3 / 28
03 正論だけど切れ味が鋭すぎる
しおりを挟む
「……クラウス」
目の前で足を止めた男を見上げて名前を口にすれば、眼鏡の奥で鋭い眼光を放つ黒色の瞳が、エルダの足元から頭までをねめつけるように見やる。そして険しく眉根を寄せた。
隠そうともしない不愉快そうな顔を真正面から受けてしまい、思わず視線をそらした。
「ひどい姿だな」
「任務帰りなんだから、仕方ないじゃない」
「だったらせめて着替えてきたらどうだ。見苦しい。それほど手こずる相手だったのか?」
(見苦しいときた!)
バッサリと斬り捨てられた。しかしそれもごもっともで言い返せない。
すっかり焼けてみすぼらしくなった団服のパンツと、煤に汚れて黒ずんだ脚元にやたらと視線を感じる。チラリと伺い見るとクラウスの眉間はより一層険しさを増していて、射抜かんばかりとはまさにこういうことを言うのだろうといった目つきで脚元を凝視している。
確かにその通りではあるが、そんなにおっかない目をしなくてもいいじゃないか。なんて心の中だけで愚痴っておく。
怖くて直接なんて言えやしない。
そしてエルダに向けられていた視線が、今度はジロリとライナルトに向いた。
周囲が息をひそめるように二人のやり取りを見守っている中、促されたライナルトが「げっ」と小さく肩を跳ねさせる。
「あー……大した魔物じゃなかった。エルダがまたど真ん中に特攻しただけだ」
そうではあるのだが、今はもうすこし取り繕ってほしかった。その意を込めてすがるように視線を向けたら、巻き込まないでくれとばかりにスーッと目をそらされる。隊長もうちょっと頑張ってくれ。
だってそんなことを言ったら、ほら――。
「どうしてそんな愚直な戦法を取るんだ?」
(愚直!)
これ以上深くなりようがないと思えた眉間の皺がさらに濃くなった。
クラウスが明らかに馬鹿を見る目をして見下ろしてくる。言っていることは間違いないのだが、そんな言い方しなくたっていいじゃないかとも思う。エルダは口を尖らせたが真っ当な指摘に目が泳いだ。
「べつにいいでしょう? クラウスには関係ない」
「――……っ」
「じゃあ」
なおもなにか言いたげな顔をしていたが、エルダは構わず背を向けた。食堂をあとにしてしばらく黙々と進んでから、足を止める。そうして大きく息を吐いたら、全身の力が抜けるようだった。
思っていた以上に身体に力が入っていたらしい。
「ああ、びっくりした……」
まさかあそこで鉢合わせるとは予想外だった。
そして追ってくる足音に振り返れば、なんとも微妙な顔をしたライナルトがいた。
「すみません、気まずかったですよね。周りのみんなにも悪いことをしました」
「いい。気にするな」
とはいえ、多少は物申したい。
「でも隊長はもうちょっと庇ってくれてもいいじゃないですか。あの眉間の皺見ました?」
「俺は事実を言っただけだからな? あいつ本当におっかないんだから勘弁してくれ」
仮にも隊長だというのに。
ちょっと鬼眼鏡の名が轟きすぎではないだろうか。
「お昼も逃しちゃいました」
グゥと鳴るお腹をさする。だが、もうなにも食べる気にはならなかった。
ここでふと、自分を追って食堂を出てきただろうライナルトを見上げる。
「私のせいで隊長も食べ損ねてしまいましたね」
「だから気にすんなって。ほら、これはエルダの分」
ガサリと紙袋を差し出された。中を覗くとハムとチーズのサンドイッチが入っている。
「食堂で貰ってきてくれたんですか?」
「だって腹減るだろ?」
「ありがとうございます」
食欲の失せた身体にはこのくらいの軽食で十分だ。
なんとありがたい差し入れだろうか。部下にこういった気遣いができるところはさすが隊長である。
「誰かさんのおかげでもう任務は終わったからな。午後はみっちり訓練に充てるぞ」
「ええ……そこはしっかり休むぞ! じゃないんですね」
げんなりとして言えば、呆れを含ませたような目を向けられた。
「その誰かさんに、隊の連携を、改めてみっちり教え込まないといけないからな」
「いたたたたた」
ぐりぐりと眉間に指を押し付けられながら、お前がなにを言うんだとばかりにひとことひとこと強調しながら告げられる。
サンドイッチを頬張りながら、エルダは渋々と訓練場に向かった。
ディモス帝国魔術師団は、実戦部隊と研究職の二つに分かれる。
実戦部隊はその名の通り魔物の討伐を主とし、攻撃に特化した魔術を扱い日々訓練に励むのだ。
魔物とは森で発生する瘴気に充てられ、肉体と魔力が大きく変異した生き物とされている。
その生態などはいまだ解明されていないことが多いが、魔物となってしまった生き物は凶暴性も増し、見境なく人を襲うため発見次第討伐を余儀なくされる。
種によっては騎士団とも連携し臨機応変に駆り出されるのが実戦部隊だ。
部隊は第一から第五まであり、エルダの所属する第二実戦部隊を率いる隊長がライナルトである。
