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第三章
一声
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対処法を試行していると、前方から刃先が横一文字に迫ってきた。
反応が少しでも遅れていれば確実に切られていた。
Dグループの奴らとは比にならない。
相手は確実に殺しにきている。
後ろに躱した先には構えたいたもう一人が腕を上から削ぎ落とすように地面へ向かって下される。
さらに右へ移動すると上半身を突き刺すように刀が一直線へ向かってきた。
相手に攻撃させる隙を作らない連携だ。どのように練習したのか気になる。
まず凡人ならこの三位一体の攻撃にやられているに違いない。
俺でさえ避けるだけでもかなり精神と体力を使う。
グループは4人で一つの筈なので、もう一人居なくて良かったと切実に思う。
間も攻撃が止むことなく、地面に伏せ込むと頭上ギリギリを切っ尖が風を切り裂いていく。その姿勢のまま足を回転させ相手の足に引っ掛ける。
思った通りバランスを崩しそのまま宙を舞い倒れた。
「お前...本当にEランクか?」
「ああ、まあな。そちらもさすがAランクだな」
続け様に刀を振り下し、合わせて俺も防御に刀を構えた。
「ふっ」
刃と刃がぶつかり拮抗している中、後ろからもう一人が振りかざしているのがわかる。
腰に提げた木刀を引き抜き、柄を脇間から突き出した。
「がはっ」
後ろで地面に刀が落ちる音と共に、肩を押さえながらしゃがみ込む。
「卑怯...だぞ」
「斬らないだけマシだろ?まずそっちの方が三人の時点でどちらが卑怯かはっきりしてるけど」
木刀でも力一杯に突けば、対象は突き刺さる。力は押さえたので、打撲、最悪骨が折れたくらいだろう。
「まだやるか?」
真正面に向き合うリーダー的存在に語りかける。
「...調子に乗るなよ。少しは手加減していたがもういい。お前らみたいな出来損ないはこの学校に要らないんだよ!」
威勢の良い雄叫びと共に、全速力で駈けてくる。確かに先ほどより敏捷さは増しており、手加減していたのは事実のようだ。
あの腕で本気だと思っていた俺はこの早さで三人相手なら些少ながら面倒くさかった、負けていたかもしれない。
「はあああああ」
それでも見定めていれば焦ることはない。
連続で降り続ける攻撃を防御し、反撃をしようとすると、後ろから声が飛んできた。
「やめなさい」
反応が少しでも遅れていれば確実に切られていた。
Dグループの奴らとは比にならない。
相手は確実に殺しにきている。
後ろに躱した先には構えたいたもう一人が腕を上から削ぎ落とすように地面へ向かって下される。
さらに右へ移動すると上半身を突き刺すように刀が一直線へ向かってきた。
相手に攻撃させる隙を作らない連携だ。どのように練習したのか気になる。
まず凡人ならこの三位一体の攻撃にやられているに違いない。
俺でさえ避けるだけでもかなり精神と体力を使う。
グループは4人で一つの筈なので、もう一人居なくて良かったと切実に思う。
間も攻撃が止むことなく、地面に伏せ込むと頭上ギリギリを切っ尖が風を切り裂いていく。その姿勢のまま足を回転させ相手の足に引っ掛ける。
思った通りバランスを崩しそのまま宙を舞い倒れた。
「お前...本当にEランクか?」
「ああ、まあな。そちらもさすがAランクだな」
続け様に刀を振り下し、合わせて俺も防御に刀を構えた。
「ふっ」
刃と刃がぶつかり拮抗している中、後ろからもう一人が振りかざしているのがわかる。
腰に提げた木刀を引き抜き、柄を脇間から突き出した。
「がはっ」
後ろで地面に刀が落ちる音と共に、肩を押さえながらしゃがみ込む。
「卑怯...だぞ」
「斬らないだけマシだろ?まずそっちの方が三人の時点でどちらが卑怯かはっきりしてるけど」
木刀でも力一杯に突けば、対象は突き刺さる。力は押さえたので、打撲、最悪骨が折れたくらいだろう。
「まだやるか?」
真正面に向き合うリーダー的存在に語りかける。
「...調子に乗るなよ。少しは手加減していたがもういい。お前らみたいな出来損ないはこの学校に要らないんだよ!」
威勢の良い雄叫びと共に、全速力で駈けてくる。確かに先ほどより敏捷さは増しており、手加減していたのは事実のようだ。
あの腕で本気だと思っていた俺はこの早さで三人相手なら些少ながら面倒くさかった、負けていたかもしれない。
「はあああああ」
それでも見定めていれば焦ることはない。
連続で降り続ける攻撃を防御し、反撃をしようとすると、後ろから声が飛んできた。
「やめなさい」
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