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05 ご主人様は投げられる
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――なんてことがあってから早数刻。
すっかり夕暮れとなってしまった空の下、二人はうっそうと木々が生い茂る森の前にいた。
だがラウラは地べたに這いつくばっているしゲオルクはその背中をさすっている。
さながら、どこぞの場末で見るような光景であった。
*****
結局、あのあとも喧しく肉を求めるゲオルクにラウラが折れ屋台の串肉を一本与えた。
そして適当に大剣を見繕ってから、着替えや日用品を購入して街をあとにしたのだ。
もう少し剣を吟味させろだとか、肉が足りないだとか、ああだとかこうだとか……やはり奴隷とは思えぬ横柄さでゲオルクは騒いでいたが、それよりも一刻も早く街を離れたかったためすべて却下した。
追われているかもしれないと事前に話したこともあってか、さすがに渋々ながらも納得してくれた。そこまではいいのだが――。
「人目を避けているのか? なら走っていくか」
「え?」
街を出て早々、彼は突然そんなことを言い、肩に穀物袋でも担ぐかのように軽々とラウラを持ち上げ街道を走り出したのだ。
「走るの!? このまま!?」
「身体がなまっていて仕方がないからな! これはいい鍛錬になるぞっ!」
「嘘よね!? ちょっと待ってええぇぇっ!」
「ところでどこへ行ったらいいんだ?」
「ええええええ!?」
戸惑うラウラの声は虚しく風にさらわれた。
そして本当にゲオルクは走り抜けてしまった。
途中、街道から人目を避けるように道を逸れていき、獣道のような道ともいえぬ道をかき分け、森の中を駆け抜けた。そして、視界がひらけた二人の目に飛び込んできたのは……炎のように赤く染まった雲が紺色の空と溶けるように混ざり合う、見惚れるような夕暮れであった。
美しい。
確かに美しい。のだが、延々と担がれ揺られ続け、ようやく肩から降ろされたラウラはその空に感動している余裕などない。
「うぅ、き……気持ち悪い――……っ!」
ぐるぐると回るような視界と、込み上げてくる胃液の酸っぱさに口元を押さえる。これはまずい。
「むり、無理ぃ……っ」
「なんだ、酔ったか?」
「だっ、て……うおええええぇぇっ」
問うゲオルクに応える余裕もなく、膝を着いたとたんに堪えきれずその場で嘔吐した。
げえげえ何度もえずくが、ラウラこそ今日は何も食べていなかったために胃液しか出ないだけ良かっ……いや、良くない。嘔吐した時点でなにも良くないのだと、まともに働かない思考に愕然とする。
横に屈んで背中をさすってくるゲオルクの手付きが上手いものだから、余計に出た。
しかも。
ぐううぅぅぅっ。
周囲に響くほどの音量でお腹まで鳴る。
ゲオルクの腹の虫に負けず劣らずの音量に今度こそ泣いた。
「なんだラウラも腹が減っていたんじゃないか。ならそうと言えばいいものを」
「言わないでえぇ……っ」
碌に動かない頭でも、確実に人として大切ななにかを失ってしまったのだけはわかった。
夕焼けの美しさが眩しくて目に染みて、よけいに泣ける。
なのにゲオルクはうずくまるラウラの痴態などなにひとつ気にしていなかった。
飛び散った吐瀉物に平然と足で土をかけながら、くんくんと自身の腕に鼻を近づけて眉をひそめる。
「しかしその前に身体を洗いたいな。さっき森の中に湧き水の池があっただろう? 水浴びでもしとこう」
確かに、長く奴隷として檻に押し込められていただろうゲオルクは、ずっと拘束されていたせいか、なんというか――体臭がきつかった。それはもう、きつかった。
担がれての酔いに加え、その体臭も気持ちが悪くなった要因だと、恨めしく思って見上げようとしたところでなぜか浮遊感。
またもや肩に担ぎ上げられている。
「いやあああ! ちょっとこれもうやめてええええぇっ」
「はっはっは! そうだな、ラウラもさっぱりしたいだろう!」
頼むから会話をしてほしい!
ラウラの願いも虚しくゲオルクは再び森の中を駆ける。
今日初めて買った奴隷の肩に担がれて嘔吐までした状況が信じられない中、この状況でなお豪快に笑っているこの男の神経も信じられない。
それに女性をひとり担いで森を駆けたはずなのにどうしてこんなに元気いっぱいなのか。体力がおかしい。
ラウラが朦朧とした意識の中でそんなことを考えていたら、走る足が止まった。
かと思えば。
「そぉら!」
唐突なかけ声とともに身体が浮き、なぜか視界には揺れる木々の葉と空が映る。
「……は?」
ふわっと、まるで空を飛んでいるような解放感で身が軽くなったかと思ったら――ドボンという音とともに周囲の音が消えた。
水に落下したと気づいたのはすぐのこと。
(――う、う、うそでしょおおお……っ!?)
