 物語の展開が思いつかない

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物語を書こうと思っても、先の展開が全然、思いつかない。
さっぱりです。
こういう経験は誰にでもあると思います。

そもそも、ぽんぽん展開が思いつくのなら、誰も苦労なんてしていません。
おそらくは苦労せずに書けている人なんていないでしょう。
それでも、やっぱり、苦しいものは苦しいし、なんとかしたいと思います。

まず、面白いものを書こうという欲を捨てることにしました。
こうした思考は役に立ちません。むしろ、アイデアの湧出を阻害してきます。
湧き出てこようとしている蛇口を塞いてしまうのです。
だから、欲は捨てます。

その上で、物語をそのまま、動きが自然発生するように流してあげます。
しかし、止まっているものが動き出すことはありません。
軽く刺激を与えてあげる必要があります。
そのために、物語の中で何かを起こしてみます。それは問題だったり、困難だったり、事件だったり、変化だったりします。

大きな事件でなくていいのです。
物語の展開を自分で考えるのではなく、物語のほうで勝手に流れ出してほしいのです。
私がやるのはそのための着火作業です。導火線に火をつけるところまでです。

物語が勝手に流れ出し、キャラクターが勝手に動き出すと、書いている私の脳内からは怪しい汁が流れ出します。
楽しくて、楽しくて、仕方がない状態になります。

物語には目的を与えてあげます。いや、正確に言うと、流れ出した物語に隠れている目的を探すということかもしれません。そして、最終的にどうしたいのかを聞きます。最後はどうやって終わりたい? と物語に聞いてあげます。

これで、スタートとラストが決まります。
ラストが決まると、物語に芯が生まれます。決まっていないと、ふらふらと軟体動物のように落ち着きません。

というか、ラストを決めておかないと、書く側は不安で苦しくて、仕方がないです。
ゴールが設定されていないマラソンを走ることはできません。

スタートとゴールを決めてあげました。こうなれば、もうブレないのでは?

途中は何も考えないで、走ればいいのです。
物語とキャラクターに任せてしまいます。
だって、苦しい思いはしたくないし、苦しんだからといって面白いものになるわけではないですから。

産みの苦しみという言葉がありますが、産み落とすその時だけ、苦しめばいいのです。
なんてことを思っています。
実際に書いてみるとなかなか思う通りには進みません。
やっぱり苦しみます。

結局のところ、一番いいのは手を止めないことでした。書いたものがボツになってしまうことを恐れないこと。

あとは、書いていくうちになぜだか勝手に進んでいくことがあります。この不思議な現象を利用します。

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