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6日目「しなければならないこと」と「やりたいこと」
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私たちには「しなければならないこと」と「やりたいこと」があります。
「しなければならないこと」は仕事だったり、掃除やゴミ捨てなどです。
「やりたいこと」はそのままの意味。やりたいことです。
小説を書くことが自分ではやりたいことだと思っていても、裏には、お金を稼ぎたいだとか、公募で受賞したい、書籍化したい、有名になりたい、人気者になりたい、などの気持ちが隠れていたりします。
そういう隠れた目的があり、小説を書くことはそのための手段、すなわち「しなければならないこと」に、いつのまにか化けてしまいます。
「やりたいこと」を習慣にすることは簡単です。やめろと言われたって、勝手にやってしまうからです。
スマホゲームを習慣にしている人はわかると思います。
ゲームをやっても見返りなんてないし、1円にもならない。ゲームはやりたいからやっているのです。
お金が得られなくても、人気が出なくても、成果が出なくても、結果が出なくても、本当にそれをやりたいからやってしまうものだからです。
同じように小説を書き始めたときは、この状態だったはずです。
いつのまにか気がつかないうちに、「しなければならないこと」にすり変わっているかもしれません。
例えばジョギングも、ダイエットを目的として「しなければ」と思うと続けるのが本当に大変です。一方で、走るのが好きで気持ちよくて見返りを求めなければ長く続きます。
当たり前ですよね。好きでやっているのですから。
つまり、自分ではやりたいことだと思っていても、その裏側に「しなければならないこと」が忍び寄って住みついていたのかもしれないということです。
これを認めることは、実は怖いことです。
あなたも私も「やりたいからやっているんだ」と信じ続けていたいからです。
でも、実際には執筆が習慣化ができていないという事実があったりします。
そして、ここからが本題。
もとの「やりたいこと」の状態に戻す必要があるのですけど、そのためにはこのように定義を変えていくことになります。
「お金なんて、いらない。受賞も興味ない。書籍化なんて知らない。有名にはなりたくない。人気もいらない」
すべてを手放して、放棄して、諦めてしまいます。
PVを気にしないことです。読者の反応にも期待しないことです。
お金が得られなくても、人気が出なくても、成果が出なくても、結果が出なくても、
「――私は本当にこれをやりたいのだ」
という状態に戻ることです。
より純度の高い「やりたいこと」として戻していきます。
ただ、ただ、楽しいから書いていく。
夢中になって、没頭して、見返りを求めない。
たぶん、そんな生き方が幸福というものなのでしょう。
これができれば、毎日を充実して、生きているという実感を感じながら生きていくことができる気がします。
このことを意識するようになってから、夜、眠りにつくときの意識が変わってきました。
翌日に書くことを楽しみにしているのです。
朝起きて、何を書こうかと楽しみにしています。
書く内容が具体的にあるわけではありません。ただなんとなく、わくわくする物語を夢中になって楽しんでいる自分がいて、翌日に待っている楽しい出来事ことを心待ちにする気分です。
次の日に遊園地に行く予定で眠りにつくような感覚でしょうか。
結局のところ、求めていたのはこれだったのかもしれません。
お金とか、仕事とか、成果だとか、そういうことではなかったのでしょう。
求めていたのは、この感覚を実感することと、実感しながら生きていくことなんだと思います。
「しなければならないこと」は仕事だったり、掃除やゴミ捨てなどです。
「やりたいこと」はそのままの意味。やりたいことです。
小説を書くことが自分ではやりたいことだと思っていても、裏には、お金を稼ぎたいだとか、公募で受賞したい、書籍化したい、有名になりたい、人気者になりたい、などの気持ちが隠れていたりします。
そういう隠れた目的があり、小説を書くことはそのための手段、すなわち「しなければならないこと」に、いつのまにか化けてしまいます。
「やりたいこと」を習慣にすることは簡単です。やめろと言われたって、勝手にやってしまうからです。
スマホゲームを習慣にしている人はわかると思います。
ゲームをやっても見返りなんてないし、1円にもならない。ゲームはやりたいからやっているのです。
お金が得られなくても、人気が出なくても、成果が出なくても、結果が出なくても、本当にそれをやりたいからやってしまうものだからです。
同じように小説を書き始めたときは、この状態だったはずです。
いつのまにか気がつかないうちに、「しなければならないこと」にすり変わっているかもしれません。
例えばジョギングも、ダイエットを目的として「しなければ」と思うと続けるのが本当に大変です。一方で、走るのが好きで気持ちよくて見返りを求めなければ長く続きます。
当たり前ですよね。好きでやっているのですから。
つまり、自分ではやりたいことだと思っていても、その裏側に「しなければならないこと」が忍び寄って住みついていたのかもしれないということです。
これを認めることは、実は怖いことです。
あなたも私も「やりたいからやっているんだ」と信じ続けていたいからです。
でも、実際には執筆が習慣化ができていないという事実があったりします。
そして、ここからが本題。
もとの「やりたいこと」の状態に戻す必要があるのですけど、そのためにはこのように定義を変えていくことになります。
「お金なんて、いらない。受賞も興味ない。書籍化なんて知らない。有名にはなりたくない。人気もいらない」
すべてを手放して、放棄して、諦めてしまいます。
PVを気にしないことです。読者の反応にも期待しないことです。
お金が得られなくても、人気が出なくても、成果が出なくても、結果が出なくても、
「――私は本当にこれをやりたいのだ」
という状態に戻ることです。
より純度の高い「やりたいこと」として戻していきます。
ただ、ただ、楽しいから書いていく。
夢中になって、没頭して、見返りを求めない。
たぶん、そんな生き方が幸福というものなのでしょう。
これができれば、毎日を充実して、生きているという実感を感じながら生きていくことができる気がします。
このことを意識するようになってから、夜、眠りにつくときの意識が変わってきました。
翌日に書くことを楽しみにしているのです。
朝起きて、何を書こうかと楽しみにしています。
書く内容が具体的にあるわけではありません。ただなんとなく、わくわくする物語を夢中になって楽しんでいる自分がいて、翌日に待っている楽しい出来事ことを心待ちにする気分です。
次の日に遊園地に行く予定で眠りにつくような感覚でしょうか。
結局のところ、求めていたのはこれだったのかもしれません。
お金とか、仕事とか、成果だとか、そういうことではなかったのでしょう。
求めていたのは、この感覚を実感することと、実感しながら生きていくことなんだと思います。
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