叫ぶ声はただの泡となって口から出ていった。
必死に藻掻くが、ローブが全身に絡まって上手く浮かない。すっかりパニックに陥った身体は息をすっかり吐き出してしまった。
苦しさにジタバタしているうちに腰へ太い腕が回され、一気に浮上した。ようやく水面に顔が出て死に物狂いで息を吸う。
「……ぶはあっ! はあっ! もっ、死ぬかと、思った――!」
「どうだ! スッキリしただろう!」
頭上から降ってきたにこやかな声に耳を疑う。
「一体どういう思考回路をしてたらそんなことが言えるのよぉ!?」
放り投げられたうえに、溺れかけた怒りも合わさって叫びながら顔を上げたら、濡れた髪を掻き上げたゲオルクと目があった。
ここで、ラウラは初めてゲオルクの顔をまともに見る。そして思わず言葉に詰まった。
屈託のない笑顔を浮かべる彼は、店での初対面とはまったく印象が異なっていたのだ。
顔つきは厳めしいのだが、逞しい体格に似合わずなんだか愛嬌すらある笑顔を前にして、食い入るように見つめてしまった。
……とはいえ、彼とは初対面がひどすぎたという気もするが。
とにかく猛獣とすら思った奴隷の素顔は――いたって普通の青年であったのだ。
「ゲロも水でさっぱりしたか!?」
言動は無遠慮極まりないものであったが。そんな単語を出さないでほしい。
快活に笑う彼を前にしてぐったりとしたラウラが池からあがるのをよそに、ゲオルクはバッシャバシャと水を切って元気いっぱい縦横無尽に泳いでいる。元気だ。体力が化け物だ。
「いやー気持ちいいぞ! 頭も身体も痒くて仕方がなくてな。なんだ、ラウラはもういいのか?」
「……ええ。お気になさらず」
今は街で購入した石鹸を使い、伸び放題の髪をガシガシと洗って水ですすいでいる。
確かに泡は真っ黒で、ここまでさっぱり洗えばそれは気持ちが良さそうだ。
奴隷に池へ放り投げられたうえに放置されているラウラは、ぼんやりとそんなことを思いながらくしゃみをひとつした。
これでも一応ご主人様のはずなのですが。
現状奴隷の水浴び待ちである。
すっかり夕暮れとなってしまった空の下、二人はうっそうと木々が生い茂る森の前にいた。
だがラウラは地べたに這いつくばっているしゲオルクはその背中をさすっている。
さながら、どこぞの場末で見るような光景であった。
*****
結局、あのあとも喧しく肉を求めるゲオルクにラウラが折れ屋台の串肉を一本与えた。
そして適当に大剣を見繕ってから、着替えや日用品を購入して街をあとにしたのだ。
もう少し剣を吟味させろだとか、肉が足りないだとか、ああだとかこうだとか……やはり奴隷とは思えぬ横柄さでゲオルクは騒いでいたが、それよりも一刻も早く街を離れたかったためすべて却下した。
追われているかもしれないと事前に話したこともあってか、さすがに渋々ながらも納得してくれた。そこまではいいのだが――。
「人目を避けているのか? なら走っていくか」
「え?」
街を出て早々、彼は突然そんなことを言い、肩に穀物袋でも担ぐかのように軽々とラウラを持ち上げ街道を走り出したのだ。
「走るの!? このまま!?」
「身体がなまっていて仕方がないからな! これはいい鍛錬になるぞっ!」
「嘘よね!? ちょっと待ってええぇぇっ!」
「ところでどこへ行ったらいいんだ?」
「ええええええ!?」
戸惑うラウラの声は虚しく風にさらわれた。
そして本当にゲオルクは走り抜けてしまった。
途中、街道から人目を避けるように道を逸れていき、獣道のような道ともいえぬ道をかき分け、森の中を駆け抜けた。そして、視界がひらけた二人の目に飛び込んできたのは……炎のように赤く染まった雲が紺色の空と溶けるように混ざり合う、見惚れるような夕暮れであった。
美しい。
確かに美しい。のだが、延々と担がれ揺られ続け、ようやく肩から降ろされたラウラはその空に感動している余裕などない。
「うぅ、き……気持ち悪い――……っ!」
ぐるぐると回るような視界と、込み上げてくる胃液の酸っぱさに口元を押さえる。これはまずい。
「むり、無理ぃ……っ」
「なんだ、酔ったか?」
「だっ、て……うおええええぇぇっ」
問うゲオルクに応える余裕もなく、膝を着いたとたんに堪えきれずその場で嘔吐した。
げえげえ何度もえずくが、ラウラこそ今日は何も食べていなかったために胃液しか出ないだけ良かっ……いや、良くない。嘔吐した時点でなにも良くないのだと、まともに働かない思考に愕然とする。