隊長職という以外にも、本来は気軽に名前など呼べない肩書きを持っているのだが――本人が大変気さくで面倒見もよく、隊にいる限り遠慮は無用とのことで、畏まった場以外ではライナルト隊長または隊長とみんな呼んでいる。おかげでとても居心地のいい隊だと思う。
対して、白衣を羽織っていたクラウスは見た目の通りの研究職。第一研究課研究員だ。
研究課は第一から第三に分かれていて、それぞれ魔術や魔物について日夜様々なことを研究している。
そんなクラウスとは、顔を合わせるたびに先ほどの有様だ。
どうしても険悪な空気になってしまう。
お互いどうにも会話に棘がある。
毎度となれば周囲もさすがに気付いていて、エルダとクラウスの仲の悪さは周知のものとなっていた。それに関してはエルダ自身みんなに本当に申し訳ないと思っている。
今や魔術師団内では『この二人を鉢合わせるな』が暗黙の了解となるほどだった。
目の前で足を止めた男を見上げて名前を口にすれば、眼鏡の奥で鋭い眼光を放つ黒色の瞳が、エルダの足元から頭までをねめつけるように見やる。そして険しく眉根を寄せた。
隠そうともしない不愉快そうな顔を真正面から受けてしまい、思わず視線をそらした。
「ひどい姿だな」
「任務帰りなんだから、仕方ないじゃない」
「だったらせめて着替えてきたらどうだ。見苦しい。それほど手こずる相手だったのか?」
(見苦しいときた!)
バッサリと斬り捨てられた。しかしそれもごもっともで言い返せない。
すっかり焼けてみすぼらしくなった団服のパンツと、煤に汚れて黒ずんだ脚元にやたらと視線を感じる。チラリと伺い見るとクラウスの眉間はより一層険しさを増していて、射抜かんばかりとはまさにこういうことを言うのだろうといった目つきで脚元を凝視している。
確かにその通りではあるが、そんなにおっかない目をしなくてもいいじゃないか。なんて心の中だけで愚痴っておく。
怖くて直接なんて言えやしない。
そしてエルダに向けられていた視線が、今度はジロリとライナルトに向いた。
周囲が息をひそめるように二人のやり取りを見守っている中、促されたライナルトが「げっ」と小さく肩を跳ねさせる。
「あー……大した魔物じゃなかった。エルダがまたど真ん中に特攻しただけだ」
そうではあるのだが、今はもうすこし取り繕ってほしかった。その意を込めてすがるように視線を向けたら、巻き込まないでくれとばかりにスーッと目をそらされる。隊長もうちょっと頑張ってくれ。
だってそんなことを言ったら、ほら――。
「どうしてそんな愚直な戦法を取るんだ?」
(愚直!)
これ以上深くなりようがないと思えた眉間の皺がさらに濃くなった。
クラウスが明らかに馬鹿を見る目をして見下ろしてくる。言っていることは間違いないのだが、そんな言い方しなくたっていいじゃないかとも思う。エルダは口を尖らせたが真っ当な指摘に目が泳いだ。
「べつにいいでしょう? クラウスには関係ない」
「――……っ」
「じゃあ」
なおもなにか言いたげな顔をしていたが、エルダは構わず背を向けた。食堂をあとにしてしばらく黙々と進んでから、足を止める。そうして大きく息を吐いたら、全身の力が抜けるようだった。
思っていた以上に身体に力が入っていたらしい。
「ああ、びっくりした……」
まさかあそこで鉢合わせるとは予想外だった。
そして追ってくる足音に振り返れば、なんとも微妙な顔をしたライナルトがいた。
「すみません、気まずかったですよね。周りのみんなにも悪いことをしました」
「いい。気にするな」
とはいえ、多少は物申したい。
「でも隊長はもうちょっと庇ってくれてもいいじゃないですか。あの眉間の皺見ました?」
「俺は事実を言っただけだからな? あいつ本当におっかないんだから勘弁してくれ」
仮にも隊長だというのに。
ちょっと鬼眼鏡の名が轟きすぎではないだろうか。
「お昼も逃しちゃいました」
グゥと鳴るお腹をさする。だが、もうなにも食べる気にはならなかった。
ここでふと、自分を追って食堂を出てきただろうライナルトを見上げる。
「私のせいで隊長も食べ損ねてしまいましたね」
「だから気にすんなって。ほら、これはエルダの分」
ガサリと紙袋を差し出された。中を覗くとハムとチーズのサンドイッチが入っている。
「食堂で貰ってきてくれたんですか?」
「だって腹減るだろ?」
「ありがとうございます」
食欲の失せた身体にはこのくらいの軽食で十分だ。
なんとありがたい差し入れだろうか。部下にこういった気遣いができるところはさすが隊長である。
「誰かさんのおかげでもう任務は終わったからな。午後はみっちり訓練に充てるぞ」
「ええ……そこはしっかり休むぞ! じゃないんですね」
げんなりとして言えば、呆れを含ませたような目を向けられた。
「その誰かさんに、隊の連携を、改めてみっちり教え込まないといけないからな」
「いたたたたた」
