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16 だから察しがよすぎて癇にさわる
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三人で村へ戻ると入口の方になにやら人だかりができていた。
近づいてみると、一人の男性を囲んで村人がやいやいと言い募っている。
「どうしたのかしら?」
ゲオルクの肩から降ろされながら首を傾げていると、青年が声をあげた。
「……あ! 役人の方ですね」
「あの方が?」
「なかなか動いてくれないという?」
「ええ、そうです」
言われてよく見てみれば、男性の首元まで襟の詰まったキッチリとしたシャツにベストは、いかにもな役人然とした服装である。
服装に反して、その顔は明らかにやる気のない面倒くさそうなものではあったが。
彼と村人たちは、明らかに揉めていた。
「今さら来て一体なんなんだ」
「しかもあんた一人だけとは、森の魔獣をなんとかしてくれるんじゃないのかい!?」
「騎士は来ないのか!?」
「うるさい! 魔獣は手が回らないと言っただろう! それよりも騎士団の急ぎの用なんだ、黙れ」
「こちとら魔獣の方が死活問題だ!」
なんだか段々とヒートアップしてきている。
只事ではない雰囲気にラウラが進み出ようとしたとき、役人の男が放った言葉に心臓が跳ねた。
「そんなことよりも、私はここに奴隷を連れた小娘が来なかったかと聞いているんだ!」
(え、私のことぉ!?)
思わず自分を指差してゲオルクを見れば、同じくラウラを指差して頷かれた。
聞き間違いではなかったらしい。
慌ててゲオルクの腕を引いて物陰に隠れる。
なぜ役人が、ラウラのことを探しているのだろうか。
――いや、だが正直心当たりはある。ありすぎる。
飛び出してきた家や家族、元婚約者と、あれやこれやが思い浮かび全身にダラダラと冷や汗が流れた。
そんな中で、最初に村へ到着したときに井戸端会議をしたご婦人が、鼻息荒く声をあげた。
「奴隷を連れた娘なんて知るわけがないだろう! それより魔獣をなんとかしとくれよ!」
続けて村人の「そうだそうだ」という大合唱。
もはや話し合いなどという雰囲気ではなく、勢いに呑まれた役人は「見かけたら必ず知らせるように!」と言い残してそそくさと帰ってしまった。
その姿を仁王立ちで見送る村人たち。
背中だけで強い。
あのぅ……とおそるおそる声をかけたら、息巻いていたご婦人が笑顔で振り返った。
「まぁ、あんたたち無事だったんだね!?」
彼女の言葉を皮切りに、振り返った村人たちが次々に駆け寄ってきてくれる。
だが、ラウラとしてはそれどころではない。
「今の役人の方が言っていたの、私たちのことですよね……?」
意を決して問えばご婦人はきょとんとした後、豪快に笑ってみせた。
「だとしても、あんたたちはなにか悪いことをしたのかい?」
「…………いいえ」
少しばかりこれまでを思い返してみたが、決してラウラに非はない。と思う。
妹に婚約者を寝取られて、家族にも疎まれていて、このままでは命が危ないと家を出て、さすがに殺されるのは嫌なのでちゃんと対価を払って護衛にゲオルクを購入した。
簡単にまとめればこれに尽きる。あまりに悲惨で少しへこむが。
「何回も魔獣被害を訴えてるのに聞いちゃくれなかった役人なんて知らないね! でもあんたたちは私らの話を聞いて森へ行ってくれたじゃないか。それ以上になにがあるってんだい」
当然のように言うご婦人と、頷く村人たち。
それだけのことが、泣いてしまいそうなほど嬉しかった。
ラウラのことを信じてくれた。
たったそれだけのことだが、ラウラにとってはそれが何事にも代えられないくらい大きなことだったのだ。
「ありがとう、ございます……」
「それで、どうだったんだい? 魔獣はいたのかい?」
心配そうにラウラの肩に手を添えた彼女に、ゲオルクが大きく頷く。
「もう解決した。詳しくはこの狩人に聞くといい」
「なんだって!?」
直後、狩人の青年は村人からもみくちゃに囲まれた。
ワイバーンの正体、番の守り神様、それらの話を語る青年を大勢が取り囲み歓声が沸く。
それらを見届けてから、ラウラとゲオルクは宿屋に向かったのだった。
*****
「……そろそろ来そうだな。早朝にはここを出よう」
部屋の間取りをひととおり確認したゲオルクは、やけに神妙な顔で切り出した。
宿の部屋には二つのベッド、ひとつのテーブルと二脚のイス。そして窓がひとつ。
久しぶりのまともな風呂と食事に感動し、寝支度を整え、ベッドの弾力にこれまたひととおり感動してようやく落ち着いたところである。
それぞれのベッドサイドに腰かけて向かい合う形で、ラウラとゲオルクは顔を突き合わせていた。
「そろそろ?」
真剣なゲオルクの眼差しに、思わずゴクリと息を呑んだ。
「先ほどの役人が探していたのは、間違いなくラウラのことだろう?」
「ええ、そうね。ゲオルクのことまで知られていたわ」
怪しい小娘が質のいい魔石で護衛にと奴隷を買ったのだ。
すでにその正体が特定されていてもおかしくない。
「役人を追い返したところで、ラウラを追っている者がいるなら……まあ、そろそろ鉢合いそうだなと思ってな」
「そうね、確かに。追手は間違いなくいると思うし」
「断言するなぁ」
「だって、あの妹だもの。痕跡も残さず私をこの世から抹消しようとするはずよ。私はこのためにゲオルクを買ったんだから!」
「妹の殺意がとんでもないな! いい加減どんな面をしてるのか見たくなってきたぞ」
ついにか、と震えるラウラを前に、ゲオルクは至極愉快そうな笑みを浮かべる。こんなところで心躍らせないでほしい。こちとら生死のかかった問題なのだ。
「しかし、俺はあの役人も騎士団もすべて一枚岩であると単純に思っていたんだが――」
「違うの?」
ラウラは妹もとい家族と、役人、騎士団はすべてつながっていると考えていた。
元婚約者の所属が騎士団であることを思えば当然であるし、彼らが役人や騎士団に手を回して不要となったラウラを消すために追っている構図だと思っていたが、ゲオルクは首を捻る。
「なにか気になるの?」
「うーん……役人は『騎士団の急ぎの用』で探している。というようなことを言っていただろう? 生死問わずではないんだなと思ってな。騎士団はラウラを探しているが、妹は姉を殺そうとしている――元婚約者と妹は別々に動いているのか?」
「え?」
ラウラはしばしゲオルクの言葉の意味がわからず、ポカンとした顔を晒してしまった。が、しばし考えてようやく意味が繋がる。
「そういえばそうね……でも妹は私の命を取りに来るわ。それは間違いない」
なんてったってこの耳で聞いたのだから。自分で言っていて悲しくなるが。
これまでの妹の態度を思い返してみても、彼女が姉であるラウラを疎ましく思っていたのは間違いない。そしてそれは家族も同じ。
「でも役人は騎士団からの指示で、私を見かけたら知らせろと言っていたのよね。確かに内容が違うわね」
「……ラウラ、いくら俺が奴隷であってもいい加減察しがつくぞ」
「え、な、なにが?」
じとりとした眼差しを向けられて、思わず身じろいだ。
「ラウラはこのインクロリア領をおさめるインクロリア侯爵令嬢だな? 元婚約者は騎士団団長令息で次期団長と期待の男だろう」
「なんでぇ!?」
思いっきり叫んだあとでやっぱりかと頷くゲオルクの態度を見て、今の叫びが彼の推測をすべて肯定してしまったのだと気が付いた。
「どうしてそんなに察しがいいのよ、本っ当癇にさわるううぅぅっ!」
嘆くラウラを前にして、ゲオルクが得意気に鼻を鳴らす。
「奴隷として長く売れ残っているとな、色々な話が耳に入ってくるもんだ」
「そこはまったく威張れるものじゃないわよ!?」
「それにこれまでのラウラを見てれば、さすがにわかる」
「むぎぃ……っ」
ラウラは悔しさで枕に突っ伏した。
近づいてみると、一人の男性を囲んで村人がやいやいと言い募っている。
「どうしたのかしら?」
ゲオルクの肩から降ろされながら首を傾げていると、青年が声をあげた。
「……あ! 役人の方ですね」
「あの方が?」
「なかなか動いてくれないという?」
「ええ、そうです」
言われてよく見てみれば、男性の首元まで襟の詰まったキッチリとしたシャツにベストは、いかにもな役人然とした服装である。
服装に反して、その顔は明らかにやる気のない面倒くさそうなものではあったが。
彼と村人たちは、明らかに揉めていた。
「今さら来て一体なんなんだ」
「しかもあんた一人だけとは、森の魔獣をなんとかしてくれるんじゃないのかい!?」
「騎士は来ないのか!?」
「うるさい! 魔獣は手が回らないと言っただろう! それよりも騎士団の急ぎの用なんだ、黙れ」
「こちとら魔獣の方が死活問題だ!」
なんだか段々とヒートアップしてきている。
只事ではない雰囲気にラウラが進み出ようとしたとき、役人の男が放った言葉に心臓が跳ねた。
「そんなことよりも、私はここに奴隷を連れた小娘が来なかったかと聞いているんだ!」
(え、私のことぉ!?)
思わず自分を指差してゲオルクを見れば、同じくラウラを指差して頷かれた。
聞き間違いではなかったらしい。
慌ててゲオルクの腕を引いて物陰に隠れる。
なぜ役人が、ラウラのことを探しているのだろうか。
――いや、だが正直心当たりはある。ありすぎる。
飛び出してきた家や家族、元婚約者と、あれやこれやが思い浮かび全身にダラダラと冷や汗が流れた。
そんな中で、最初に村へ到着したときに井戸端会議をしたご婦人が、鼻息荒く声をあげた。
「奴隷を連れた娘なんて知るわけがないだろう! それより魔獣をなんとかしとくれよ!」
続けて村人の「そうだそうだ」という大合唱。
もはや話し合いなどという雰囲気ではなく、勢いに呑まれた役人は「見かけたら必ず知らせるように!」と言い残してそそくさと帰ってしまった。
その姿を仁王立ちで見送る村人たち。
背中だけで強い。
あのぅ……とおそるおそる声をかけたら、息巻いていたご婦人が笑顔で振り返った。
「まぁ、あんたたち無事だったんだね!?」
彼女の言葉を皮切りに、振り返った村人たちが次々に駆け寄ってきてくれる。
だが、ラウラとしてはそれどころではない。
「今の役人の方が言っていたの、私たちのことですよね……?」
意を決して問えばご婦人はきょとんとした後、豪快に笑ってみせた。
「だとしても、あんたたちはなにか悪いことをしたのかい?」
「…………いいえ」
少しばかりこれまでを思い返してみたが、決してラウラに非はない。と思う。
妹に婚約者を寝取られて、家族にも疎まれていて、このままでは命が危ないと家を出て、さすがに殺されるのは嫌なのでちゃんと対価を払って護衛にゲオルクを購入した。
簡単にまとめればこれに尽きる。あまりに悲惨で少しへこむが。
「何回も魔獣被害を訴えてるのに聞いちゃくれなかった役人なんて知らないね! でもあんたたちは私らの話を聞いて森へ行ってくれたじゃないか。それ以上になにがあるってんだい」
当然のように言うご婦人と、頷く村人たち。
それだけのことが、泣いてしまいそうなほど嬉しかった。
ラウラのことを信じてくれた。
たったそれだけのことだが、ラウラにとってはそれが何事にも代えられないくらい大きなことだったのだ。
「ありがとう、ございます……」
「それで、どうだったんだい? 魔獣はいたのかい?」
心配そうにラウラの肩に手を添えた彼女に、ゲオルクが大きく頷く。
「もう解決した。詳しくはこの狩人に聞くといい」
「なんだって!?」
直後、狩人の青年は村人からもみくちゃに囲まれた。
ワイバーンの正体、番の守り神様、それらの話を語る青年を大勢が取り囲み歓声が沸く。
それらを見届けてから、ラウラとゲオルクは宿屋に向かったのだった。
*****
「……そろそろ来そうだな。早朝にはここを出よう」
部屋の間取りをひととおり確認したゲオルクは、やけに神妙な顔で切り出した。
宿の部屋には二つのベッド、ひとつのテーブルと二脚のイス。そして窓がひとつ。
久しぶりのまともな風呂と食事に感動し、寝支度を整え、ベッドの弾力にこれまたひととおり感動してようやく落ち着いたところである。
それぞれのベッドサイドに腰かけて向かい合う形で、ラウラとゲオルクは顔を突き合わせていた。
「そろそろ?」
真剣なゲオルクの眼差しに、思わずゴクリと息を呑んだ。
「先ほどの役人が探していたのは、間違いなくラウラのことだろう?」
「ええ、そうね。ゲオルクのことまで知られていたわ」
怪しい小娘が質のいい魔石で護衛にと奴隷を買ったのだ。
すでにその正体が特定されていてもおかしくない。
「役人を追い返したところで、ラウラを追っている者がいるなら……まあ、そろそろ鉢合いそうだなと思ってな」
「そうね、確かに。追手は間違いなくいると思うし」
「断言するなぁ」
「だって、あの妹だもの。痕跡も残さず私をこの世から抹消しようとするはずよ。私はこのためにゲオルクを買ったんだから!」
「妹の殺意がとんでもないな! いい加減どんな面をしてるのか見たくなってきたぞ」
ついにか、と震えるラウラを前に、ゲオルクは至極愉快そうな笑みを浮かべる。こんなところで心躍らせないでほしい。こちとら生死のかかった問題なのだ。
「しかし、俺はあの役人も騎士団もすべて一枚岩であると単純に思っていたんだが――」
「違うの?」
ラウラは妹もとい家族と、役人、騎士団はすべてつながっていると考えていた。
元婚約者の所属が騎士団であることを思えば当然であるし、彼らが役人や騎士団に手を回して不要となったラウラを消すために追っている構図だと思っていたが、ゲオルクは首を捻る。
「なにか気になるの?」
「うーん……役人は『騎士団の急ぎの用』で探している。というようなことを言っていただろう? 生死問わずではないんだなと思ってな。騎士団はラウラを探しているが、妹は姉を殺そうとしている――元婚約者と妹は別々に動いているのか?」
「え?」
ラウラはしばしゲオルクの言葉の意味がわからず、ポカンとした顔を晒してしまった。が、しばし考えてようやく意味が繋がる。
「そういえばそうね……でも妹は私の命を取りに来るわ。それは間違いない」
なんてったってこの耳で聞いたのだから。自分で言っていて悲しくなるが。
これまでの妹の態度を思い返してみても、彼女が姉であるラウラを疎ましく思っていたのは間違いない。そしてそれは家族も同じ。
「でも役人は騎士団からの指示で、私を見かけたら知らせろと言っていたのよね。確かに内容が違うわね」
「……ラウラ、いくら俺が奴隷であってもいい加減察しがつくぞ」
「え、な、なにが?」
じとりとした眼差しを向けられて、思わず身じろいだ。
「ラウラはこのインクロリア領をおさめるインクロリア侯爵令嬢だな? 元婚約者は騎士団団長令息で次期団長と期待の男だろう」
「なんでぇ!?」
思いっきり叫んだあとでやっぱりかと頷くゲオルクの態度を見て、今の叫びが彼の推測をすべて肯定してしまったのだと気が付いた。
「どうしてそんなに察しがいいのよ、本っ当癇にさわるううぅぅっ!」
嘆くラウラを前にして、ゲオルクが得意気に鼻を鳴らす。
「奴隷として長く売れ残っているとな、色々な話が耳に入ってくるもんだ」
「そこはまったく威張れるものじゃないわよ!?」
「それにこれまでのラウラを見てれば、さすがにわかる」
「むぎぃ……っ」
ラウラは悔しさで枕に突っ伏した。
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