横に屈んで背中をさすってくるゲオルクの手付きが上手いものだから、余計に出た。
しかも。
ぐううぅぅぅっ。
周囲に響くほどの音量でお腹まで鳴る。
ゲオルクの腹の虫に負けず劣らずの音量に今度こそ泣いた。
「なんだラウラも腹が減っていたんじゃないか。ならそうと言えばいいものを」
「言わないでえぇ……っ」
碌に動かない頭でも、確実に人として大切ななにかを失ってしまったのだけはわかった。
夕焼けの美しさが眩しくて目に染みて、よけいに泣ける。
なのにゲオルクはうずくまるラウラの痴態などなにひとつ気にしていなかった。
飛び散った吐瀉物に平然と足で土をかけながら、くんくんと自身の腕に鼻を近づけて眉をひそめる。
「しかしその前に身体を洗いたいな。さっき森の中に湧き水の池があっただろう? 水浴びでもしとこう」
確かに、長く奴隷として檻に押し込められていただろうゲオルクは、ずっと拘束されていたせいか、なんというか――体臭がきつかった。それはもう、きつかった。
担がれての酔いに加え、その体臭も気持ちが悪くなった要因だと、恨めしく思って見上げようとしたところでなぜか浮遊感。
またもや肩に担ぎ上げられている。
「いやあああ! ちょっとこれもうやめてええええぇっ」
「はっはっは! そうだな、ラウラもさっぱりしたいだろう!」
頼むから会話をしてほしい!
ラウラの願いも虚しくゲオルクは再び森の中を駆ける。
今日初めて買った奴隷の肩に担がれて嘔吐までした状況が信じられない中、この状況でなお豪快に笑っているこの男の神経も信じられない。
それに女性をひとり担いで森を駆けたはずなのにどうしてこんなに元気いっぱいなのか。体力がおかしい。
ラウラが朦朧とした意識の中でそんなことを考えていたら、走る足が止まった。
かと思えば。
「そぉら!」
唐突なかけ声とともに身体が浮き、なぜか視界には揺れる木々の葉と空が映る。
「……は?」
ふわっと、まるで空を飛んでいるような解放感で身が軽くなったかと思ったら――ドボンという音とともに周囲の音が消えた。
水に落下したと気づいたのはすぐのこと。
(――う、う、うそでしょおおお……っ!?)
叫ぶ声はただの泡となって口から出ていった。
必死に藻掻くが、ローブが全身に絡まって上手く浮かない。すっかりパニックに陥った身体は息をすっかり吐き出してしまった。
苦しさにジタバタしているうちに腰へ太い腕が回され、一気に浮上した。ようやく水面に顔が出て死に物狂いで息を吸う。
「……ぶはあっ! はあっ! もっ、死ぬかと、思った――!」
「どうだ! スッキリしただろう!」
頭上から降ってきたにこやかな声に耳を疑う。
「一体どういう思考回路をしてたらそんなことが言えるのよぉ!?」
放り投げられたうえに、溺れかけた怒りも合わさって叫びながら顔を上げたら、濡れた髪を掻き上げたゲオルクと目があった。
ここで、ラウラは初めてゲオルクの顔をまともに見る。そして思わず言葉に詰まった。
屈託のない笑顔を浮かべる彼は、店での初対面とはまったく印象が異なっていたのだ。
顔つきは厳めしいのだが、逞しい体格に似合わずなんだか愛嬌すらある笑顔を前にして、食い入るように見つめてしまった。
……とはいえ、彼とは初対面がひどすぎたという気もするが。
とにかく猛獣とすら思った奴隷の素顔は――いたって普通の青年であったのだ。
「ゲロも水でさっぱりしたか!?」
言動は無遠慮極まりないものであったが。そんな単語を出さないでほしい。
快活に笑う彼を前にしてぐったりとしたラウラが池からあがるのをよそに、ゲオルクはバッシャバシャと水を切って元気いっぱい縦横無尽に泳いでいる。元気だ。体力が化け物だ。
「いやー気持ちいいぞ! 頭も身体も痒くて仕方がなくてな。なんだ、ラウラはもういいのか?」
「……ええ。お気になさらず」
今は街で購入した石鹸を使い、伸び放題の髪をガシガシと洗って水ですすいでいる。
確かに泡は真っ黒で、ここまでさっぱり洗えばそれは気持ちが良さそうだ。
奴隷に池へ放り投げられたうえに放置されているラウラは、ぼんやりとそんなことを思いながらくしゃみをひとつした。
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