ぐりぐりと眉間に指を押し付けられながら、お前がなにを言うんだとばかりにひとことひとこと強調しながら告げられる。
サンドイッチを頬張りながら、エルダは渋々と訓練場に向かった。
ディモス帝国魔術師団は、実戦部隊と研究職の二つに分かれる。
実戦部隊はその名の通り魔物の討伐を主とし、攻撃に特化した魔術を扱い日々訓練に励むのだ。
魔物とは森で発生する瘴気に充てられ、肉体と魔力が大きく変異した生き物とされている。
その生態などはいまだ解明されていないことが多いが、魔物となってしまった生き物は凶暴性も増し、見境なく人を襲うため発見次第討伐を余儀なくされる。
種によっては騎士団とも連携し臨機応変に駆り出されるのが実戦部隊だ。
部隊は第一から第五まであり、エルダの所属する第二実戦部隊を率いる隊長がライナルトである。
隊長職という以外にも、本来は気軽に名前など呼べない肩書きを持っているのだが――本人が大変気さくで面倒見もよく、隊にいる限り遠慮は無用とのことで、畏まった場以外ではライナルト隊長または隊長とみんな呼んでいる。おかげでとても居心地のいい隊だと思う。
対して、白衣を羽織っていたクラウスは見た目の通りの研究職。第一研究課研究員だ。
研究課は第一から第三に分かれていて、それぞれ魔術や魔物について日夜様々なことを研究している。
そんなクラウスとは、顔を合わせるたびに先ほどの有様だ。
どうしても険悪な空気になってしまう。
お互いどうにも会話に棘がある。
毎度となれば周囲もさすがに気付いていて、エルダとクラウスの仲の悪さは周知のものとなっていた。それに関してはエルダ自身みんなに本当に申し訳ないと思っている。
今や魔術師団内では『この二人を鉢合わせるな』が暗黙の了解となるほどだった。
11
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】「君を手に入れるためなら、何でもするよ?」――冷徹公爵の執着愛から逃げられません」
21時完結
恋愛
「君との婚約はなかったことにしよう」
そう言い放ったのは、幼い頃から婚約者だった第一王子アレクシス。
理由は簡単――新たな愛を見つけたから。
(まあ、よくある話よね)
私は王子の愛を信じていたわけでもないし、泣き喚くつもりもない。
むしろ、自由になれてラッキー! これで平穏な人生を――
そう思っていたのに。
「お前が王子との婚約を解消したと聞いた時、心が震えたよ」
「これで、ようやく君を手に入れられる」
王都一の冷徹貴族と恐れられる公爵・レオンハルトが、なぜか私に異常な執着を見せ始めた。
それどころか、王子が私に未練がましく接しようとすると――
「君を奪う者は、例外なく排除する」
と、不穏な笑みを浮かべながら告げてきて――!?
(ちょっと待って、これって普通の求愛じゃない!)
冷酷無慈悲と噂される公爵様は、どうやら私のためなら何でもするらしい。
……って、私の周りから次々と邪魔者が消えていくのは気のせいですか!?
自由を手に入れるはずが、今度は公爵様の異常な愛から逃げられなくなってしまいました――。

【完結】巻き戻りを望みましたが、それでもあなたは遠い人
白雨 音
恋愛
14歳のリリアーヌは、淡い恋をしていた。相手は家同士付き合いのある、幼馴染みのレーニエ。
だが、その年、彼はリリアーヌを庇い酷い傷を負ってしまった。その所為で、二人の運命は狂い始める。
罪悪感に苛まれるリリアーヌは、時が戻れば良いと切に願うのだった。
そして、それは現実になったのだが…短編、全6話。
切ないですが、最後はハッピーエンドです☆《完結しました》

【完】瓶底メガネの聖女様
らんか
恋愛
伯爵家の娘なのに、実母亡き後、後妻とその娘がやってきてから虐げられて育ったオリビア。
傷つけられ、生死の淵に立ったその時に、前世の記憶が蘇り、それと同時に魔力が発現した。
実家から事実上追い出された形で、家を出たオリビアは、偶然出会った人達の助けを借りて、今まで奪われ続けた、自分の大切なもの取り戻そうと奮闘する。
そんな自分にいつも寄り添ってくれるのは……。

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

婚約破棄はまだですか?─豊穣をもたらす伝説の公爵令嬢に転生したけど、王太子がなかなか婚約破棄してこない
nanahi
恋愛
火事のあと、私は王太子の婚約者:シンシア・ウォーレンに転生した。王国に豊穣をもたらすという伝説の黒髪黒眼の公爵令嬢だ。王太子は婚約者の私がいながら、男爵令嬢ケリーを愛していた。「王太子から婚約破棄されるパターンね」…私はつらい前世から解放された喜びから、破棄を進んで受け入れようと自由に振る舞っていた。ところが王太子はなかなか破棄を告げてこなくて…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる